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パルタイ (文藝春秋) 倉橋由美子
¥1,000
【良好・第10版・ビニールカバー付】『パルタイ』倉橋由美子|文藝春秋|女流文学賞受賞作|古本 10版 1970/4/15発行 ハードカバー 「自分の心が、どこへ向かおうとしているのか」──そんな問いに立ち止まる瞬間があります。 倉橋由美子さんの『パルタイ』は、日常の裏側に潜む不安や欲望、そして“女性として生きること”の複雑さを描いた傑作です。 硬質な文体の奥に、深い静けさと皮肉なユーモアが息づいています。 初めて読んだとき、理性と感情のはざまで揺れる登場人物たちの姿に、自分の心の奥を覗き込むような不思議な感覚を覚えました。 人生のバランスを見失いそうなとき、少し距離を置いて世界を見つめ直したい方へ。 もし今、この静かな声が心に触れたなら──そっとページをめくってみてくださいね。 ※1970年発行・第10版。経年によるヤケ、角スレあり。グラシンペーパーで保護され、ビニールカバー付き。本文は良好で読みやすい状態です。
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寵児(河出書房新社)津島佑子
¥1,360
【良好・初版1978年】『寵児』津島佑子|河出書房新社|母娘・愛と孤独の物語|古本|1978/6/30発行 誰かを深く愛しながらも、その愛が少しずつ遠ざかっていく瞬間── そんな痛みを、私たちはどこかで知っているのかもしれません。 津島佑子さんの『寵児』は、母と娘、恋と孤独、生と死の境を研ぎすまされた言葉で描いた物語。静けさの中にある緊張と、触れたくなるほどの繊細なぬくもりが共存しています。 この本を手に取ったのは、津島作品に流れる“孤独の中のやさしさ”に、もう一度出会いたかったから。読み終えると、自分の中にある痛みが少しやわらぎ、誰かを想う気持ちがしずかに整っていくのを感じます。 心の奥に触れる物語を求めている方へ。 もし今、この静かな一冊があなたに語りかけてきたなら──そっと、ページを開いてみてくださいね。 この本の静けさは、読む人の心を映す鏡のようです。 誰かを想う痛みを抱えている方にこそ、そっと寄り添ってくれる一冊です。 ※初版・良好な状態の古本です。カバー・本文ともに目立つ傷みはありません。
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贅沢貧乏(新潮社)森茉莉
¥2,180
【再入荷】【良好・15版】『贅沢貧乏』森茉莉|心の豊かさを描く随筆|新潮社|古本・良好|ISBN9784103215038 お金がなくても、美しいものを愛し、豊かに生きる――そんな生き方に憧れたことはありませんか? 森茉莉の『贅沢貧乏』は、質素な暮らしのなかに「心の贅沢」を見出す女性・牟礼魔利の物語です。 下北沢の小さな部屋で、猫と過ごす穏やかな時間。 食器の音、夕暮れの光…そのひとつひとつが、生きる喜びに変わっていくんです。 この本を仕入れたのは、私自身も“心の豊かさ”を思い出したかったから。読むたびに、日常の中にある小さな幸せが見えてきます。 物質ではなく心で満たされたい方へ。疲れた夜、静かにページをめくると、世界が少しやわらかく見えるはずです。 もし今、あなたの中にこの言葉が響くなら──そっと、この一冊を開いてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。函背にややヤケ、シミがありますが、本体はきれいです。 <森芽莉さんについて> 森茉莉(1903年1月7日 - 1987年6月6日)は、日本の小説家・エッセイストで、森鷗外の長女として生まれました。50歳を過ぎて本格的に文学活動を開始し、代表作に『贅沢貧乏』や『恋人たちの森』があります。彼女の作品は耽美的で幻想的な世界観を持ち、精神的な贅沢を重視しました。晩年は東京都世田谷区で一人暮らし、1987年に心不全で亡くなりました。
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音楽(新潮文庫)三島由紀夫
¥600
