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【良好・2016年第3版】『伯爵夫人』蓮見重彦|新潮社|三島由紀夫賞受賞作・幻想文学|古本
¥425
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『伯爵夫人』蓮見重彦|三島由紀夫賞受賞作・幻想文学|新潮社|古本・良好 ≪3版≫2016/7/5発行 ISBN9784103043539 第29回三島由紀夫賞受賞作品 ときに、現実から少し離れた夢のような体験を本の中に求めることはありませんか。『伯爵夫人』は、そんな心にそっと寄り添う物語です。 舞台は戦時下の東京、帝国ホテル。受験を控えた青年・二朗が、和装の伯爵夫人と出会い、まだ知らない世界へと導かれていきます。 純粋さと官能、知性とユーモアが交差する一夜は、まるで白に包まれた幻想のよう。読んでいると、自分の中の「眠っていた部分」が呼び覚まされるような感覚があります。 私自身、この本を閉じたとき、心が透きとおるような余韻が残りました。迷いや閉塞感を抱えるときに、そっと心を開くきっかけをくれる一冊です。 もし今、この言葉が胸に触れるなら──どうぞ静かにページをめくってみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。カバーに軽いスレがありますが、本文はきれいです。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。 <蓮實重彦さんについて> 蓮實重彦さん(1936年生まれ)は、文芸・映画評論家であり、フランス文学者、小説家です。東京大学文学部卒業後、ソルボンヌ大学で博士号を取得。東大で教鞭を執り、総長も務めました。フランス現代思想を日本に紹介し、映画評論でも高く評価されています。著作多数。
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【非常に良い・初版】『暗い引力』岩井圭也|光文社|赦しを描く小説|古本
¥646
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『暗い引力』岩井圭也|加害者と被害者家族を描く赦しの物語|光文社|古本 ≪初版≫ 2023/12/30 発行 ISBN9784334101756 「人は、他人の罪とどう向き合えばいいのか」──そんな問いに胸が重くなることはありませんか。 岩井圭也さんの『暗い引力』は、殺人事件の加害者家族と被害者家族、ふたつの視点から描かれる物語です。 互いに拭えない痛みを抱えながらも、やがて彼らは“赦すこと”の難しさと可能性に向き合っていきます。 読んでいると、自分自身の過去や心の奥にある影までも静かに照らし出されるようで、私はページを閉じた後、深く息をつきました。 重いテーマでありながら、その奥には人を信じたいと願う光が確かに宿っています。 心がざわついているときや、立ち止まって自分を見つめ直したいときにおすすめしたい一冊です。 もし今、この物語が気になるなら──どうぞそっと手に取ってみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。カバーや本文に目立つ傷みはなく、全体的にきれいです。丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。 <岩井圭也さんについて> 岩井圭也(いわいけいや)さんは、大阪府枚方市出身の小説家で、北海道大学農学部を卒業後、2018年に『永遠についての証明』で作家デビュー。幅広いジャンルで作品を発表し、『裂果』で小島信夫文学賞、同年には野性時代フロンティア文学賞を受賞しました。現在37歳、神奈川県在住です。さんは、大阪府枚方市出身の小説家で、北海道大学農学部を卒業後、2018年に『永遠についての証明』で作家デビュー。幅広いジャンルで作品を発表し、『裂果』で小島信夫文学賞、同年には野性時代フロンティア文学賞を受賞しました。現在37歳、神奈川県在住です。
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【非常に良い・初版】『夏の陰』岩井圭也|角川書店|家族の痛みを描く小説|古本
¥731
