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巨女(徳間文庫) 吉村萬壱
¥550
非常に良い(非常に良い/良好/並) 4版 2023/9/25発行 ISBN9784198941499 ◆2015年 第22回 島清恋愛文学賞受賞作品 『巨女』は、吉村萬壱さんが描く、愛と献身の極限を問う物語です。 妻が巨大化していく奇妙な現象に直面する主人公。 これはただの奇想小説ではなく、愛することの重さ、そして介護の現実に静かに向き合う一冊なんですが、第11回島清恋愛文学賞受賞作でもあり、文学的感性が培われる物語だと思います。その衝撃的な世界に、一歩踏み込んでみませんか? <吉村萬壱さんについて> 吉村萬壱(よしむらまんいち)さん(1961年生)は、大阪育ちの小説家。高校教諭を経て52歳で専業作家に。2001年「クチュクチュバーン」で文學界新人賞受賞、2003年「ハリガネムシ」で芥川賞受賞。退廃的でグロテスクな作風が特徴。エッセイ執筆も。
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ジョン万次郎漂流記 本日休診(角川文庫)・黒い雨(新潮文庫)/井伏鱒二
¥600
※二冊セットです ●ジョン万次郎漂流記 本日休診/井伏鱒二 (角川文庫) 良好(非常に良い/良好/並) 19版 1995/5/30発行 天、小口に経年によるヤケあり。読むには問題ありません。 ISBN4041076013 ◆1938年 第6回 直木賞受賞作品 運命に翻弄されながらも、学ぶことで道を切り開いたジョン万次郎。その姿は、私たちにも新しい世界に踏み出す勇気をそっとくれる気がします。井伏鱒二の美しい文章で描かれるこの物語、あなたも一緒に旅しながら堪能してくださいね。 ●黒い雨/井伏鱒二(新潮文庫) 51版 1994/6/5発行 天、小口、地に経年によるヤケあり。読むには問題ありません。 ISBN4101034060 ◆1966年 野間文芸賞作品/文化勲章受章 『黒い雨』は、原爆に翻弄された人々の静かな叫びが込められた物語なんです。 姪の幸せを願う重松の想いと、避けられない運命に胸が締めつけられます。 でも、この本には絶望だけではなく、人が生きることの意味も刻まれています。過去を知り、未来を考えるために、ぜひ手に取ってみてください。 <井伏鱒二について> 井伏鱒二(1898-1993)は広島県生まれ。早稲田大学で文学を学び、同人誌でデビューしました。『山椒魚』や『黒い雨』など、ユーモアと哀感を織り交ぜた作品で知られる。直木賞や文化勲章を受章し、昭和を代表する文豪として今も愛されています。
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個人的な体験 純文学書下ろし特別作品(新潮社) 大江健三郎
¥1,350
並(非常に良い/良好/並) ハードカバー 13版 1969/9/30発行 函・帯あり。経年による函背、天、地ヤケ・シミあり。 書籍自体は良好 『個人的な体験 純文学書下ろし特別作品』(新潮社)は、大江健三郎が自身の経験をもとに描いた、深い葛藤と再生の物語。 障害を持つ息子の誕生に揺れる主人公の心が、まるで自分のことのように響いてくるんです。人生の選択に迷うとき、そっと寄り添ってくれる一冊。 言葉の一つひとつが胸に残る、純文学ならではの味わい深さを感じてみませんか? ゆっくりと、この物語の世界に浸ってみてくださいね。 <大江健三郎さんについて> 大江健三郎さん(1935-2023)は愛媛県生まれの作家。東京大学卒業後、「飼育」で芥川賞を受賞。代表作に「個人的な体験」「万延元年のフットボール」など。1994年にノーベル文学賞を受賞し、日本文学に大きな影響を与えました。
