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舞姫/うたかたの記 他三篇(岩波文庫) 森鷗外
¥50
SOLD OUT
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪60版≫2018/7/25発行 森鷗外の『舞姫/うたかたの記 他三篇』は、日本近代文学の大切な一冊です。 『舞姫』では、ドイツに留学していた青年・豊太郎が舞姫エリスとの恋に心揺れ動く姿が描かれています。その感情の機微は、読み手の心にも深く響くんですよね。 また、『うたかたの記』では、画学生の巨勢とモデルのマリイとの儚い恋が綴られ、彼女の過去や異国の文化背景が物語に奥行きを与えています。 この短編集を読むと、森鷗外の美しい文語体に触れながら、人間の弱さや葛藤、愛の形をじっくりと考えさせられます。私も読み返すたびに、新しい発見があり、「どうしてこの時、この選択をしたのだろう」と登場人物にそっと寄り添いたくなるんです。 静かに流れる感情の深さに心をゆだねて、明治時代の文学の魅力を感じてみませんか? 鷗外の繊細な筆致が、あなたの心にそっと語りかけてくれると思いますよ。
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杏子・妻隠(新潮文庫) 古井由吉
¥570
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪24版≫2020/3/15発行 第64回 芥川受賞作品 『杏子・妻隠』は、古井由吉が描く心の奥底を覗き込むような作品です。 『杏子』では、精神的に不安定な女子大生・杳子が出会った男子大学生との壊れやすい恋愛を描き、その孤独感と愛の繊細さが深く心に残ります。 一方、『妻隠』では、都会で暮らす若い夫婦の日常を通じて、現実感の喪失や微妙な感情が浮き彫りになります。 この本を読んでいると、人生の中で私たちが抱える感情や人間関係の複雑さに気づき、自分自身を深く見つめるきっかけになるのではないかと感じます。何気ない日常に潜む闇や、心の揺らぎに共感することで、心が少し軽くなるかもしれません。 私もこの本を読んだとき、感情の深さと心理描写の美しさに驚いたほど。現実と幻想が交錯するその世界に引き込まれ、心の奥底を探るような未知の読書体験ができる一冊です。 <古井由吉さんいついて> 古井由吉(ふるい よしきち)さん(1937年生)は、日本の小説家・ドイツ文学者。東京大学大学院修了後、立教大学でドイツ語を教え、1968年に作家活動を開始。1970年に短編小説『杳子』で芥川賞を受賞し、内向の世代の代表的存在として知られます。代表作には『聖』『栖』『親』の三部作や『槿』、『仮往生伝試文』などがあり、精神の深層を描く独自の文体で日本文学に多大な影響を与えました。2020年、82歳で逝去。
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【良好・初版】『太宰治』井伏鱒二|中公文庫|師弟の記憶と人間模様|古本
¥800
『太宰治』井伏鱒二|師弟の記憶を綴る回想録|中公文庫|古本・良好 ISBN9784122066076 「人の弱さって、どうしてこんなに胸に残るのでしょうね。」 そんな気持ちにそっと寄り添ってくれる一冊があります。 井伏鱒二が、弟子であり友であった太宰治との約20年を綴った『太宰治』(中公文庫)。 昭和初期の東京や御坂峠、甲府の風景の中で、文学や酒、将棋を介した心の交流が、井伏らしい温かさで描かれています。 師弟という言葉では語りきれない、複雑で、でもどこか人間らしい関係。 太宰の孤独や脆さを、近くで見守った井伏だからこそ描けた、唯一無二のまなざし。 時に笑いを誘い、時に胸を締めつける――その筆致は、太宰に救いがあったことを私たちに教えてくれます。 この本を仕入れたのは、「孤独と優しさ」を同時に抱える人たちへの静かな贈り物になると思ったから。 太宰ファンだけでなく、人間の弱さやつながりに目を向けたいすべての方へ── 心が少し疲れたとき、そっとページをめくってみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。カバーにわずかなスレが見られますが、本文は通読に支障のないきれいな状態です。中公文庫/初版(2018年発行)。防水梱包のうえ、心を込めて丁寧にお届けいたします。
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【2冊セット】宇野千代『行動することが生きることである』(集英社文庫)/『私のお化粧人生史』(中公文庫)|生き方と美しさを綴る随筆|古本
¥650