【良好・89版】『音楽』三島由紀夫|心理・欲望・文学的名作|新潮文庫|古本・良好状態 「音楽が聞こえないんです」――そう訴えて精神分析医のもとを訪れたのは、美しい女性・弓川麗子。 三島由紀夫『音楽』は、1960年代の東京を舞台に、心の奥底に沈む悩みや欲望を繊細に描いた心理小説です。 麗子の静かな告白の裏には、抑圧された感情と、愛を恐れる心の闇が隠れています。 柚香の森がこの本を選んだのは、人間の心の深淵に寄り添いながら、読み手にも自分自身の“見えない部分”をそっと照らしてくれるから。 ページをめくるたび、麗子の複雑な感情に共鳴しながら、気づけば自分の心と向き合っている自分がいます。 「最近、自分の感情がうまくつかめない…」そんな方へ。 もしこの本が気になったなら、どうぞ静かな場所で、ゆっくりとページをめくってみてくださいね。 感情の「音」が聴こえなくなったとき、 言葉が、静かな音楽のように心を癒してくれるかもしれません。 ※良好な状態の古本です。カバーにわずかなスレはありますが、本文はきれいです。 丁寧にクリーニングし、心を込めて梱包いたします。 <三島由紀夫について> 三島由紀夫(本名:平岡公威)は、1925年1月14日、東京に生まれました。東京大学法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも、9ヶ月で退職し作家の道を選びました。1949年に『仮面の告白』で作家としての地位を確立。その後、『潮騒』や『金閣寺』など数々の名作を発表しました。1970年、最後の作品『豊饒の海』を書き終えた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。彼の作品は世界中で読まれ、ノーベル文学賞候補にもなった日本の代表的作家です。 ※ショップブログ>2025年1月15日 もチェックしてみてくださいね。
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伯爵夫人(新潮社)蓮見重彦
¥500
【良好・2016年第3版】『伯爵夫人』蓮見重彦|三島由紀夫賞受賞作・幻想文学|新潮社|古本・良好 ≪3版≫2016/7/5発行 ISBN9784103043539 第29回三島由紀夫賞受賞作品 ときに、現実から少し離れた夢のような体験を本の中に求めることはありませんか。『伯爵夫人』は、そんな心にそっと寄り添う物語です。 舞台は戦時下の東京、帝国ホテル。受験を控えた青年・二朗が、和装の伯爵夫人と出会い、まだ知らない世界へと導かれていきます。 純粋さと官能、知性とユーモアが交差する一夜は、まるで白に包まれた幻想のよう。読んでいると、自分の中の「眠っていた部分」が呼び覚まされるような感覚があります。 私自身、この本を閉じたとき、心が透きとおるような余韻が残りました。迷いや閉塞感を抱えるときに、そっと心を開くきっかけをくれる一冊です。 もし今、この言葉が胸に触れるなら──どうぞ静かにページをめくってみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。カバーに軽いスレがありますが、本文はきれいです。 <蓮實重彦さんについて> 蓮實重彦さん(1936年生まれ)は、文芸・映画評論家であり、フランス文学者、小説家です。東京大学文学部卒業後、ソルボンヌ大学で博士号を取得。東大で教鞭を執り、総長も務めました。フランス現代思想を日本に紹介し、映画評論でも高く評価されています。著作多数。
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ゲルマニウムの夜(文藝春秋)花村萬月
¥490
【並・初版】『ゲルマニウムの夜』花村萬月|芥川賞受賞作・人間の本質を描く小説|文藝春秋 古本 ≪初版≫ 1998/9/20 発行 ISBN9784163180702 第119回 芥川賞受賞作品 「人の心にある善と悪って、どこで分かれるんだろう」──そんな問いを抱いたことはありませんか。花村萬月さんの芥川賞受賞作『ゲルマニウムの夜』は、そのあいまいな境界を鋭く描き出した物語です。主人公の朧は衝動的に人を殺し、逃げ込んだ先は自らが育った修道院。聖と俗、暴力と性、信仰と偽善が交錯する濃密な世界が広がります。 私自身、時に目をそむけたくなる描写に胸がざわつきながらも、最後までページを閉じることができませんでした。そこには人間のどうしようもない弱さと、それでも消えない小さな光が潜んでいたからです。 人間の本質に迫りたい方や、心の奥にある問いと向き合いたい方におすすめしたい一冊。もし今、この本の言葉があなたの中に響いたなら──どうぞ、静かにページを開いてみてくださいね。 ※並の状態です。天・小口にシミやヤケがありますが、通読には支障ありません。シミが気にならない方におすすめいたします。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けします。 <花村萬月さんについて> 花村萬月・はなむらまんげつ(本名・吉川一郎)さんは1955年東京都に生まれ、幼少期に父を失い、福祉施設で過ごす。その後、放浪生活を経て、30歳を過ぎて創作活動を開始。1989年に小説デビューし、1998年に『ゲルマニウムの夜』で芥川賞を受賞しました。暴力や宗教などをテーマにした衝撃的な作品で知られています。
