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【非常に良い・初版・帯あり】『誰もいない』小手鞠るい|幻冬舎|家族と再生の物語|古本
¥1,200
『誰もいない』小手鞠るい|家族・記憶・再生の物語|幻冬舎|古本・初版・状態良好|9784344022591 ふと、あの頃の自分に戻りたくなる夜がありませんか。けれど、そこにいるのはもう「誰もいない」。そんな静かな寂しさに寄り添ってくれる一冊です。 『誰もいない』は、アメリカの小さな町を舞台に、家族の記憶と喪失、そして少しずつ心が癒えていく過程を描いた物語。小手鞠るいさんのやわらかな筆致が、過去の痛みを責めることなく、そっと受けとめてくれます。 柚香の森がこの本を選んだのは、「人は、喪失のなかからも再び歩き出せる」と思い出させてくれたから。読後、心にあたたかな風が吹き抜けました。 大切な人を想っている方へ。何かを失ったまま立ち止まっている方へ。 もし今、この本の静けさが胸に響くなら──そっと、ページをめくってみてくださいね。 読んだあと、すこしだけ自分にやさしくなれるような── そんな静かな読書のひとときを、この一冊とともにお過ごしください。 ※非常に良好な状態の古本です。帯付きで、カバー・本文ともに大きな傷みはありません。 ていねいに梱包し、心を込めてお届けいたします。
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【良好・5版】『生きて行く私』宇野千代|中央公論文庫|生き方・随筆|古本
¥400
『生きて行く私』宇野千代|生き方・随筆|中央公論文庫|古本・良好|9784122018676 生きることに少し疲れてしまったとき、 「それでも大丈夫」とそっと背中を押してくれる本があります。 宇野千代『生きて行く私』は、作家として、ひとりの女性として、 喜びも悲しみもすべて引き受けて前を向く姿を綴った随筆集です。 苦しみを避けるのではなく、しなやかに受け止めて生きる―― その言葉は、今を生きる私たちにも静かな勇気をくれます。 この本を仕入れたのは、「どんな日も、自分を大切にして生きていい」と 教えてくれる言葉に深く共感したから。 読み終えたあと、心の奥にやわらかな光が灯るようでした。 最近、心がざわついている方へ。 もし今、あなたの中にこの本の言葉が響くなら── どうぞ、お茶を淹れてゆっくりページをひらいてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。カバーにわずかなスレがありますが、本文はきれいです。5版(2011年)発行。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
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【良好・初版】『忘れ残りの日記』吉川英治|六興出版|半自叙伝・随筆|古本
¥1,000
『忘れ残りの日記』吉川英治|半自叙伝・随筆|六興出版|古本・良好初版|1975年刊 人は年を重ねるほどに、思い出のひとつひとつが静かに光を放つようになります。 ── 吉川英治『忘れ残りの日記』は、そんな心の灯りを集めたような一冊です。 晩年に綴られた半自叙伝であり、名声の陰に潜むひとりの人間としての悔い、感謝、そして淡い希望が穏やかに流れています。華やかな作家人生の裏にあった孤独や祈りが、静かな筆致で語られています。 この本を仕入れたのは、「生きることの静けさ」を見つめ直したいと思ったから。読み進めるほどに、自分の過去にもやさしい眼差しを向けたくなる本です。 人生をふと振り返りたくなったとき、自分を責めずに受け入れたい夜に。 もし今、あなたの心が少し疲れているなら──どうぞこの日記を開いてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。経年によるヤケ・シミがありますが、本文はきれいです。初版・帯なし・ソフトカバー。
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【非常に良い・2版】『占』木内昇|新潮文庫|女性の選択と心の転機を描く短編集|古本
¥800
