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こころ(明治図書出版) 夏目漱石
¥1,200
並(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1981/5/10発行 明治図書中学生文庫41 小口、天、地に経年のヤケありますが、他はきれいな状態です。 本書は明治図書の中学生文庫として、フリガナ付きで読みやすくなっています。 『こころ』は、夏目漱石が描く、心の奥深くに隠された感情や葛藤を静かに見つめる作品。 罪悪感や後悔に悩む「先生」の姿を通して、人間の心の複雑さに触れることができるんです。 実は私も、最初に読んだとき、心の中に少しずつ染み込んでくる感覚があって、何度も読み返したくなりました。 特に人との関係に悩んでいる方には、きっと何かを感じていただけると思います。新たな発見があるかもしれませんよ。 ちなみに、武者小路実篤『友情』との比較も面白いですよ! 同じ三角関係ですが、主人公の生き方が全く違います。興味があれば、両作品楽しんでくださいね! ショップ>日本文学>文庫本>友情(岩波文庫) 武者小路実篤
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恋の絵本(大和書房) 遠藤周作/長尾みのる絵
¥1,350
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1971/10/25 発行 ハードカバー B6版 「恋」をテーマに、藤周作の文と長尾みのるの絵のコラボレーションという点で、非常に魅力的な価値ある一冊となっています。言葉と絵の力で、大人の恋愛のマナー、喜びや切なさを優しく描き出していますよ。 ページをめくるたびに、心にそっと触れる言葉や絵に出会い、「恋ってこういうものかも」と感じられる瞬間が訪れるかもしれません。本書は、恋愛の楽しさだけでなく、その奥に潜む感情の機微を教えてくれる宝物のような本です。 恋の世界を覗いてみたくなったら、ぜひ手に取ってみてくださいね。 <遠藤周作さんについて> 遠藤周作(1923-1996)さんは、日本を代表する小説家。「海と毒薬」や「沈黙」などで国際的評価を得ました。カトリック信仰と日本文化を融合した作品が特徴で、芥川賞や文化勲章を受賞。「狐狸庵先生」のエッセイでも親しまれました。 <絵:長尾みのるさんについて> 長尾みのる(1929-2016)さんは日本を代表するイラストレーター・装丁家。早稲田大学卒業後、無銭世界一周旅行を経験。帰国後、イラストレーターとして活躍し、独創的な作品で児童文学や出版界に貢献しました。
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オペラ座の怪人(角川文庫) ガストン・ルルー/長島良三訳
¥420
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪25版≫2016/1/20発行 『オペラ座の怪人』(角川文庫)は、ガストン・ルルーが描いた、愛と孤独、そして自己と向き合う物語。 華やかなオペラ座の舞台裏、静かな地下迷宮で繰り広げられるファントムとクリスティーヌ、そしてラウル子爵の三角関係は、心に深く刺さる感情の揺れを映し出します。 たとえば、「誰にも理解されない」と感じること、ありませんか? ファントムの切ない孤独は、そんな気持ちをそっと代弁してくれるかもしれません。そして、クリスティーヌが迷いながらも選ぶ道は、私たちが人生の岐路に立ったときに心に響くヒントを与えてくれるんです。 「今、自分自身の気持ちに向き合いたい」 そんな時に、この物語はきっと寄り添ってくれるはず。地下迷宮で奏でられる愛と苦悩の旋律に、耳を傾けてみませんか?
