-
【非常に良い】『赤と青とエスキース』青山美智子|PHP研究所|ソフトカバー・文芸小説|古本
¥1,190
『赤と青とエスキース』青山美智子のやさしい物語|PHP研究所|古本・文芸書 青山美智子・著/PHP研究所/2022年3月1日 第1版第6刷/ISBN9784569850641/ソフトカバー 「あのとき言えなかった気持ちが、今も胸の奥でくすぶっている」 そんなあなたに、そっと寄り添ってくれる物語です。 舞台は、オーストラリアの小さな画材店と、東京の喫茶店。 遠く離れたふたりの人生が、“色”を通じて少しずつ重なり合っていきます。 何気ない会話や場面の中に、人生の伏線のような言葉が静かに散りばめられていて── 私は読みながら、あたたかくなったり、ふいに涙ぐんだり、心の奥の柔らかい部分に触れられるような時間を過ごしました。 過去を悔やんでいる人。 伝えそびれた想いを抱えたまま、時が流れてしまった人。 そんな方に、この本はきっと「大丈夫だよ」と静かに声をかけてくれるはずです。 もし今、あなたの中にも“描きかけの想い”があるなら── どうかこの一冊と一緒に、続きを描いてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です(ソフトカバー・本文ともに目立つ傷みなし) 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
-
【非常に良い・初版・帯あり】『流れる島と海の怪物』田中慎弥|集英社|短編集・ハードカバー|古本
¥1,460
『流れる島と海の怪物』田中慎弥 初版・帯付き|集英社|短編集・古本 田中慎弥・著/集英社/2023年6月30日 初版発行/ISBN9784087718379/ハードカバー・帯付き・ビニールカバー 「心の中に、ふいに湧いてしまう黒い感情──それを、なかったことにしていませんか?」 田中慎弥さんが描くのは、暴力や違和感、孤独や焦燥を抱えた人々。 どこか現実離れした不穏な世界で、それでも必死に自分を保ち、生き抜こうとする姿があります。 読み進めるほどに、胸の奥がざわつくのに、なぜか目が離せない。 そんな不思議な読書体験が待っています。 私がこの本を選んだのは、“正しさ”では救われない瞬間が、誰にでもあると知っているから。 この短編集は、見たくなかった感情を見せてくれる。 でも、だからこそ、読み終えたときにどこか呼吸が深くなるのです。 もし今、言葉にできない気持ちを抱えている方がいたら── この本が、その奥の奥に静かに手を伸ばしてくれるかもしれません。 怖がらず、ゆっくりとページを開いてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です(初版・帯付き・ビニールカバーで丁寧に保管されています)。 ハードカバーならではの重みと存在感。 一冊の本が持つ「物質としての強さ」も、ぜひお手元で感じていただけたらと思います。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします
-
【非常に良い・初版】『あなたを待ついくつもの部屋』角田光代|文藝春秋|人生の選択と余白|古本
¥1,000
『あなたを待ついくつもの部屋』角田光代|選ばなかった人生を描く小説|古本・初版 角田光代・著/文藝春秋/2024年7月30日 初版発行/ISBN9784163918747/ソフトカバー 「あのとき、もし違う選択をしていたら──」 そんなふうに、自分の“もうひとつの人生”を想像したことはありませんか。 この物語は、一人の女性が“異なる人生のいくつか”を同時に歩いていく、少し不思議な構成で描かれます。 仕事、結婚、家族、別れ…。 どの道を選んでも、幸せにもなれるし、迷いもある。 私がこの本に惹かれたのは、「正解のない人生をどう歩くか」を、誰も責めることなく、静かに見つめているところ。 読み終えてふと、今の自分の暮らしがいとおしくなりました。 選ばなかった部屋があったとしても、今ここにいる自分を、少しだけ肯定できるような──そんな感覚が残ります。 迷いや未練が心に残っている方、人生の節目に立っている方へ。 もし今、どこかの「扉」をそっと開けてみたくなったなら── この本が、静かに待ってくれていますよ。 ※非常に良い状態の古本です(ソフトカバー・初版・カバー良好)。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。贈り物にもおすすめです。
-
【非常に良い・初版】『不意撃ち』辻原登|日常に忍び寄る“転機”を描いた短編集|河出書房新社・ハードカバー|古本
¥820