『占』木内昇|女性の選択と人生の転機を描く短編集|新潮文庫|古本・非常に良い|9784101050007 人はときどき、何かに導かれるように道を選びます。けれど、その選択が正しかったのかどうか──答えはいつも、少しあとになって見えてくるのかもしれません。 木内昇さんの『占』は、占いや霊感を通して7人の女性たちの人生の岐路を描いた短編集です。迷い、傷つきながらも前を向こうとする彼女たちの姿には、時代を超えて共感できる強さと繊細さがあります。 柚香の森がこの本を仕入れたのは、「迷いながら生きる」ことの美しさを感じたから。私自身も、登場人物たちの小さな決意に、何度も励まされました。 人生の分岐点に立つとき、自分の直感を信じて進みたい方へ。 もし今、心のどこかで未来に迷いがあるなら──この物語があなたの背中をやさしく押してくれるはずです。 人の心の中にある「揺らぎ」や「選ぶ力」を、そっと照らしてくれる一冊です。 どうぞ静かな夜に、自分の心の声と重ねながら読んでみてくださいね。 ※非常に良好な状態の古本です。カバー・本文ともにきれいで、保管状態も良好です。 ていねいにクリーニングし、心を込めてお包みいたします。
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【2冊セット】宇野千代『行動することが生きることである』(集英社文庫)/『私のお化粧人生史』(中公文庫)|生き方と美しさを綴る随筆|古本
¥650
宇野千代『行動することが生きることである』『私のお化粧人生史』2冊セット|生き方と美しさの随筆 宇野千代さんの言葉は、どんなときも「自分らしく生きる」勇気を思い出させてくれます。 『行動することが生きることである』(集英社文庫)は、90歳を超えてもなお人生を楽しみ続けた著者が、「まず動く」ことの大切さを率直に語った随筆集。迷ったときにそっと背中を押してくれる一冊です。 そして『私のお化粧人生史』(中公文庫)は、お化粧という身近な行為を通して、自分を慈しみ、美しく生きることの意味を描いた随筆集。読んだあと、鏡に映る自分を少し優しい目で見られるようになります。 行動する強さと、自分を愛するしなやかさ── ふたつの視点から“人生を生き抜く知恵”を受け取れる特別な2冊セットです。 ※【良好】『行動することが生きることである』集英社文庫(35版/2010年発行/ISBN9784087480870) 【並】『私のお化粧人生史』中公文庫(4版/1987年発行/ISBN4122011272)経年のヤケあり、本文良好 2冊セット販売 清掃・除菌済み。丁寧に梱包して発送いたします。 「強く生きたい」「自分らしさを取り戻したい」──そんな想いを抱く方に、宇野千代さんの言葉がきっと寄り添ってくれるはずです。 <宇野千代さんについて> 宇野千代さん(1897–1996)は、山口県岩国市生まれの小説家・随筆家。1921年に文壇デビュー後、恋愛や美意識を貫いた生き方で多彩な創作活動を展開しました。日本初の女性ファッション誌を創刊し、きものデザイナーとしても活躍。晩年も執筆を続け、85歳で新聞連載を開始するなど、生涯現役を貫きました。1996年、98歳でその生涯を静かに閉じました。
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【非常に良い】『山頭火句集』種田山頭火|ちくま文庫|自由律俳句|古本
¥820
『山頭火句集』自由律俳句の名句を収録|ちくま文庫|古本・文庫サイズ 種田山頭火・著/ちくま文庫/2022年8月5日 第31刷/ISBN9784480029409 「なにも起きない一日にも、忘れがたい風景がある」 そんなことを思い出させてくれるのが、山頭火の句です。 季語や定型に縛られない、自由律俳句。 行乞の旅をつづけた彼が見つめたのは、雨の音や、ただ流れる水、ひとりで飲むお酒…。 派手な言葉はひとつもないのに、読んでいると、心の奥にふわっと風が吹くような感覚があります。 私がこの本を選んだのは、どんなにうまく言葉にできない気持ちも、「それでいいよ」と受け止めてくれる句がたくさんあったから。 気持ちが少しざわざわしている日。頑張れない朝。言葉が響かない夜。 そんなとき、この句集は、無理に励まさず、ただ静かに隣にいてくれるような存在です。 どうぞ、気になる一句から、そっと読んでみてくださいね。 ※非常に良い状態のお品です(カバー・本文ともにきれいです)。 文庫サイズで持ち運びにも便利。心を込めて丁寧に梱包し、お届けいたします
