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巨女(徳間文庫) 吉村萬壱
¥550
非常に良い(非常に良い/良好/並) 4版 2023/9/25発行 ISBN9784198941499 ◆2015年 第22回 島清恋愛文学賞受賞作品 『巨女』は、吉村萬壱さんが描く、愛と献身の極限を問う物語です。 妻が巨大化していく奇妙な現象に直面する主人公。 これはただの奇想小説ではなく、愛することの重さ、そして介護の現実に静かに向き合う一冊なんですが、第11回島清恋愛文学賞受賞作でもあり、文学的感性が培われる物語だと思います。その衝撃的な世界に、一歩踏み込んでみませんか? <吉村萬壱さんについて> 吉村萬壱(よしむらまんいち)さん(1961年生)は、大阪育ちの小説家。高校教諭を経て52歳で専業作家に。2001年「クチュクチュバーン」で文學界新人賞受賞、2003年「ハリガネムシ」で芥川賞受賞。退廃的でグロテスクな作風が特徴。エッセイ執筆も。
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ジョン万次郎漂流記 本日休診(角川文庫)・黒い雨(新潮文庫)/井伏鱒二
¥600
※二冊セットです ●ジョン万次郎漂流記 本日休診/井伏鱒二 (角川文庫) 良好(非常に良い/良好/並) 19版 1995/5/30発行 天、小口に経年によるヤケあり。読むには問題ありません。 ISBN4041076013 ◆1938年 第6回 直木賞受賞作品 運命に翻弄されながらも、学ぶことで道を切り開いたジョン万次郎。その姿は、私たちにも新しい世界に踏み出す勇気をそっとくれる気がします。井伏鱒二の美しい文章で描かれるこの物語、あなたも一緒に旅しながら堪能してくださいね。 ●黒い雨/井伏鱒二(新潮文庫) 51版 1994/6/5発行 天、小口、地に経年によるヤケあり。読むには問題ありません。 ISBN4101034060 ◆1966年 野間文芸賞作品/文化勲章受章 『黒い雨』は、原爆に翻弄された人々の静かな叫びが込められた物語なんです。 姪の幸せを願う重松の想いと、避けられない運命に胸が締めつけられます。 でも、この本には絶望だけではなく、人が生きることの意味も刻まれています。過去を知り、未来を考えるために、ぜひ手に取ってみてください。 <井伏鱒二について> 井伏鱒二(1898-1993)は広島県生まれ。早稲田大学で文学を学び、同人誌でデビューしました。『山椒魚』や『黒い雨』など、ユーモアと哀感を織り交ぜた作品で知られる。直木賞や文化勲章を受章し、昭和を代表する文豪として今も愛されています。
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影裏(文藝春秋) 沼田真佑
¥420
良好(非常に良い/良好/並) 2版 2017/8/1発行 ハードカバー ISBN9784163907284C0093 『影裏』は、沼田真佑 さんのデビュー作であり、第157回芥川賞を受賞した素晴らしい小説。物語は、東日本大震災後の日本を背景に、主人公の今野が唯一の友人・日浅とのつながりを通して、喪失や孤独、人間関係の複雑さに向き合っていく様子を描いているんです。 読んでいると、時折自分自身の過去や心の中にしまい込んだ感情がふわりと浮かび上がり、胸が温かくなることがあります。 静かな文体ですが、その中に秘められた強さや深さが感じられるので、ズシンと心に残ります。 もしかしたら、あなたもこの本を読んで、心の中の何かが少しだけ動くのかもしれません。言葉の力を感じられる『影裏』、ぜひ手に取ってみてくださいね。 <沼田真佑さんについて> 沼田真佑(ぬまた しんすけ)さん(1978年生まれ、北海道小樽市)は、福岡大学附属大濠高校卒業後、西南学院大学商学部を卒業。2017年、デビュー作『影裏』で第122回文學界新人賞、第157回芥川賞を受賞。岩手県盛岡市在住で、独特の澄んだ文体と深い人間描写で注目されています。
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仮面の告白(新潮文庫) 三島由紀夫
¥550