『不意撃ち』辻原登|非日常と転機を描く短編集|河出書房新社・初版・非常に良い 「思いもよらない出来事に、私たちはどう向き合えるのだろう」 辻原登さんの短編集『不意撃ち』は、日常の隙間に突然入り込んでくる“転機”を描いた物語集です。 デリヘル嬢と運転手、震災後の風景、老境の旅、宇宙の幻覚──それぞれの物語に、予測不能な瞬間と、そのとき人が選ぶ道があります。 私がこの本を選んだのは、「非日常」が訪れたときの心の揺れや葛藤が、どこか自分の中にも重なるように感じたから。 読後、きっとあなたも思うはずです。 「何が起きるか分からない毎日でも、人は前を向ける」と。 もし今、人生の節目にいるなら──この本が、あなたの背中にそっと手を添えてくれるかもしれません。 ※【非常に良い】状態です。カバー・本文ともに良好。 河出書房新社/2018年 初版発行/ハードカバー クリーニング後、丁寧に梱包して発送いたします。
-
【良好・初版】『檸檬(乙女の本棚)』梶井基次郎+げみ|立東舎|文学とイラストの融合|古本
¥1,300
『檸檬(乙女の本棚)』梶井基次郎+げみ|立東舎|名作文学を彩る初版ハードカバー 梶井基次郎の名作『檸檬』が、人気イラストレーター・げみの手で美しく彩られた『檸檬(乙女の本棚)』。 文学の余韻とイラストの温もりが溶け合い、ページをめくるたびに心にやさしく広がっていきます。 理由もなく気持ちが沈む日。そんなとき、この物語の「私」とともに京都の街を歩き、果物屋でレモンを手に取る。その鮮やかな黄色とひんやりとした感触は、不思議と心を軽くしてくれるのです。 げみの幻想的なイラストが、梶井基次郎の繊細な文章をより深く味わわせてくれる特装版。 文学を愛する方へ、静かに寄り添うような一冊です。 ※【良好】(カバーに軽いスレ程度、本文きれいです) 初版(2018/8/8発行) ISBN9784845630561 立東舎/乙女の本棚シリーズ/ハードカバー 清掃・除菌済み。丁寧に梱包して発送いたします。 学とアートが出会う特別な『檸檬』。今のあなたに、きっと必要な物語です。
-
【非常に良い・初版】『赤泥棒』献鹿狸太朗|講談社|孤独と自己を見つめる物語|古本
¥1,380
『赤泥棒』献鹿狸太朗|講談社|孤独や自己と向き合う物語|初版・非常に良い 献鹿狸太朗さんの『赤泥棒』は、まるで心の奥に沈めていたモヤモヤが言葉になったように感じられる物語集です。 表題作「赤泥棒」では、ちょっと理解しがたい行動を繰り返す主人公が、不器用さや孤独と向き合いながら少しずつ自分を見出していきます。その姿に、どこか自分自身を重ねる方もいるかもしれません。 自分に自信が持てなかったり、周囲と違うことで戸惑ったり──誰もが抱える思いを、この本はやさしく受け止めてくれます。読み進めるうちに、心の奥に小さな光が差し込むような感覚に包まれるはず。 もし今、言葉にならない気持ちを抱えているなら。どうぞこの本を開いてみてください。きっとあなたの心に響く情景が待っています。 ※【非常に良い】(カバー・本文ともにきれいです) 初版(2023/3/27発行) ISBN9784065310106 講談社/ハードカバー 清掃・除菌済み。丁寧に梱包して発送いたします。 孤独に寄り添い、心をそっと照らす物語。今のあなたに必要な言葉がきっと見つかります。 <献鹿狸太朗さんについて> 献鹿狸太朗(けんしかまみたろう)は1999年生まれの作家・漫画家。 本名では漫画家・三ヶ嶋犬太朗(みかしまけんたろう)名義でデビュー。 慶応大学院大学で「赤泥棒」で文芸デビューし、SNSを中心に話題を呼ぶ新鋭。
-
【良好・初版】『身のある話と、歯に詰まるワタシ』尾崎世界観|朝日新聞出版|本音の対話集|古本
¥810
『身のある話と、歯に詰まるワタシ』尾崎世界観|朝日新聞出版|初版・良好の対談集 「本音で語り合うって、こんなに心がざわつくものだったんだ。」 クリープハイプの尾崎世界観さんが、各界で活躍する表現者と一対一で向き合い、心の奥に隠れた言葉を引き出していく対談集『身のある話と、歯に詰まるワタシ』。 会話は時に脱線しながらも、思いがけない深みに触れていきます。 創作の裏側、迷いや弱さをさらけ出す勇気──そのやり取りを追いかけるうちに、自分自身の内面にもそっと光が差し込むようです。 雑談では届かない「本音の対話」。 読み終えたとき、心に残る言葉が、きっとひとつは見つかるはずです。 ※【良好】(カバーに軽いスレあり、本文はきれいです) 初版(2020/6/30発行) ISBN:9784022516879 朝日新聞出版/ソフトカバー 清掃・除菌済み。丁寧に梱包して発送いたします。 自分の中の「まだ言葉になっていない想い」に出会いたい方へ。 静かな一冊の中に、あなたを揺さぶる言葉がきっと眠っています。 <尾崎世界観さんについて> 尾崎世界観(おざきせかいかん)さんは、1984年生まれの日本のミュージシャン、作家です。本名は尾崎祐介で、2001年に「クリープハイプ」を結成し、2012年にメジャーデビューを果たしました。音楽と同じくらい、文章を書くことにも才能を発揮し、芥川賞候補にもなりました。その独特な世界観と感性は、音楽と文学の両分野で多くの人々に影響を与えています。