宇野千代『行動することが生きることである』『私のお化粧人生史』2冊セット|生き方と美しさの随筆 宇野千代さんの言葉は、どんなときも「自分らしく生きる」勇気を思い出させてくれます。 『行動することが生きることである』(集英社文庫)は、90歳を超えてもなお人生を楽しみ続けた著者が、「まず動く」ことの大切さを率直に語った随筆集。迷ったときにそっと背中を押してくれる一冊です。 そして『私のお化粧人生史』(中公文庫)は、お化粧という身近な行為を通して、自分を慈しみ、美しく生きることの意味を描いた随筆集。読んだあと、鏡に映る自分を少し優しい目で見られるようになります。 行動する強さと、自分を愛するしなやかさ── ふたつの視点から“人生を生き抜く知恵”を受け取れる特別な2冊セットです。 ※【良好】『行動することが生きることである』集英社文庫(35版/2010年発行/ISBN9784087480870) 【並】『私のお化粧人生史』中公文庫(4版/1987年発行/ISBN4122011272)経年のヤケあり、本文良好 2冊セット販売 清掃・除菌済み。丁寧に梱包して発送いたします。 「強く生きたい」「自分らしさを取り戻したい」──そんな想いを抱く方に、宇野千代さんの言葉がきっと寄り添ってくれるはずです。 <宇野千代さんについて> 宇野千代さん(1897–1996)は、山口県岩国市生まれの小説家・随筆家。1921年に文壇デビュー後、恋愛や美意識を貫いた生き方で多彩な創作活動を展開しました。日本初の女性ファッション誌を創刊し、きものデザイナーとしても活躍。晩年も執筆を続け、85歳で新聞連載を開始するなど、生涯現役を貫きました。1996年、98歳でその生涯を静かに閉じました。
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ワセダ三畳青春記(集英社文庫) 高野秀行
¥50
SOLD OUT
【良好】(非常に良い/良好/並) 8版 2007/3/25発行 高野秀行さんの『ワセダ三畳青春記』は、早稲田大学の学生寮「野々村荘」で過ごした青春の日々を描いたノンフィクションです。 ユニークでちょっと破天荒な仲間たちとの生活は、笑いながら読めて、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。 この本は「自分らしく自由に生きることの素晴らしさ」や「帰る場所がある安心感」をそっと教えてくれる作品です。 肩の力を抜いて楽しめるので、忙しい毎日にちょっとした癒しを探している方にぴったりですよ。
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【並・改版13版】『千羽鶴』川端康成|角川文庫|日本文学・純愛小説|古本
¥660
『千羽鶴』川端康成|茶道と愛の純文学|角川文庫|古本・並・改版13版 ≪改版13版≫ 1976/5/30 発行 「美しいものは、時に人を切なくさせる」──そんな思いを抱いたのは、川端康成『千羽鶴』を読み終えたときでした。 茶道の世界を背景に、父の愛人だった女性と、その娘に心を揺らす主人公・菊治。 愛したい気持ちと、求めることで誰かを傷つけてしまうもどかしさが、静かに描かれています。 今回お届けするのは、1976年発行・改版13版の角川文庫。 天に経年のヤケがありますが、本文はおおむねきれいで、読書には問題ありません。新品では味わえない、時を経た紙の手触りが、この物語の余韻をいっそう深めてくれるでしょう。 人の心の弱さややさしさに、そっと触れてみませんか。 ※並の状態です。天に経年のヤケがありますが、本文は通読に問題ありません。 ※改版13版(1976年5月30日発行)。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
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【再入荷】大人のための残酷童話(新潮文庫) 倉橋由美子
¥50
SOLD OUT
【並】(非常に良い/良好/並) 7版 1999/3/25発行 経年によるヤケあり 読むには全く問題ありません 世界中の名作童話を縦横無尽にアレンジしており、物語の背後に潜む人間の邪悪な意思や淫猥な欲望を露骨に焙り出しています。 童話の最後に【教訓】が書かれています。 例えば、最初の「人魚の涙」だと、 「教訓:人は下半身には恋しないものです」 子供では理解できない毒が混じっています。 挿絵と教訓が残酷さを語っている大人のグリム童話になっています。 ぜひ、一読ください。 『目次』 人魚の涙 一寸法師の恋 白雪姫 世界の果ての泉 血で染めたドレス 鏡を見た王女 子供たちが豚殺しを真似した話 虫になったザムザの話 名人伝補遺 盧生の夢 養老の滝 新浦島 猿蟹戦争 かぐや姫 三つの指輪 ゴルゴーンの首 故郷 パンドーラーの壺 ある恋の物語 鬼女の島 天国へ行った男の子 安達ケ原の鬼 異説かちかち山 飯食わぬ女異聞 魔法の豆の木 人は何によって生きるのか 童話の最後に【教訓】が書かれている。 例えば、最初の「人魚の涙」だと、 「教訓:人は下半身には恋しないものです」 挿絵と教訓が残酷さを語っているグリム童話です!