良好(非常に良い/良好/並) 146版 2010/6/10発行 ISBN 4101050010 三島由紀夫の『仮面の告白』は、自分の本音と社会の期待に挟まれた主人公の葛藤を描いた、心にズシンと響く名作。 幼少期から青年期まで、主人公は「本当の自分」と「周囲が望む自分」の間で悩み、「仮面」を被りながら生きていきます。 三島由紀夫独特の美しい文章や深い心理描写が見どころで、読むほどに主人公の苦しみや切なさが胸にしみてくるんですよね。 自分と向き合う勇気や他人との折り合いについて考えさせてくれるこの作品。 必要なときこそ、読んで欲しいです。 <三島由紀夫について> 三島由紀夫(本名:平岡公威)は、1925年1月14日、東京に生まれました。東京大学法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも、9ヶ月で退職し作家の道を選びました。1949年に『仮面の告白』で作家としての地位を確立。その後、『潮騒』や『金閣寺』など数々の名作を発表しました。1970年、最後の作品『豊饒の海』を書き終えた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。彼の作品は世界中で読まれ、ノーベル文学賞候補にもなった日本の代表的作家です。 ※ショップブログ>2025年1月15日 もチェックしてみてくださいね。
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道化の精神(大和出版) 太宰治
¥1,200
良好(非常に良い/良好/並) ハードカバー 新装版初版 1992/6/30発行 ISBN 4804730346 表紙に小さな汚れあり。 太宰治の『道化の精神』は、人間関係の難しさや生きづらさをそっと描いた作品です。 「道化」として生きることで社会と向き合いながら、本当の自分を探し続ける、太宰作品の登場人物たちの姿に、きっと共感できると思います。 太宰らしい美しい言葉が紡ぐ物語を読むと、「私だけが悩んでいるわけじゃないんだ」とほっとする気持ちになれるかもしれません。 自分の弱さを受け入れ、誰かをもっと優しく見つめられるようになる一冊です。 ぜひ、太宰の世界に触れてみてくださいね。 <太宰治について> 太宰治(本名・津島修治)は、1909年に青森県で生まれ、東京帝国大学で学んだ後、1930年に心中未遂を経験。1947年には『斜陽』で大ベストセラーを記録しますが、1948年に玉川上水で自殺。『人間失格』『走れメロス』などが代表作で、人間の心理を描いた作品で知られています。
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サキ短篇集(新潮文庫) サキ/中村能三訳
¥480
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪67版≫2020/9/20発行 『サキ短篇集』(新潮文庫)は、英国作家サキ(本名ヘクター・ヒュー・マンロー)の代表作を収めた短編集。 ブラックユーモアと鋭い諷刺が特徴で、たとえば「開いた窓」の意外な結末や、「おせっかい」に潜む皮肉は、読んだ後に「ふふっ」と笑ってしまうような独特の味わいがあります。 短い物語の中に、予想外の展開や人間の本質を描き出すサキの腕前には驚かされますよ。 この本を読むと、ユーモアの中に隠れた人生の機微を感じ取る力が磨かれる気がします。 「一見おかしいけれど、どこか鋭く刺さる」そんな物語が読みたい時、この本はぴったりです。 日常の隙間時間に読めるので、忙しいあなたにもおすすめですよ。 ちょっと変わった視点で世界を見てみたくなったら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
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青の時代(新潮文庫) 三島由紀夫
¥420
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪73版≫2017/8/25発行 『青の時代』は、三島由紀夫が描く、青年・川崎誠の欲望と挫折の物語です。 彼は名家に生まれ、厳格な父のもとで育ちますが、成長するにつれて自らの道を選び、金銭欲に駆られていきます。 大学時代に出会った女性との関わりから始まる彼の破滅的な人生を、三島特有の鋭い視点で描いています。 この本を読むことで、人間の欲望や挫折、そして戦後の日本社会が抱える矛盾を深く考えさせられます。 また、三島の緻密な心理描写やシニカルな文体に触れることで、彼の文学世界に魅了されることだと思います。もし、社会の変化や人間の本質に興味があるなら、きっとこの作品が心に響くはずです。 『青の時代』は、きっとあなたの心に深く響く一冊になると思います。 三島由紀夫の世界にゆっくり浸りながら、彼の言葉が織りなす魅力を感じてみてくださいね。 <三島由紀夫について> 三島由紀夫(本名:平岡公威)は、1925年1月14日、東京に生まれました。東京大学法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも、9ヶ月で退職し作家の道を選びました。1949年に『仮面の告白』で作家としての地位を確立。その後、『潮騒』や『金閣寺』など数々の名作を発表しました。1970年、最後の作品『豊饒の海』を書き終えた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。彼の作品は世界中で読まれ、ノーベル文学賞候補にもなった日本の代表的作家です。 ※ショップブログ>2025年1月15日 もチェックしてみてくださいね。