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【非常に良い】『山頭火随筆集』種田山頭火|講談社文芸文庫|心にしみる旅と日々の記録|古本
¥730
『山頭火随筆集』講談社文芸文庫|日常に寄り添う言葉たち|古本・文庫サイズ 種田山頭火・著/講談社文芸文庫/2022年5月19日 第17版/ISBN9784061983021 「なんでもない日が、ふと愛おしくなる」──そんな言葉が似合う随筆集です。 旅をしながら、風の音や空の色、湯豆腐の温かさにまで心をとどめる山頭火。 行き場のない孤独を抱えながらも、人のぬくもりや自然のうつろいにふれる日々が、やわらかな言葉で綴られています。 私がこの本を選んだのは、「うまく生きられない自分でも、ここにいていい」と思わせてくれるから。 書かれているのは小さな出来事ばかり。でもその“小ささ”が、心にしみてくるのです。 日々の喧騒に疲れている方、なんとなく心がざわついている方へ。 そっと湯気が立つような言葉たちが、あなたの一日にやさしく寄り添ってくれるかもしれません。 無理に読み進めなくても大丈夫。気になるところから、どうぞご自由に開いてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です(カバー・本文ともに美品)。 講談社文芸文庫らしい上品な装丁。大切に梱包し、心を込めてお届けいたします。
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【非常に良い・初版】『あなたを待ついくつもの部屋』角田光代|文藝春秋|人生の選択と余白|古本
¥1,000
『あなたを待ついくつもの部屋』角田光代|選ばなかった人生を描く小説|古本・初版 角田光代・著/文藝春秋/2024年7月30日 初版発行/ISBN9784163918747/ソフトカバー 「あのとき、もし違う選択をしていたら──」 そんなふうに、自分の“もうひとつの人生”を想像したことはありませんか。 この物語は、一人の女性が“異なる人生のいくつか”を同時に歩いていく、少し不思議な構成で描かれます。 仕事、結婚、家族、別れ…。 どの道を選んでも、幸せにもなれるし、迷いもある。 私がこの本に惹かれたのは、「正解のない人生をどう歩くか」を、誰も責めることなく、静かに見つめているところ。 読み終えてふと、今の自分の暮らしがいとおしくなりました。 選ばなかった部屋があったとしても、今ここにいる自分を、少しだけ肯定できるような──そんな感覚が残ります。 迷いや未練が心に残っている方、人生の節目に立っている方へ。 もし今、どこかの「扉」をそっと開けてみたくなったなら── この本が、静かに待ってくれていますよ。 ※非常に良い状態の古本です(ソフトカバー・初版・カバー良好)。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。贈り物にもおすすめです。
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【良好・文春文庫】『終点のあの子』柚木麻子|共感があふれる青春小説|ガールズ連作短編集
¥400
『終点のあの子』柚木麻子|ガールズ青春小説・文春文庫・良好本 「“あのときのわたし”に、もう一度出会ってみたい」── そんな気持ちがふと湧いてくるような物語です。 柚木麻子さんの『終点のあの子』は、思春期の少女たちの揺れ動く心を、驚くほど繊細に、やさしく、そしてリアルに描いた連作短編集。 入学式で出会った希代子と朱里を中心に、女子高生たちの友情・嫉妬・憧れ…さまざまな感情が交差します。 私がこの本を選んだのは、「わたしもこんな時期があったな」と、忘れていた気持ちが胸に蘇ってきたから。 もし今、自分の過去にそっと手を伸ばしたくなったり、誰かの気持ちにそっと寄り添いたいと思ったら、この一冊がやさしく導いてくれるかもしれません。 青春のまぶしさと痛みを、どうぞ丁寧に味わってみてください。 ※【良好】(表紙・本文ともに使用感少なめ) 文春文庫・第4刷(2014年) 清掃・除菌の上、丁寧に梱包してお届けします。 「あの子みたいに、まっすぐに悩んでいた頃があった」 ──そんなあなたに、そっと寄り添う物語です。 ぜひ、自分の心にふれる“あの子”に、再会しにきてくださいね。