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【絶版・旧装丁】大江健三郎『万延元年のフットボール』|講談社文庫|古本
¥1,860
【絶版・旧装丁】大江健三郎『万延元年のフットボール』|講談社文庫|古本 大江健三郎・著/講談社文庫(旧装丁)/1980年第9刷 静かに胸を打つ、重厚な文学の世界を体験してください。 ノーベル文学賞作家・大江健三郎の代表作ともいえる本書は、日本の近代と個人の内面を重ね合わせた、深く、鋭く、そしてどこか人肌のあたたかさを感じさせる物語です。 現在は絶版となった講談社文庫旧装丁の『万延元年のフットボール』。 装丁の印象深さもさることながら、手に取ったときの重みが、どこか静かな力を宿しています。 状態のよい個体はなかなか見かけなくなってきました。 心を込めて丁寧に梱包し、お届けいたします。 読み終えたあと、ふと物思いにふけりたくなるような、そんな一冊であり、読み手によって受け取り方が変わる、まさに「人間を読む一冊」なんです。 人生の節目や、心の深いところにそっと触れるような読書体験をお探しの方に、静かにおすすめいたします。
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【非常に良い・初版】『おどるでく 猫又伝奇集』室井光弘|中公文庫|妖たちが紡ぐ幻想譚|古本
¥1,070
『おどるでく 猫又伝奇集』室井光弘|幻想×妖の短編集|中公文庫・初版・古本 室井光弘 著/中公文庫/2023年6月25日 初版発行/ISBN9784122073838 「人ならざるもの」の哀しみや優しさに、そっと心を寄せてみませんか? 明治・大正の東京を舞台に、猫又をはじめとする妖たちが人の世を生きる姿を描いた、静かで不思議な幻想譚です。 おかしみの中に切なさがあり、懐かしさの中に胸を打つ情がある──そんな一冊。 この本を選んだのは、見えないものに宿る温もりが、ページのすき間からふわりと伝わってきたから。 妖たちの姿を借りて描かれる人生の機微は、喪失や孤独を抱える心にも、静かにやさしく寄り添ってくれます。 夢と現のはざまで、やわらかく揺れるような読書体験を、どうぞゆっくり味わってみてくださいね。 巻末には多和田葉子さんによるエッセイも収録されています。 ※非常に良い状態です(カバー・本文ともにきれいで使用感少なめ)。初版・中公文庫。 巻末に多和田葉子さんの寄稿エッセイあり。 丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けいたします。 この本は、ただ妖怪を描いた物語ではなく、「誰にも言えない想い」や「心の奥の静かな孤独」を映し出す鏡のような一冊です。 どうぞ、疲れた日の夜にでも、そっとページをめくってみてくださいね。 <室井光弘さんについて> 室井光弘(むろい・みつひろ)さんは、日本の翻訳家・詩人。特にスペイン語圏の現代文学を中心に、多くの優れた翻訳を手がけています。繊細で詩的な訳文に定評があり、グアダルーペ・ネッテルやサマンタ・シュウェブリンなど、ラテンアメリカの注目作家の紹介に尽力しています。
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【良好・初版】『あひる』今村夏子|角川文庫|日常に潜む違和感を描いた短編集|古本
¥400
『あひる』今村夏子|日常の違和感を描く短編集|角川文庫・初版・古本 今村夏子 著/角川文庫/2019年1月25日 初版発行 「ごく普通の日常に、ふと、何かざらりとしたものを感じることはありませんか?」 『あひる』は、ある家族の元にやってきた「あひる・のりたま」をめぐって、日々の景色が少しずつ変わっていく物語。 淡々とした文章の奥に、言葉にならない違和感や、不穏な空気が静かに漂います。 この本を選んだのは、「何も起きていないようで、何かが起きている」──そんな感覚が、まるで心の奥に問いを投げかけてくるようだったから。 河合隼雄物語賞を受賞したこの短編集は、読後、あなたの中の日常風景もほんの少し違って見えるかもしれません。 静かな本を読みたいとき、不思議な余韻にひたりたいときに、そっと手に取っていただきたい一冊です。 ※本書は《良好》な状態です(表紙・本文ともに目立つ傷みなし)。 初版・角川文庫・2019年発行。 クリーニングのうえ、丁寧に梱包して発送いたします。 「なんだか、気になる」──そんな本は、きっとあなたの中の“まだ言葉にならない気持ち”に静かに触れてくれているのかもしれません。 どうぞ、この一冊と一緒に、静かな時間を過ごしてみてくださいね。