-
【非常に良い・2版復刻】『パンドラの匣』太宰治|河北新報社|戦後と再生の物語|古本
¥700
『パンドラの匣』太宰治|戦後と再生の希望物語|河北新報社復刻版|古本・美品 ISBN9784873412351 「希望の光は、どんな絶望の中にも差し込む。」──そんな言葉が自然と胸に染みてくる一冊です。 太宰治『パンドラの匣』は、戦後間もない混乱の中、結核療養所で過ごす若者たちの姿を描いた物語。 主人公・ひばりは、病に向き合いながらも、人との触れ合いの中で少しずつ希望を見つけていきます。 太宰作品には珍しく「再生」や「生きる力」が丁寧に綴られており、そのあたたかな眼差しが心にそっと寄り添ってくれます。 この本を仕入れたのは、太宰のまなざしの中に、たしかな“生きる力”があったから。 河北新報社の復刻版は、当時の空気を手ざわりで感じられる特別な一冊でもあります。 困難の中でも、やさしい光を感じたい方に──そっと手に取ってみてください。 きっと、あなたの心にも静かな明かりが灯るはずです。 ※非常に良い状態の古本です。ソフトカバー/2版(2009年発行)。カバー・本文ともにきれいな保存状態で、復刻版としても貴重な一冊です。防水対策のうえ、心を込めて丁寧にお届けいたします。
-
【非常に良い・初版】『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹|新潮社|震災と再生の短編集|古本
¥1,000
『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹|震災と再生の短編集|新潮社|古本・初版 ISBN4103534117 「喪失の先に、静かな再生がある」──そんな言葉がふっと浮かぶ一冊です。 村上春樹さんの短編集『神の子どもたちはみな踊る』には、阪神・淡路大震災の余波のなかを生きる人々の姿が、6つの物語としてそっと綴られています。 舞台は、東京や釧路、冬の海辺など、現実の日本各地。 登場人物たちは、大きな出来事のあとで、それぞれの不安や喪失と静かに向き合いながら暮らしています。 どの物語も、1話20〜30分ほどで読める短編集なので、忙しい日々の合間にもやさしく寄り添ってくれます。ページをめくるたび、自分の中に眠っていた感情や、心の震えに気づかされるかもしれません。 私がこの本を仕入れたのは、疲れた日々にそっと寄り添ってくれる“静けさ”があったから。 短編なので、日常の合間にも少しずつ読めて、心に残る言葉がきっと見つかります。 どうか、静かな夜や、少し疲れた朝に、この本をそっと開いてみてください。 きっとあなたの心にも、やさしい光が届きますように。 ※非常に良い状態の古本です。ソフトカバー/初版(2000年発行)。カバー・本文ともにきれいに保管されており、通読に問題はございません。防水対策を施し、心を込めてお届けいたします。
-
【非常に良い・4版】『サキの忘れ物』津村記久子|新潮社|本と再生の短編集|古本
¥1,100
『サキの忘れ物』津村記久子|出会いと再生の短編集|新潮社|古本・美品 ISBN9787103319825 人生って、思いがけない小さな出来事で、ふっと動き出すことがあるんですね。 『サキの忘れ物』は、高校を中退し、毎日をなんとなく過ごしていた18歳の千春が、ある日、喫茶店で見つけた一冊の本をきっかけに、少しずつ世界が変わっていく物語です。 誰かが忘れていった本を手にしたことで、はじめて本を読み通し、はじめて誰かと心を通わせる──そんな静かな出来事が、彼女の中にやさしい光を灯していきます。 読んでいて、私も気づかされました。何気ない日々のなかでも、ほんの少しの出会いや言葉が、心をあたためてくれることがあるのだと。 私がこの本を仕入れたのは、「誰かの何気ない行動が、そっと誰かの人生を変える」ことを、丁寧に描いているから。 人との関係や自分の居場所に悩んでいる方、ちょっと気持ちが疲れている方に、ぜひそっと手に取っていただきたい短編集です。 千春と一緒に、小さな一歩を踏み出してみませんか? ※非常に良い状態の古本です。カバー・本文ともにきれいで丁寧に保管されていました。新潮社/4版(2020年発行)。防水梱包にて、心を込めてお届けいたします。 <津村記久子さん> 津村記久子さんは1978年大阪生まれの小説家。会社員として働きながら執筆を始め、2005年に太宰治賞でデビュー。芥川賞ほか多数の文学賞を受賞し、2012年より専業作家に。温かな視点で日常を描く作品に定評があります。
-
【良好・上下セット】『生きて行く私』宇野千代|毎日新聞社|女性作家の自伝小説|古本
¥1,250