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薬を食う女たち(河出書房新社)五所純子
¥1,000
【非常に良い・初版】『薬を食う女たち』五所純子|薬物と女性の現実を描くルポ|古本・初版・良好 ≪初版≫2021/6/30発 『こかで、自分は関係ないと思っていたことが、じつはすぐそばにあった── そんな気づきが、この本には静かに息づいています。 『薬を食う女たち』は、五所純子さんによるルポルタージュ作品。薬に手を伸ばした女性たちの声を丁寧にすくい上げ、その背景にある孤独や、救いを求める心の揺れを淡々と、でも温かく描いています。 私がこの本を仕入れたのは、どんな言葉にも表せない「痛み」の在りかに、そっと灯りをともしてくれる一冊だと感じたから。 自分や誰かを少しでも理解したいと願うとき── この本は、静かな入り口になってくれるかもしれません。 もし今、あなたの中にこの本の言葉が響くなら。 そっと、ページをひらいてみてくださいね。 ※非常に良い状態です。読んだ形跡もなく、カバーや本文に目立つ傷みは見られません。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けします。
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不意撃ち(河出書房新社)辻原登
¥520
【非常に良い・初版】『不意撃ち』辻原登|非日常と転機を描く短編集|河出書房新社・初版・非常に良い 「思いもよらない出来事に、私たちはどう向き合えるのだろう」 辻原登さんの短編集『不意撃ち』は、日常の隙間に突然入り込んでくる“転機”を描いた物語集です。 デリヘル嬢と運転手、震災後の風景、老境の旅、宇宙の幻覚──それぞれの物語に、予測不能な瞬間と、そのとき人が選ぶ道があります。 私がこの本を選んだのは、「非日常」が訪れたときの心の揺れや葛藤が、どこか自分の中にも重なるように感じたから。 読後、きっとあなたも思うはずです。 「何が起きるか分からない毎日でも、人は前を向ける」と。 もし今、人生の節目にいるなら──この本が、あなたの背中にそっと手を添えてくれるかもしれません。 ※【非常に良い】状態です。カバー・本文ともに良好。 河出書房新社/2018年 初版発行/ハードカバー クリーニング後、丁寧に梱包して発送いたします。
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ボヴァリー夫人(新潮文庫)ギュスターヴ・フローベール/芳川泰久訳
¥600
【非常に良い・初版2015年】【再入荷】『ボヴァリー夫人』フローベール|不倫と幻想|新潮文庫|古本・非常に良い 「このままでいいのだろうか」──そんな問いが胸をよぎるとき、ふと思い出す物語があります。 フランスの片田舎。夢見がちだったエンマは、現実の生活に満たされぬ思いを抱えながら、心の空白を埋めるように恋と幻想に身を委ねていきます。 けっして明るい物語ではありませんが、フローベールの筆致は、あまりにも静かで、鋭く、どこか祈るような優しさすら感じられるのです。 この新訳版に出会ったとき、文章の呼吸がするりと肌に入ってきて──ずっと昔に読み流したつもりのこの物語が、まったく違う顔をしていました。 「何かがうまくいかない」「自分が自分でないような気がする」──そんな風に感じている方へ。 それは、あなたが丁寧に生きようとしている証かもしれません。 もし今、あなたの中にこの本の言葉が響くなら──そっと、ページをめくってみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。目立つ傷みはなく、カバー・本文ともにきれいです。 丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けいたします。
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お艶殺し(中公文庫)谷崎潤一郎
¥500