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palmstories あなた(palmbooks) 津村記久子・岡田利規・町田康・又吉直樹・大崎清夏
¥1,280
非常に良い(非常に良い/良好/並) 初版 2023/8/30発行 ハードカバー 寸法 : 11 x 2 x 13.7 cm (てのひらサイズです) ISBN9784910976013 『palmstories あなた』は、津村記久子さんや岡田利規さん、町田康さん、又吉直樹さん、大崎清夏さんなど、5人の作家が紡いだ短編小説の集まりです。 それぞれの作品が、日常のちょっとした瞬間に感じる感情や人との繋がりを優しく描いています。 特に「あなた」というテーマを通して、心の中で大切なものを改めて見つめることができるかもしれません。どこかで誰かと繋がっている感覚を感じたくなったとき、ふっと手に取ってみたくなる一冊だと思います。私も読んで、心があたたかくなりました。 あなたにも、きっと素敵な発見があるはずです。どうぞ手に取ってみてくださいね。 ・津村記久子『六階を見習って』:閉店間近の生活雑貨店への感謝を綴る物語 ・岡田利規『一月、生暖かい月曜日の午後のこと』:些細な出来事から忘れがたい印象を得る瞬間を描く物語 ・町田康『言ひ譯』:物書きが編集者に作品が書けない言い訳をする中で展開する物語 ・又吉直樹『行列』:新しい街で不思議な行列に並ぶ「あなた」の体験 ・大崎清夏『眼鏡のバレリーナのために』:恋人との別れを機に隣人の存在に気づく物語
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カモメに飛ぶことを教えた猫(白水社) ルイス・セプルベダ/河野万里子訳
¥1,000
良好(非常に良い/良好/並) 17版 1999/9/20 発行 ハードカバー ISBN4560046530C0097 表紙にスレ、汚れあり 『カモメに飛ぶことを教えた猫』は、ルイス・セプルベダが描く、やさしくてあたたかい物語です。 黒猫ゾルバが、母を失ったカモメの雛に寄り添い、飛ぶことを教えようとする姿は、「できるはずがない」と思うことにも、一歩踏み出してみようと思わせてくれるんです。 種を超えた友情や、約束を守ることの大切さに、じんわりと心があたたまる一冊。 読後、そっと背中を押されるような気持ちになるかもしれません。 <ルイス・セプルベダさんについて> ルイス・セプルベダさん(1949-2020)はチリ生まれの作家。社会主義運動に関わり、ピノチェト政権下で投獄・国外追放を経験。欧州で執筆を続け、『ラブ・ストーリーを読む老人』で世界的に注目される。代表作『カモメに飛ぶことを教えた猫』はロングセラーに。
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記憶の中の一番美しいもの(講談社) カレル・ファン・ローン/長山さき訳
¥660
【良好】(非常に良い/良好/並) 表紙にスレあり ハードカバー ≪初版≫2002/11/30発行 世界の18カ国に翻訳された世界的ベストセラー小説。 『記憶の中の一番美しいもの』はカレル・ファン・ローンによる父と子の物語です。 妻を亡くしたアーミンは、自分が子どもを作れない病気であり、息子ボウが実は誰の子かという疑問に悩みます。 ボウへの深い愛情と血のつながりがないことへの葛藤が丁寧に描かれています。 この本を読むと、家族の絆が血縁を超えてどれほど強いものであるかを改めて感じます。 記憶と現実の間で揺れる登場人物たちの心情に触れ、愛と責任、人間関係の複雑さについても深く考えさせられます。 親子のつながりについて考えたい方にぴったりの作品です。静かな感動が心に残りますよ。