『生きて行く私』宇野千代|女性作家の自伝小説|毎日新聞社|古本・上下セット 「魂を売らずに、私らしく生きる」──この言葉に、どこか心がふっと動いた方へ。 宇野千代さんの『生きて行く私』は、ご自身の半生を綴った自伝的小説。山口の生家での幼少期から、初恋や結婚、作家としての栄光と挫折、そしてさまざまな愛のかたち……ひとつとして穏やかではなかった日々を、千代さんは自分の足でしっかりと歩んできました。 この作品は上下巻になっていて、通して読むことで、彼女の生きざまがより深く、静かに心に沁みてきます。どんな困難にも負けず、自分らしく生き抜こうとする姿に、私は何度も励まされました。 この本を仕入れたのは、「迷っても、自分の道を生きていい」と語りかけてくれるように思えたから。 もし今、自分の道に迷いがあるなら──きっとこの物語が、そっと背中を押してくれると思います。 どうか、ご自分のペースで、ゆっくり読んでみてくださいね。 ※上下巻セットでの販売です。 【上巻】:良好。天・地・小口に経年のヤケあり。ISBN4620306304 【下巻】:良好。表紙・天地小口にヤケ、シミ、キズ、汚れあり。ISBN4620306312 どちらもハードカバー。通読には問題のない状態です。防水梱包にて、心を込めてお届けいたします。 <宇野千代さんについて> 宇野千代さん(1897–1996)は山口県生まれの作家・随筆家。恋愛や結婚を繰り返しつつ自由な生き方を貫き、『おはん』『生きて行く私』などで高く評価された。編集や着物デザインでも活躍し、多才な女性として知られる。
-
【良好・2版】『あたりまえのこと』倉橋由美子|朝日新聞社|小説論エッセイ集|古本
¥1,300
『あたりまえのこと』倉橋由美子|小説論と人生の節目の言葉|朝日新聞社|古本 ISBN4022576790 「“あたりまえ”って、本当にそうかしら…?」 ふと、そんな思いがよぎることはありませんか。 倉橋由美子さんの『あたりまえのこと』は、小説を読む人、書く人、どちらにもそっと差し出される、小さな問いが詰まった一冊です。 40代と60代、人生の節目で綴られた小説論エッセイは、「正しさ」や「常識」によりかかることなく、文学の根っこを静かに掘り起こしてくれます。 読んでいて、「何を書くか」より「どう書くか」がこんなにも大切だったんだ…と、私は思わず胸が熱くなりました。 目に見えないところに宿る“ことばの力”に、そっと背中を押されるような気がしたんです。 創作にたずさわる方も、本を深く味わいたい方も。まずは気軽にページをめくってみてください。 倉橋さんのまなざしが、きっと新しい読書の扉を開いてくれるはずです。 ※良好な状態の古本です。ハードカバー/2版(2001年発行)。表紙にスレ、地に小さなキズがございますが、本文はきれいで通読に問題はありません。防水梱包にて、丁寧にお届けいたします。 <倉橋由美子さんについて> 倉橋由美子さん(1935–2005)は、高知県生まれの小説家・翻訳家。明治大学でフランス文学を学び、「パルタイ」で文壇デビュー。実存主義の影響を受けた寓話的な作風で知られ、多くの文学賞を受賞しました。
-
【非常に良い・初版】『今夜もそっとおやすみなさい』小手鞠るい|出版藝術社|夜の短編エッセイ集|古本
¥900
『今夜もそっとおやすみなさい』小手鞠るい|夜に寄り添う短編エッセイ|出版藝術社|古本 ISBN9784882935421 眠れない夜、ふと心がざわつくとき──そんなときにそっと寄り添ってくれる本があります。 小手鞠るいさんの『今夜もそっとおやすみなさい』は、まるでやさしい毛布のような短編エッセイ集。 日々の忙しさや、言葉にできない寂しさを、そっと包み込んでくれるんです。 私も、慌ただしい一日の終わりにこの本を開くと、静かな言葉の中に癒され、自分の気持ちにふわっと灯がともるような感覚になりました。 読後には、自分を少しだけ好きになれたり、日常の小さな幸せに気づけたり。 そんな“心の静けさ”を思い出させてくれる一冊なんです。 この本を仕入れたのは、まさに「おやすみなさい」という言葉が、誰かの心を癒す力になると信じているから。 もし今、ほんの少しでも心を休めたい夜があるなら──この本が、あなたのそばでやさしく寄り添ってくれるかもしれません。 ※非常に良い状態の古本です。ソフトカバー/初版(2021年発行)。カバー・本文ともにきれいに保管されており、通読に支障はありません。防水梱包にて、丁寧にお届けいたします。 <小手鞠るいについて> 小手鞠るい(こでまり・るい)さんは、1956年岡山県生まれの小説家・詩人・エッセイスト。同志社大学卒業後、出版社勤務などを経てアメリカに移住。1981年に詩人としてデビューし、1993年に「海燕新人文学賞」受賞。恋愛小説から児童書まで幅広く手がけ、代表作に『美しい心臓』『アップルソング』など。現在はニューヨーク州在住。
-
【非常に良い・15版】『くじけないで』柴田トヨ|飛鳥新社|詩集・98歳初詩集|古本
¥480
