【古書】箱男 純文学書下ろし特別作品(新潮社)安部公房
¥1,100
【古書】 2版 1973/4/30発行 函(背に経年ヤケあり)、ビニールカバー(経年の劣化あり) 書籍自体はきれいな状態です 安部公房の『箱男』は、ちょっと不思議な世界を描いたお話で、孤独や自分がどう生きているのかを考えさせられる内容です。 主人公は段ボール箱をかぶって街を歩きながら、社会との関わりや自分自身について悩むのです。箱をかぶって他の人の目を避けつつも、周りを見ているその姿には、現代のSNS文化や匿名で何かを覗き見する感覚が重なるような気がしませんか? 安部公房の特別な書き方が、読んでいる私たちに深い考えを促しつつ、自己理解や社会への新しい見方を教えてくれる作品だと感じます。
若草物語(新潮文庫) オールコット/松本恵子訳
¥450
良好(非常に良い/良好/並) 22版 2020/3/5 発行 ISBN9784102029039 『若草物語(新潮文庫)』は、19世紀のアメリカを舞台にした家庭小説。 家族愛や成長、女性の自立をテーマにしているんです。 四姉妹の成長を通じて、家族の絆や自己発見の大切さが描かれ、特にジョーの自立した生き方に共感すると思います。 自己理解や他者との関係、女性の夢追求の重要性を教えてくれますし、現代にも通じる普遍的なテーマになっているので読みやすいです。
マルテの手記(新潮文庫) リルケ/大山定一訳
¥460
非常に良い(非常に良い/良好/並) 60版 2014/6/20 発行 ISBN9784102175033 『マルテの手記』は、リルケが描いた作品で、私たちが普段感じる孤独や不安、そして死について深く考えさせられます。 主人公のマルテは、パリでの生活を通して自分自身と向き合い、現代社会の中で人間の存在がどう意味を持つのかを問いかけます。 この物語を読んでいると、マルテの孤独に共感したり、自分の内面に触れたりする瞬間があるはずです。リルケの美しい言葉が心に響き、読後には、自分や他の人との関係を新しい視点で見つめ直すことができるかもしれません。
セロトニン(河出書房新社) ミシェル・ウエルベック/関口涼子訳
¥1,300
非常に良い(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2019/9/30 発行 ハードカバー ISBN9784309207810 ミシェル・ウエルベックの『セロトニン』は、現代社会の孤独や絶望をテーマにした物語です。 主人公フロラン=クロードの生きづらさや悩みを通じて、人間関係のもろさや、自分自身の生き方について私たちも考えさせられます。 フランスの農業や消費社会といったリアルな背景も描かれ、読んでいると自分のことのように感じる場面がたくさんあります。 この本をきっかけに、自分の価値観や過去の選択をもう一度振り返る時間を持ってみませんか?