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『夏の陰』岩井圭也|加害者と被害者家族の痛みを描く小説|角川書店|古本 ≪初版≫ 2019/4/26 発行 ISBN9784041080382 「親の過去が、自分の運命に影を落とすこともある」──そんな思いに胸がざわついたことはありませんか。 岩井圭也さんの『夏の陰』は、加害者家族と被害者家族という立場の異なる二人の少年を通して、心の奥深くに潜む痛みを描いた物語です。 剣道を通じて出会い、対立しながらも成長していく姿は、読む者に人の強さと弱さを静かに問いかけてきます。 私はこの本を手にして、傷を抱えながらも歩みを止めない人間の力強さに胸を打たれました。重いテーマではありますが、読み終えたあとには、他者を理解しようとする優しさが心に宿るのを感じます。 人生の分岐点で揺れている方や、心の奥にある影を見つめたい方におすすめです。 もし今、あなたの中にこの物語が響くなら──どうぞページを開いてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。カバーや本文に目立つ傷みはなく、きれいに保たれています。丁寧に梱包し、心を込めてお届けします。 <岩井圭也さんについて> 岩井圭也(いわいけいや)さんは、大阪府枚方市出身の小説家で、北海道大学農学部を卒業後、2018年に『永遠についての証明』で作家デビュー。幅広いジャンルで作品を発表し、『裂果』で小島信夫文学賞、同年には野性時代フロンティア文学賞を受賞しました。現在37歳、神奈川県在住です。さんは、大阪府枚方市出身の小説家で、北海道大学農学部を卒業後、2018年に『永遠についての証明』で作家デビュー。幅広いジャンルで作品を発表し、『裂果』で小島信夫文学賞、同年には野性時代フロンティア文学賞を受賞しました。現在37歳、神奈川県在住です。
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【並・初版】『ゲルマニウムの夜』花村萬月|文藝春秋|芥川賞受賞作|古本
¥417
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『ゲルマニウムの夜』花村萬月|芥川賞受賞作・人間の本質を描く小説|文藝春秋 古本 ≪初版≫ 1998/9/20 発行 ISBN9784163180702 第119回 芥川賞受賞作品 「人の心にある善と悪って、どこで分かれるんだろう」──そんな問いを抱いたことはありませんか。花村萬月さんの芥川賞受賞作『ゲルマニウムの夜』は、そのあいまいな境界を鋭く描き出した物語です。主人公の朧は衝動的に人を殺し、逃げ込んだ先は自らが育った修道院。聖と俗、暴力と性、信仰と偽善が交錯する濃密な世界が広がります。 私自身、時に目をそむけたくなる描写に胸がざわつきながらも、最後までページを閉じることができませんでした。そこには人間のどうしようもない弱さと、それでも消えない小さな光が潜んでいたからです。 人間の本質に迫りたい方や、心の奥にある問いと向き合いたい方におすすめしたい一冊。もし今、この本の言葉があなたの中に響いたなら──どうぞ、静かにページを開いてみてくださいね。 ※並の状態です。天・小口にシミやヤケがありますが、通読には支障ありません。シミが気にならない方におすすめいたします。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けします。 <花村萬月さんについて> 花村萬月・はなむらまんげつ(本名・吉川一郎)さんは1955年東京都に生まれ、幼少期に父を失い、福祉施設で過ごす。その後、放浪生活を経て、30歳を過ぎて創作活動を開始。1989年に小説デビューし、1998年に『ゲルマニウムの夜』で芥川賞を受賞しました。暴力や宗教などをテーマにした衝撃的な作品で知られています。
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【非常に良い・初版】『薬を食う女たち』五所純子|河出書房新社|ルポルタージュ|古本
¥850
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『薬を食う女たち』五所純子|薬物と女性の現実を描くルポ|古本・初版・良好 ≪初版≫2021/6/30発 『こかで、自分は関係ないと思っていたことが、じつはすぐそばにあった── そんな気づきが、この本には静かに息づいています。 『薬を食う女たち』は、五所純子さんによるルポルタージュ作品。薬に手を伸ばした女性たちの声を丁寧にすくい上げ、その背景にある孤独や、救いを求める心の揺れを淡々と、でも温かく描いています。 私がこの本を仕入れたのは、どんな言葉にも表せない「痛み」の在りかに、そっと灯りをともしてくれる一冊だと感じたから。 自分や誰かを少しでも理解したいと願うとき── この本は、静かな入り口になってくれるかもしれません。 もし今、あなたの中にこの本の言葉が響くなら。 そっと、ページをひらいてみてくださいね。 ※非常に良い状態です。読んだ形跡もなく、カバーや本文に目立つ傷みは見られません。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けします。
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【良好・初版】『身のある話と、歯に詰まるワタシ』尾崎世界観|朝日新聞出版|本音の対話集|古本
¥689