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箱男 純文学書下ろし特別作品(新潮社)安部公房
¥1,100
並(非常に良い/良好/並) 2版 1973/4/30発行 函(背に経年ヤケあり)、ビニールカバー(経年の劣化あり) 書籍自体はきれいな状態です 『箱男』は、安部公房が描く独特な物語で、ダンボール箱をかぶりながら都市を彷徨う「箱男」の視点を通じて、現代社会の匿名性や自己のアイデンティティに向き合う、という展開。 主人公が見つめる「見えない世界」から浮かび上がる疑問は、私たち読み手の心に深く響いてきて、自己や他者との関わりについて考えさせられるんです。 物語は、箱男の手記とともに、様々な人物や文章が断片的に挿入され、真実を探る手がかりが次々と提示されます。 これにより、情報の解釈を問われ、現実と虚構が交錯する深遠な世界が広がっていくんです。 本書を読むことで、私たちは日常生活の中でふと感じる疑問や不安に対する新たな視点を得られますし、読んだ後、心の中で何かが変わる予感がするはずです。 何度も読み返すことで、異なる解釈が生まれ、あなた自身の思考が深まっていくことでしょう。 『箱男』はただの小説ではなく、思索の旅へと誘ってくれる知的な冒険です。 この本が、あなたにとって新たな刺激となり、心に残る一冊となることを願っています。ぜひその世界に足を踏み入れてみてくださいね。 <安部公房について> 安部公房(あべこうぼう)【本名・あべ きみふさ】は、1924年に東京で生まれ、満州で幼少期を過ごしました。東京大学医学部卒業後、作家としてデビュー。1951年に『壁―S・カルマ氏の犯罪』で芥川賞を受賞し、1962年には『砂の女』で国際的な評価を得ました。小説、戯曲、映画など多岐にわたり活躍し、1993年に急逝しました。 安部公房の読み方は「あべ こうぼう」です。本名の読み方は「あべ きみふさ」となります。
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セロトニン(河出書房新社) ミシェル・ウエルベック/関口涼子訳
¥1,340
非常に良い(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2019/9/30 発行 ハードカバー ISBN9784309207810 ミシェル・ウエルベックの『セロトニン』は、現代社会の孤独や絶望をテーマにした物語です。 主人公フロラン=クロードが抱える生きづらさや悩みを通じて、人間関係のもろさや、自分自身の生き方について、私たちも深く考えさせられる一冊。 フランスの農業や消費社会といったリアルな背景が描かれ、読んでいると、自分のことのように感じる場面がたくさんあります。 ウエルベックの言葉には、どこか共感できる部分があり、心にしみるんですよね。 この本を読んで、現代社会で生きることの意味や、人間関係の本質について考えることができると同時に、自分自身の価値観や過去の選択を振り返るきっかけにもなるんじゃないかと思いました。 少し暗いテーマではありますが、その美しい愛の物語には心を打たれ、あなたの世界観を豊かにしてくれるはず。ぜひ手に取って、あなた自身の感じるままに物語を堪能してみてくださいね。 <ミシェル・ウエルベックについて> ミシェル・ウエルベックは1956年生まれのフランスの小説家、詩人で、現代社会への鋭い批判が特徴です。幼少期は共産主義者の祖母に育てられ、1985年から詩作を始め、1991年に第一詩集を出版。『闘争領域の拡大』(1994)で注目され、代表作『素粒子』(1998)で成功を収め、2010年には『地図と領土』でゴンクール賞を受賞しました。
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襲撃(河出書房新社) ハリー・ムリシュ/長山さき訳
¥1,690
非常に良い(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2023/6/30 発行 ハードカバー ISBN9784309208855 ハリー・ムリシュの『襲撃』は、第二次世界大戦が終わる直前のオランダを舞台にした物語です。 主人公のアントンは、家族を失う大きな事件をきっかけに、過去とどう向き合っていくのかを考える日々を送ります。 この本を読むと、戦争の悲しみや、その後も続く影響について、自然と自分のことのように感じてしまうんです。物語の中で出てくるさまざまな問いかけが、私たち自身の価値観や歴史の見方を見つめ直すきっかけにもなると思います。 読み終えるころには、心が少し軽くなるような、不思議な感覚になるので救われます。 <ハリー・ムリシュについて> ハリー・ムリシュは1927年オランダ生まれの作家で、20世紀後半のヨーロッパ文学を代表する人物です。第二次世界大戦後に作家として活動を開始し、2000年には『天国の発見』が世界で150万部を売り上げました。彼の作品は30か国以上で翻訳され、国際的に高い評価を受けています。2010年に83歳で逝去。