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【良好・朝日文庫】『しろいろの街の、その骨の体温の』村田沙耶香|思春期と違和感の物語|古本
¥520
『しろいろの街の、その骨の体温の』村田沙耶香|思春期と違和感の文学|三島賞受賞作 「“普通”って、いったい誰が決めたんだろう──」 そんな問いを、そっとあなたの心に届けてくれる物語です。 村田沙耶香さんの『しろいろの街の、その骨の体温の』は、第26回三島由紀夫賞受賞作。 ニュータウンに暮らす中学2年生の少女・結佳が、「普通」でいることに苦しみながらも、自分自身の感情や存在に向き合っていく姿が繊細に描かれています。 この本を手に取ったのは、「生きづらさ」をそのまま肯定してくれるような、やわらかな強さを感じたから。 思春期のざらついた感情や、自意識の渦に飲まれそうになる日々に、静かに寄り添ってくれる一冊です。 違和感を抱えながら日々を過ごしている方、自分らしさに迷いを感じている方へ── どうぞ、結佳のまなざしを通して、自分の輪郭を少しずつ確かめてみてくださいね。 ※【良好】表紙やけ少々、全体的にきれいな状態 朝日文庫・第5刷(2017年1月30日発行) 第26回三島由紀夫賞/第1回フラウ文芸大賞 受賞 清掃・除菌済み、丁寧に梱包してお届けします。 「違っても、ここにいていい」 そんな気づきを、そっと手渡してくれる物語です。どうぞ、あなたのペースでページをめくってみてくださいね。
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【良好・初版】『檸檬(乙女の本棚)』梶井基次郎+げみ|立東舎|文学とイラストの融合|古本
¥1,300
『檸檬(乙女の本棚)』梶井基次郎+げみ|立東舎|名作文学を彩る初版ハードカバー 梶井基次郎の名作『檸檬』が、人気イラストレーター・げみの手で美しく彩られた『檸檬(乙女の本棚)』。 文学の余韻とイラストの温もりが溶け合い、ページをめくるたびに心にやさしく広がっていきます。 理由もなく気持ちが沈む日。そんなとき、この物語の「私」とともに京都の街を歩き、果物屋でレモンを手に取る。その鮮やかな黄色とひんやりとした感触は、不思議と心を軽くしてくれるのです。 げみの幻想的なイラストが、梶井基次郎の繊細な文章をより深く味わわせてくれる特装版。 文学を愛する方へ、静かに寄り添うような一冊です。 ※【良好】(カバーに軽いスレ程度、本文きれいです) 初版(2018/8/8発行) ISBN9784845630561 立東舎/乙女の本棚シリーズ/ハードカバー 清掃・除菌済み。丁寧に梱包して発送いたします。 学とアートが出会う特別な『檸檬』。今のあなたに、きっと必要な物語です。
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【非常に良い・4版】『サキの忘れ物』津村記久子|新潮社|本と再生の短編集|古本
¥1,100
『サキの忘れ物』津村記久子|出会いと再生の短編集|新潮社|古本・美品 ISBN9787103319825 人生って、思いがけない小さな出来事で、ふっと動き出すことがあるんですね。 『サキの忘れ物』は、高校を中退し、毎日をなんとなく過ごしていた18歳の千春が、ある日、喫茶店で見つけた一冊の本をきっかけに、少しずつ世界が変わっていく物語です。 誰かが忘れていった本を手にしたことで、はじめて本を読み通し、はじめて誰かと心を通わせる──そんな静かな出来事が、彼女の中にやさしい光を灯していきます。 読んでいて、私も気づかされました。何気ない日々のなかでも、ほんの少しの出会いや言葉が、心をあたためてくれることがあるのだと。 私がこの本を仕入れたのは、「誰かの何気ない行動が、そっと誰かの人生を変える」ことを、丁寧に描いているから。 人との関係や自分の居場所に悩んでいる方、ちょっと気持ちが疲れている方に、ぜひそっと手に取っていただきたい短編集です。 千春と一緒に、小さな一歩を踏み出してみませんか? ※非常に良い状態の古本です。カバー・本文ともにきれいで丁寧に保管されていました。新潮社/4版(2020年発行)。防水梱包にて、心を込めてお届けいたします。 <津村記久子さん> 津村記久子さんは1978年大阪生まれの小説家。会社員として働きながら執筆を始め、2005年に太宰治賞でデビュー。芥川賞ほか多数の文学賞を受賞し、2012年より専業作家に。温かな視点で日常を描く作品に定評があります。