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『身のある話と、歯に詰まるワタシ』尾崎世界観|朝日新聞出版|初版・良好の対談集 「本音で語り合うって、こんなに心がざわつくものだったんだ。」 クリープハイプの尾崎世界観さんが、各界で活躍する表現者と一対一で向き合い、心の奥に隠れた言葉を引き出していく対談集『身のある話と、歯に詰まるワタシ』。 会話は時に脱線しながらも、思いがけない深みに触れていきます。 創作の裏側、迷いや弱さをさらけ出す勇気──そのやり取りを追いかけるうちに、自分自身の内面にもそっと光が差し込むようです。 雑談では届かない「本音の対話」。 読み終えたとき、心に残る言葉が、きっとひとつは見つかるはずです。 ※【良好】(カバーに軽いスレあり、本文はきれいです) 初版(2020/6/30発行) ISBN:9784022516879 朝日新聞出版/ソフトカバー 清掃・除菌済み。丁寧に梱包して発送いたします。 自分の中の「まだ言葉になっていない想い」に出会いたい方へ。 静かな一冊の中に、あなたを揺さぶる言葉がきっと眠っています。 <尾崎世界観さんについて> 尾崎世界観(おざきせかいかん)さんは、1984年生まれの日本のミュージシャン、作家です。本名は尾崎祐介で、2001年に「クリープハイプ」を結成し、2012年にメジャーデビューを果たしました。音楽と同じくらい、文章を書くことにも才能を発揮し、芥川賞候補にもなりました。その独特な世界観と感性は、音楽と文学の両分野で多くの人々に影響を与えています。
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【非常に良い・初版】『不意撃ち』辻原登|日常に忍び寄る“転機”を描いた短編集|河出書房新社・ハードカバー|古本
¥697
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『不意撃ち』辻原登|非日常と転機を描く短編集|河出書房新社・初版・非常に良い 「思いもよらない出来事に、私たちはどう向き合えるのだろう」 辻原登さんの短編集『不意撃ち』は、日常の隙間に突然入り込んでくる“転機”を描いた物語集です。 デリヘル嬢と運転手、震災後の風景、老境の旅、宇宙の幻覚──それぞれの物語に、予測不能な瞬間と、そのとき人が選ぶ道があります。 私がこの本を選んだのは、「非日常」が訪れたときの心の揺れや葛藤が、どこか自分の中にも重なるように感じたから。 読後、きっとあなたも思うはずです。 「何が起きるか分からない毎日でも、人は前を向ける」と。 もし今、人生の節目にいるなら──この本が、あなたの背中にそっと手を添えてくれるかもしれません。 ※【非常に良い】状態です。カバー・本文ともに良好。 河出書房新社/2018年 初版発行/ハードカバー クリーニング後、丁寧に梱包して発送いたします。
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【良好・15版】『贅沢貧乏』森茉莉|新潮社|随筆・暮らしの美学|古本
¥2,180
【再入荷】『贅沢貧乏』森茉莉|心の豊かさを描く随筆|新潮社|古本・良好|ISBN9784103215038 お金がなくても、美しいものを愛し、豊かに生きる――そんな生き方に憧れたことはありませんか? 森茉莉の『贅沢貧乏』は、質素な暮らしのなかに「心の贅沢」を見出す女性・牟礼魔利の物語です。 下北沢の小さな部屋で、猫と過ごす穏やかな時間。 食器の音、夕暮れの光…そのひとつひとつが、生きる喜びに変わっていくんです。 この本を仕入れたのは、私自身も“心の豊かさ”を思い出したかったから。読むたびに、日常の中にある小さな幸せが見えてきます。 物質ではなく心で満たされたい方へ。疲れた夜、静かにページをめくると、世界が少しやわらかく見えるはずです。 もし今、あなたの中にこの言葉が響くなら──そっと、この一冊を開いてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。函背にややヤケ、シミがありますが、本体はきれいです。 <森芽莉さんについて> 森茉莉(1903年1月7日 - 1987年6月6日)は、日本の小説家・エッセイストで、森鷗外の長女として生まれました。50歳を過ぎて本格的に文学活動を開始し、代表作に『贅沢貧乏』や『恋人たちの森』があります。彼女の作品は耽美的で幻想的な世界観を持ち、精神的な贅沢を重視しました。晩年は東京都世田谷区で一人暮らし、1987年に心不全で亡くなりました。
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【良好・初版1997年】『雁・うたかたの記 愛と青春の名作集』森鴎外|旺文社|恋・青春|古本
¥670