『くじけないで』柴田トヨ|98歳の詩人の希少な詩集|非常に良い古本|飛鳥新社 ISBN9784870319929 「人生は、いつからでも始められる」 柴田トヨさんが98歳で書き始めた初詩集『くじけないで』。戦争や貧しさ、別れなど、数多くの困難を経験しながらも、その言葉は驚くほどやさしく、前向きです。 日々の小さな痛みや、不安を抱えるすべての人に、この詩集を贈りたいと思います。 42編にわたる詩のひとつひとつが、トヨさんの人生の断片でありながら、読む人自身の心にもそっと触れるものばかり。 読み終えたときには、「まだ私にも立ち直れるかもしれない」という静かな力が胸に残るはずです。 この本はハードカバー、15版発行。非常に良い状態で、カバー・ページともに大きな傷みなし。詩に初めて触れる方にも読みやすく、心に届く一冊です。 ※非常に良い状態の古本です。カバーに若干のスレ・角あたりの軽微なヨレはありますが、ページ・本文ともに書き込み・破れなし。 ※ハードカバー・15版。重さやサイズを考慮した丁寧な梱包でお送りします。 <柴田トヨさんについて> 柴田トヨさんは、1911年6月26日生まれ、2013年1月20日に101歳で亡くなった日本の詩人です。90歳を過ぎてから詩作を始め、日常の出来事や感情を率直に表現した詩が多くの人々の共感を呼びました。彼女の詩集『くじけないで』はベストセラーとなり、多くの人々に勇気と感動を与えました。
-
【良好・初版】『膝小僧の神様』群ようこ|新潮社|小説・成長物語|古本
¥550
『膝小僧の神様』群ようこ|小学生時代の記憶と再生|新潮社|古本・良好 ISBN4103674040 子どもの頃の気持ち、あなたは今も覚えていますか? 小さな不安や喜びが、世界のすべてだったあの頃のこと。 群ようこさんの『膝小僧の神様』は、小学校時代の記憶をやさしく描いた短編集。無邪気な恋や、友達とのすれ違い、はじめての失敗──そのひとつひとつが、まるで宝箱のように詰まっています。 この本を仕入れたとき、表紙の女の子がどこか私自身に似ていて、そっと懐かしさがこみ上げました。読み返すうちに、忘れていた“自分の芯”にふれるような感覚がありました。 誰かに寄り添う優しさや、ちょっとした勇気を思い出させてくれる一冊。 ◎最近ちょっと元気が出ない方 ◎昔の自分を肯定してあげたい方へ もし今、あなたの心にもこの本が小さく響くなら── どうぞ、静かにページをめくってみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。カバーふちに少しスレがありますが、本文は通読に問題ありません。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けします。 <群ようこ さんについて> 群ようこ(本名:木原ひろみ)さんは1954年生まれの日本の作家・随筆家。日本大学芸術学部卒業後、6回の転職を経て1978年に本の雑誌社に入社。1984年に『午前零時の玄米パン』で作家デビュー。以後フリー作家として活動を続け、『かもめ食堂』などが代表作です。
-
二百回忌(新潮社) 笙野頼子
¥50
SOLD OUT
良好(非常に良い/良好/並) 初版 1994/5/25発行 ハードカバー ISBN4103976012 『二百回忌』という本を手に取った時、きっとあなたも感じると思います。どこか不思議で、ちょっと怖いけれど、何だか引き寄せられるような魅力がある本だなと。 この本は、ある一族が二百年を経て再び集まる奇想天外な物語。祖先が蘇り、奇妙な親族たちと交わることで、家族や時間、社会についての深い問いを投げかけてきます。 私もこの本を読んで、ただの物語以上のものを感じました。現実と幻想が交わることで、いつもの考え方や価値観がふっと崩れて、新しい視点を得られる感覚がありました。社会や家族の在り方についても、改めて考えさせられました。どこかで“普通”を求めがちな私たちですが、ちょっと立ち止まって、自分を問い直すような、そんな本だと思います。 普通の物語では味わえないような、不思議で深い感覚。ちょっとした衝撃とともに、心に残る問いを投げかけられることでしょう。笙野頼子さんの描く、独特の世界に触れてみることで、日常に少しだけ新しい風が吹くような気がするんです。 もし、心が少し揺れるような物語を求めているのなら、ぜひ手に取ってみてください。『二百回忌』が、あなたにとっても大切な一冊になるかもしれませんよ。 <笙野頼子さんについて> 笙野頼子(本名:市川頼子)さんは1956年生まれの日本の小説家。立命館大学卒業後、1981年に『極楽』で文壇デビューし、数々の文学賞を受賞。特に『二百回忌』や『タイムスリップ・コンビナート』などが代表作。私小説と幻想小説を融合させた独自の作風で、文学界に強い影響を与えています。
-
贅沢貧乏(新潮社) 森芽莉
¥50
SOLD OUT