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【非常に良い・15版】『くじけないで』柴田トヨ|飛鳥新社|詩集・98歳初詩集|古本
¥480
『くじけないで』柴田トヨ|98歳の詩人の希少な詩集|非常に良い古本|飛鳥新社 ISBN9784870319929 「人生は、いつからでも始められる」 柴田トヨさんが98歳で書き始めた初詩集『くじけないで』。戦争や貧しさ、別れなど、数多くの困難を経験しながらも、その言葉は驚くほどやさしく、前向きです。 日々の小さな痛みや、不安を抱えるすべての人に、この詩集を贈りたいと思います。 42編にわたる詩のひとつひとつが、トヨさんの人生の断片でありながら、読む人自身の心にもそっと触れるものばかり。 読み終えたときには、「まだ私にも立ち直れるかもしれない」という静かな力が胸に残るはずです。 この本はハードカバー、15版発行。非常に良い状態で、カバー・ページともに大きな傷みなし。詩に初めて触れる方にも読みやすく、心に届く一冊です。 ※非常に良い状態の古本です。カバーに若干のスレ・角あたりの軽微なヨレはありますが、ページ・本文ともに書き込み・破れなし。 ※ハードカバー・15版。重さやサイズを考慮した丁寧な梱包でお送りします。 <柴田トヨさんについて> 柴田トヨさんは、1911年6月26日生まれ、2013年1月20日に101歳で亡くなった日本の詩人です。90歳を過ぎてから詩作を始め、日常の出来事や感情を率直に表現した詩が多くの人々の共感を呼びました。彼女の詩集『くじけないで』はベストセラーとなり、多くの人々に勇気と感動を与えました。
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【良好・初版】『春の庭』柴崎友香|文藝春秋|芥川賞受賞作・日常文学|古本
¥820
『春の庭』柴崎友香|芥川賞・静けさと記憶の文学|文藝春秋|古本・良好 ISBN4163901015 ◆2014年 第151回芥川賞受賞作品 「なにげない日常ほど、あとから愛おしく思えるのかもしれません」 柴崎友香さんの『春の庭』は、第151回芥川賞を受賞した、静かな余韻を残す一冊です。 古いアパートに暮らす青年・太郎と、その隣の「水色の家」に惹かれる住人・西。二人の視線が交差する中で、かすかな記憶の断片や、変わりゆく町の景色が少しずつつながっていきます。 派手な事件はありません。でも、その「何も起こらない」静けさが、読む人の心をゆっくりと包んでくれます。 私がこの本を手に取ったのは、忙しない日々の中で“ふと立ち止まりたくなった日”でした。 最近、自分の時間を少し見失っている方へ。 もし今、静かな物語が心に必要だと感じたなら──そっとこの本を開いてみてくださいね。 ※2014年初版/文藝春秋/ISBN: 9784163901015 ※良好な状態の古本です。カバー角に少し傷み・縁にスレがありますが、本文はきれいです。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。 <柴崎友香さんについて> 柴崎友香(1973年生)さんは大阪府出身の小説家。1999年に作家デビューし、『きょうのできごと』が映画化。『その街の今は』で織田作之助賞大賞などを受賞。2014年『春の庭』で芥川賞受賞。2024年には『続きと始まり』で谷崎潤一郎賞などを受賞。
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【良好・73版】『青の時代』三島由紀夫|新潮文庫|戦後文学・青年心理|古本
¥420