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【良好・初版】『なにもしてない』笙野頼子|ただ「在る」ことの尊さを描いた物語|講談社文庫・古本
¥1,280
『なにもしてない』笙野頼子|存在の痛みと光を描く野間文芸新人賞作品|講談社文庫 笙野頼子 著/講談社文庫/1995年11月15日 初版発行 第13回 野間文芸新人賞受賞作 「なにもしていない自分が、許せない」 そんなふうに感じてしまう日、ありませんか? この物語の語り手もまた、病を抱え、社会から離れ、部屋で静かに暮らしています。 何もしていないけれど、確かに“生きている”こと。そのただ在る日々を、鋭くも繊細な言葉で描き出します。 私がこの本を選んだのは、「何者にもなれない時間」の中にも、確かな存在の光を見出せたから。 焦りや孤独に沈みそうなとき、そっと手に取ってほしい一冊です。 どうぞ、ご自身のリズムで、静かにページを開いてみてくださいね。 ※《良好》状態のお品です。表紙・本文に大きな傷みはありません。 講談社文庫/1995年初版発行 丁寧にクリーニング・梱包のうえ、発送いたします。 もし今、「ただ在ること」に心を痛めているなら── この本が、あなたのそのままの存在に、そっとやさしい灯をともしてくれるかもしれません。 一緒に、静かな読書の時間を過ごしてみませんか。
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【非常に良い・初版】『ゼラニウムの庭』大島真寿美|家族の秘密と、時を超える命の物語|ポプラ文庫|古本
¥380
『ゼラニウムの庭』大島真寿美|時を超える命と家族の秘密を描いた感動作|ポプラ文庫 「家族って、いったい何なんだろう」 そんな問いがふと心をよぎることがある方へ──。 『ゼラニウムの庭』は、明治から平成にかけて紡がれる、一族の物語。 主人公・み子が向き合うのは、家族の中にひそむ小さな秘密と、大きな時間の流れ。 やがて現れる、若いままの姿をした双子の妹・嘉栄の存在が、物語を不思議な光で包みます。 私がこの本を選んだのは、「違っていてもいい、そこにいるだけで尊い」──そんな気づきを静かに届けてくれたから。 家族に迷いや痛みを感じている方、自分の居場所を見つけたい方へ。 この本が、そっとあなたの心に灯りをともしてくれるかもしれません。 ※《非常に良い》状態です。表紙・本文ともにきれいなお品です。 ポプラ文庫/2012年 初版発行 丁寧にクリーニング・梱包のうえ、心を込めてお届けいたします。 <大島真寿美さんについて> 大島真寿美さんは1962年生まれ、名古屋市出身の小説家です。劇団活動を経て1992年に『春の手品師』で文學界新人賞を受賞し作家デビュー。以降、『ピエタ』『あなたの本当の人生は』など話題作を次々に発表し、2019年『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』で直木賞を受賞。作品は映像化も多く、幅広い世代に愛されています。
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【良好・初版】『東京奇譚集』村上春樹|静かに揺らぐ心と、不思議な出来事をめぐる5つの物語|新潮文庫|古本
¥380
『東京奇譚集』村上春樹|不思議と孤独をめぐる短編集|新潮文庫・初版・良好 「これは現実? それとも、どこか夢の中──?」 村上春樹さんの短編集『東京奇譚集』には、日常の中にふいに現れる“奇譚”が、静かに、でも確かに心を揺らしてくる5つの物語が収められています。 息子を亡くした母の旅、記憶のなかに現れる見知らぬ女性──。 どれも説明のつかない不思議さを孕みながらも、ふとした瞬間に、自分の心の奥と呼応してくるのです。 私がこの本を選んだのは、「喪失」や「孤独」を描きながら、それでもなお、何かがそっと灯るような読後感があったから。 最近、心が少し静まりたい方へ。 もし今、何かを失ったあとに立ち止まっているのなら──この物語が、やさしく寄り添ってくれるかもしれません。 ふとした違和感が、あなたの心と深くつながるかもしれません。 今のあなたの静けさに寄り添う一冊、そっと開いてみませんか? ※【良好】状態(表紙にスレあり/中身はきれいです) 新潮文庫・2007年 初版 クリーニング・丁寧な梱包のうえ、心を込めてお届けいたします。
