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若草物語(新潮文庫) オールコット/松本恵子訳
¥450
良好(非常に良い/良好/並) 22版 2020/3/5 発行 ISBN9784102029039 『若草物語(新潮文庫)』は、19世紀のアメリカを舞台にした家庭小説。 家族愛や成長、女性の自立をテーマにしているんです。 四姉妹の成長を通じて、家族の絆や自己発見の大切さが描かれ、特にジョーの自立した生き方に共感すると思います。 自己理解や他者との関係、女性の夢追求の重要性を教えてくれますし、現代にも通じる普遍的なテーマになっているので読みやすいです。
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マルテの手記(新潮文庫) リルケ/大山定一訳
¥460
非常に良い(非常に良い/良好/並) 60版 2014/6/20 発行 ISBN9784102175033 『マルテの手記』は、リルケが描いた作品で、私たちが普段感じる孤独や不安、そして死について深く考えさせられます。 主人公のマルテは、パリでの生活を通して自分自身と向き合い、現代社会の中で人間の存在がどう意味を持つのかを問いかけます。 この物語を読んでいると、マルテの孤独に共感したり、自分の内面に触れたりする瞬間があるはずです。リルケの美しい言葉が心に響き、読後には、自分や他の人との関係を新しい視点で見つめ直すことができるかもしれません。
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セロトニン(河出書房新社) ミシェル・ウエルベック/関口涼子訳
¥1,300
非常に良い(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2019/9/30 発行 ハードカバー ISBN9784309207810 ミシェル・ウエルベックの『セロトニン』は、現代社会の孤独や絶望をテーマにした物語です。 主人公フロラン=クロードの生きづらさや悩みを通じて、人間関係のもろさや、自分自身の生き方について私たちも考えさせられます。 フランスの農業や消費社会といったリアルな背景も描かれ、読んでいると自分のことのように感じる場面がたくさんあります。 この本をきっかけに、自分の価値観や過去の選択をもう一度振り返る時間を持ってみませんか?
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襲撃(河出書房新社) ハリー・ムリシュ/長山さき訳
¥1,700
非常に良い(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2023/6/30 発行 ハードカバー ISBN9784309208855 ハリー・ムリシュの『襲撃』は、第二次世界大戦が終わる直前のオランダを舞台にした物語です。 主人公のアントンは、家族を失う大きな事件をきっかけに、過去とどう向き合っていくのかを考える日々を送ります。 この本を読むと、戦争の悲しみや、その後も続く影響について、自然と自分のことのように感じてしまうんです。物語の中で出てくるさまざまな問いかけが、私たち自身の価値観や歴史の見方を見つめ直すきっかけにもなると思います。 読み終えるころには、心が少し軽くなるような、不思議な感覚になるので救われます。
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ティファニーで朝食を(新潮社) トルーマン・カポーティ/村上春樹訳
¥830
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2008/2/25 発行 ソフトカバー トルーマン・カポーティによる中編小説。1961年にオードリー・ヘプバーン主演で映画化されましたよね。 映画の印象が強い本書ですが、内容は、こうです。 1943年の秋、語り手の僕はホリー・ゴライトリーと友達になります。彼女は18歳の田舎娘で、マンハッタンのアッパー・イースト・サイドに住むカフェ・ソサエティ・ガール。 働かずに裕福な男性と交際し、豪華な生活を楽しむ彼女は、クラブやレストランに連れられたり、高価なプレゼントを受け取ったりしています。ホリーは自分の私生活や物事に対する率直な意見で周囲を驚かせるのが好きで、1年かけて少しずつ僕(語り手)に自分のことを明かしていきます。次第に僕(語り手)は、彼女の独特なライフスタイルに魅了されていくのです。 ヒロインのホリーの言動がすべてを物語っているように感じる本作品。映画のオードリーを登場させながら読んでみるのもいいですね。 ただ、村上春樹さんが翻訳すると、この作品が村上春樹さんの小説のように思えてきます。 他、 ・花盛りの家 ・ダイアモンドのギター ・クリスマスの思い出 収録されています。
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父と子(新潮文庫) ツルゲーネフ/工藤精一郎訳
¥450
非常に良い(非常に良い/良好/並) ≪2版≫1998/11/10発行 ロシア文学の古典で、新旧世代の対立を描いた名作です。 伝統を重んじる旧世代と、すべてを疑い批判する若者たちの思想的な衝突が鮮やかに描かれています。「ニヒリスト」という言葉を広めた作品としても有名ですね。 長い物語ですが、テンポが良く読みやすい点も魅力のひとつ。哲学的な要素が深く、日本の作家にも大きな影響を与えた一冊です。 ロシアの歴史や文化を感じながら楽しめます。