襲撃(河出書房新社) ハリー・ムリシュ/長山さき訳
¥1,700
非常に良い(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2023/6/30 発行 ハードカバー ISBN9784309208855 ハリー・ムリシュの『襲撃』は、第二次世界大戦が終わる直前のオランダを舞台にした物語です。 主人公のアントンは、家族を失う大きな事件をきっかけに、過去とどう向き合っていくのかを考える日々を送ります。 この本を読むと、戦争の悲しみや、その後も続く影響について、自然と自分のことのように感じてしまうんです。物語の中で出てくるさまざまな問いかけが、私たち自身の価値観や歴史の見方を見つめ直すきっかけにもなると思います。 読み終えるころには、心が少し軽くなるような、不思議な感覚になるので救われます。
幸いなるかな本を読む人(毎日新聞出版) 長田弘
¥1,600
非常に良い(非常に良い/良好/並) 2版 2009/4/5 発行 ハードカバー 2009年 第24回 詩歌文学館賞・現代詩部門受賞 この詩集は、作者の愛する25冊の本、それぞれについて一篇の詩をあてるという形になっているのです。 更に、表紙には読書をする少女の天使の絵、25の詩の扉には、一文字ずつ古いアルファベットのレタリング付きというお洒落さ! で、その25冊の本というのもまた、たのもしい! 本書の詩を読むと、この本はこういう感じなんだ、と違った側面からやってくるので、通常の読書感想とは全く違ったアプローチです。 この詩を読むと、あなたもポエムを作りたくなるかも知れません! 新しい世界が開けますね。 ・梶井基次郎「檸檬」 ・プラトン「ソクラテスの弁明」 ・「荘子 内篇」 ・尾崎一雄「美しい墓地からの眺め」 ・プーシキン「大尉の娘」 ・「エッダ」 ・カント「永遠平和のために」 ・深沢七郎「笛吹川」 ・「アラビアンナイト」 ・アウグスティヌス「告白」 ・アンデルセン「雪の女王」 ・ベンヤミン「ベルリンの少年時代」 ・中島敦「悟浄出世」 ・ホーソーン「人面の大岩」 ・モンテーニュ「エセー」 ・オヴィディウス「変身物語」 ・ニーチェ「暁光」 ・夏目漱石「草枕」 ・「春香伝」 ・カフカ「日記」 ・フォークナー「エミリーへの薔薇」 ・ゴーゴリ「書簡」 ・スピノザ「エティカ」 ・鴨長明「方丈記」 ・ポエティウス「哲学の慰め」
猫町 他17編(岩波文庫) 萩原朔太郎
¥420
良好(非常に良い/良好/並) 26版 2022/7/25 発行 「私」は東京から北越の温泉に向かう途中、偶然「繁華で美しい町」に足を踏み入れます。 そこで出会ったのは、人間の姿をした猫たちの大群。 この『猫町』は、詩集『青猫』の感覚を引き継ぎ、幻想的な短編や散文詩、随筆を十八篇収めています。 詩人としての朔太郎の独特な視点と詩情が際立っており、魅力的な小品集となっています。
敵(新潮社) 筒井康隆
¥1,100
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1998/1/30 発行 函あり ハードカバー 筒井康隆といえば『旅のラゴス』の印象があり、幻想的で哀愁のただようものというイメージがありました。しかし、やはり、このひとはすごいです。 本書のラストは圧巻でした。紙の本ならではの見ごたえがあります。 さて、『敵』ですが、主人公は75歳の渡辺儀助。彼は大学教授を辞めて10年になります。 愛する妻を失い、一人静かに暮らす日々を送っています。料理や晩酌を楽しみ、時には酒場にも出かける彼ですが、年下の友人とは疎遠になり、かつての教え子・鷹司靖子が訪れることはありません。 そんな彼のもとに、病が忍び寄りますが、春にはまた皆に会えるかもしれないと希望を抱きつつ生活するんです。 この作品は、儀助の私生活や夢、妄想を豊かに描写し、時には愉快さも交えながら進行します。「神」をテーマにした展開も見事だと感じましたし、読み進めるうちにその文章力に感服します。 ラストの表現は、紙の本ならではの特別なものとなっています。
ティファニーで朝食を(新潮社) トルーマン・カポーティ/村上春樹訳
¥830