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【良好・文春文庫】『終点のあの子』柚木麻子|共感があふれる青春小説|ガールズ連作短編集
¥400
『終点のあの子』柚木麻子|ガールズ青春小説・文春文庫・良好本 「“あのときのわたし”に、もう一度出会ってみたい」── そんな気持ちがふと湧いてくるような物語です。 柚木麻子さんの『終点のあの子』は、思春期の少女たちの揺れ動く心を、驚くほど繊細に、やさしく、そしてリアルに描いた連作短編集。 入学式で出会った希代子と朱里を中心に、女子高生たちの友情・嫉妬・憧れ…さまざまな感情が交差します。 私がこの本を選んだのは、「わたしもこんな時期があったな」と、忘れていた気持ちが胸に蘇ってきたから。 もし今、自分の過去にそっと手を伸ばしたくなったり、誰かの気持ちにそっと寄り添いたいと思ったら、この一冊がやさしく導いてくれるかもしれません。 青春のまぶしさと痛みを、どうぞ丁寧に味わってみてください。 ※【良好】(表紙・本文ともに使用感少なめ) 文春文庫・第4刷(2014年) 清掃・除菌の上、丁寧に梱包してお届けします。 「あの子みたいに、まっすぐに悩んでいた頃があった」 ──そんなあなたに、そっと寄り添う物語です。 ぜひ、自分の心にふれる“あの子”に、再会しにきてくださいね。
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【非常に良い・ハルキ文庫】『一房の葡萄』有島武郎|赦しと成長のやさしい名作短編|古本
¥320
『一房の葡萄』有島武郎|短編・名作・赦しと成長の物語(ハルキ文庫) 「人から許された経験、あなたにはありますか?」── そんな問いを静かに投げかけてくる、小さな宝石のような物語です。 有島武郎の名作『一房の葡萄』は、絵を描くのが好きな少年「僕」が、憧れの西洋人ジムの絵具を盗んでしまうところから始まります。 けれど、叱られることもなく、優しく赦してくれた先生が差し出したのは、まさかの“葡萄一房”。 この一房の葡萄が、少年にとって“赦されることのあたたかさ”と“自分の行いを見つめる心”を教えてくれるのです。 柚香の森がこの本を選んだのは、「小さな失敗が、大きな成長につながる」──その優しい循環が静かに描かれていたから。 迷いや後悔の中にいる方に。 この一冊が、そっと背中をなでてくれるかもしれません。どうぞ、やさしくページを開いてみてくださいね。 ※【非常に良い】(ページ・カバーともにきれいな状態) ハルキ文庫・初版(2011年4月15日発行) 除菌クリーニング済・丁寧に梱包して発送いたします。 「赦すこと」「赦されること」の意味を、今あらためて思い出したい方に。 小さな葡萄一房から広がる、大切な気づきがこの物語には詰まっています。 <有島武郎さんについて> 有島武郎さん(1878-1923)は白樺派の中心人物として活躍した明治・大正期の小説家。札幌農学校や海外で学び、社会主義思想や人道主義に傾倒。代表作に『或る女』『生れ出づる悩み』など。
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【良好・文春文庫】『溺レる』川上弘美|愛と喪失の掌編集|静かな余韻を残す文学
¥320