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蒲団・重右衛門の最後(新潮文庫) 田山花袋
¥370
非常に良い(非常に良い/良好/並) 89版 2022/10/30 発行 田山花袋の『蒲団・重右衛門の最後』は、”日本の自然主義文学の深み”を感じることができる一冊です。 『蒲団』では、既婚作家と若い女学生の微妙な距離感が生み出す葛藤を通して、人間の弱さや絶望を鮮烈に描いています。 『重右衛門の最後』では、社会から疎外された人物たちの深い憎しみや孤独が、思わず引き込まれてしまうほどの力強さで描かれています。 どちらの作品も、心に深く刻まれ、読むたびに新しい気づきがあるのが魅力。何度読んでも飽きません。 私が思うに、この本は単に物語を楽しむだけでなく、人間の本質に触れることができるので、人間の複雑さや痛みを感じることで、私たちが日常生活でどれだけ見過ごしている感情や思いがあるのかに気づけるのかもしれません。 きっと、読み手にも共感できる瞬間がたくさんあるはずなんです。 この作品を手に取って、あなたの心の深い部分に触れてみてください。きっと、心に残る一冊になるはずですよ。 <田山花袋について> 田山花袋(本名:田山録弥(ろくや))は、1871年に栃木県で生まれました。14歳で上京し、19歳で小説家を志し、尾崎紅葉に師事しました。博文館に勤務し、1907年には『蒲団』を発表、日本自然主義文学を確立しました。その後、『生』や『妻』など多くの作品を残し、1930年に60歳で亡くなりました。
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暗い引力(光文社) 岩井圭也
¥700
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2023/12/30 発行 ソフトカバー 岩井圭也さんの『暗い引力』は、心の奥にひっそりと潜む闇や、私たちが普段気づかない社会の歪みを描いた短編集です。 6つの物語は、どれも心に残る力強いメッセージを届けてくれます。 例えば、過労死を巡る家族と会社の戦い、理想的な夫婦の裏に隠された不穏な真実…。それぞれが現代社会の矛盾を映し出し、読むたびに新たな気づきを与えてくれるんですよね。 読むことで、心の中の「何か」に触れ、普段考えないようなことを深く考えるきっかけになるかもしれません。 どの物語も、あなたにとってきっと意味のある物語になると思います。 少し背伸びした自分に出会える『暗い引力』を、ぜひ手に取ってみてくださいね。 ≪目次≫ ・海の子 ・僕はエスパーじゃない ・捏造カンパニー ・極楽 ・蟻の牙 ・堕ちる <岩井圭也さんについて> 岩井圭也(いわいけいや)さんは、大阪府枚方市出身の小説家で、北海道大学農学部を卒業後、2018年に『永遠についての証明』で作家デビュー。幅広いジャンルで作品を発表し、『裂果』で小島信夫文学賞、同年には野性時代フロンティア文学賞を受賞しました。現在37歳、神奈川県在住です。さんは、大阪府枚方市出身の小説家で、北海道大学農学部を卒業後、2018年に『永遠についての証明』で作家デビュー。幅広いジャンルで作品を発表し、『裂果』で小島信夫文学賞、同年には野性時代フロンティア文学賞を受賞しました。現在37歳、神奈川県在住です。
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本当に欲しかったものは、もう Twitterアンソロジー(集英社) 麻布競馬場ほか
¥800
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2023/4/10 発行 ソフトカバー 『本当に欲しかったものは、もう――Twitter文学アンソロジー』は、現代の日本社会を独特な視点で描いた作品集です。 麻布競馬場さんや霞が関バイオレットさんといった、個性豊かな作家たちがTwitterというプラットフォームから生まれた文学を紡いでいます。 短編の中で、タワーマンションや金融業界、医療界など、私たちが普段触れることのない世界が描かれ、時に鋭く、時に温かく、心に響きます。 もし今、少しだけ心に余裕がなくて、でも本を手に取る時間があるなら、この本はきっとあなたの心を軽くしてくれるでしょう。