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2008/2/25 発行 ソフトカバー トルーマン・カポーティによる中編小説。1961年にオードリー・ヘプバーン主演で映画化されましたよね。 映画の印象が強い本書ですが、内容は、こうです。 1943年の秋、語り手の僕はホリー・ゴライトリーと友達になります。彼女は18歳の田舎娘で、マンハッタンのアッパー・イースト・サイドに住むカフェ・ソサエティ・ガール。 働かずに裕福な男性と交際し、豪華な生活を楽しむ彼女は、クラブやレストランに連れられたり、高価なプレゼントを受け取ったりしています。ホリーは自分の私生活や物事に対する率直な意見で周囲を驚かせるのが好きで、1年かけて少しずつ僕(語り手)に自分のことを明かしていきます。次第に僕(語り手)は、彼女の独特なライフスタイルに魅了されていくのです。 ヒロインのホリーの言動がすべてを物語っているように感じる本作品。映画のオードリーを登場させながら読んでみるのもいいですね。 ただ、村上春樹さんが翻訳すると、この作品が村上春樹さんの小説のように思えてきます。 他、 ・花盛りの家 ・ダイアモンドのギター ・クリスマスの思い出 収録されています。
奇跡 ミラクル(みすず書房) 長田弘
¥1,300
非常に良い(非常に良い/良好/並) 6版 2021/1/22 発行 ハードカバー 第55回毎日芸術賞受賞 「奇跡」というのは、めったにない稀有な出来事というのとはちがうと思う。それは、存在していないものでさえじつはすべて存在しているのだという感じ方をうながすような、心の働きの端緒、いとぐちとなるもののことだと、わたしには思える。 日々にごくありふれた、むしろささやかな光景のなかに、わたし(たち)にとっての、取り換えようのない人生の本質はひそんでいる。それが、物言わぬものらの声が、わたしにおしえてくれた「奇跡」の定義だ。 たとえば、小さな微笑みは「奇跡」である。小さな微笑みが失われれば、世界はあたたかみを失うからだ。世界というものは、おそらくそのような仕方で、いつのときも一人一人にとって存在してきたし、存在しているし、存在してゆくだろうということを考える。 「われわれは、では、何にたよればいいのか? われわれが真なるものと、虚なるものとを弁別するのに、感覚よりたしかなものがあるだろうか?」(ルクレティウス「物の本質について」) (著者「あとがき」より)
疼くひと(中央公論新社) 松井久子
¥550
非常に良い(非常に良い/良好/並) 7版 2021/9/10 発行 この恋愛小説は知恵や経験が絡む切ない恋の物語。 脚本家の唐沢燿子は古稀を迎え、老いを感じ始めていますが、SNSで出会った年下の男性との交流が彼女の生活を一変させます。彼の言葉に心を揺さぶられ、次第に彼にのめり込んでいく燿子。人生の後半に始まる大人の恋の行方はどうなるのでしょうか?心理描写が深く、少しくどく感じる場面もありますが、意外な展開が待っています。
蒲団・重右衛門の最後(新潮文庫) 田山花袋
¥450
非常に良い(非常に良い/良好/並) 89版 2022/10/30 発行 田山花袋(たやま かたい)は、1872年に栃木県(現在の群馬県)で生まれ、1930年に亡くなりました。彼の作風は人間の内面や社会の現実を赤裸々に描くことで知られています。 代表作には『蒲団』や『田舎教師』があります。 特に『蒲団』は、中年男性の若い女性への複雑な思いを描き、当時の文壇に衝撃を与えたのです。 ほかにも紀行文や詩、記録文学なども手がけ、当時の交通事情や風俗を伝える貴重な記録となっているそうです。 『重右衛門の最後』を併録。
小銭をかぞえる(文春文庫) 西村賢太
¥50
SOLD OUT
非常に良い(非常に良い/良好/並) 4版 2011/6/5 発行 金欠で妄想に悩む主人公は、愛憎や暴力に翻弄される最底辺の男です。彼の壮絶な日々は悲惨さを超えて笑いを誘うほど。 西村賢太さんの傑作私小説2篇は、暴言を吐きながらも優しさを見せる一面が描かれています。中卒の彼は、年下の大卒の女性と同棲しており、日常の何気ないシーンがとてもユーモラスに表現されています。自宅やデパートに行く会話のやり取りが秀逸なのでクスッと笑える場面もあります。 ちなみに、私は、西村賢太さんの作品はどれも不思議と一気読みできてしまいます。 私小説であり、西村賢太さん自身が文学に詳しいため、作品中に登場する作家や作品の情報から文学の知識も得られるのが良いところであり、私にとっての西村賢太の楽しみ方の一つです。
ちくま日本文学全集 織田作之助 1913-1947(筑摩書房) 織田作之助
¥800
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1993/5/20 発行 織田作之助得意の短編集です。織田作は短編の名手なので本当に面白い。 本書にはもちろん、代表作『夫婦善哉』や『勧善懲悪』『アドバルーン』など名作が入っているので、楽しめます。 織田作を満喫してくださいね!
