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ゴドーを待ちながら(白水Uブックス) サミュエル・ベケット/安堂信也、髙橋康也訳
¥1,100
良好(非常に良い/良好/並) 11版 2019/8/5 発行 新書 ISBN9784560071830 何かを待ち続けている――そんな経験、ありませんか? サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』は、救いの象徴ともいえる「ゴドー」を待ち続ける二人の男、エストラゴンとヴラジーミルの物語です。 何も起こらないようでいて、実はたくさんの問いかけに満ちているこの戯曲。 帽子を使ったやりとりや、空を見上げるしぐさの中に、私たちの「希望」と「不安」がそっと重なっているように感じました。 誰かや何かを待つ時間、意味の見えない日々。 それらがまるで無駄なもののように思えるとき、この作品は静かに語りかけてくれます。 「それでも、待つことにこそ、何かがあるのでは」と。 ビブリオセラピストとして、この本がもたらす“癒し”は、形のない時間に意味を見出す力だと思います。モヤモヤした心に、やさしく風を通してくれるような一冊です。 あなたも、一緒に“待つ”時間を過ごしてみませんか? <サミュエル・ベケットについて> サミュエル・ベケット(1906–1989)は、アイルランド出身の劇作家・小説家で、不条理演劇を代表する存在です。戦後は主にフランス語で執筆し、戯曲『ゴドーを待ちながら』で世界的に評価されました。第二次大戦中にはレジスタンスに参加し、1969年にノーベル文学賞を受賞しました。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
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冬の夜ひとりの旅人が(白水社) イタロ・カルヴィーノ/脇功訳
¥1,700
非常に良い(非常に良い/良好/並) 2版 2016/11/25 発行 ISBN9784560072073C0297 寒い夜、そっと本を開く。イタロ・カルヴィーノの『冬の夜ひとりの旅人が』 本書は不思議な読書体験ができます。私はとまどいました。けれど、進まずにはいられない感じなんですよね。ひとことで感想をお伝えするのは難しいので、ちょっと、物語風に内容をお話しますね。 物語に引き込まれそうになったその時、ふと気づきます。 本が乱丁で、続きを読めない……。 そんなもどかしさを抱えた「あなた」は、同じように物語を求める女性・ルドミッラと出会い、一緒に本の続きを探す旅に出ます。 章ごとに異なる物語が紡がれ、読書の意味を問いかけられるような不思議な感覚。 本を読むこと自体が、まるで物語の一部になるような、そんな特別な一冊です。 ページをめくるたび、あなたの中の「本が好き」という気持ちが、静かに、でも確かに満たされていくかもしれません。 読書の魅力を再発見したい方、物語の世界に深く浸りたい方に、そっとおすすめしたい本です。 <イタロ・カルヴィーノについて> イタロ・カルヴィーノ(1923-1985)はキューバ生まれのイタリアの作家。戦後、トリノ大学で学びながら作家活動を始め、『くもの巣の小道』でデビュー。寓話的な作品や実験的な文学で知られ、『木のぼり男爵』『冬の夜ひとりの旅人が』などを発表。「文学の魔術師」と称されます。
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愛について語るときに我々の語ること(村上春樹 翻訳ライブラリー)(中央公論社) レイモンド・カーヴァー/村上春樹訳
¥900
非常に良い(非常に良い/良好/並) 6版 2020/3/31 発行 ソフトカバー 「愛って、結局なんなんだろう?」 そんなふうに思ったこと、ありませんか? レイモンド・カーヴァーの短編集『愛について語るときに我々の語ること』は、何気ない日常のなかにある“愛のかたち”を、静かに、けれど鋭く描き出しているんです。 表題作では、2組の夫婦がグラスを傾けながら語る愛の記憶や傷跡が、読む人の胸にもそっと響いてきます。 私はこの本を読んだとき、「愛って正解がないからこそ、悩んでしまうのかもしれないな」と思ったんですよね。でも同時に、言葉にしにくい想いや、不器用でも誰かを思う気持ちが、ちゃんと誰かに届いている…そんな希望も感じたんです。 読み終えたあと、自分自身や大切な人のことを、もう一度見つめてみたくなる一冊です。 もし今、心のどこかで立ち止まりたくなっているなら──この本と、静かな時間を過ごしてみませんか。 本の言葉が、あなたの心をやさしく整えてくれるはずです。 <レイモンド・カーヴァーについて> レイモンド・カーヴァー(1938年生まれ)は、アメリカの短編小説作家で、労働者階級の生活を描いた現実主義的な作風で知られます。カリフォルニアで創作を学び、1970年代から80年代に名声を確立。アルコール依存症を克服し、1988年に肺がんで死去しました。代表作に『愛について語るときに我々の語ること』があります。
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大聖堂(村上春樹 翻訳ライブラリー)(中央公論社) レイモンド・カーヴァー/村上春樹訳
¥50
SOLD OUT
非常に良い(非常に良い/良好/並) 8版 2021/12/20 発行 ソフトカバー ふとした瞬間に、見えないはずのものが心に触れることって、ありませんか? レイモンド・カーヴァーの短編集『大聖堂』は、そんな「心のふれあい」をそっと描いた物語です。なかでも表題作では、盲目のロバートと主人公の“心の距離”が、ある出来事をきっかけにゆっくりと縮まっていきます。言葉も視線も通じないふたりが、やがて“感じる”ことでつながっていく──その静かな一夜に、私は胸を打たれました。 「人とどう向き合えばいいのか分からない」と感じる方にこそ、読んでいただきたい一冊なんです。日常に潜む違和感や孤独さも、この物語の中では大切な気づきへと変わっていくんですね。 本って、不思議です。ページをめくるうちに、誰かの優しさが、自分の心にも届いてくる。そんな癒しと発見が、ここにはあるんです。 静かな夜に、ぜひ『大聖堂』を開いてみてくださいね。 <レイモンド・カーヴァーについて> レイモンド・カーヴァー(1938年生まれ)は、アメリカの短編小説作家で、労働者階級の生活を描いた現実主義的な作風で知られます。カリフォルニアで創作を学び、1970年代から80年代に名声を確立。アルコール依存症を克服し、1988年に肺がんで死去しました。代表作に『愛について語るときに我々の語ること』があります。