良好(非常に良い/良好/並) 15版 1995/9/15発行 ハードカバー ISBN4103215038 函背ヤケ、シミあり 『贅沢貧乏』、森芽莉さんのこの作品には、私も心から共感してしまいました。日々、生活が苦しくても、心の中で「贅沢」を大切にして生きようとする主人公・牟礼魔利の姿に、あたたかさを感じるんです。 牟礼魔利は経済的には困窮しているけれど、日常の中で美しいものを見つけたり、ちょっとした工夫で生活を贅沢に変えていこうとする力強さを持っているんです。 牟礼魔利が下北沢の小さなアパートで、愛猫とともに暮らすその姿を想像するだけで、なんだか心がほっとするんですよね。物質的な贅沢ではなく、精神的な贅沢を追い求めるその心意気が、私たちにもとても大切だということを気づかせてくれるんです。 読んでいるうちに、私たちの日常でも少しの工夫や思い込みで、もっと心豊かに生きられるんじゃないかと思わせてくれる一冊です。この本を読むと、無理に豪華なものを求めなくても、日々の生活にこそ本当の贅沢があるんだな、と思えるようになります。 私も、この本に出会えてから、少しだけ贅沢な気分を味わっています。日常の中で、ちょっとした美しいものを見つけては心が温かくなる。そんな気持ちが、まさに「贅沢」だと思うんです。 もし、今あなたが少し疲れた気持ちでいるなら、この本がきっと心を癒してくれると思います。心の豊かさを大切にしたいと思っている方に、ぜひおすすめしたい一冊です。 <森芽莉さんについて> 森茉莉(1903年1月7日 - 1987年6月6日)は、日本の小説家・エッセイストで、森鷗外の長女として生まれました。50歳を過ぎて本格的に文学活動を開始し、代表作に『贅沢貧乏』や『恋人たちの森』があります。彼女の作品は耽美的で幻想的な世界観を持ち、精神的な贅沢を重視しました。晩年は東京都世田谷区で一人暮らし、1987年に心不全で亡くなりました。
-
【良好・初版】『花月幻想』稲垣足穂|立風書房|幻想文学|古本
¥2,540
『花月幻想』稲垣足穂|幻想文学・父子愛・少年飛翔|立風書房|古本 「空を飛べたら…」そんな幼い頃の夢を、覚えていますか。 『花月幻想』は、天狗に連れられ空を飛ぶ少年・花月と、彼の父親との再会を描いた幻想文学です。夢と現実のあわいをたゆたうようなこの物語に、私は静かな衝撃を受けました。 山々の上を飛ぶ描写には、足穂ならではの“天体的な憧れ”と“超現実的なやさしさ”が宿っています。読み進めるうちに、物語の中の空気に心ごと包まれるような不思議な感覚になりました。 この本を仕入れたのは、忘れかけていた“想像することの自由さ”を思い出させてくれたからです。幻想の中で出会う父子のつながり、そして叶わぬ憧れの切なさ。 最近、心が現実に少し疲れている方へ。 もし今、あなたの中にこの世界が響くなら──そっと、ページをめくってみてくださいね。 ※1994年初版・ハードカバー・ISBN: 4651680089 ※良好な状態の古本です。背表紙にヤケ、カバーにややスレと角の傷みがありますが、本文はきれいです。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けします。 <稲垣足穂について> 稲垣足穂(1900年生まれ)は、モダニズム文学の作家で、飛行願望やエロティシズムをテーマにした作品を多く発表しました。代表作に『一千一秒物語』や『少年愛の美学』があります。晩年に再評価され、1969年に『稲垣足穂大全』が刊行されました。1977年10月25日、京都市東山区の京都第一赤十字病院で結腸がんと急性肺炎により76歳で死去しました。
-
【良好・初版】『春の庭』柴崎友香|文藝春秋|芥川賞受賞作・日常文学|古本
¥820
『春の庭』柴崎友香|芥川賞・静けさと記憶の文学|文藝春秋|古本・良好 ISBN4163901015 ◆2014年 第151回芥川賞受賞作品 「なにげない日常ほど、あとから愛おしく思えるのかもしれません」 柴崎友香さんの『春の庭』は、第151回芥川賞を受賞した、静かな余韻を残す一冊です。 古いアパートに暮らす青年・太郎と、その隣の「水色の家」に惹かれる住人・西。二人の視線が交差する中で、かすかな記憶の断片や、変わりゆく町の景色が少しずつつながっていきます。 派手な事件はありません。でも、その「何も起こらない」静けさが、読む人の心をゆっくりと包んでくれます。 私がこの本を手に取ったのは、忙しない日々の中で“ふと立ち止まりたくなった日”でした。 最近、自分の時間を少し見失っている方へ。 もし今、静かな物語が心に必要だと感じたなら──そっとこの本を開いてみてくださいね。 ※2014年初版/文藝春秋/ISBN: 9784163901015 ※良好な状態の古本です。カバー角に少し傷み・縁にスレがありますが、本文はきれいです。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。 <柴崎友香さんについて> 柴崎友香(1973年生)さんは大阪府出身の小説家。1999年に作家デビューし、『きょうのできごと』が映画化。『その街の今は』で織田作之助賞大賞などを受賞。2014年『春の庭』で芥川賞受賞。2024年には『続きと始まり』で谷崎潤一郎賞などを受賞。