『雁・うたかたの記 愛と青春の名作集』森鴎外|恋と青春の古典|旺文社|古本・初版 誰かを想うたびに、胸の奥に淡い痛みが広がることがあります。けれどその痛みこそが、かつての自分のまっすぐさを思い出させてくれる──そんな経験はありませんか。 森鴎外の『雁』『うたかたの記』は、明治という時代を背景に、届かぬ想いと若さの切なさを描いた二つの物語。静かな文体の中に、恋や人生の儚さがそっと息づいています。 この本を仕入れたのは、私自身が若い頃にこの物語を読んで感じた「切なさが優しさに変わる瞬間」を、誰かと分かち合いたいと思ったからです。 過ぎ去った恋を懐かしく思う方、心の奥に少しだけ寂しさを抱えている方へ。 もし今、この本の名があなたの中で小さく響いたなら──どうぞ、静かにページをひらいてみてください。 この本は、まるで春の夕暮れのように、やさしい光で心を包んでくれる一冊です。 「恋・青春」の棚の中でも、読む人の時間にそっと寄り添う静かな名作として──。 ※良好な状態の古本です。カバーにわずかな経年のスレがありますが、本文はとてもきれいです。 丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けいたします。
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【非常に良い・9版】『死んでしまう系のぼくらに』最果タヒ|詩集|古本
¥850
『死んでしまう系のぼくらに』最果タヒ|現代詩集|リトルモア|古本 誰にも言えない孤独や不安が、心の奥でくすぶっているとき。 最果タヒさんの詩集『死んでしまう系のぼくらに』は、そんなあなたに静かに寄り添う言葉の灯りです。 この詩集は、生きることの不安や「死」の気配に向き合いながらも、そこにあるかすかな美しさや光をそっと掬い上げています。 最果さんの詩は、痛みをまるごと否定せず、むしろ抱きしめながら「それでも生きていいんだよ」と語りかけてくれるよう。 柚香の森では、この本を読み終えたときに残る、ひとしずくのやさしさに心を打たれ、そっと棚に迎えました。 もし今、日々の中で息が詰まりそうな瞬間があるなら、この詩集がきっと、あなたの呼吸を少しだけ楽にしてくれるはずです。 どうぞ、心のままにページを開いてみてくださいね。 自分でも気づかなかった感情に、ふと出会えるような詩集です。 疲れた夜の枕元に、そっと置いておきたい一冊です。 ※非常に良い状態の古本です。カバーや本文に目立つ傷みはなく、全体的にきれいなお品です。心をこめて丁寧に梱包し、お届けいたします。
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【非常に良い・初版・帯あり】『半所有者』河野多恵子|新潮社|愛と孤独を描く長編小説|古本
¥800
『半所有者』河野多恵子|愛と孤独を見つめる長編小説|新潮社|初版・帯あり・古本|9784103078073 誰かを思うとき、ふと「愛すること」と「支配すること」のあいだにある、微妙な揺らぎを感じたことはありませんか。 『半所有者』は、戦後の関西を舞台に、人と人との間に生まれる思いの不均衡や、心の奥に潜む孤独を静かに描いた河野多恵子の代表作です。 登場人物たちの内面を丁寧に見つめるその筆致には、痛みの中にも確かなぬくもりがあり、「人を大切に思うとはどういうことか」を静かに問いかけてきます。 この本を仕入れたのは、私自身、人との関係に少し疲れていた時期に読み、心の中にあった小さな誠実さを思い出せたからです。 人との距離に迷うとき、自分を責めてしまう夜に──。 もし今、この本の静けさがあなたの心に触れるなら、どうぞそっとページをめくってみてくださいね。 ※非常に良好な状態の古本です。カバー・帯ともにきれいに保たれており、本文にも書き込みやヤケはほとんど見られません。 丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けいたします。
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【良好・初版・帯あり】『湖畔の愛』町田康|新潮社|人の心と赦しを描く小説|古本
¥1,000
『湖畔の愛』町田康|人の心と赦しの物語|新潮社|古本・初版・帯あり|9784104215034 誰かを思う気持ちは、ときに不器用で、思いがけず人を傷つけてしまうこともあります。 『湖畔の愛』は、そんな人の弱さやあたたかさを、静かに見つめた町田康さんの作品です。 舞台は湖のほとり。穏やかに流れる時間のなかで、登場人物たちはそれぞれの過去や愛のかたちに向き合っていきます。騒がしさのない文章の奥に、人の心を深く見つめる静謐なまなざしが宿っています。 柚香の森がこの本を選んだのは、「赦すことの難しさ」と「それでも人を信じたい」という思いが、丁寧に描かれていたから。読み終えたあと、心がやわらかく整うような感覚が残りました。 もし今、あなたが少し疲れているなら──湖面に映る静かな光のように、この物語がそっと寄り添ってくれるはずです。ページをめくりながら、やさしさを取り戻してみてくださいね。 人を思うことの不器用さも、そこに宿るあたたかさも── この物語が、あなたの静かな夜にやさしく溶け込みますように。 ※良好な状態の古本です。カバーの角にわずかなスレがありますが、本文はきれいに保たれています。帯付き・初版。心を込めてお届けいたします。