『溺レる』川上弘美|短編集・恋と孤独の物語|女流文学賞受賞作品 「逃げても、愛は消えない。息苦しさも、愛しさも、すべて抱きしめて。」 そんな言葉が、ふと胸に沁みる夜に──この短編集をそっと手に取ってみてください。 川上弘美さんの『溺レる』は、第11回伊藤整文学賞・第39回女流文学賞を受賞した名作。 表題作をはじめ、曖昧な関係や満たされない想いを描いた8つの物語が、静かに心を揺らします。 この本を選んだのは、“言葉にならない感情”の居場所を与えてくれるから。 派手さはないけれど、丁寧に紡がれた日本語の美しさと余韻が、読後にそっと残りました。 恋に傷ついた方、理由のない孤独を抱えている方へ。 あなたの中の静かな揺れに、そっと灯りをともしてくれる一冊です。 ※【良好】(経年のわずかな使用感あり。中面きれい) 文春文庫・第9刷(2005年8月5日発行) 清掃・除菌済み、丁寧に梱包してお届けします。 誰にも話せない感情に、そっと言葉を添えたくなった夜に。 この物語が、あなたの心に静かな居場所をつくってくれることを願っています。
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【良好・朝日文庫】『しろいろの街の、その骨の体温の』村田沙耶香|思春期と違和感の物語|古本
¥520
『しろいろの街の、その骨の体温の』村田沙耶香|思春期と違和感の文学|三島賞受賞作 「“普通”って、いったい誰が決めたんだろう──」 そんな問いを、そっとあなたの心に届けてくれる物語です。 村田沙耶香さんの『しろいろの街の、その骨の体温の』は、第26回三島由紀夫賞受賞作。 ニュータウンに暮らす中学2年生の少女・結佳が、「普通」でいることに苦しみながらも、自分自身の感情や存在に向き合っていく姿が繊細に描かれています。 この本を手に取ったのは、「生きづらさ」をそのまま肯定してくれるような、やわらかな強さを感じたから。 思春期のざらついた感情や、自意識の渦に飲まれそうになる日々に、静かに寄り添ってくれる一冊です。 違和感を抱えながら日々を過ごしている方、自分らしさに迷いを感じている方へ── どうぞ、結佳のまなざしを通して、自分の輪郭を少しずつ確かめてみてくださいね。 ※【良好】表紙やけ少々、全体的にきれいな状態 朝日文庫・第5刷(2017年1月30日発行) 第26回三島由紀夫賞/第1回フラウ文芸大賞 受賞 清掃・除菌済み、丁寧に梱包してお届けします。 「違っても、ここにいていい」 そんな気づきを、そっと手渡してくれる物語です。どうぞ、あなたのペースでページをめくってみてくださいね。
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【良好・文春文庫】『マチネの終わりに』平野啓一郎|人生の選択と愛の物語|古本
¥590
『マチネの終わりに』平野啓一郎|愛と選択の物語|文春文庫・渡辺淳一文学賞受賞作 ISBN9784167912901 人生には、「遅すぎる」ということは本当にあるのだろうか。 美しく響くクラシック音楽の余韻のように、過去と未来が静かに交錯する物語。 世界を舞台に生きる音楽家とジャーナリスト、二人の出会いと心の揺れを、澄んだ筆致で描き出しています。 ふと立ち止まりたくなった日に、この本に出会いました。言葉少なに深く語る静けさが、心の奥にそっと沁みていきます。 読後、たとえ叶わぬことがあっても、それでも人は誰かを想うことで、前に進めるのだと気づかされました。 今、人生の節目にいる方や、「これでよかったのかな」と迷いを抱えている方にこそ、届けたい一冊です。 もし、あなたの中にも、手放せない何かがあるのなら──そっと、ページをめくってみてくださいね。 ※【良好】表紙スレ等少々ありますが、本文に目立った傷みなし 文春文庫/第5刷(2019年10月15日発行) 第2回 渡辺淳一文学賞 受賞作品 清掃・除菌済、丁寧に梱包してお届けします。 「変えられない過去があっても、“今”を選び直すことはできる」 そう思わせてくれる、静かな大人の愛の物語です。どうぞ、あなたのタイミングでページを開いてみてくださいね。 <平野啓一郎さんについて> 平野啓一郎さんは1975年愛知県生まれ。京都大学法学部在学中に執筆した『日蝕』で1999年に芥川賞を受賞し作家デビュー。以降『マチネの終わりに』『ある男』など多彩な作品を発表し、国内外で高い評価を得ています。エッセイや評論も手がけ、『三島由紀夫論』で小林秀雄賞受賞。音楽や美術への造詣も深い作家です。
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【非常に良い・帯付き】『正しい女たち』千早茜|現代女性の葛藤を描く短編集|文春文庫|古本
¥460