-
【非常に良い・初版】『軽いめまい』金井美恵子|講談社|小説・女性作家|古本
¥2,500
『軽いめまい』金井美恵子|違和感と日常を描く女性作家|講談社|初版・古本 なんとなく不安、でもそれが何なのかはわからない── そんな気持ちになったこと、ありませんか? 金井美恵子さんの小説『軽いめまい』は、 平穏な日常のなかにふと忍び込む“名もなき違和感”を、 静かな文章でそっとすくいあげたような一冊です。 主人公・夏実が感じる「軽いめまい」は、 日々を生きる私たち誰もが、心のどこかで感じているものかもしれません。 この本を初めて読んだとき、私は言葉にできなかった感情に 名前が与えられたような気がしました。 満たされているはずの生活に揺らぎが生まれる瞬間、 それを見つめるまなざしが、とても優しくて、胸がきゅっとなるんです。 世界から少し距離をとって、自分の輪郭を確かめたい方に。 心の奥がそっとほどけるような、そんな読書時間になると思います。 ──もし今、あなたの中にも小さな“めまい”があるなら。 この物語に、耳をすませてみてくださいね。 ※こちらは1997年初版・非常に良好な保存状態の一冊です。 中古市場でも希少なため、お探しだった方はぜひこの機会にどうぞ。 ISBN4062043084 ※状態は非常に良好です。カバーにごくわずかなスレがありますが、全体的にきれいな保存状態です。 丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けいたします。 <金井美恵子について> 金井美恵子(1947年生)は、高校卒業後、作家活動を開始し、1967年『愛の生活』で文壇デビュー。『タマや』で女流文学賞受賞など、多くの作品を発表。映画評論や対談集も手がけ、東京・目白で姉と暮らしている。
-
【函・帯付き・13版】『個人的な体験』大江健三郎|新潮社|純文学・受賞作|古本
¥900
『個人的な体験』大江健三郎|新潮社|純文学・受賞作・昭和書下ろし|古本 何かを選ぶとき、何かを手放さなければならない── そんな経験、あなたにもありませんか? 『個人的な体験』は、大江健三郎が自らの体験をもとに紡いだ、ひとりの青年の内面を深く追う物語です。 障害をもって生まれた息子。その存在に揺れる主人公の苦悩と葛藤が、決して特別な話ではなく、「人として生きる」ということの本質にそっと触れてきます。 わたしがこの本を仕入れたのは、「文学が人生を照らす灯火になる」と改めて思えたから。 派手さはありませんが、言葉の重みが静かに胸に残ります。 「自分の選んだ人生を、受け入れながら歩いていく」 そんな勇気がほしいときにおすすめしたい一冊です。 もし今、あなたの中にこの本の言葉が響くなら── 静かにページを開いてみてくださいね。 何十年も前の言葉が、いまの私たちにそっと語りかけてくれる── そんな読書体験をお届けできる一冊です。 ※経年による函のヤケ・シミがございますが、書籍本体はしっかりとした状態です。 帯付き・ページの焼け少なく、読むのに問題はありません。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。 ※こちらは函・帯付き、保存状態も良好な一冊です。 文学的価値の高い作品として、丁寧に保管・お届けするため、900円(送料込み)にてご提供させていただいております。 <大江健三郎さんについて> 大江健三郎さん(1935-2023)は愛媛県生まれの作家。東京大学卒業後、「飼育」で芥川賞を受賞。代表作に「個人的な体験」「万延元年のフットボール」など。1994年にノーベル文学賞を受賞し、日本文学に大きな影響を与えました。
-
【非常に良い・初版】『palmstories あなた』津村記久子・他|palmbooks|掌篇アンソロジー|古本
¥1,280
『palmstories あなた』津村記久子・他|掌篇アンソロジー|palmbooks|古本・初版 寸法 : 11 x 2 x 13.7 cm (てのひらサイズです) ISBN9784910976013 ふと誰かの「あなた」という言葉を聞いたとき、胸の奥があたたかくなる。そういう瞬間、あなたにもありますか? 『palmstories あなた』は、津村記久子さん、岡田利規さん、町田康さん、又吉直樹さん、大崎清夏さん──五人の作家が、「あなた/きみ」を巡る小さな物語を手のひらサイズで届けてくれる掌篇集です。 閉店間近の雑貨店の風景、慣れない場所での心のざわめき、言い訳のような日常、行列での静かな観察…。 どの話も大きな事件は起こらずとも、読んでいると「こんな風に感じたことがあったな」と思い出させてくれました。 