【良好・5版】『お艶殺し』谷崎潤一郎|欲望と葛藤を描く心理小説|中公文庫|古本・良好 人の心の奥には、誰にも見せたくない感情が眠っていることがあります。 谷崎潤一郎の『お艶殺し』は、そんな心の闇と美しさを、ひとつの物語の中にそっと溶け込ませた作品です。 主人公・新助と女・お艶との関係は、ただの恋愛ではなく、欲望と良心、期待と逃避のあいだで揺れ動く人間そのものの姿を描いています。 読んでいるうちに、ふと自分自身の中にも似たような葛藤があることに気づかされるかもしれません。 柚香の森がこの本を仕入れたのは、「人間らしさ」に優劣をつけず、ありのままに描こうとする谷崎の誠実なまなざしに心を打たれたからです。 もし今、心の中で何かがざわついているなら──。 この物語は、その揺らぎに寄り添いながら、静かに問いかけてくれるはずです。どうぞ、ページをめくりながらご自身の心と対話してみてくださいね。 谷崎文学の中でも、人間の「弱さ」と「真実」に深く触れる作品です。 どうかこの一冊が、あなたの心の奥の静けさにそっと届きますように。 ※良好な状態の古本です。カバーにうっすらとスレがありますが、本文は丁寧に保たれています。
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半所有者(新潮社)河野多恵子
¥800
【非常に良い・初版・帯あり】『半所有者』河野多恵子|愛と孤独を見つめる長編小説|新潮社|初版・帯あり・古本|9784103078073 誰かを思うとき、ふと「愛すること」と「支配すること」のあいだにある、微妙な揺らぎを感じたことはありませんか。 『半所有者』は、戦後の関西を舞台に、人と人との間に生まれる思いの不均衡や、心の奥に潜む孤独を静かに描いた河野多恵子の代表作です。 登場人物たちの内面を丁寧に見つめるその筆致には、痛みの中にも確かなぬくもりがあり、「人を大切に思うとはどういうことか」を静かに問いかけてきます。 この本を仕入れたのは、私自身、人との関係に少し疲れていた時期に読み、心の中にあった小さな誠実さを思い出せたからです。 人との距離に迷うとき、自分を責めてしまう夜に──。 もし今、この本の静けさがあなたの心に触れるなら、どうぞそっとページをめくってみてくださいね。 ※非常に良好な状態の古本です。カバー・帯ともにきれいに保たれており、本文にも書き込みやヤケはほとんど見られません。 丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けいたします。
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湖畔の愛(新潮社)町田康
¥1,000
【良好・初版・帯あり】『湖畔の愛』町田康|人の心と赦しの物語|新潮社|古本・初版・帯あり|9784104215034 誰かを思う気持ちは、ときに不器用で、思いがけず人を傷つけてしまうこともあります。 『湖畔の愛』は、そんな人の弱さやあたたかさを、静かに見つめた町田康さんの作品です。 舞台は湖のほとり。穏やかに流れる時間のなかで、登場人物たちはそれぞれの過去や愛のかたちに向き合っていきます。騒がしさのない文章の奥に、人の心を深く見つめる静謐なまなざしが宿っています。 柚香の森がこの本を選んだのは、「赦すことの難しさ」と「それでも人を信じたい」という思いが、丁寧に描かれていたから。読み終えたあと、心がやわらかく整うような感覚が残りました。 もし今、あなたが少し疲れているなら──湖面に映る静かな光のように、この物語がそっと寄り添ってくれるはずです。ページをめくりながら、やさしさを取り戻してみてくださいね。 人を思うことの不器用さも、そこに宿るあたたかさも── この物語が、あなたの静かな夜にやさしく溶け込みますように。 ※良好な状態の古本です。カバーの角にわずかなスレがありますが、本文はきれいに保たれています。帯付き・初版。心を込めてお届けいたします。
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杳子・妻隠(新潮文庫)古井由吉
¥480
【良好・24版】『杳子・妻隠』古井由吉|芥川賞受賞作・人の心と孤独を描く小説|新潮文庫|古本・良好 人の心は、どこまで他者と分かり合えるのでしょうか。 愛しながらも、どうしても届かない距離。その切なさを、静かに見つめたのが古井由吉の『杳子・妻隠』です。 「杳子」では、不安定な心を抱えた女子大生・杳子と青年の壊れやすい恋を通して、人の孤独と愛の儚さを描きます。 一方、「妻隠」では、都会で暮らす夫婦の淡々とした日常の奥に、言葉にできない心の揺らぎが漂います。 柚香の森がこの本を仕入れたのは、表面的な出来事ではなく、「人の心の深さ」に真っ直ぐに向き合う作品だから。 ページを閉じたあと、静寂の中で自分の内側に耳を澄ませたくなる──そんな読書体験でした。 感情の繊細な動きに敏感な方へ。 