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犬と私 (三月書房) 江藤淳
¥800
良好(非常に良い/良好/並) 新装版初版 1999/10/15発行 ハードカバー 表紙にシミあり 『犬と私』は、3匹のコッカー・スパニエルとの24年にわたる暮らしを描いた心温まるエッセイ集です。 子供がいなかった江藤夫妻が「家族」として迎えた犬たちとの日々には、喜びも悲しみも詰まっています。 著者特有の繊細な観察と、妻・慶子さんの挿絵が、物語に優しい温かみを添えています。犬好きな方も、そうでない方も、動物と人の絆の深さを感じられる一冊です。 読めば、日々の小さな幸せの大切さに気づけるかもしれません。 「犬と私」で、愛情豊かな時間を見つけてみませんか? <江藤淳さんについて> 江藤淳さん(本名:江頭淳夫、1932年生まれ)は日本を代表する文芸評論家。慶應義塾大学卒業後、1956年『夏目漱石』で注目され、以降『漱石とその時代』などで数々の賞を受賞。評論を通じて日本文学と戦後社会に大きな影響を与えました。
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若草物語(新潮文庫) オールコット/松本恵子訳
¥380
良好(非常に良い/良好/並) 22版 2020/3/5 発行 ISBN9784102029039 『若草物語』は、心温まる家族の絆と成長の物語。 4人姉妹が困難に立ち向かいながらも、お互いを支え合い、夢を追いかける姿に胸が熱くなりますよ。 私も初めて読んだとき、ジョーの強い意志に共感し、彼女が作家として成長する姿に励まされました。たまに涙もありましたが、それ以上に温かい気持ちで満たされたのです。 この本を手に取ったとき、きっとあなたも、自分自身の成長を見つめ直すきっかけになると思います。 家族や友人との絆を再認識できる、そんな一冊です。 読むたびに心がほっこりするこの名作、ぜひ手に取って、あなた自身の「若草物語」を感じてみてくださいね。 また、この本は150年以上も読み継がれている名作で、時代を超えて愛され続けている理由がここにあります。家族や友情の大切さ、そして自分を大切にしながら周りを思いやる心を教えてくれますよ。 きっと、あなたの心に寄り添い、人生の指針となる一冊になるはずです。 <ルイーザ・メイ・オルコットについて> ルイーザ・メイ・オルコット(1832年生まれ)は、アメリカの作家で、代表作『若草物語』で有名です。家計を支えるために執筆を始め、1860年代に作家として成功。ペンネームA・M・バーナードでスリラーも執筆し、生涯で30冊以上の本と300篇以上の作品を残しました。
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父と子(新潮文庫) ツルゲーネフ/工藤精一郎訳
¥450
非常に良い(非常に良い/良好/並) ≪2版≫1998/11/10発行 『父と子』(新潮文庫)は、ツルゲーネフの名作で、親子の愛情だけでなく、新旧世代間の価値観の対立を深く描いています。 大学を卒業したアルカージーと彼の友人バザーロフの物語は、当時のロシア社会の変化を背景にしながらも、現代にも通じるテーマを含んでいます。 冷静で虚無主義者のバザーロフが恋愛に揺れる場面や、父世代との意見のぶつかり合いには、「私たちも同じだな」と感じることが多いかもしれません。どんなに強い理念を持っていても、人間の弱さや感情は切り離せない――そんな深いメッセージが込められているんですよね。 読むことで、家族や世代間の関係、自分自身の信念について改めて考えるきっかけになる一冊です。 ロシアの美しい農村風景が織り交ぜられた描写も素晴らしいので、ぜひページをめくってみてくださいね!