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愛について語るときに我々の語ること(村上春樹 翻訳ライブラリー)(中央公論社) レイモンド・カーヴァー/村上春樹訳
¥850
非常に良い(非常に良い/良好/並) 6版 2020/3/31 発行 ソフトカバー レイモンド・カーヴァーの短編集(1981年)は、村上春樹さんが「作風の変化を感じられる」と紹介している本です。 物語は、何かを失ったり壊してしまった人たちの日常の一コマが描かれていて、大きな山場や結末がないものも多いですが、読み終わった後にじんわりとした喪失感が残ります。短い話が多いので、好きな時にサッと読めるのが魅力です。村上春樹さんの解説も、客観的で興味深い視点が感じられます。
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絵のない絵本(新潮文庫) アンデルセン/矢崎源九郎訳
¥50
SOLD OUT
良好(非常に良い/良好/並) 103版 2008/6/15 発行 この物語は、貧しい絵描きが主人公です。 友達もおらず、窓からは灰色の煙突しか見えません。ところが、ある晩、お月さまが話しかけてきて、いろんな話をしてくれるのです。お月さまは、ヨーロッパの人々の生活や悩みを話したり、時にはインドや中国、アフリカといった遠い国の不思議なお話をしてくれるんです。 本書は、アンデルセンの作品の中でも少し変わった内容で、月が絵描きに毎晩違うお話をしてくれる構成です。なかには結末がはっきりしない話もありますが、それが逆にいろんな解釈ができる楽しさを感じさせてくれます。まるで詩のような作品で、アンデルセンの心の中を描いた絵のように感じる部分もあり、「絵のない絵本」というタイトル通り、頭の中で美しい風景が広がる作品です。
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人形の家(新潮文庫) イプセン/矢崎源九郎訳
¥450
非常に良い(非常に良い/良好/並) 97版 2021/5/20 発行 イプセンの名を世界的ならしめたものがこの『人形の家』です。 弁護士の妻ノラは、幸せな生活を送っていましたが、実は夫に隠しごとがありました。夫が病気のとき、父の名前を偽造して借金をしていたのです。その秘密がバレると、夫はノラを非難します。 問題は解決するのですが、ノラは自分がただの「お人形」だったと気づきます。そして、もっと自由に生きるため、3人の子どもを残して家を出る決意をします。 この作品は、ノラが夫から自立するまでを描いた名作です。 読んだことのない方は、一度読んでみてくださいね!
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赤い唇(集英社文庫) マヌエル・プイグ/野谷文昭訳
¥1,000
並(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1994/11/25 発行 表紙の背に劣化。天、地、小口に汚れアリ。 それ以外は読書には全く問題ありません。 プイグの第二作目が本書『赤い唇』です。 この作品は発売後たちまち大ベストセラーとなり、それまで無名に近かったプイグは一躍人気作家となり、専業作家としてスタートしたのです。 この本の内容は、最初は少し難しいと感じるかもしれませんが、最後まで読むと満足できるはずです。複数の男女が絡むドロドロした物語で、都会と田舎の違いや病気、信仰などがテーマになっています。プイグの独特な書き方と、時系列が複雑で、最初は少し混乱するかもしれませんが、読んでいくうちに話がだんだん繋がってきて、面白くなります。
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大聖堂(村上春樹 翻訳ライブラリー)(中央公論社) レイモンド・カーヴァー/村上春樹訳
¥1,200
非常に良い(非常に良い/良好/並) 8版 2021/12/20 発行 ソフトカバー この本は、質の高い文学作品が集められたカーヴァーの短編小説集。 その中の一編で表題作の『大聖堂』は、普段見えないものが見えてきたり、逆に見えているはずのものが見えなくなるような不思議な体験を描いています。最後の一文が、この話のすべてを語っているとも言えるほど印象的でした。また、解説も丁寧でお得感がありますよ。
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いま見てはいけない(東京創元社) ダフネ・デュ・モーリア/務台夏子訳
¥850
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) 再版 2016/12/9発行 デュ・モーリアの本には、不思議な出来事やサスペンス、驚きの結末が詰まっています。 『いま見てはいけない』は、日常の中に潜む不安や恐怖を描いた短編集。 登場人物たちが直面する奇妙な出来事や、心の奥に抱える葛藤は、まるで自分の中にもそんな不安があるように感じさせてくれます。 特に「いま見てはいけない」では、過去の思いが現在に影響を与え、現実と幻想が交錯する不気味な体験が描かれています。読んでいるうちに、心の奥に隠された感情や人間関係について深く考えさせられるはず。 少し不安を感じながらも、読み終わった後には新たな視点を得られる一冊です。