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【非常に良い・初版・帯あり】『誰もいない』小手鞠るい|幻冬舎|家族と再生の物語|古本
¥1,200
『誰もいない』小手鞠るい|家族・記憶・再生の物語|幻冬舎|古本・初版・状態良好|9784344022591 ふと、あの頃の自分に戻りたくなる夜がありませんか。けれど、そこにいるのはもう「誰もいない」。そんな静かな寂しさに寄り添ってくれる一冊です。 『誰もいない』は、アメリカの小さな町を舞台に、家族の記憶と喪失、そして少しずつ心が癒えていく過程を描いた物語。小手鞠るいさんのやわらかな筆致が、過去の痛みを責めることなく、そっと受けとめてくれます。 柚香の森がこの本を選んだのは、「人は、喪失のなかからも再び歩き出せる」と思い出させてくれたから。読後、心にあたたかな風が吹き抜けました。 大切な人を想っている方へ。何かを失ったまま立ち止まっている方へ。 もし今、この本の静けさが胸に響くなら──そっと、ページをめくってみてくださいね。 読んだあと、すこしだけ自分にやさしくなれるような── そんな静かな読書のひとときを、この一冊とともにお過ごしください。 ※非常に良好な状態の古本です。帯付きで、カバー・本文ともに大きな傷みはありません。 ていねいに梱包し、心を込めてお届けいたします。
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【良好・初版】『忘れ残りの日記』吉川英治|六興出版|半自叙伝・随筆|古本
¥1,000
『忘れ残りの日記』吉川英治|半自叙伝・随筆|六興出版|古本・良好初版|1975年刊 人は年を重ねるほどに、思い出のひとつひとつが静かに光を放つようになります。 ── 吉川英治『忘れ残りの日記』は、そんな心の灯りを集めたような一冊です。 晩年に綴られた半自叙伝であり、名声の陰に潜むひとりの人間としての悔い、感謝、そして淡い希望が穏やかに流れています。華やかな作家人生の裏にあった孤独や祈りが、静かな筆致で語られています。 この本を仕入れたのは、「生きることの静けさ」を見つめ直したいと思ったから。読み進めるほどに、自分の過去にもやさしい眼差しを向けたくなる本です。 人生をふと振り返りたくなったとき、自分を責めずに受け入れたい夜に。 もし今、あなたの心が少し疲れているなら──どうぞこの日記を開いてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。経年によるヤケ・シミがありますが、本文はきれいです。初版・帯なし・ソフトカバー。
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【非常に良い・初版】『ミス・サンシャイン』吉田修一|文藝春秋|静かな交流と癒し|古本
¥1,100
『ミス・サンシャイン』吉田修一|静かな交流と癒し|文藝春秋|古本・初版美品|9784163914879 心がちょっとざわつくとき、人との距離がうまくつかめないとき── この本の静けさが、そっと寄り添ってくれるかもしれません。 『ミス・サンシャイン』は、昭和の名女優・和楽京子と、恋に悩む大学院生・岡田一心の出会いを描いた物語です。 年齢も背景も違うふたりの間に流れるのは、静かであたたかな時間。 過去に触れ、誰かを思い、そっと自分を癒すような優しい交流が描かれています。 この本を仕入れたのは、ふと手元に置いておきたくなるやさしさを感じたから。 読み終えたとき、誰かの幸せを願えるような、そんな気持ちになれました。 人のやさしさを信じたい方、誰かを羨むより、静かに寄り添いたい方へ。 年齢も立場も異なる二人が、静かな時間のなかで育むのは「恋」よりも「絆」。 そこには、人生の季節を超えて響きあう心の通いがあります。 この物語が描くのは、若さでも情熱でもなく、 “人と人が理解しあおうとする優しさ”なんです。 読後には、誰かと共に生きることのあたたかさを思い出させてくれますよ。 もし今、あなたの中にこの本の言葉が響くなら──どうぞ、ページをめくってみてくださいね。 ※非常に良好な状態の古本です。カバー・帯ともにきれいで、本文にも使用感はほとんどありません。初版(2022年1月)。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
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【非常に良い・7版】『平場の月』朝倉かすみ|光文社|再会と癒しの物語|古本
¥880