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〖新装版〗父の詫び状(文春文庫) 向田邦子
¥450
良好(非常に良い/良好/並) 44版 2022/10/5 発行 『〖新装版〗父の詫び状』は、向田邦子さんが描いた温かな家族の物語で、傑作エッセイなんです。 父親との関係を中心に、昭和初期の家族の日常をユーモアたっぷりに、そして時には少し切なく描いています。 家族の絆や、時にぶつかり合う感情を優しく、でもしっかりと伝えてくれるこの本は、私たちの心にも温かい思い出を呼び起こすんじゃないでしょうか。 日常の中にある些細な瞬間に込められた深い意味に気づくことができる、そんな素敵な一冊です。 私もこの本を手に取るたび、家族との距離や過去を思い返すことがあります。家族に対する後悔や感謝や、時には思い悩んだことがある方にも、きっと共感できる部分があるはず。もしあなたも、心温まる家族の物語に触れて、ほっと一息つきたくなったら、この本をぜひ手に取ってみてください。 家族の中で、きっとあなたの「父の詫び状」を見つけることができるかもしれませんよ。 また、巻末の解説を沢木耕太郎さんが書いていて、これがとても面白く、解説だけでも楽しめる内容です。 向田邦子さんに興味のある方は読んでみると楽しめます! <向田邦子さんについて> 向田邦子(むこうだ くにこ)さんは、1929年に東京で生まれ、実践女子専門学校を卒業後、映画雑誌の編集者として働き始めました。1960年代からはテレビドラマの脚本家として活躍し、「七人の孫」などで名を馳せ、1980年には直木賞を受賞。その後、エッセイや小説でも成功を収めました。1981年に51歳で事故により急逝し、功績を称えて「向田邦子賞」が創設されました。
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夏の陰(角川書店) 岩井圭也
¥530
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2019/4/26 発行 ソフトカバー 『夏の陰』は、加害者家族と被害者家族の痛みを鋭く描いた物語です。 立てこもり事件の犯人の息子・倉内岳。岳を助けようとして命を落とした機動隊員の息子・辰野和馬。 二人は、それぞれの父親にまつわる深い傷を抱えながら、剣道を通じて出会い、成長していきます。 この物語は、加害者家族と被害者家族の心の葛藤を、二人の息子を通して私たちに突きつけてきます。特に印象的なのは、剣道の試合で対立する場面。表紙に描かれた剣道のシーンが、二人の心のぶつかり合いを象徴しているかのよう。 心にずっしりと響く重い物語ですが、その中に描かれる二人の心理描写が本当に秀逸で、ぐんぐん引き込まれます。 岩井圭也さんがこの物語をここまで書き切ったことに、心から感動します。 『夏の陰』を手に取ることで、加害者と被害者、それぞれの家族がどんな心の葛藤を抱えているのか、そしてその痛みをどのように乗り越えていくのかが、あなたの胸に深く残るでしょう。読んだ後、きっと自分自身の心に向き合いたくなるはずです。 人の心の奥深さに触れる、思わず手に取りたくなる一冊。 <岩井圭也さんについて> 岩井圭也(いわいけいや)さんは、大阪府枚方市出身の小説家で、北海道大学農学部を卒業後、2018年に『永遠についての証明』で作家デビュー。幅広いジャンルで作品を発表し、『裂果』で小島信夫文学賞、同年には野性時代フロンティア文学賞を受賞しました。現在37歳、神奈川県在住です。さんは、大阪府枚方市出身の小説家で、北海道大学農学部を卒業後、2018年に『永遠についての証明』で作家デビュー。幅広いジャンルで作品を発表し、『裂果』で小島信夫文学賞、同年には野性時代フロンティア文学賞を受賞しました。現在37歳、神奈川県在住です。
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無人島の二人(新潮社) 山本文緒
¥1,350
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) 2版 2022/11/5 発行 ソフトカバー (ほぼ新品)状態です 『無人島の二人』は、山本文緒さんが余命宣告を受け、愛する夫とともに過ごした最期の日々を綴った、心温まる闘病日記。 58歳でがんを宣告された著者が、コロナ禍という時期に、まるで無人島に取り残されたかのように二人きりで過ごしながら、どんな思いで日々を重ねていったのか…その繊細な記録が、静かに、でも力強く心に響きます。 大切な人と過ごす時間の尊さ、そして、人生が持つ儚さを感じることで、きっと今を大切に生きる力をもらえるはずです。 山本文緒さんが紡いだ言葉からは、前を向く勇気や、日常の一瞬一瞬がどれほど大切かということを教えてもらえます。 もし、今のあなたに少しでも心に響くものを探しているのなら、きっとこの本がその答えになるはず。 読むたびに、何か新しい気づきが得られ、人生の大切な瞬間を見つめ直すきっかけになるかもしれませんよ。 「無人島の二人」、ぜひ手に取って、あなた自身の心で感じてみてください。 <山本文緒さんについて> 山本文緒さんは1962年、横浜市生まれ。神奈川大学卒業後、証券会社に勤め、1987年に『プレミアム・プールの日々』でデビュー。少女小説から一般文芸へと転身し、1999年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞、2001年に『プラナリア』で直木賞を受賞しました。日本を代表する作家として、多くの作品を生み出しました。2021年、58歳で逝去。
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愛の重さ(ハヤカワ文庫) アガサ・クリスティー/中村妙子訳
¥700
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪2版≫ 2010/11/15 発行 『愛の重さ』は、アガサ・クリスティーが「メアリー・ウェストマコット」の名で書いた最後の作品。 ミステリーとは異なり、心にそっと寄り添うような物語です。 主人公ローラは、両親の愛を感じられず、妹シャーリーに愛を注ぐことで自分の存在価値を見出します。でも、愛しすぎることで相手を縛ってしまうこともあるのですね。 愛することと愛されることのバランス、家族との関係など。 私も、ふと立ち止まって考えさせられました。もしかしたら、私の愛情も誰かにとって重すぎるものかもしれないし、わかってもらえてないんじゃないか?って。そんな不安を感じたとき、この本はそっと答えをくれる気がするんですよね。 何より、この物語は自分自身と向き合える時間を与えてくれますよ。 静かで温かな余韻を、あなたも感じてみませんか?