それぞれの作家が描く世界は、どこかで自分を見つけられるような気がして、ふと力をもらえる一冊です。 新しい文学の形を感じながら、自分自身の視点も広げられる、そんな本をお探しなら、ぜひ手に取ってみてください。きっと、あなたにも新しい発見があるはずです。 著者10名のアンソロジー ・麻布競馬場 ・霞が関バイオレット ・かとう ゆうか ・木爾 チレン ・新庄 耕 ・外山 薫 ・豊洲銀行 網走支店 ・pho ・窓際三等兵 ・山下 素童 <麻布競馬場さんについて> 麻布競馬場(あざぶけいばじょう)さんは、1991年生まれの日本の小説家で、慶應義塾大学卒業後、2021年にTwitterで小説を投稿し始めました。2022年には短編集『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』を刊行し、Amazon文芸ランキング1位を獲得。現在も会社員として働きつつ、覆面作家として活躍しています。
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千羽鶴(角川文庫) 川端康成
¥600
並(非常に良い/良好/並) ≪改版13版≫ 1976/5/30 発行 天に経年のヤケあり。その他はおおむねきれいです。 【前篇】の『千羽鶴』です。 【後編】『波千鳥』未刊です。 川端康成の『千羽鶴』は、心に残る深い美しさが広がる作品なんです。 物語の主人公・菊治は25歳で、父の愛人だった太田夫人と再会し、彼女に強く惹かれていきます。 茶道の世界が舞台となり、愛や罪、美と死というテーマが繊細に描かれています。 この本を手に取ると、日本の伝統美や、複雑な人間関係への理解が深まりますよ。そして、川端康成の美しい文体に触れ、心が静かに洗われるような感覚を味わえるんですよね。 もし、あなたが人間の心の機微や、ちょっとした心の葛藤に共感することができるなら、きっとこの作品はあなたの心に響き、素敵な余韻を残すことだと思います。 是非、手に取ってその美しい世界に浸ってみてくださいね。
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人形(創元推理文庫) ダフネ・デュ・モーリア/務台夏子訳
¥800
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2017/1/13 発行 ダフネ・デュ・モーリア 1907年ロンドン生まれ。祖父が高名な作家で画家、父が舞台俳優兼演出家、母が舞台女優という芸術家一家の三人姉妹の次女として生まれる。1931年作家デビュー、1938年の『レベッカ』が世界的なベストセラーとなった。コーンウォールの荒々しい自然を愛し、夫との間に三人の子供をもうけた。1989年没。 ダフネ・デュ・モーリアの短編集『人形』は、読者の心にそっと寄り添いながら、人間の内面や社会の矛盾を描いた作品。 普段の平穏な日常の裏に隠された秘密や狂気、上流階級の偽善に鋭く切り込みます。 特に、自立を求める女性たちの葛藤が描かれていて、共感する場面がたくさんあるんですよね。 愛と狂気が絡み合う短編「人形」では、登場人物の心理にぐいぐい引き込まれるはず。 読み終えたとき、きっと自分や周りの人との関係を見つめ直したくなる一冊です。
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ペンギンの憂鬱(新潮クレストブックス) アンドレイ・クルコフ/沼野恭子訳
¥900
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪17版≫ 2023/2/15 発行 ソフトカバー アンドレイ・クルコフ ウクライナのロシア語作家。クルコフの名を一躍有名にしたのが本書『ペンギンの憂鬱』(1996年)である。約20カ国語に訳され、国際的なベストセラーとなる。 キエフ在住。妻はイギリス人。 アンドレイ・クルコフの『ペンギンの憂鬱』は、孤独を抱える作家ヴィクトルと彼の相棒、ペンギンのミーシャが織りなす物語です。 二人の奇妙な絆が、心の温かさを届けてくれるんです。 不条理な展開や生と死を巡るテーマは、現代社会の混沌や人生の予測不可能な出来事などを映し出しており、胸に深く響きます。 ユーモラスで独特な描写が感性を刺激しつつ、他者の孤独や生き方に共感する視点を育む一冊。 読後、自分の人生をちょっと見つめ直したくなる、そんな心に残る作品です。
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女の一生(新潮文庫) モーパッサン/新庄嘉章訳
¥350