『平場の月』朝倉かすみ|大人の再会と静かな癒し|光文社|古本・美品|9784334912567 この作品は、50代という人生の折り返し地点に立つ男女が、 再会をきっかけに “特別ではない日常” のなかで心を寄せ合う物語です。 そこに描かれているのは、恋のときめきというよりも、 「生きることを支えるやわらかな絆」。 お互いの孤独を受けとめあう姿に、 人と人がつながることのあたたかさを感じさせてくれます。 そして──人とつながることに少し疲れてしまったとき、 誰かとただ「隣にいる」だけでいいと思える時間が、 どれほど心を癒すものかを、ふと思い出させてくれるのです。 ※非常に良好な状態の古本です。カバー・本文ともにきれいな状態です。丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
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【良好・初版】『シュンポシオン』倉橋由美子|福武書店|幻想と哲学の長篇小説|古本
¥1,450
『シュンポシオン』倉橋由美子|幻想・哲学・文学|福武書店|古本・初版良好|978482882166 ≪初版≫1985/11/15発行 考えすぎてしまう夜、心が静かに沈んでいくとき── 倉橋由美子『シュンポシオン』は、そんな瞬間に寄り添う一冊です。 舞台は核戦争の予兆をはらむ未来、海辺の別荘で繰り広げられる饗宴と対話。 現実と夢、理性と欲望、平和と破滅が交錯する中で、登場人物たちの言葉は哲学的でありながら、不思議な官能と静謐さを帯びています。 この本を仕入れたのは、「沈黙の中にある思考の美しさ」に惹かれたから。 読み終えるころ、理解ではなく“感じる”ことの大切さが胸に残りました。 自分の内側とゆっくり向き合いたい方、静かな時間に深く沈みたい方、読むというより、“潜る”ような読書体験を味わいたい方にこそふさわしい一冊です。 もし今、あなたの中にこの言葉が響くなら──どうぞ、そっとページを開いてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。カバー・帯ともに揃っており、表紙はグラシンペーパーで保護されています。本文もきれいな状態です。 ※本書は厚みのあるハードカバーのため、追跡可能な「レターパックプラス」にて丁寧にお届けいたします。安心してお受け取りいただける方法を選ばせていただきました。丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
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【非常に良い・初版2013年】『日常的隣人』吉田知子|景文館書店|短編集・人間関係|古本
¥1,350
『日常的隣人』吉田知子|短編集・人間関係のズレ|景文館書店|古本・非常に良い|ISBN9784907105013 ≪初版≫2013/10/10発行 ふとした瞬間に、自分の中に潜んでいた感情がふいに顔を出すこと、ありませんか。 『日常的隣人』は、そんな人間関係の微妙なズレや隙間を鋭く、そしてユーモラスに描いた短編集です。母娘や夫婦、隣人とのやりとりの中で、時折感じる違和感。それは時に滑稽で、怖ささえ感じるほどリアルですが、だからこそ「ああ、わかるな」と共感してしまうのです。 私もこの本を読んで、他人事ではないと強く感じました。登場人物たちが抱える小さな悩みや疑問が、自分の中にもあるような気がして、どこか温かく心が軽くなったのです。 もし、日常の中で自分と他人との距離に悩んでいる方がいれば、この本はそっと寄り添ってくれるはずです。どうぞ、あなたのペースでページをめくってみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。カバーにわずかなスレがありますが、本文はきれいで、通読に問題はありません。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。 <吉田知子さんについて> 吉田知子さん(1934年生まれ、静岡県浜松市出身)は、満州や樺太で幼少期を過ごし、戦後に帰国。記者や高校教諭を経て作家となり、1966年に文壇デビュー。1970年に「無明長夜」で芥川賞受賞後も多数の文学賞を受賞し、日常に潜む不条理を描く作風で独自の地位を築いています。
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【非常に良い・2版】『占』木内昇|新潮文庫|女性の選択と心の転機を描く短編集|古本
¥800