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そういうふうにできている(新潮文庫) さくらももこ
¥320
【並】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1999/7/1 発行 経年劣化 天、小口ヤケあり(写真の通りです) 読むには問題ありません。 『そういうふうにできている』は、さくらももこさんが自身の妊娠から出産までをユーモア満載でつづった心温まるエッセイです。 妊娠初期の衝撃的な発覚から、悪阻や便秘との戦い、出産に至るまでの喜怒哀楽をリアルに描きながらも、さくらさんの軽妙な筆致でつづられていて、読むたびに思わず笑顔がこぼれます。 妊娠や出産に対する不安や疑問があっても、この本を読めばきっとその気持ちが少し軽くなりますよ。子育てをする人、まだ経験していない人、どちらにも響くものがあるでしょう。 実際、私は出産経験がないのですが、「人間って、そういうふうにできているんだな」と、日々の小さな悩みが少し楽に感じられるようになったんですよね。 きっと、あなたの心をほっこりさせてくれる、そんな一冊だと思います。
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たったひとつの冴えたやりかた(早川書房) ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア/朝倉久志訳
¥680
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪27版≫ 2017/2/15 発行 『たったひとつの冴えたやりかた』は、まるであなた自身の冒険のような物語なんですよね! 16歳の少女コーティーが、宇宙船で未知の星へと旅立ちます。 その道中で出会った異星の存在との友情が描かれていて、あなたもきっと、心の中で「私もこんなふうに新しい世界を知りたい」と感じるはずです。 コーティーの勇気、そして相手を理解しようとする心の温かさに、共感できる瞬間がきっとあると思います。 どんなに違う存在でも、心が通じ合う瞬間がある、そんなことを教えてくれる一冊です。 冒険心や友情、そして自分を超えていく力を感じたいあなたにぴったり。 この本を手に取れば、きっと新しい視点が広がり、心が軽くなることでしょう。
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あたしの一生 猫のダルシ―の物語 a CAT’S life(飛鳥新社) ディー・レディー/江國香織訳
¥500
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2000/7/19発行 ハードカバー 背表紙ヤケあり その他は良好です 『あたしの一生 猫のダルシ―の物語』は、ダルシ―という猫の17年間の生涯を描いた感動的な物語です。 彼女が見つめる世界は、愛と喜びに溢れ、時に切ない瞬間も。 飼い主との深い絆を猫の視点で描かれていて、動物との共生や生きることの意味について考えさせられるんですよね。 この本を読むことで、ペットを飼う喜びと責任、そして愛の本質を再認識できます。 江國香織さんの訳が、ダルシ―の心情を豊かに表現しており、まるで彼女の目線で世界を感じているかのよう。 猫を愛するすべての人に読んでほしい一冊です。 あなたもこの愛の物語に心を癒されてみてはいかがでしょうか? あなたの心に、永遠に残る17年間の愛の物語。 この本を読めば、あなたの猫との絆がさらに深まること間違いなしデス!