【並】(非常に良い/良好/並) ≪83版≫1986/5/30発行 モーパッサンの傑作長編作 フランス自然主義の代表的作家の一人。 モーパッサンの名作『女の一生』は、19世紀フランスの美しいノルマンディー地方を舞台に、一人の女性の人生を丁寧に描いた作品です。 主人公は、修道院から戻ったばかりの17歳の男爵令嬢ジャンヌ。夢いっぱいで迎えた人生のスタートでしたが、結婚、夫の裏切り、財産の喪失、親との別れなど、次々と試練が降りかかります。喜びと悲しみの波に翻弄されながら、ジャンヌは少しずつ成長していきます。 ジャンヌの物語を通じて、「人生ってこういうものかもしれない」と感じさせられる瞬間がたくさんあります。当時の女性がどんな社会的制約の中で生きていたのかも知ることができますし、ノルマンディー地方の美しい自然描写に心が癒されるはずです。 モーパッサンならではの繊細な心理描写や、人生の予測できない流れに身を任せるジャンヌの姿が、読む人の心にそっと寄り添います。 この作品は、私自身も読んだ後、じんわりと心に残りました。 「人生ってこういうものかもしれない」と考えさせられるような、静かな感動を得られる一冊です。ぜひ、あなたの本棚に迎えてみてくださいね。
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ミシンと金魚(集英社) 永井みみ
¥550
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) 9版 2022/12/11発行 ハードカバー 第45回すばる文学賞を受賞・デビュー作 『ミシンと金魚』は、認知症を患う高齢女性が自身の壮絶な人生を回想する物語です。 戦後日本を生き抜いた女性の苦難や強さ、介護や貧困といった社会問題への深い洞察が、現役ケアマネージャーである著者の経験からリアルに描かれています。 特に、一人称の語り口が新鮮で、読者を物語の奥深くに引き込みます。 女性同士の連帯や思いやりも温かく、読後に胸がじんわりと温かくなるような一冊です。 苦しいけれど、美しい人生を感じさせてくれる作品だと思います。 永井みみさんについて 永井みみさんは、50代でデビュー。訪問介護やケアマネージャーの経験を活かし、社会問題や女性の生き様を描く。デビュー作『ミシンと金魚』で第45回すばる文学賞を受賞し、2023年に『ジョニ黒』を刊行。
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風の歌を聴け(講談社) 村上春樹
¥700
【良好】(非常に良い/良好/並) 26版 1988/8/15発行 ハードカバー 群像新人賞受賞。 『風の歌を聴け』は村上春樹さんのデビュー作で、1970年の夏、21歳の「僕」の不安定な青春を描いています。 大学生の「僕」は、友人とビールを飲んだり、女の子と出会ったりしながら、ジュークボックスの音楽に身を委ねる日々を過ごしています。 しかし、そんな日常の裏には、悲しい出来事も隠れていて…。特に「仏文科の女の子」の自殺は、彼にとって大きな影響を与える出来事なんです。 この本を読むことで、少し不安定な時期を迎えている自分と重ね合わせて、人生の選択や人間関係の複雑さを感じることができるかもしれません。 村上春樹の描く世界は、まるで自分のことのように心に響いてきますよ。 もしも「今、何かに迷っている」と感じているなら、この本がきっと心に寄り添ってくれるんじゃないかな。 きっと、新しい気づきや前向きなエネルギーをもらえる一冊になると思います。
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愛の生活(新潮文庫) 金井美恵子
¥50
SOLD OUT
4版 1976/9/30発行 古書のため経年劣化によるヤケあり(天、小口、地) 金井美恵子さんの『愛の生活』は、日常の中にひそむ微妙な感情や愛のかたちを、まるで静かな息づかいのように描いた一冊です。 大学教師の夫Fと、少しだけ仕事をしながら小説を書いている「わたし」の、どこにでもありそうな日々。 でも、実はその中には「私はFをどんなふうに愛しているのか?」という問いがずっと浮かんでいます。この本を手に取ると、あたなも自分の中で何かしらの「愛」の形に気づくかもしれません。 読んでいくうちに、きっと心が少し軽くなり、愛や人とのつながりについて思いを巡らせたくなります。そして、金井さんの繊細で深い筆致に触れることで、日常の細かな感情をもっと大切にしたいと思えるかもしれません。 こんなふうに静かに心に響く本を探している方には、ぜひおすすめしたい一冊です。 <金井美恵子さんについて> 金井美恵子さんは1967年、19歳の時にの処女作『愛の生活』が太宰治賞候補となり、雑誌に掲載されたこの作品で注目を受けてデビューするという、非常に若くして幸福な出発をした作家であります。 詩人としても功名高く、現代詩手帖賞を受賞されています。
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第二の性 LE DEUXIEME SEXE(駿河台出版) シモーヌ・ド・ボーヴォワール/木村信子編注