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友情(岩波文庫) 武者小路実篤
¥500
【良好】(非常に良い/良好/並) 12版 2015/7/15 発行 『友情』は、武者小路実篤が描く、青春の真髄を感じる一冊です。 物語は、若き日の主人公・野島が親友・大宮との深い絆と、恋人である杉子への想いの間で揺れ動く姿を描いているんです。 友情と恋愛という複雑な感情に直面したとき、私たちはどう向き合うのでしょうか? 野島の葛藤と成長を通じて、自分の大切な人との関係や人生の選択について改めて考えさせられます。 この本を読んで、あなたも心の中で自分と向き合う時間を持ち、少しだけ強くなれる気がしませんか? 青春を感じることができる、そんな素敵な本です。 夏目漱石『こころ』と『友情』の主人公の恋の比較も面白いですよ。 ショップ>日本文学>文庫本>こころ(明治図書出版) 夏目漱石 <武者小路実篤について> 武者小路実篤(1885年生まれ)は、小説家、詩人、画家として活躍し、近代文学に多大な影響を与えました。『白樺』を創刊し、理想社会の実現を目指す「新しき村」を立ち上げるなど、幅広い分野で活動しました。文化功労者としても高く評価されています。
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にごりえ・たけくらべ(岩波文庫) 樋口一葉
¥360
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) 26版 2022/5/6発行 (ほぼ新品) 文語体ですが、巻末に注釈があります。 『にごりえ・たけくらべ』は、樋口一葉が描いた、心に残る美しい短編小説です。 『にごりえ』では、女性の恋と苦悩が繊細に描かれ、過去の恋人と新しい相手との間で揺れる心情に共感を覚えることだと思いますよ。 また、『たけくらべ』では、遊女にならざるを得ない少女の純粋な恋心と社会の厳しさを描き、あなたもきっと心の中で何かを感じるはず。 この本を手は、樋口一葉が描いた深い人間の心と、その時代を生きた女性たちの強さに触れることができます。 過去の物語の中に、今の自分に必要な気づきや、共感できる何かがきっとあると思います。
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人魚の嘆き・魔術師(中央公論社文庫) 谷崎潤一郎
¥500
【良好】(非常に良い/良好/並) 13版 1996/4/30発行 『人魚の嘆き・魔術師』を手に取ると、まるで自分が谷崎潤一郎の幻想的な世界に引き込まれていくような気がします。 今、何かに心が囚われていたり、欲望と現実の間で揺れ動いている自分に、ぴったりの物語かもしれません。 「人魚の嘆き」では、冷たい美しさを持つ人魚に恋した男が、その恋が叶わぬことを悟る瞬間の切ない気持ちを感じずにはいられませんでした。 どこかで自分も、手に入らないものに心を奪われてしまうことってありますよね。 そして「魔術師」では、欲望に駆られた主人公が変身していく様子が描かれ、今の自分の感情が、まるでその物語の一部のように思えてくることもあるかもしれません。 どこかにある理想や欲望を追い求め、時にその先にどんな運命が待っているのか、そんなことを静かに考えながら読むことで、自分の心に新しい発見があるんじゃないでしょうか。
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ひつじが丘(主婦の友社) 三浦綾子
¥650
【良好】(非常に良い/良好/並) ハードカバー ≪65版≫1984/2/1発行 三浦綾子さんの『ひつじが丘』は、愛と許し、そして成長をテーマに描かれた心に深く響く物語です。 主人公・奈緒美は、愛する人との関係に悩み、傷つきながらも、希望を見つける旅を続けます。札幌や函館を舞台にした情景は、物語の切なさと美しさを引き立て、奈緒美が葛藤を乗り越え、自分の愛を成熟させていく過程に心を揺さぶられます。 この本は、愛することの難しさと尊さを教えてくれるんです。 特に「許すこと」への理解が深まり、困難な状況でも人を信じる力を与えてくれるでしょう。奈緒美が辿り着く「ひつじが丘」の意味が、読み終えた後、心に温かい灯火を灯してくれるはずです。 この物語を通じて、自分自身の愛の形を見つけてみませんか?
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舞姫/うたかたの記 他三篇(岩波文庫) 森鷗外
¥430
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪60版≫2018/7/25発行 森鷗外の『舞姫/うたかたの記 他三篇』は、日本近代文学の大切な一冊です。 『舞姫』では、ドイツに留学していた青年・豊太郎が舞姫エリスとの恋に心揺れ動く姿が描かれています。その感情の機微は、読み手の心にも深く響くんですよね。 また、『うたかたの記』では、画学生の巨勢とモデルのマリイとの儚い恋が綴られ、彼女の過去や異国の文化背景が物語に奥行きを与えています。 この短編集を読むと、森鷗外の美しい文語体に触れながら、人間の弱さや葛藤、愛の形をじっくりと考えさせられます。私も読み返すたびに、新しい発見があり、「どうしてこの時、この選択をしたのだろう」と登場人物にそっと寄り添いたくなるんです。 静かに流れる感情の深さに心をゆだねて、明治時代の文学の魅力を感じてみませんか? 鷗外の繊細な筆致が、あなたの心にそっと語りかけてくれると思いますよ。