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星の子(朝日新聞出版) 今村夏子
¥430
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪7版≫2020/9/30発行 第39回野間文芸賞受賞作品 『星の子』は、今村夏子が描く、家族愛と信仰の間で揺れる少女の成長の物語です。 主人公・林ちひろは、中学3年生の病弱な少女。彼女の両親は、彼女の健康を願うあまり新興宗教に傾倒し、次第に家族の生活が変わっていきます。 ちひろはその変化を淡々と見つめながら、次第に自分自身を理解し始めるんですよね。 この本を読むことで、信仰と家族愛の複雑な関係に触れ、新たな視点から人間関係や社会を見つめ直すきっかけが得られるでしょう。ちひろの成長を見守るように、あなた自身も心の奥底で何かを感じ取るはずです。 『星の子』を読んだ時、私は思わず「これが今の自分にぴったりだ!」と感じたのは、いろんなことを見直したいときだたからです。 もし、あなたが今の自分を少しでも見つめ直したいと思っているなら、この本がきっと心に響くと思います。
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チャリング・クロス街84番地(中央公論文庫) ヘレーン・ハンフ/江藤淳訳
¥400
再入荷です 【並】(非常に良い/良好/並) 第9版 2004/8/5発行 ヤケありますが、その他はきれいな状態です。 『チャリング・クロス街84番地』は、私たちが忘れがちな「手紙の温かさ」を思い出させてくれます。今の時代、すぐにメッセージが送れるけれど、少し時間がかかって届く手紙だからこそ、心がこもっているのがわかりますよね。 ニューヨークの女流作家ヘレーヌとロンドンの古書店員フランクが、20年にわたって交わした手紙のやり取りを描いた一冊。ヘレーヌとフランクが2交わした手紙には、互いの思いやりと本への愛が詰まっていて、読んでいると心がふわっと温かくなるんです。 もし今、あなたがちょっとした孤独を感じていたり、誰かと心を通わせたいなと思っているなら、きっとこの本が心に寄り添ってくれるはずです。 手紙と本の力で繋がる二人の物語に、きっと共感する瞬間があると思います。
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あひる(角川文庫) 今村夏子
¥400
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2019/1/25発行 河合隼雄物語賞受賞作品 『あひる』は今村夏子さんが描く、日常の中に潜む不思議さと違和感を探る作品です。 普通の日々が少しずつ変わっていく様子、そして「のりたま」というあひるを巡る出来事が家族にどう影響を与えるか。 物語は静かに進行しますが、その中に潜む不穏さが心に残ります。 きっと、あなたも気づかぬうちに感じている「何か」が、この本の中にもあるかもしれませんね。 日常の中の小さな変化を見逃さず、大切にしていきたいと思わせてくれる一冊です。
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静子の日常(中公文庫) 井上荒野
¥320
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2012/6/25発行 『静子の日常』は、井上荒野さんの心温まる家族小説です。 75歳の静子が、家族と共に新たな日常を歩んでいく姿が描かれているんです。 彼女の活発で痛快な日々に、思わず勇気づけられますよ。 年齢にとらわれずに新しい挑戦をする静子の姿は、私たちにも「まだまだできるんだ」と希望を与えてくれる気がします。家族それぞれの視点で描かれた日常は、何気ない毎日がとても大切だと気づかせてくれるはず。 読んでみると、「ああ、私も頑張ろう」と思える一冊です。
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ゼラニウムの庭(ポプラ文庫) 大島真寿美
¥380
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2012/9/1発行 大島真寿美さんの『ゼラニウムの庭』は、明治から平成にかけての一族の歴史を描いた感動的な物語です。 物語の中心となるのは、双子の姉妹、嘉栄と豊世。 特に嘉栄は、20歳を過ぎても10歳のように見える不思議な存在で、家族に隠されて育てられます。 この作品は、家族の秘密や時間の流れ、人間の成長の不思議さを深く考えさせられる内容です。 この本を読めば、家族の絆や人間関係の複雑さについて新たな視点を得られます。 異なる世代から人生を見つめることで、時の流れの大切さに気づくことができるかもしれません。