もし今、言葉にできない想いを抱えているなら──この物語があなたの心にそっと寄り添ってくれるでしょう。 人の心の奥にある「言葉にならない想い」を描いた古井文学。 読んだあと、少しだけ世界が静かに見える──そんな一冊です。 ※良好な状態の古本です。カバーにわずかなスレが見られますが、本文はきれいに保たれています。 <古井由吉さんいついて> 古井由吉(ふるい よしきち)さん(1937年生)は、日本の小説家・ドイツ文学者。東京大学大学院修了後、立教大学でドイツ語を教え、1968年に作家活動を開始。1970年に短編小説『杳子』で芥川賞を受賞し、内向の世代の代表的存在として知られます。代表作には『聖』『栖』『親』の三部作や『槿』、『仮往生伝試文』などがあり、精神の深層を描く独自の文体で日本文学に多大な影響を与えました。2020年、82歳で逝去。
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大人のための残酷童話(新潮文庫) 倉橋由美子
¥490
【再入荷・良好・7版】『大人のためのグリム童話』|世界の名作を毒とユーモアで描く短編集|古本 「童話は子どものもの」と思っていませんか。 この『大人のためのグリム童話』は、世界の名作を大胆にアレンジし、人間の裏側に潜む欲望や弱さをあぶり出した短編集です。 物語の結末に添えられた【教訓】はどれも皮肉で深く、思わず苦笑してしまうほど。 初めて読んだとき、残酷さの中にある人間らしさに、なぜか心がほどけていくのを感じました。誰の中にもある影と光──その両方を受け入れるような一冊です。 人生に少し疲れた夜、静かに笑いたい方へ。 もし今、あなたの心が“毒のある真実”を求めているなら、そっとこのページをめくってみてくださいね。 ※1999年7版発行。経年によるヤケがありますが、本文はきれいで通読に支障ありません。 独特の世界観と風刺が魅力の良本です。
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悩みがスーッと消えていく ポケット禅語(河出書房新社)武山廣道 監修
¥400
【非常に良い】『悩みがスーッと消えていく ポケット禅語』|河出書房新社|古本・文庫サイズ 武山廣道 監修/河出書房新社/2023年5月30日 初版発行/ISBN9784309292953 「もうちょっと、心を軽くしたいな…」 そんなふうに感じたときに、そっと開いてほしい一冊です。 本書にあるのは、禅の短い言葉たち。 たとえば──「日々是好日(ひびこれこうじつ)」「知足(ちそく)」「放下着(ほうげじゃく)」。 それぞれに、やさしい現代語訳と解説が添えられていて、忙しない日常の中でも、ふっと自分を取り戻せるような“間”を与えてくれます。 私がこの本を選んだのは、悩みを消そうとするのではなく、「悩んでいる自分も、まるごと受け止めていいんだよ」と、そっと教えてくれるように感じたから。 疲れているのに、立ち止まるのがこわい方へ。 もし今、心がどこか曇っていると感じたら── この本が、あなたの中にやさしい風を通してくれるかもしれません。 ポケットにそっと入れて、気になる言葉から読んでみてくださいね。 ※非常に良い状態のお品です(カバー・本文ともにきれいです)。 文庫サイズで軽く持ち運びしやすく、贈りものにもおすすめです。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けします。
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流れる島と海の怪物(集英社)田中慎弥
¥1,460
【非常に良い・初版・帯あり】『流れる島と海の怪物』田中慎弥 初版・帯付き|集英社|短編集・古本 田中慎弥・著/集英社/2023年6月30日 初版発行/ISBN9784087718379/ハードカバー・帯付き・ビニールカバー 「心の中に、ふいに湧いてしまう黒い感情──それを、なかったことにしていませんか?」 田中慎弥さんが描くのは、暴力や違和感、孤独や焦燥を抱えた人々。 どこか現実離れした不穏な世界で、それでも必死に自分を保ち、生き抜こうとする姿があります。 読み進めるほどに、胸の奥がざわつくのに、なぜか目が離せない。 そんな不思議な読書体験が待っています。 私がこの本を選んだのは、“正しさ”では救われない瞬間が、誰にでもあると知っているから。 この短編集は、見たくなかった感情を見せてくれる。 でも、だからこそ、読み終えたときにどこか呼吸が深くなるのです。 もし今、言葉にできない気持ちを抱えている方がいたら── この本が、その奥の奥に静かに手を伸ばしてくれるかもしれません。 怖がらず、ゆっくりとページを開いてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です(初版・帯付き・ビニールカバーで丁寧に保管されています)。 ハードカバーならではの重みと存在感。 一冊の本が持つ「物質としての強さ」も、ぜひお手元で感じていただけたらと思います。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします
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赤い魚の夫婦(現代書館)グアダルーペ・ネッテル/宇野和美訳
¥1,300
【良好・初版】『赤い魚の夫婦』グアダルーペ・ネッテル|生き物と感情の短編集|現代書館・古本 グアダルーペ・ネッテル 著/宇野和美 訳/現代書館/2021年8月31日 初版/ISBN9784768459058/ハードカバー 心の奥のざわざわ、気づかないふりしてないですか? 『赤い魚の夫婦』は、夫婦の距離、親になること、孤独や不安といった“言葉にならない感情”を、猫や赤いベタ、蛇や菌といった生き物たちを通して描いた短編集です。 舞台はメキシコ、パリ、コペンハーゲン──。 どの物語にも「ここじゃないどこか」の空気がありながら、「でもたしかにここにある感情」が宿っています。 この本を選んだのは、読んだあとに、自分でも気づいていなかった感情に、そっと名前をつけられるような読書体験があったから。 読書セラピーの視点からも、心の奥を静かに見つめ直したい方へおすすめしたい一冊です。 どうぞ、あなたのペースでページを開いてみてくださいね。 読むことでしか届かない場所が、きっとある。 この短編集が、あなたの心の片隅にそっと触れてくれますように──。 ※カバーに小さな汚れがありますが、表紙以外はとてもきれいで、本文は良好です。 初版・ハードカバー。丁寧にクリーニングのうえ、心を込めて梱包・発送いたします <グアダルーペ・ネッテルについて> グアダルーペ・ネッテルは、1973年メキシコ生まれの作家。パリで博士号を取得し、スペイン語圏を代表する現代文学作家の一人。繊細な心理描写と独自の視点で国際的に高い評価を受けています。
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どきん 谷川俊太郎 少年詩集(理論社)谷川俊太郎
¥1,580
【良好・初版・理論社】『どきん』谷川俊太郎 少年詩集|初版・理論社|ことばに心が揺れる詩集 日常の中で、ふと心が「どきん」と動く瞬間ってありませんか? 谷川俊太郎さんの詩集『どきん』には、そんな気持ちを呼び覚ますことばの魔法が詰まっています。 日々の風景や感覚を、軽やかなリズムにのせて描くことで、忘れていた“感じる力”がそっと蘇るよう。 私自身、声に出して読んでみたとき、その響きの楽しさに思わず笑ってしまいました。 子どもと一緒に声に出して読んでも、ひとり静かにページを開いても、言葉が心を解きほぐし、やさしい時間をもたらしてくれる詩集です。 ちょっと疲れた日、感性を取り戻したいとき──。 どうぞ『どきん』と一緒に、小さな心のときめきを見つけてみてくださいね。 ※【良好】初版(1983年・理論社刊)、ハードカバー 表紙・本文に大きな傷みなし 清掃・除菌済み、安心してお手にとっていただけます。 日常の中に眠っている小さな「どきん」を、ことばのリズムと一緒に見つけに行きませんか? <谷川俊太郎さんについて> 谷川俊太郎さん(1931–2024)は、日本を代表する詩人・翻訳家・絵本作家。1952年『二十億光年の孤独』で注目され、鋭い感性とリズム感ある詩で戦後詩の流れを切り開きました。詩や翻訳、作詞、脚本など多方面で活躍し、92歳まで創作を続けました。
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狭き門(新潮文庫)アンドレ・ジッド/山内義雄訳
¥600