『正しい女たち』千早茜|現代女性の生き方と葛藤を描く短編集|文春文庫 「“正しい”って、いったい誰の基準なんだろう──」 そんな問いを、ふと自分に向けたくなるときに手に取ってほしい一冊です。 千早茜さんの『正しい女たち』は、友情、恋愛、結婚、離婚…現代の女性たちが日々向き合う“正しさ”と“揺らぎ”を描いた6つの短編集。 それぞれの物語に映し出されるのは、私たちの中にもきっとある小さな葛藤やためらいです。 この本を選んだのは、「自分らしく生きるとは何か」という問いを、押しつけではなく静かに差し出してくれたから。 読み終えたあと、少しだけ心が軽くなり、「このままでもいいのかもしれない」と思えました。 迷いや息苦しさを感じている方へ。 きっと、この物語の中に“今の自分”を映してくれる女たちがいるはずです。 ※【非常に良い】(本文きれい・帯付き) 文春文庫・初版(2021年5月10日発行) 清掃・除菌済み。丁寧に梱包して発送します。 「正しい答え」が見つからない日にも── この本が、あなたの心に小さな安心と気づきを届けてくれますように。
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それもまたちいさな光(文春文庫) 角田光代
¥50
SOLD OUT
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪2版≫2017/1/20発行 「このままでいいのかな」――そんなふうに、ふと立ち止まってしまうとき、誰にでもあるものですよね。 角田光代さんの『それもまたちいさな光』は、そんな迷いのなかにあるあなたに、そっと寄り添ってくれる物語です。 主人公は、東京の下町で暮らす35歳の仁絵さん。目立った不満もなく過ぎていく日々のなかで、ふとよぎる将来への不安や、心の奥にある恋のためらい。その姿は、まるで自分のようで、胸がぎゅっとなりました。 大きな事件は起きなくても、日常の中に小さな選択や優しさが積み重なって、未来は少しずつ形を変えていく――。そんな気づきを、静かに届けてくれる一冊です。 今、もしあなたが立ち止まっているのなら。この物語のなかに、そっと自分を重ねてみませんか。きっと、あなたの心にも、小さな光が灯るはずです。
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【非常に良い】『蒲団・重右衛門の最後』田山花袋|新潮文庫|日本自然主義文学の名作|古本
¥420
『蒲団・重右衛門の最後』田山花袋|新潮文庫|日本自然主義文学の名作を読む 田山花袋の『蒲団・重右衛門の最後』は、”日本の自然主義文学の深み”を感じることができる一冊です。 『蒲団』では、既婚作家と若い女学生の微妙な距離感が生み出す葛藤を通して、人間の弱さや絶望を鮮烈に描いています。 『重右衛門の最後』では、社会から疎外された人物たちの深い憎しみや孤独が、思わず引き込まれてしまうほどの力強さで描かれています。 どちらの作品も、心に深く刻まれ、読むたびに新しい気づきがあるのが魅力。何度読んでも飽きません。 私が思うに、この本は単に物語を楽しむだけでなく、人間の本質に触れることができるので、人間の複雑さや痛みを感じることで、私たちが日常生活でどれだけ見過ごしている感情や思いがあるのかに気づけるのかもしれません。 きっと、読み手にも共感できる瞬間がたくさんあるはずなんです。 この作品を手に取って、あなたの心の深い部分に触れてみてください。きっと、心に残る一冊になるはずですよ。 ※【非常に良い】(カバー・本文ともに良好) 新潮文庫・89版/2022年10月30日発行 ISBN:9784101079011 清掃・除菌済み。丁寧に梱包して発送します。 人間の弱さや孤独を描きながらも、読み終えたあとに心が静かに揺れるような一冊です。 <田山花袋について> 田山花袋(本名:田山録弥(ろくや))は、1871年に栃木県で生まれました。14歳で上京し、19歳で小説家を志し、尾崎紅葉に師事しました。博文館に勤務し、1907年には『蒲団』を発表、日本自然主義文学を確立しました。その後、『生』や『妻』など多くの作品を残し、1930年に60歳で亡くなりました。