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安楽死を遂げた日本人(小学館) 宮下洋一
¥1,150
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2019/6/10発行 ハードカバー・単行本 講談社ノンフィクション賞を受賞した『安楽死を遂げるまで』の続編です。本作に登場する日本人女性は、NHKスペシャルでも特集され、大反響をよびました。 こんにちは、『柚香の森』の店主です。今回ご紹介するのは、講談社ノンフィクション賞を受賞した前作に続く、重くも大切なテーマを扱った一冊です。ALSという難病に苦しむ日本人女性が、スイスでの安楽死を望み、その思いが周囲の人々や社会にどのように影響を与えたかが描かれています。 筆者と彼女、家族、それぞれが抱える葛藤が丁寧に綴られていて、読んでいるうちに胸が締めつけられる思いでした。でも、そこにある「死」に向き合う強さや、生きることの意味を改めて考えさせられるんです。 ふと、つらいときに「安楽死」という言葉が頭をよぎることもあるかもしれませんが、この本はその選択がどれほど深い決断なのかを教えてくれます。 私自身、最後のページを閉じるときには、身近な人たちとの時間や自分の生き方を、もう少し大切にしようと思えました。重いテーマですが、読後に新しい視点をくれる本です。 ***** ALSとは筋萎縮性側索硬化症のこと。難病。
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母(角川書店) 三浦綾子
¥510
【並】(非常に良い/良好/並) ハードカバー ≪2版≫1992/3/20発行 小林多喜二さんの母を題材にした小説です。 多喜二さんの名前はご存じでも、その生涯を深く知らない方も多いかもしれません。 この本は、小林多喜二さんの母が語る形で物語が進み、秋田弁の素朴な口調が胸にしみ入ります。読んでいると、当時の暮らしや人々の想いが自然と目に浮かびました。 貧しさと闘いながらも、真っ直ぐに生きた多喜二さん。その言葉や生き方には、不器用で切ないほどの強さがあります。「あるがままを受け止める」という言葉をそっと彼に送りたくなるような…。 涙がこぼれてしまう場面もありましたが、この本を読み終えると、現代を生きる幸せや、親子の絆について改めて考えさせられるはずです。読んだことのない方はぜひ手に取ってみてくださいね。 <三浦綾子さんについて> 1922年、北海道旭川市生まれ。17歳から小学校教師として軍国教育に携わるが、戦後の罪悪感から退職。その後、結核で13年間療養生活を送り、闘病中にキリスト教と出会い洗礼を受ける。1959年に三浦光世と結婚。1964年、『氷点』が朝日新聞の懸賞小説に入選し作家デビュー。「愛とは何か」をテーマに『塩狩峠』『銃口』『道ありき』など多くの作品を発表。1999年に逝去。
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青いつばさ(徳間書店) シェフ・アールツ/長山さき訳
¥1,200
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2021/9/30発行 オランダ銀の石筆賞受賞! 心にひびく 兄弟の旅の物語 『青いつばさ』、シェフ・アールツの作品は、どこかふわりとした空気が漂う美しい物語です。 この物語は、11歳のジョシュと16歳の兄ヤードランの絆を描いた感動的な旅のお話です。 ヤードランは、夢中になると暴走してしまうけれど、ある日湖でケガをしたツルの子を見つけ、「飛び方を教えよう」と決意します。しかし、兄の行動が原因でジョシュがケガをしてしまい、ヤードランは施設に入れられます。二人は離れたくなくて、ツルと一緒に南の地を目指して旅を始めるのです。 長山さきさんが翻訳したこの本は、オランダ文学の魅力が感じられ、読むたびに心が少し軽くなるような気がします。物語が展開する中で、人生の大切な瞬間に触れたり、心の中で羽ばたくような感覚を覚えたりするんです。 私はこの本を読むと、何だか温かい気持ちが湧き上がってくるんです。 異文化やヨーロッパの文学が好きな方には、きっと心に残る一冊になると思いますよ。