父と子(新潮文庫) ツルゲーネフ/工藤精一郎訳
¥450
非常に良い(非常に良い/良好/並) ≪2版≫1998/11/10発行 ロシア文学の古典で、新旧世代の対立を描いた名作です。 伝統を重んじる旧世代と、すべてを疑い批判する若者たちの思想的な衝突が鮮やかに描かれています。「ニヒリスト」という言葉を広めた作品としても有名ですね。 長い物語ですが、テンポが良く読みやすい点も魅力のひとつ。哲学的な要素が深く、日本の作家にも大きな影響を与えた一冊です。 ロシアの歴史や文化を感じながら楽しめます。
愛について語るときに我々の語ること(村上春樹 翻訳ライブラリー)(中央公論社) レイモンド・カーヴァー/村上春樹訳
¥850
非常に良い(非常に良い/良好/並) 6版 2020/3/31 発行 ソフトカバー レイモンド・カーヴァーの短編集(1981年)は、村上春樹さんが「作風の変化を感じられる」と紹介している本です。 物語は、何かを失ったり壊してしまった人たちの日常の一コマが描かれていて、大きな山場や結末がないものも多いですが、読み終わった後にじんわりとした喪失感が残ります。短い話が多いので、好きな時にサッと読めるのが魅力です。村上春樹さんの解説も、客観的で興味深い視点が感じられます。
絵のない絵本(新潮文庫) アンデルセン/矢崎源九郎訳
¥50
SOLD OUT
良好(非常に良い/良好/並) 103版 2008/6/15 発行 この物語は、貧しい絵描きが主人公です。 友達もおらず、窓からは灰色の煙突しか見えません。ところが、ある晩、お月さまが話しかけてきて、いろんな話をしてくれるのです。お月さまは、ヨーロッパの人々の生活や悩みを話したり、時にはインドや中国、アフリカといった遠い国の不思議なお話をしてくれるんです。 本書は、アンデルセンの作品の中でも少し変わった内容で、月が絵描きに毎晩違うお話をしてくれる構成です。なかには結末がはっきりしない話もありますが、それが逆にいろんな解釈ができる楽しさを感じさせてくれます。まるで詩のような作品で、アンデルセンの心の中を描いた絵のように感じる部分もあり、「絵のない絵本」というタイトル通り、頭の中で美しい風景が広がる作品です。
人形の家(新潮文庫) イプセン/矢崎源九郎訳
¥450
非常に良い(非常に良い/良好/並) 97版 2021/5/20 発行 イプセンの名を世界的ならしめたものがこの『人形の家』です。 弁護士の妻ノラは、幸せな生活を送っていましたが、実は夫に隠しごとがありました。夫が病気のとき、父の名前を偽造して借金をしていたのです。その秘密がバレると、夫はノラを非難します。 問題は解決するのですが、ノラは自分がただの「お人形」だったと気づきます。そして、もっと自由に生きるため、3人の子どもを残して家を出る決意をします。 この作品は、ノラが夫から自立するまでを描いた名作です。 読んだことのない方は、一度読んでみてくださいね!