私がこの本を仕入れたのは、「日常のささやかな瞬間が、人を形作る」ということを思い出したかったから。 手のひらに収まるサイズだから、持ち歩いたり、寝る前にひらいたり、小さな「あなた」をそっと受け止める時間になると思います。 読後には、人と人との繋がり、言葉にできない気持ちを受け止めた自分を、少し誇らしく思えるような余韻が残るでしょう。 最近、心が少し孤独を感じたり、小さな温もりを欲している方へ。 もし今、あなたの中にこの本の言葉が響くのであれば──そっと、ページをめくってみてくださいね。 ▶まだ古本ではあまり見かけない一冊。 だからこそ、この出会いは、ささやかだけれど確かな偶然かもしれません。 もし心にふれるものがあれば──どうぞ、そっと手に取ってみてください。 ※非常に良い状態の古本です。表紙・ページに目立った折れや汚れはなく、保存状態良好。 ハードカバー・初版で、手のひらサイズで持ち歩きにも嬉しい本です。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
-
【良好・初版】『恋愛論』竹久夢二|太田出版|恋愛・詩画|古本
¥720
『恋愛論』竹久夢二|詩と絵で描く愛のかたち|太田出版|古本・初版 愛とは、言葉にならない気持ちが絵になり、詩になる瞬間がある──そんな“声なき恋”を感じたこと、ありませんか? 竹久夢二さんの『恋愛論』は、彼自身の恋愛遍歴を通して「愛と創作」がどう交差するかを、詩的に描いた一冊です。愛の喜び、切なさ、悲しみ、そして創造への渇望が、夢二の言葉と絵とで紡がれています。 わたしがこの本を手にしたのは、恋愛だけでなく「自分が感じてきた小さな情動」がどこかこの物語と似ていると感じたからです。夢二の心の震えが、読むたびにじんわりと胸に残るようで…。 読後には、「誰かを愛した記憶」や「言葉にしそびれた想い」を許してあげたくなるような、静かな余韻が残るでしょう。 恋をしている人へ、あるいは恋が遠くなったと感じている人へ。 もし今、この本の詩と絵があなたの心に触れるなら──そっとページをひらいてみてくださいね。 ※1993年7月初版/ハードカバー/帯あり/ISBN: 4872331281 ※良好な状態です。函・表紙・帯とも目立つ破れや汚れはほとんどなく、ページにも書き込み等はございません。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けします。 ▶状態の良い初版・帯付きの一冊を、お求めやすくご用意しました。 手に取ってくださる方のもとで、また静かに愛されていきますように──。 <竹久夢二について> 竹久夢二(本名:竹久茂次郎「たけひさ もじろう」)は1884年、岡山県に生まれました。17歳で上京し、画家としての道を歩み始め、1905年に「夢二」の名で活動を開始。1914年には和装小物店「港屋」を開店し、絵画だけでなく詩や小説も手掛けました。大正ロマンを代表する画家として、独自の美人画で人気を博し、1934年に49歳で亡くなりました。
-
【良好・2版】『影裏』沼田真佑|文藝春秋|現代小説・芥川賞|古本
¥840
『影裏』沼田真佑|喪失と再生を描く現代小説|文藝春秋|古本・良好 ISBN9784163907284C0093 心のどこかで、小さなさざ波が立つことがありますよね。 『影裏』は、東日本大震災後の日本を背景に、主人公・今野が、幼なじみの友人・日浅との関係を通して、喪失、孤独、そして再生を静かに見つめる物語です。派手な言葉は少ないけれど、その静寂の中にこそ心が震える瞬間があります。 私がこの本を仕入れたのは、読み終わったあと「自分の心の影」を見た気がしたから。過去の小さな痛みや、言葉にならなかった不安が、今この物語の中でやさしく光を帯びる瞬間がありました。 読み終えたあとには、自分が抱えていた“影”をほんの少し受け入れることができるような、やわらかな許しと静かな力が胸に残ると思います。 最近、心がざわついている方へ。あるいは、自分の内側を静かに見つめてみたいと思っている方へ。 もし今、この本の静かな声があなたの中で響くなら──そっとページをめくってみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。2版・2017年発行。ハードカバー。 表紙・背表紙にわずかな使用感がありますが、ページには目立った汚れ・書き込みなく、読みやすい状態です。 丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けいたします。 <沼田真佑さんについて> 沼田真佑(ぬまた しんすけ)さん(1978年生まれ、北海道小樽市)は、福岡大学附属大濠高校卒業後、西南学院大学商学部を卒業。2017年、デビュー作『影裏』で第122回文學界新人賞、第157回芥川賞を受賞。岩手県盛岡市在住で、独特の澄んだ文体と深い人間描写で注目されています。