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不倫(角川書店) パウロ・コエーリョ/木下眞穂訳
¥500
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2016/4/30 発行 ハードカバー リンダは優しい夫と二人の子どもに恵まれ、ジャーナリストとして活躍しています。一見すると、誰もが羨む暮らしを送っているように見えますが、彼女はわけのわからない孤独や不安を感じ、恐怖を抱いています。そんな中、昔の恋人と再会し、刺激と情熱に溺れてしまいます。周囲を巻き込みながら、すべてを失いかけたとき、リンダは真実に気づきます。不倫がストーリーの中心ですが、その結末は予想外であり、やはりコエーリョらしい、嫌味のない展開でした。スイスの美しい情景描写が物語に心地よく、味わい深い作品に仕上がっています。
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オペラ座の怪人(角川文庫) ガストン・ルルー/長島良三訳
¥400
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪25版≫2016/1/20発行 19世紀末、パリ。華やかなオペラ座の舞台裏では、奇怪な事件が続発していた。首吊り死体、シャンデリアの落下。そして、その闇に跋扈する人影。“オペラ座の怪人”と噂されるこの妖しい男は、一体何者なのか? オペラ座の歌姫クリスティーヌに恋をしたために、ラウラはこの怪異に巻き込まれる。そして、運命の夜、歌姫とラウルは、まるで導かれるように、恐ろしい事件に飲み込まれていく――。(あらすじより)
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マンハッタンの怪人(角川書店) フレデリック・フォーサイス/篠原慎訳
¥450
【良好】(非常に良い/良好/並) 再版 2000/4/5発行 ハードカバー 『ミュージカルの名作「オペラ座の怪人」の続編で、怪人と歌姫の愛の秘密が明かされる物語です。 前作では、怪人が愛を知らずに地下に潜んでいましたが、オペラ座の歌姫に恋をし、惨劇が起きました。13年後、怪人はパリからニューヨークに移り、才能と努力で大成功を収めましたが、心の傷は癒えませんでした。ある日、フランスからの手紙が彼の運命を変え、ニューヨークを舞台に新たなドラマが展開されます。この作品は単なる続きではなく、前作と同じくらいの魅力を持つ愛の物語として描かれています。 小説の続編(基本はミュージカルとほぼ同じような内容です)とは少し違いますので、ミュージカルを観た方は面白いですよ! ちなみに、小説「オペラ座の怪人」は取り扱いがあります。
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イエーツ詩集(思潮社) イエーツ/加島祥造訳
¥800
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ソフトカバー ≪第3版≫ 2009/4/25発行 今は亡き、加島祥造さんの訳です。詩人としてとてもすてきな作品を残されてます。その加島祥造さんがこよなく愛したイエーツ。洗練された世界を堪能して欲しいです。また、いろいろな人が訳した詩が載っているのはとても新しいアイデアです。イェーツについての大切な文章もあります。
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夜の樹(新潮文庫) トルーマン・カポーティ/川本三郎訳
¥350
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪25版≫2018/1/10発行 O・ヘンリ賞受賞作「ミリアム」を含む傑作短編集。 夜の樹 夢を売る女 最後の扉を閉めて 無糖の鷹 誕生日の子どもたち 銀の壜 ぼくにだって言いぶんがある 感謝祭のお客 夢と現実のあわいに漂いながら、心の核を鮮かに抉り出す、お洒落で哀しいショート・ストーリー9編。 映画化 トルーマン・カポーティ 真実のテープ(2020年11月公開) ****************** 村上春樹さんが翻訳した『誕生日の子供たち』と『夜の樹』には、どちらにも『無頭の鷹』というお話が入っています。訳し方の違いを比べてみたい人には本書が役立ちます。
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本の虫(アートン新社) スティーブン・ヤング/薄井ゆうじ訳
¥1,500
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2002/11/30 発行 ソフトカバー 本好きサンには必ず「本の虫」が住み着いています。 「読み虫」「書き虫」「古本買い虫」「図書館虫」など。 私は何種類かの「本の虫」を自然と飼育し増殖させていたことが判明しました。 この虫達は本好き人間がこの世から去れば、同時に去ってゆくものだそうです。 「本の虫」のことをよく研究された奇書であり、これまでなんとなく本好きを「本の虫」と言っていたけれど、ちゃんとした虫がついているのだと理解できます。 面白く読めました。 目次 第1部 本の虫とは何か(本の虫の発見;本の虫の概要;駆除・撲滅の歴史;本の虫の変態・擬態・天敵;絶滅危惧種としての本の虫) 第2部 読み虫類(読み虫の生態;活字虫症候群;読み癖症候群;読書環境依存症;書籍購入症候群;文学物品フェティシズム) 第3部 書き虫類(書き虫の生態;書き虫感染者の症例;小説書き虫) 第4部 本の虫の飼育