赤い唇(集英社文庫) マヌエル・プイグ/野谷文昭訳
¥1,000
並(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1994/11/25 発行 表紙の背に劣化。天、地、小口に汚れアリ。 それ以外は読書には全く問題ありません。 プイグの第二作目が本書『赤い唇』です。 この作品は発売後たちまち大ベストセラーとなり、それまで無名に近かったプイグは一躍人気作家となり、専業作家としてスタートしたのです。 この本の内容は、最初は少し難しいと感じるかもしれませんが、最後まで読むと満足できるはずです。複数の男女が絡むドロドロした物語で、都会と田舎の違いや病気、信仰などがテーマになっています。プイグの独特な書き方と、時系列が複雑で、最初は少し混乱するかもしれませんが、読んでいくうちに話がだんだん繋がってきて、面白くなります。
〖新装版〗父の詫び状(文春文庫) 向田邦子
¥450
良好(非常に良い/良好/並) 44版 2022/10/5 発行 傑作エッセイです。心に残る部分は、頑固で愛情を口に出せないお父さんの話が印象的です。例えば、子どものために庭に池を作ろうとしたのに、けがをしてしまい、すぐに埋めてしまうという少し不器用なところが、昭和の雰囲気を感じさせます。 近所の人や親戚に囲まれて、のびのびと育った向田邦子さんの感性が、このエッセイからも伝わってきて、読むと心が穏やかになります。 また、巻末の解説を沢木耕太郎さんが書いていて、これがとても面白く、解説だけでも楽しめる内容です。 向田邦子さんに興味のある方は読んでみると楽しめます!
眠れるラプンツェル(幻冬舎文庫) 山本文緒
¥400
良好(非常に良い/良好/並) 8版 2000/6/5 発行 この作品は、女性の孤独をいろんな角度から描いていますが、特に主人公の孤独感がすごく強いです。 物語は、既婚で夫とは信頼関係のない28歳の主婦が、15歳年下の中学1年生に恋をするという内容です。 28歳で「おばさん」とされている点に違和感がありましたが、20年前の作品なので、そこは仕方ないだろうと思います。また、今なら児童虐待と批判されそうな部分もあります。 けれど、最後にはほろ苦さと甘さが残る印象的な作品だと感じました。 マンションの部屋を塔と見立てて、書かれているところは誰もが感じる閉塞感や安心感を醸し出しています。きっと誰もが感じることかな?と思いました。
ちくま日本文学 三島由紀夫 1925-1970(筑摩書房) 三島由紀夫
¥1,000
非常に良い(非常に良い/良好/並) 2版 2015/6/5 発行 この本のあとがきを書かれた、森毅さんは「三島由紀夫の長い作品は、一冊に収めるのが難しく、代表作も出版社との契約で使えなかった」と説明しています。そのため、収録されたのは短編や戯曲、エッセイが中心で、普段あまり読めないものも入っています。たとえば、「海と夕焼」を除けば、新潮文庫では読めないものが多く含まれています。 三島由紀夫の魅力は、代表作だけでなく、他の作品も楽しめるところです。たとえば、学生運動を背景にした戯曲「喜びの琴」や、短編「中世」があります。 「中世」は三島が20歳のときに書いた美しい作品で、まるで蒔絵細工のように華やかな文体が特徴。 他の作品も面白くて、満足できると思います。 三島由紀夫の代表作以外の作品に興味がある方はぜひ、読んででみてくださいね。
大聖堂(村上春樹 翻訳ライブラリー)(中央公論社) レイモンド・カーヴァー/村上春樹訳
¥1,200
非常に良い(非常に良い/良好/並) 8版 2021/12/20 発行 ソフトカバー この本は、質の高い文学作品が集められたカーヴァーの短編小説集。 その中の一編で表題作の『大聖堂』は、普段見えないものが見えてきたり、逆に見えているはずのものが見えなくなるような不思議な体験を描いています。最後の一文が、この話のすべてを語っているとも言えるほど印象的でした。また、解説も丁寧でお得感がありますよ。
美しい心臓(新潮文庫) 小手毬るい
¥50
SOLD OUT
【並】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2016/2/1発行 DVから逃れた私は、偶然出会った既婚者の彼との秘密の関係に救われました。彼との密会で感じた甘い感情は、私を新しい場所へと導きます。しかし、最終的に私が望んだのは、彼の死でした。 この物語は、禁断の恋を描いた不倫小説です。 恋に溺れる女性は、時に恐ろしいほど複雑ですが、その姿には可愛らしさもあり、多くの人が共感できるものだと思います。