【良好・新潮文庫】『狭き門』アンドレ・ジッド|愛と信仰の物語|新潮文庫・良好本 それは、叶わぬ恋と信仰のはざまで揺れる魂の物語です。 幼なじみのジェロームとアリサ。 互いに深く愛し合いながらも、アリサは“神の国”を選び、地上の幸福を拒み続けます。 「狭き門より入れ」という聖書の一節に導かれたその生き方は、美しくも切なく、読む人の心に静かに問いを投げかけます。 この物語を書いたのは、1947年にノーベル文学賞を受けたフランスの作家、アンドレ・ジッド。 信仰と愛が交差する静かな悲劇を、繊細な筆致で描き出しています。 私は読みながら、胸の奥がぎゅっと締めつけられました。 恋すること、信じること、捧げること── そのすべてが、こんなにも深く、こんなにも静かな痛みをともなうのだと知りました。 読み終えたあと、心に祈りの余韻が残るような一冊です。 ※【良好】表紙にわずかな経年感あり 新潮文庫/第109刷(2010年6月15日発行) ISBN9784102045039 恋と信仰のはざまで揺れる心に、静かな祈りの余韻を残す物語。 どうぞ、あなたの読書時間に寄り添わせてください。 <アンドレ・ジッドについて> アンドレ・ジッド(1869–1951)は、フランスを代表する小説家・文芸批評家です。自由意志と宗教的道徳の葛藤、人間の欲望を描いた作品で知られ、代表作に『背徳者』『狭き門』『贋金づくり』などがあります。文芸誌NRFの創刊者でもあり、植民地主義や全体主義に批判的立場を貫きました。1947年ノーベル文学賞受賞。
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ほんとうの自分(集英社文庫)ミラン・クンデラ/西永良成訳
¥810
【非常に良い・初版】『ほんとうの自分』ミラン・クンデラ|愛と老い・アイデンティティを描く|集英社文庫 静かに年を重ねることは、「変わっていく自分」と向き合うことでもあるのかもしれません。 ミラン・クンデラ『ほんとうの自分』は、更年期を迎えた女性の揺れる心を軸に、愛と老い、そしてアイデンティティの危機を描き出した物語です。 “わたしは、わたしのままでいいの?”──そんな問いが、読む人の胸の奥にそっと差し込んできます。 私がこの本を選んだのは、不安や変化のただ中にも「ほんとうの自分」は確かに息づいていると感じられたから。 夢と現実の境界があいまいになる世界で、自分自身を静かに見つめ直す読書体験が待っています。 年齢や立場にとらわれず、「自分らしさ」を探している方へ。 この物語が、あなたにやさしく寄り添ってくれるはずです。 ※【非常に良い】きれいな状態 集英社文庫・初版(2024年7月25日発行) ISBN9784087607925 「ほんとうの自分」とは、揺らぎや迷いの中に宿るものかもしれません。 どうぞ、心静かな読書時間に寄り添わせてください。 <ミラン・クンデラについて> ミラン・クンデラは1929年チェコ生まれの作家。プラハの映画芸術大学で教鞭をとりつつ文筆活動を開始し、1967年『冗談』で注目されました。政治的弾圧により1975年にフランスへ亡命、1984年『存在の耐えられない軽さ』で世界的名声を得ました。2023年に94歳で逝去。
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ある犬の飼い主の一日(新潮社)サンダー・コラールト/長山さき訳
¥1,200
【非常に良い・初版】『ある犬の飼い主の一日』老犬と静かに暮らす物語|新潮社|古本・初版美品 ◆2020年 リブリス文学賞受賞作品 『ある犬の飼い主の一日』は、サンダー・コラールトが紡ぐ、静かでやさしい物語。 老犬スフルクと暮らすヘンクの一日は、何気ないけれど、心にしみる時間の連なり。小さな出来事が、人生の輝きをそっと照らします。 大切な存在を愛おしく思う気持ち、あなたにもきっと伝わるはずです。 オランダ固有の犬種コーイケルホンディエのスフルクを溺愛するヘンクの姿に、私も胸が温かくなりました。どうぞ、じんわりと心に染みる読書を。 ※非常に良い状態の古本です。カバー・本文ともにきれいで、丁寧に保管されていました。ソフトカバー/初版。ISBN9784105901882 <リブリス文学賞とは?> リブリス文学賞は、Twitterの投票で決まる読者が選ぶ文学賞です。対象は、国内の新作小説と海外の初めて翻訳された小説。投票はハッシュタグをつけて行い、「国内部門」「海外部門」のどちらかだけでもOK。本好きの声が反映される、ちょっと特別な文学賞です。 <サンダー・コラールトさんについて> サンダー・コラールトさんはオランダ出身の小説家。代表作『ある犬の飼い主の一日』はオランダでベストセラーとなり、日本でも新潮クレスト・ブックスから翻訳出版された。生と死を巧みに描き、人生の意味を探求する作風が特徴。
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神の子どもたちはみな踊る(新潮社)村上春樹
¥1,000