『青の時代』三島由紀夫|青年期の葛藤と欲望を描く名作|古本・良好 ≪73版≫2017/8/25発行 若さは自由の象徴のようでいて、実は不安と迷いの中にあるのかもしれませんね。 三島由紀夫『青の時代』は、名家の青年・川崎誠の欲望と挫折を描いた物語。金銭、愛、成功… 何かを得ようとするたび、彼は自分の中にある空虚と向き合わされていきます。 私がこの本を仕入れたのは、ただ鋭く批評的なだけでなく、人間の弱さにまで手を伸ばす三島の眼差しに惹かれたから。 自分の欲望や立ち位置に揺れている方に、そっと差し出したくなる一冊です。 戦後の日本を生きた若者の姿は、今の私たちにもどこか通じるものがあります。 もし今、あなたの心が揺れているのなら── この本の静かな声に、耳をすませてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。経年に伴うヤケやカバーの擦れはありますが、本文は通読に支障のないきれいな状態です。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。 <三島由紀夫について> 三島由紀夫(本名:平岡公威)は、1925年1月14日、東京に生まれました。東京大学法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも、9ヶ月で退職し作家の道を選びました。1949年に『仮面の告白』で作家としての地位を確立。その後、『潮騒』や『金閣寺』など数々の名作を発表しました。1970年、最後の作品『豊饒の海』を書き終えた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。彼の作品は世界中で読まれ、ノーベル文学賞候補にもなった日本の代表的作家です。 ※ショップブログ>2025年1月15日 もチェックしてみてくださいね。
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【良好・初版】『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子|講談社文庫|現代小説・女性作家|古本
¥680
『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子|現代小説・女性作家|講談社文庫|古本・初版|ISBN9784062779401 ≪初版≫ 2014/10/15発行 ふと誰かと距離を感じてしまう日、ありませんか。 人と関わることに少しだけ不器用な自分を、責めたくなるようなとき──。 川上未映子さんの『すべて真夜中の恋人たち』は、そんな静かな心にやさしく灯をともしてくれる物語です。 周囲からそっと身を隠すように暮らす冬子が、年上の三束さんと出会い、少しずつ言葉を交わしながら、閉じた世界にひと筋のあたたかさが差し込んでいきます。 この本を手にしたのは、私自身が「変わらなくても、ほんの少し動けばいいんだ」と、気づかされたからです。 夜のように静かで、でも希望のある物語。 読後には、不思議と心がほどけていました。 静かに誰かを思いたいとき、 自分をそのまま受け止めたいときに── どうぞこの本と、小さな夜の読書を過ごしてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。大きな傷みはなく、カバー・本文ともにきれいです。 丁寧にクリーニングと梱包を行い、心を込めてお届けいたします。 静かな読書のひとときを、安心してお楽しみいただけますように。 <川上未映子さんについて> 川上未映子さんは1976年、大阪で生まれました。高校卒業後、本屋でアルバイトをしながら高級クラブで働き、2002年には歌手デビュー。2007年、小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』で文壇デビューし、2008年には『乳と卵』で芥川賞を受賞。その後も数々の文学賞を受け、今では詩人、小説家として国内外で高く評価されています。
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【非常に良い・7版】『星の子』今村夏子|朝日新聞出版|現代小説・受賞作|古本
¥400