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【再入荷】愛の重さ(ハヤカワ文庫) アガサ・クリスティー/中村妙子訳
¥50
SOLD OUT
【並】(非常に良い/良好/並) 3版 1976/11/15 発行 背表紙イタミあり、経年のキズ、ヤケあり 読むには問題ありません(装丁絶版) アガサ・クリスティーがアリ・ウェストマコット名義で書いた小説の一つで非探偵小説になります。 幼くして両親をなくしたローラとシャーリーの姉妹の物語。 姉妹ほど興味深い人間関係はないように思いました。 (以下、あらすじより抜粋) ローラは妹・シャーリーを深く愛し、あらゆる害悪から守ろうとした。しかしかえってそのことが、妹の一生を台無しにしていたことを知り、愕然とする。 人間の与える愛の犯し得る過ちと、その途方もない強さを描きだしたクリスティーの 愛の小説。
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青髭 ー愛する女性を殺すとはー(新曜社) ヘルムート・バルツ/林道義訳
¥1,000
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1992/2/20 発行 ハードカバー グリム童話『青髭』のお話です。 愛する女性を殺すって、どういうこと?! このお話を深堀りしてゆくと、恐ろしい事実がありました。 そこには母性と女性性抹殺のテーマが取り込まれています。どういうことか? 物語『青髭』を何度も読み、本書の深堀りを理解すると徐々に見えてきます。 本書はユングの心理学を用いて読解していますので、深層心理がよく理解できます。 心理に興味のある方は面白いと思いました。
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空想動物園 ー神話・伝説・寓話の中の動物たち ー(文化放送) アンソニー・S・マーカタンテ/中村保男訳
¥1,100
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1976/12/25 発行 ハードカバー 水、陸、空の動物、想像の動物の4部構成となっており、架空の動物が出てきます。 神話を描いているのですが、グリム童話のようなおとぎ話にもとれます。 特にヨーロッパの神獣が好きな人は嬉しい内容だと思います。 本書のカバー、挿絵はすべて作者・マーカタンテによるものですが、画家が主な職業ではないが、絵の個展を開いたりしている。けれども本職は作家であり、大学教授です。 空想動物、神々の動物のいるところ……そんな動物園を旅してください。
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愛の重さ(ハヤカワ文庫) アガサ・クリスティー/中村妙子訳
¥700
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪2版≫ 2010/11/15 発行 アガサ・クリスティーがアリ・ウェストマコット名義で書いた小説の一つで非探偵小説になります。 アガサ・クリスティーの『愛の重さ』は、愛がもたらす喜びと苦しみを、姉妹の関係を通じて描いた物語です。 主人公ローラが妹シャーリーを深く愛するあまり、その愛が重荷になってしまう様子に胸が締め付けられます。 愛って素敵だけど、時に行き過ぎると相手を傷つけることもあるんですよね。この本を読むと、愛情の伝え方や家族との向き合い方について、自然と考えさせられます。 読み終えたとき、きっと心に残る温かさとなんらかの学びがあるはず!
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文体練習(朝日出版社) レーモン・クノー/朝比奈弘治訳
¥50
SOLD OUT
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) 初版第13版 2020/5/18 発行 前人未到のことば遊び。他愛もないひとつの出来事が、99通りもの変奏によって変幻自在に書き分けられてゆく。 『地下鉄のザジ』の作者にして20世紀フランス文学の急進的な革命を率いたレーモン・クノーによる究極の言語遊戯がついに完全翻訳。 (目次) メモ 複式記述 控え目に 隠喩を用いて 遡行 びっくり 夢 予言 語順改変 虹の七色 以下の単語を順に用いて文章を作れ ためらい 厳密に 主観的な立場から〔ほか〕
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地下鉄のザジ(中央公論文庫) レーモン・クノー/生田耕作訳
¥50
SOLD OUT
【並】(非常に良い/良好/並) 10版 1984/8/30 発行 経年によるヤケ、下小口にシミがあります。 地下鉄に乗ることを楽しみにパリを訪れたお転婆少女ザジ。あいにくのストで念願かなわず、街へさまよい出たザジは奇妙な大人たちと一夜を過ごす。俗語満載の会話ときわどい笑い、そして斬新な実験的表現の数々に世界が度肝を抜かれたフランス前衛小説の名作