【非常に良い・初版】『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹|震災と再生の短編集|新潮社|古本・初版 ISBN4103534117 「喪失の先に、静かな再生がある」──そんな言葉がふっと浮かぶ一冊です。 村上春樹さんの短編集『神の子どもたちはみな踊る』には、阪神・淡路大震災の余波のなかを生きる人々の姿が、6つの物語としてそっと綴られています。 舞台は、東京や釧路、冬の海辺など、現実の日本各地。 登場人物たちは、大きな出来事のあとで、それぞれの不安や喪失と静かに向き合いながら暮らしています。 どの物語も、1話20〜30分ほどで読める短編集なので、忙しい日々の合間にもやさしく寄り添ってくれます。ページをめくるたび、自分の中に眠っていた感情や、心の震えに気づかされるかもしれません。 私がこの本を仕入れたのは、疲れた日々にそっと寄り添ってくれる“静けさ”があったから。 短編なので、日常の合間にも少しずつ読めて、心に残る言葉がきっと見つかります。 どうか、静かな夜や、少し疲れた朝に、この本をそっと開いてみてください。 きっとあなたの心にも、やさしい光が届きますように。 ※非常に良い状態の古本です。ソフトカバー/初版(2000年発行)。カバー・本文ともにきれいに保管されており、通読に問題はございません。
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恋(新潮文庫)小池真理子
¥480
【良好・6版】『恋』小池真理子|直木賞受賞の愛と記憶の物語|新潮文庫|古本・良好 ISBN4101440166 ◆第114回直木賞受賞作品 誰もが一度は落ちる、抗えない“恋”の深淵。 小池真理子さんの『恋』は、静かに心を締めつけるような切なさと、ふと胸をよぎる虚無感を描いた物語です。 浅間山荘事件の影で起きた発砲事件を背景に、大学生の布美子が巻き込まれる、倒錯した三角関係。 25年後の布美子の回想から語られるこの物語には、人間の弱さや欲望、そして孤独が、静かに、でも確かに流れています。 読んでいると、自分の心の奥底に眠る“何か”をそっと揺さぶられるようで、登場人物たちに共感できなくても、どこかで自分自身を重ねてしまう瞬間がありました。 「人を想う」という行為の純粋さと危うさに、気づかされる一冊です。 この本を仕入れたのは、「恋」という言葉の奥にある、危うさと純粋さを見つめ直したくなったから。 読後に残るのは、切なさと共に、「それでも人は誰かを想う」という静かな確かさです。 切ない恋愛や複雑な人間模様に心惹かれる方に、ぜひ手に取っていただきたいです。静かに胸に残る、忘れられない読書体験になりますように。 ※良好な状態の古本です。カバーに若干のスレがございますが、本文は通読に問題のないきれいな状態です。新潮文庫/6版(2004年発行)。 <小池真理子さんについて> 小池真理子さん(1952年生・東京出身)は、エッセイ集『知的悪女のすすめ』でデビュー後、小説『恋』で直木賞を受賞。恋愛や心理サスペンスを得意とし、多くの文学賞に輝く実力派作家です。人間心理を鋭く描く筆致が魅力です。
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読書セラピスト(東京創元社)ファビオ・スタッシ/橋本勝雄訳
¥1,100
【非常に良い・初版】『読書セラピスト』ファビオ・スタッシ|癒しと本の処方箋|東京創元社|古本・美品 ISBN9784488016791 人生に迷ったとき、もし“本”を処方してくれる人がいたら――そんな想いに、そっと応えてくれる一冊です。 元国語教師のヴィンチェは、恋人にも職も失い、人生のどん底にいました。けれど、彼はある日から「読書セラピスト」として、悩める人に本を“処方”し始めます。そんな彼のもとで起きた不可解な失踪事件。残されたのは、本のリストだけ。物語はミステリーとしても展開しつつ、読書がもたらす癒しや再生の力を、じんわりと伝えてくれます。 「本って、こんなにも人に寄り添えるんだな」──そう思わずにはいられませんでした。文学の力が、心の奥のほころびにやさしく触れてくれるのです。 私がこの本を仕入れたのは、「本の力を信じたい」と思う気持ちに、そっと答えてくれる一冊だと感じたから。 読書が好きな方、人生に迷いを感じている方へ。きっと、あなたにぴったりの“処方箋”がこの本の中にあります。 まずは一緒に、ヴィンチェの旅に出てみませんか。 ※非常に良い状態の古本です。ハードカバー/初版(2022年発行)。カバー・本文ともにきれいに保管されており、通読に問題はありません。 <ファビオ・スタッシについて> ファビオ・スタッシはイタリアの作家で、読書と人生のつながりを描く作品に定評があります。代表作『読書セラピスト』はシェルバネンコ賞を受賞し、ビブリオミステリとしても高く評価されています。