『星の子』今村夏子|家族・信仰・思春期の葛藤|朝日新聞出版|古本・状態良好|ISBN9784022649409 ≪7版≫2020/9/30発行 第39回野間文芸賞受賞作品 どうしてあの頃、親を信じていたんだろう──そんな問いが、ふと胸によぎることはありませんか。 『星の子』は、両親の「信じる気持ち」と少女のまっすぐなまなざしが交差する、少し切なくて、優しい成長の物語です。 中学三年生のちひろは、病弱な体を心配する両親の“信仰”に見守られながら、やがて自分自身の視点で世界を見つめ始めます。 わたしがこの本を仕入れたのは、「信じる」とは何か、「家族」とはどうあるべきかを、そっと心に問われたからです。 読後、何が正しいかではなく、何が大切かを考えるようになります。 迷いや不安の中にいる方に、ちひろの目線はきっと静かな灯りになるでしょう。 もし今、あなたの中にこの本の静かな言葉が響くなら── そっと、ページをめくってみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。カバー・本文ともにきれいです。 丁寧にOPP袋と緩衝材で保護してお届けいたします。どうぞ安心してご注文くださいませ。
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【良好・初版】『あとかた』千早茜|新潮文庫|恋愛短編集・島清恋愛文学賞受賞作|古本
¥50
SOLD OUT
『あとかた』千早茜|恋愛短編集・島清恋愛文学賞受賞作|新潮文庫|古本・良好|ISBN9784101203812 ≪初版≫2016/2/1発行 島清恋愛文学賞受賞作品 誰かを想う気持ちが、時に不安や孤独と隣り合わせになることはありませんか。 千早茜さんの『あとかた』は、そんな心の揺らぎを丁寧に描いた恋愛連作短編集です。 結婚を前に立ち止まる女性、友人との距離に戸惑う人──登場人物たちの感情は、私たちが日々抱える小さな不安やためらいに重なって映ります。 初めて読んだとき、私自身も「恋愛は喜びと同じくらい、影や孤独も包み込むものなのだ」と静かに気づかされました。 読み終えた後には、心の奥で固まっていた思いが少しほぐれ、自分を優しく受け止められる感覚が残ります。 最近、心がざわついている方へ──この物語は、あなたの気持ちを映し出しながら、そっと寄り添ってくれるはずです。 もし今のあなたに響くなら、どうぞページをひらいてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。カバーに軽いスレがありますが、本文はきれいです。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
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【非常に良い・初版】『私の消滅』中村文則|文藝春秋|現代文学・心理|古本
¥1,100
『私の消滅』中村文則|記憶と心理の長編小説|文藝春秋|古本・初版 ≪初版≫2006/6/20発行 「私は本当に“私”なのだろうか」── そんな問いが、ふいに胸をよぎることがあります。 中村文則さんの長編小説『私の消滅』は、記憶と人格のあわいをたどる、静かで緊張感のある物語。 記憶に欠落を抱える女性と、心療内科医との対話の中で、真実がゆっくりと浮かび上がっていきます。 この本を仕入れたのは、自分の過去や心の奥に向き合う勇気をくれる一冊だから。 読み進めるうちに、自分自身の中に眠っていた「見たくなかった部分」にも、そっと光を当てられるような感覚がありました。 心がざわついている方、何かを見失っているように感じている方へ。 この物語は、きっと静かに寄り添ってくれます。 もし今、あなたの中に何か小さな違和感を感じているのなら── その気持ちのまま、ページをめくってみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。カバー・本文ともに目立つ傷みはなく、きれいに保たれています。初版・帯付き・ハードカバー版。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。 ▶中村文則さんをもっと知りたい方は ショップブログ>2025/9/18 をご覧ください。