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【良好・初版】『流跡』朝吹真理子|新潮文庫|第20回ドゥマゴ文学賞受賞作|古本
¥360
『流跡』朝吹真理子|新潮文庫・初版|第20回ドゥマゴ文学賞受賞作 第20回 ドゥマゴ文学賞受賞作品 「自分はなぜ、ここにいるのだろう」──そんな問いがふと胸をよぎったことはありませんか。 朝吹真理子さんの『流跡』は、言葉がゆるやかに流れ、現実と幻想の境界をそっとなぞるような物語です。 舟に乗り遅れた女、煙突を見つける会社員、夜の舟頭……どの場面も、水や雨、川といった「流れ」に満ち、時間も場所もやさしくほどけていきます。 筋を追うのではなく、言葉そのものの余韻に心をゆだねる読書体験──それはきっと、見過ごしがちな「生」の儚さや、自分という存在の輪郭を静かに浮かび上がらせてくれることでしょう。 柚香の森が、この本の静謐な美しさに惹かれた理由も、そこにあります。 どうぞ、日々の喧騒から少し離れて、あなた自身の「流跡」を、この本とともにたどってみてくださいね。 ※【良好】(非常に良い/良好/並) 新潮文庫・初版(2014/5/30発行) ISBN9784101251820 本文きれいです。 清掃・除菌済み。丁寧に梱包して発送します。 言葉の流れに心を委ねる時間を、この一冊とともに過ごしてみませんか。
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【良好・初版】『貞操問答』菊池寛|文春文庫|愛と道徳のはざまで|古本
¥600
『貞操問答』菊池寛|愛と道徳のはざまを描く名作|文春文庫・初版・良好 「“正しい”と“好き”がぶつかるとき──あなたはどちらを選びますか?」 昭和初期、美しい三姉妹の次女・新子は、家庭教師として上流家庭に迎えられます。 やがて雇い主の夫への揺らぎに気づいたとき、彼女の生き方は大きく試されることに。 貞操を守るべきか、愛に正直であるべきか。 社会の規範と個人の心が交錯する場面で、私たち自身の価値観もそっと照らし出されます。 菊池寛ならではの読みやすさと鋭い洞察は、いまを生きる私たちにもまっすぐ届きます。 迷いを抱えた日に、静かにページを開いてみてください。 新子の選択が、あなたの中の答えに小さな光を当ててくれるかもしれません。 ※【良好】(カバー・本文ともに概ねきれい) 文春文庫/初版:2002/10/10 ISBN:9784167410052 簡易クリーニング後、緩衝材で丁寧に梱包して発送いたします。 「正しさ」と「心の声」のあいだで揺れた経験がある方へ。 静かな読書の時間が、やさしい答えに近づく手がかりになりますように。
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【良好】『旅のラゴス 改版』筒井康隆|新潮文庫|SF初心者にもおすすめの傑作|古本
¥430
『旅のラゴス 改版』筒井康隆|新潮文庫|SF初心者にもおすすめの名作小説 筒井康隆の『旅のラゴス 改版』は、SF初心者にも安心して楽しめる“やさしい入口”のような物語です。 愛馬スカシウマとともに、ただひたすら旅を続ける青年ラゴス。行く先々で出会うのは、集団で転移できる民族、壁をすり抜ける男たち…不思議な世界が広がっていきます。 未来とも古代ともつかない幻想的な風景の中で、孤独と冒険を抱えながら歩むラゴスの姿は、どこか懐かしく、読者の心に郷愁を呼び覚まします。 読み進めるほどに、自分も一緒に旅をしているような感覚に。 「物語に没入する楽しさ」を改めて思い出させてくれる、傑作SF小説です。 ※【良好】(経年による軽いスレあり、本文はきれいです) 新潮文庫・31版(2015/10/31発行) ISBN:9784101171319 簡易クリーニング済み。丁寧に梱包して発送いたします。 物語の旅路に心をゆだねたい方へ。 ラゴスの孤独な旅は、あなた自身の心の奥にもやさしく響いてきます。 <筒井康隆さんについて> 筒井康隆さん(1934年生まれ)は、大阪府出身の日本の小説家。同志社大学卒業後、1960年にSF同人誌『NULL』を発刊し創作活動を開始。1965年に初短編集『東海道戦争』を発表し、1960年代後半から人気作家に。1993年に一度断筆を宣言し、1996年に執筆を再開。その後、俳優としても活動。