¥1,400
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) 3版 2002/4/1発行 装丁:単行本(55ページ) 本書は教本であり全文フランス語です。 後半35ページから訳注の掲載あります。 小説ではありませんので、気を付けてください。 原書Le Deuxième Sexeの序文のみを抜粋した書籍となり、全文は掲載されておりません。 教科書ではありますが、特に問題の記載は無く、読み物としてお楽しみにいただけます。 日本語訳はありませんが、巻末に難しい単語、表現に関する日本語訳あります。 本書、『第二の性』は、シモーヌ・ド・ボーヴォワールが書いた、女性についての深い考察が詰まった本なんです。 この本の中で、ボーヴォワールは「人は女に生まれるのではなく、女になるのだ」と言っています。つまり、女性というものは生まれつきではなく、社会が作り上げたものだという考え方なんですよね。 彼女は、女性がどうして歴史的に抑圧されてきたのかをいろんな視点から探り、女性が本当の自由を得るためには、男性に依存しない生き方が必要だとも言っているんです。 『第二の性』は、私たちが性別やジェンダーについて考えるうえでとても大切な本で、今も多くの人に影響を与え続けていますよ。
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アウシュビッツを生きのびた「もう一人のアンネ・フランク」自伝(バンローリング株式会社) エディス・エヴァ・イーガー、エズメ・シュウォール・ウェイガント/服部由美訳
¥1,800
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ソフトカバー ≪初版≫ 2021/4/3発行 『アウシュヴィッツを生きのびた『もう一人のアンネ・フランク』』は、エディス・エヴァ・イーガー博士が自らの体験をもとに綴った感動的な回顧録です。 16歳のエディスは、家族と共にアウシュヴィッツに収容され、過酷な環境の中で生き抜く力を見つけます。 戦後は心理学者として、トラウマを克服する方法を探求しました。 この本を読むことで、困難な状況を乗り越える知恵や、希望を持ち続ける力を得られるはずです。 過去の苦しみを乗り越えた彼女の生き様は、私たちに勇気と希望を与えてくれます。 とても心に深く響く一冊です。
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情事の終わり(新潮文庫) グレアム・グリーン/田中西二郎訳
¥420
並(非常に良い/良好/並) 表紙ヤケありますが、状態は良いです。 ≪47版≫2006/2/10発行 『情事の終わり』は、グレアム・グリーンが第二次世界大戦後のロンドンを舞台に、愛と信仰、嫉妬と救済を描いた一冊です。 不倫関係にあったモーリスとサラが織り成す物語は、愛の複雑さと人間の心の奥深さを静かに問いかけています。 特に、サラが神への誓いのために関係を断つ理由が明かされる場面は圧巻で、愛とは何か、自分にとっての信念とは何かを考えさせられます。 この本を読むと、人間関係や感情のもつれについて新たな視点を得られるだけでなく、グリーン独特の美しい心理描写に触れることができます。 読後には「愛」と「信仰」という大きなテーマを、自分自身に重ね合わせて考えたくなるはずです。 「深く考えさせられる物語が好き」という方に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
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完璧な病室(中公文庫) 小川洋子
¥360
【並】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2004/11/25発行 経年ヤケあり 他はきれいな状態です もし、あなたが日常の中でふとした瞬間に「これは何だろう?」と思うような、奇妙で不思議な感覚を感じたことがあれば、この本はきっと心に響くはずです。 『完璧な病室』は、病に冒された弟と姉、そして担当医の不思議な関係を描いた物語から始まりますが、次第に生と死、心の奥深くに触れることになるんです。 日々の喧騒の中に埋もれていた「見過ごしていたもの」が、静かに目の前に現れる瞬間に立ち会うことができる一冊です。 もし、今、あなたが心の中で迷いや不安を感じているなら、この本の世界があなたを少しだけ軽くしてくれるかもしれませんよ。 目次 ・完璧な病室 ・揚羽蝶が壊れる時 ・冷めない紅茶 ・ダイヴィング・プール 小川洋子さんの初期の作品集 時間を切り取ったような繊細な文体が浮き上がってきます。