『占』木内昇|女性の選択と人生の転機を描く短編集|新潮文庫|古本・非常に良い|9784101050007 人はときどき、何かに導かれるように道を選びます。けれど、その選択が正しかったのかどうか──答えはいつも、少しあとになって見えてくるのかもしれません。 木内昇さんの『占』は、占いや霊感を通して7人の女性たちの人生の岐路を描いた短編集です。迷い、傷つきながらも前を向こうとする彼女たちの姿には、時代を超えて共感できる強さと繊細さがあります。 柚香の森がこの本を仕入れたのは、「迷いながら生きる」ことの美しさを感じたから。私自身も、登場人物たちの小さな決意に、何度も励まされました。 人生の分岐点に立つとき、自分の直感を信じて進みたい方へ。 もし今、心のどこかで未来に迷いがあるなら──この物語があなたの背中をやさしく押してくれるはずです。 人の心の中にある「揺らぎ」や「選ぶ力」を、そっと照らしてくれる一冊です。 どうぞ静かな夜に、自分の心の声と重ねながら読んでみてくださいね。 ※非常に良好な状態の古本です。カバー・本文ともにきれいで、保管状態も良好です。 ていねいにクリーニングし、心を込めてお包みいたします。
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【非常に良い・初版】『ほとほと 歳時記ものがたり』髙樹のぶ子|毎日新聞出版|短編集|古本
¥620
『ほとほと 歳時記ものがたり』髙樹のぶ子|季節と再会の短編集|毎日新聞出版|古本・初版・良好 ふとした瞬間、懐かしい香りや風の音に、誰かの面影を思い出すことはありませんか。 髙樹のぶ子さんの『ほとほと 歳時記ものがたり』は、そんな心の奥にある“再会の記憶”を、季節の移ろいとともに描いた短編集です。 春の雨、夏の蝉の声、秋の月、冬の灯──。 24の物語が、それぞれの季語を手がかりに、大切な人との記憶をやさしく紡ぎます。 柚香の森がこの本を選んだのは、日々の忙しさの中で忘れがちな「心の静けさ」を取り戻せる一冊だと感じたから。読後には、胸の奥にあたたかい余韻と小さな希望が残ります。 季節の流れの中で立ち止まりたい方へ。 もし今、あなたの心が少し疲れているなら──この物語が、やわらかく包みこんでくれるでしょう。どうぞ静かな夜に、そっとページを開いてみてくださいね。 この一冊には、季節を感じるたびに甦る「心のやさしさ」が詰まっています。 どうぞ、あなたの日々にもそっと寄り添う読書の時間を。 ※非常に良好な状態の古本です。カバー・本文ともにきれいで、全体に保存状態の良いお品です。 <高樹のぶ子さんについて> 高樹のぶ子(たかぎ のぶこ)さんは恋愛小説や女性心理の描写で活躍し、近年は古典文学の現代化に挑戦。代表作に「水脈」や「小説小野小町 百夜」などがあり、幅広い文学的探求を続けています。
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【非常に良い・初版三版】『本が語ること、語らせること』青木海青子|夕書房|エッセイ・読書体験|古本
¥1,580
『本が語ること、語らせること』青木海青子|読書エッセイ|夕書房|古本・良好 ISBN9784909179081C0095 頭がくたびれた夜、「本」という静かな居場所が恋しくなること、ありますよね。 青木海青子さんの『本が語ること、語らせること』は、奈良県東吉野の小さな私設図書館を舞台に、本と人との出会いをひとつひとつ丁寧に綴ったエッセイです。コロナ禍という時代の風景も背景に、本に寄り添う著者の姿が、言葉の間からそっと香ってきます。 私がこの本を仕入れたのは、「本が誰かの心を開く鍵になること」を改めて信じたかったから。読み終えたあと、本を選ぶときの気持ちや、ページをめくるときのとまどい、そのすべてが少し愛おしく感じられる一冊です。 読後には、「本を読むこと」がただの習慣ではなく、自分自身を見つめる時間になるということに気づけるでしょう。優しさと共感が、乾いた心をそっと湿らせてくれるかもしれません。 最近、本と心が少し距離を感じていた方へ。読むたびに発見がほしい方へ。 もし今、あなたの中にこの本の言葉が呼びかけるものがあれば──そっとページを開いてみてくださいね。 ※この本は、現在あまり多く流通しておらず、状態の良いものを見つけるのも少しずつ難しくなってきています。 柚香の森では、お届けする本ができるだけやさしい手に渡りますように──そんな気持ちで、静かに価格を決めています。 ※非常に良い状態の古本です。2022年発行・初版三版。サイズはおよそ 12.0×17.0cm の単行本タイプ。カバーにわずかな使用感はありますが、ページはきれいで読みやすい状態です。 丁寧にクリーニング・梱包をし、心を込めて発送いたします。 <青木海青子さんについて> 青木海青子(あおき・みあこ)さんは、1985年兵庫県生まれの図書館司書。大学図書館で約6年勤務後、2016年に夫と奈良県東吉野村へ移住。自宅を開放した私設図書館「Lucha Libro」を運営し、人文書を中心に本と人をつなぐ活動を行っています。2023年にはエッセイ集『不完全な司書』を出版。長年の経験を活かし、読書の楽しさと新たな視点を提案し続けています。
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【非常に良い・2版】『無人島のふたり』山本文緒|新潮社|日記・エッセイ|古本
¥1,180
『無人島のふたり』山本文緒|余命を綴る日記と夫婦の時間|新潮社|古本 2版 2022/11/5 発行 ISBN9784103080138 「もし人生の終わりが近づいたら、あなたは誰と、どんな時間を過ごしたいですか。」 ──そんな問いを胸に残すのが、山本文緒さんの『無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―』です。 余命を告げられた日から最期までを綴った日記には、病と向き合う痛みだけでなく、夫と二人で過ごす小さな日常の温もりや、感謝のまなざしが記されています。 私自身、この本を開きながら、何気ない日常の尊さに改めて気づかされ、胸が熱くなりました。 人生を見つめ直したいときや、今を丁寧に生きたいと願うときに寄り添ってくれる一冊です。 もし今、この言葉が少しでも響いたなら──そっとページをひらいてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。カバー・本文ともにきれいです。丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。 <山本文緒さんについて> 山本文緒さんは1962年、横浜市生まれ。神奈川大学卒業後、証券会社に勤め、1987年に『プレミアム・プールの日々』でデビュー。少女小説から一般文芸へと転身し、1999年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞、2001年に『プラナリア』で直木賞を受賞しました。日本を代表する作家として、多くの作品を生み出しました。2021年、58歳で逝去。
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【非常に良い】『赤と青とエスキース』青山美智子|PHP研究所|ソフトカバー・文芸小説|古本
¥1,190
『赤と青とエスキース』青山美智子のやさしい物語|PHP研究所|古本・文芸書 青山美智子・著/PHP研究所/2022年3月1日 第1版第6刷/ISBN9784569850641/ソフトカバー 「あのとき言えなかった気持ちが、今も胸の奥でくすぶっている」 そんなあなたに、そっと寄り添ってくれる物語です。 舞台は、オーストラリアの小さな画材店と、東京の喫茶店。 遠く離れたふたりの人生が、“色”を通じて少しずつ重なり合っていきます。 何気ない会話や場面の中に、人生の伏線のような言葉が静かに散りばめられていて── 私は読みながら、あたたかくなったり、ふいに涙ぐんだり、心の奥の柔らかい部分に触れられるような時間を過ごしました。 過去を悔やんでいる人。 伝えそびれた想いを抱えたまま、時が流れてしまった人。 そんな方に、この本はきっと「大丈夫だよ」と静かに声をかけてくれるはずです。 もし今、あなたの中にも“描きかけの想い”があるなら── どうかこの一冊と一緒に、続きを描いてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です(ソフトカバー・本文ともに目立つ傷みなし) 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
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【非常に良い・初版・帯あり】『流れる島と海の怪物』田中慎弥|集英社|短編集・ハードカバー|古本
¥1,460
『流れる島と海の怪物』田中慎弥 初版・帯付き|集英社|短編集・古本 田中慎弥・著/集英社/2023年6月30日 初版発行/ISBN9784087718379/ハードカバー・帯付き・ビニールカバー 「心の中に、ふいに湧いてしまう黒い感情──それを、なかったことにしていませんか?」 田中慎弥さんが描くのは、暴力や違和感、孤独や焦燥を抱えた人々。 どこか現実離れした不穏な世界で、それでも必死に自分を保ち、生き抜こうとする姿があります。 読み進めるほどに、胸の奥がざわつくのに、なぜか目が離せない。 そんな不思議な読書体験が待っています。 私がこの本を選んだのは、“正しさ”では救われない瞬間が、誰にでもあると知っているから。 この短編集は、見たくなかった感情を見せてくれる。 でも、だからこそ、読み終えたときにどこか呼吸が深くなるのです。 もし今、言葉にできない気持ちを抱えている方がいたら── この本が、その奥の奥に静かに手を伸ばしてくれるかもしれません。 怖がらず、ゆっくりとページを開いてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です(初版・帯付き・ビニールカバーで丁寧に保管されています)。 ハードカバーならではの重みと存在感。 一冊の本が持つ「物質としての強さ」も、ぜひお手元で感じていただけたらと思います。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします

