-
母(角川書店)三浦綾子
¥850
【良好・2版】『母』三浦綾子|小林多喜二の母が語る愛と強さ|角川書店|古本・良好状態 母の愛には、言葉にならない静けさと、揺るぎない強さがあります。 三浦綾子『母』は、作家・小林多喜二の母セキの語りを通じて、家族を守りぬいた「ひとりの母」の姿を描いた物語。 過酷な時代、貧しさの中で子どもたちを育て、信じ、見送る──そんな日々に宿る愛と祈り。 柚香の森がこの一冊を仕入れたのは、「母」とは何か、人を支える力とは何かを、自分自身に問いかけてくれたからです。 ページをめくるたび、心の奥にじんわりと染み入る言葉たち。 「家族とは」「信じるとは」──もし今、そんな問いを抱えているなら、そっとこの本を手に取ってみてくださいね。 きっと、あなたの大切な記憶に寄り添ってくれるはずです。 母の言葉は、時を超えて、あなたの心にもそっと届くことでしょう。 ※良好な状態の古本です。カバーに若干のスレが見られますが、本文は通読に問題ありません。ハードカバーのしっかりとした装丁。 <三浦綾子さんについて> 1922年、北海道旭川市生まれ。17歳から小学校教師として軍国教育に携わるが、戦後の罪悪感から退職。その後、結核で13年間療養生活を送り、闘病中にキリスト教と出会い洗礼を受ける。1959年に三浦光世と結婚。1964年、『氷点』が朝日新聞の懸賞小説に入選し作家デビュー。「愛とは何か」をテーマに『塩狩峠』『銃口』『道ありき』など多くの作品を発表。1999年に逝去。
-
優しいオオカミの雪原(上下巻)(ハヤカワ文庫)ステフ・ペニー/栗原百代訳
¥720
【良好・初版】『優しいオオカミの雪原(上下)』ステフ・ペニー|雪原と孤独|ハヤカワ文庫|古本・初版セット|ISBN付 人の声がほとんど届かない、深い雪の中で──ただ風と、自分の心の音だけが聴こえてくる。 19世紀半ばのカナダ、凍てつく雪原に生きる人々の物語です。失踪事件と殺人をきっかけに始まるこの物語は、ミステリーでありながら、どこか祈るようなやさしさを湛えています。孤独や不安、そして人と人の静かな絆──ページをめくるたびに、真っ白な雪のように澄んだ感情が胸に降り積もっていきます。 この本を仕入れたのは、寒さの中に潜む温もりに、そっと心がほどけたから。読むごとに、自分自身の「生きる輪郭」が浮かび上がってくるような気がしました。 迷いの中にいる方、ひとりの時間にそっと寄り添う物語を探している方へ──この静かな雪原が、やさしく迎えてくれるかもしれません。どうぞ、あなたの手でページを開いてみてくださいね。 この2冊は、冬の夜にゆっくりと読みたくなるような物語です。 もしも今、静けさとやさしさを必要としている方がいらしたら──この本との出会いが、そっと心に寄り添ってくれますように。 ※上下巻ともに初版です。本文は通読に問題のない良好な状態ですが、上巻の「奥付のページ」と「その前のページ」にわずかな波打ちがあります。全体としてはきれいに保たれており、読むのに差し支えはございません。 丁寧にクリーニングし、上下巻セットとして心を込めてお包みいたします。
-
安楽死を遂げた日本人(小学館)宮下洋一
¥1,060
【非常に良い・初版】『安楽死を遂げた日本人』宮下洋一|命と尊厳を問うノンフィクション|小学館|初版・状態良好 「生きることも、逝くことも、自分で選びたい」――その言葉の重みが、静かに心に響きます。 宮下洋一さんの『安楽死を遂げた日本人』は、治療法のない難病・ALSを患いながら、自らの最期を見つめ、スイスで“安楽死”という決断をした日本人女性の記録です。 彼女の選択を支えた家族の思い、取材する著者の葛藤。そこには、命をどう生き、どう終えるのかという、誰にも避けられない問いが描かれています。 柚香の森がこの本を手に取ったのは、死を語りながらも「生きることの尊さ」を深く感じたから。 涙ではなく、静かな祈りのような読後感が残りました。 もし今、大切な人のことや、自分のこれからを考えているなら──。 この一冊が、心に灯をともしてくれるかもしれません。ゆっくりと、丁寧に読んでみてくださいね。 静かな勇気とともに生き抜いた一人の女性の記録。 それは、読む人の心に「今をどう生きたいか」をそっと問いかけてきます。 ※非常に良好な状態の古本です。カバー・本文ともにきれいで、保存状態も良好です。 初版・ハードカバー版を心を込めて梱包いたします。
-
夏の陰(角川書店)岩井圭也
¥1,000
【非常に良い・初版】『夏の陰』岩井圭也|加害者と被害者家族の痛みを描く小説|角川書店|古本 ≪初版≫ 2019/4/26 発行 ISBN9784041080382 「親の過去が、自分の運命に影を落とすこともある」──そんな思いに胸がざわついたことはありませんか。 岩井圭也さんの『夏の陰』は、加害者家族と被害者家族という立場の異なる二人の少年を通して、心の奥深くに潜む痛みを描いた物語です。 剣道を通じて出会い、対立しながらも成長していく姿は、読む者に人の強さと弱さを静かに問いかけてきます。 私はこの本を手にして、傷を抱えながらも歩みを止めない人間の力強さに胸を打たれました。重いテーマではありますが、読み終えたあとには、他者を理解しようとする優しさが心に宿るのを感じます。 人生の分岐点で揺れている方や、心の奥にある影を見つめたい方におすすめです。 もし今、あなたの中にこの物語が響くなら──どうぞページを開いてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。カバーや本文に目立つ傷みはなく、きれいに保たれています。 <岩井圭也さんについて> 岩井圭也(いわいけいや)さんは、大阪府枚方市出身の小説家で、北海道大学農学部を卒業後、2018年に『永遠についての証明』で作家デビュー。幅広いジャンルで作品を発表し、『裂果』で小島信夫文学賞、同年には野性時代フロンティア文学賞を受賞しました。現在37歳、神奈川県在住です。さんは、大阪府枚方市出身の小説家で、北海道大学農学部を卒業後、2018年に『永遠についての証明』で作家デビュー。幅広いジャンルで作品を発表し、『裂果』で小島信夫文学賞、同年には野性時代フロンティア文学賞を受賞しました。現在37歳、神奈川県在住です。
-
青いつばさ(徳間書店)シェフ・アールツ/長山さき訳
¥820
【非常に良い・初版】『青いつばさ』シェフ・アールツ|兄弟と旅の翻訳文学|徳間書店|古本・初版 誰かを信じることって、ときにとても勇気がいりますよね。 『青いつばさ』は、11歳の弟ジョシュと16歳の兄ヤードランが、ツルとともに旅する物語です。 不器用だけれどまっすぐな兄と、そんな兄を慕いながらも傷つく弟。二人の間にある小さなすれ違いと、確かな絆が、物語の中で丁寧に描かれています。 柚香の森がこの本を選んだのは、「誰かと分かり合いたい」と願う気持ちが、ページのすみずみにまであふれていたから。 異文化に触れるような新鮮さのなかに、普遍的な人間の温もりがそっと息づいていて、読後には心にやさしい風が吹きます。 もし今、ちょっと疲れているあなたがいたなら──この旅に、そっと寄り添ってみてください。大切な気持ちを、思い出させてくれるはずです。 言葉の奥にある温もりが、静かに胸に広がるような一冊です。 やさしい物語が、そっとあなたを包んでくれますように。 ※非常に良い状態の古本です。カバー・本文ともに綺麗なお品です。
-
父と子(新潮文庫)ツルゲーネフ/工藤精一郎訳
¥490
【非常に良い・第2版】『父と子』ツルゲーネフ/工藤精一郎訳|世代の葛藤と家族の意味を描く古典小説|新潮文庫 古本 ≪2版≫1998/11/10発行 ISBN9784102018069 親と子のあいだに、ふっと埋められない距離を感じたことはありませんか。 ツルゲーネフの『父と子』は、そのすれ違いを静かに映し出す物語です。 19世紀ロシアを舞台に、旧い価値観を守ろうとする父と、新しい思想を掲げる子が衝突します。 主人公バザーロフは「すべてを否定する」青年ですが、その奥には揺れ動く心と、人を思う切なさが潜んでいるんですよね。 私自身、この本を読みながら「信念を持つとは何か」「家族とは何だろう」と問いかけられるような気持ちになりました。どの時代も変わらない葛藤に触れると、不思議と自分の悩みもやさしくほどけていきます。 もし今、親や子どもとの距離に戸惑っているなら──この一冊が静かな灯りとなってくれるかもしれません。 どうぞ、ページをそっと開いてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。表紙・本文ともにきれいで、通読に支障はありません。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。 <イワン・ツルゲーネフについて> イワン・ツルゲーネフ(1818–1883)は、19世紀ロシアを代表する文豪のひとりです。貴族の家に生まれ、ベルリン大学で哲学を学んだのち、ロシアの社会問題や思想を小説に反映させました。代表作『父と子』『猟人日記』『初恋』などを通じて、農奴制批判や世代間の対立を描き出し、繊細な心理描写に優れた作品群は今も世界中で愛読されています。晩年はパリを拠点に過ごしました。
-
白い牙(新潮文庫)ジャック・ロンドン/白石佑光訳
¥600
【非常に良い・53版】『白い牙』ジャック・ロンドン|人と自然の物語|新潮文庫|古本・状態良好|9784102111017 「人との距離がうまくつかめない──」そんな気持ちに心が沈むとき、そっと寄り添ってくれる物語があります。 極北の地を生き抜く狼犬・白い牙。そのまなざしには、自然の厳しさだけでなく、人との関わりに戸惑いながらも愛を知ろうとする、深い葛藤と希望が映っています。 柚香の森がこの本を仕入れたのは、「本能」と「信じる心」の間で揺れ動くその姿に、現代の私たちの不器用さが重なったからです。孤独の中にも、信じたい気持ちはきっと残っている。そう思わせてくれました。 人に疲れてしまった方、どこかでやさしさをあきらめかけている方へ。 もし今、あなたの中にこの物語の静けさが響くなら── 北風の音を感じながら、そっとページをめくってみてくださいね。 ※非常に良好な状態の古本です。ページやカバーに目立つ傷みは見られず、丁寧に保管されていた一冊です。
-
おじいさんの思い出(文藝春秋)トルーマン・カポーティ/村上春樹:訳/山本容子:銅版画
¥870
【良好・初版】『おじいさんの思い出』カポーティ|別れと記憶の物語|文藝春秋|古本・初版・良好|9784163102000|ビニールカバー ふと思い出すのは、もう会えないけれど、心の奥に灯りをともす誰かのこと──。 『おじいさんの思い出』は、少年とおじいさんが静かに過ごす冬の日々を描いた、わずか数十ページの小さな物語です。 けれどその余白には、語りきれない愛情や、時の流れがそっと息づいていて、読後、胸に温かな余韻が残ります。 この本を仕入れたのは、私自身が別れに心が追いつかずにいたとき、この物語がやさしく寄り添ってくれたからです。悲しみではなく、記憶の中の光を思い出させてくれました。 大切な人を思い出す夜に。静けさの中で、自分の中の“あたたかい記憶”に触れてみたいときに。 もし今、そんな時間を必要としているなら──どうぞそっと、ページを開いてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。カバーに経年による軽いスレがありますが、本文はきれいに保たれています。 ていねいに梱包し、心を込めてお届けいたします。
-
ミス・サンシャイン(文藝春秋)吉田修一
¥970
【非常に良い・初版】『ミス・サンシャイン』吉田修一|静かな交流と癒し|文藝春秋|古本・初版美品|9784163914879 心がちょっとざわつくとき、人との距離がうまくつかめないとき── この本の静けさが、そっと寄り添ってくれるかもしれません。 『ミス・サンシャイン』は、昭和の名女優・和楽京子と、恋に悩む大学院生・岡田一心の出会いを描いた物語です。 年齢も背景も違うふたりの間に流れるのは、静かであたたかな時間。 過去に触れ、誰かを思い、そっと自分を癒すような優しい交流が描かれています。 この本を仕入れたのは、ふと手元に置いておきたくなるやさしさを感じたから。 読み終えたとき、誰かの幸せを願えるような、そんな気持ちになれました。 人のやさしさを信じたい方、誰かを羨むより、静かに寄り添いたい方へ。 年齢も立場も異なる二人が、静かな時間のなかで育むのは「恋」よりも「絆」。 そこには、人生の季節を超えて響きあう心の通いがあります。 この物語が描くのは、若さでも情熱でもなく、 “人と人が理解しあおうとする優しさ”なんです。 読後には、誰かと共に生きることのあたたかさを思い出させてくれますよ。 もし今、あなたの中にこの本の言葉が響くなら──どうぞ、ページをめくってみてくださいね。 ※非常に良好な状態の古本です。カバー・帯ともにきれいで、本文にも使用感はほとんどありません。初版(2022年1月)。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
-
平場の月(光文社)朝倉かすみ
¥50
SOLD OUT
【非常に良い・7版】『平場の月』朝倉かすみ|大人の再会と静かな癒し|光文社|古本・美品|9784334912567 この作品は、50代という人生の折り返し地点に立つ男女が、 再会をきっかけに “特別ではない日常” のなかで心を寄せ合う物語です。 そこに描かれているのは、恋のときめきというよりも、 「生きることを支えるやわらかな絆」。 お互いの孤独を受けとめあう姿に、 人と人がつながることのあたたかさを感じさせてくれます。 そして──人とつながることに少し疲れてしまったとき、 誰かとただ「隣にいる」だけでいいと思える時間が、 どれほど心を癒すものかを、ふと思い出させてくれるのです。 ※非常に良好な状態の古本です。カバー・本文ともにきれいな状態です。
-
太宰治(中公文庫)井伏鱒二
¥800
【良好・初版】『太宰治』井伏鱒二|師弟の記憶を綴る回想録|中公文庫|古本・良好 ISBN9784122066076 「人の弱さって、どうしてこんなに胸に残るのでしょうね。」 そんな気持ちにそっと寄り添ってくれる一冊があります。 井伏鱒二が、弟子であり友であった太宰治との約20年を綴った『太宰治』(中公文庫)。 昭和初期の東京や御坂峠、甲府の風景の中で、文学や酒、将棋を介した心の交流が、井伏らしい温かさで描かれています。 師弟という言葉では語りきれない、複雑で、でもどこか人間らしい関係。 太宰の孤独や脆さを、近くで見守った井伏だからこそ描けた、唯一無二のまなざし。 時に笑いを誘い、時に胸を締めつける――その筆致は、太宰に救いがあったことを私たちに教えてくれます。 この本を仕入れたのは、「孤独と優しさ」を同時に抱える人たちへの静かな贈り物になると思ったから。 太宰ファンだけでなく、人間の弱さやつながりに目を向けたいすべての方へ── 心が少し疲れたとき、そっとページをめくってみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。カバーにわずかなスレが見られますが、本文は通読に支障のないきれいな状態です。中公文庫/初版(2018年発行)。
-
あたしの一生 猫のダルシーの物語(飛鳥新社)ディー・レディー/江國香織訳
¥860
【良好・初版】『あたしの一生 猫のダルシーの物語』ディー・レディー|江國香織訳|飛鳥新社|古本・初版・帯付|ISBN9784870314276 ≪初版≫ 2000/7/19発行 大切な存在と共に過ごした時間を思い出すとき、胸の奥があたたかく、そして少し切なくなることはありませんか。 『あたしの一生 猫のダルシーの物語』は、17年を生きた猫ダルシーが語る、ひとつの命の物語です。飼い主とのやわらかな日々、愛おしい時間、やがて訪れる別れ。そのすべてが、江國香織さんの瑞々しい訳を通して静かに伝わってきます。 私がこの本を手にしたとき、ページをめくるごとに、かつて共に暮らした猫の記憶がそっと蘇りました。命と向き合うことは、悲しみではなく、愛を知ることでもあるのだと気づかされます。 大切な存在を想う方へ。心をやさしくほどきたいとき、この物語はきっと寄り添ってくれるでしょう。 もし今、この本の声があなたの中に響いたなら──どうぞ静かに、ページを開いてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。帯付き。背表紙にヤケがありますが、本文はきれいで問題なくお読みいただけます。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
-
記憶の中の一番美しいもの(講談社)カレル・ファン・ローン/長山さき訳
¥800
【良好・初版】『記憶の中の一番美しいもの』カレル・ファン・ローン|家族の愛と葛藤を描く物語|講談社 「家族って、血のつながりだけで決まるの?」 そんな問いに、静かに答えてくれる物語です。 『記憶の中の一番美しいもの』は、妻を亡くした父アーミンと、息子ボウとの関係を描いた世界的ベストセラー。 ボウは本当に自分の子なのか──血縁への疑念と、それでもあふれる愛情。 親子のきずなをめぐる葛藤が、繊細な筆致で綴られています。 私がこの本を選んだのは、「誰かを深く愛する」ことのかたちが、必ずしも一つではないと教えてくれたから。 読後には、そっと胸にぬくもりが残ります。 血のつながりよりも、大切なものがあると感じている方へ。 静かに心を揺さぶられる一冊です。どうぞ、ゆっくりとページをめくってみてくださいね。 ※【良好】状態(表紙にスレあり/本文はきれいです) 講談社・2002年初版・ハードカバー クリーニングの上、丁寧に梱包してお届けいたします。 親子のきずなについて、少し立ち止まって考えてみたくなったら── この物語が、きっと静かに寄り添ってくれますよ。
-
無人島のふたり(新潮社)山本文緒
¥1,180
【非常に良い・2版】『無人島のふたり』山本文緒|余命を綴る日記と夫婦の時間|新潮社|古本 2版 2022/11/5 発行 ISBN9784103080138 「もし人生の終わりが近づいたら、あなたは誰と、どんな時間を過ごしたいですか。」 ──そんな問いを胸に残すのが、山本文緒さんの『無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―』です。 余命を告げられた日から最期までを綴った日記には、病と向き合う痛みだけでなく、夫と二人で過ごす小さな日常の温もりや、感謝のまなざしが記されています。 私自身、この本を開きながら、何気ない日常の尊さに改めて気づかされ、胸が熱くなりました。 人生を見つめ直したいときや、今を丁寧に生きたいと願うときに寄り添ってくれる一冊です。 もし今、この言葉が少しでも響いたなら──そっとページをひらいてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。カバー・本文ともにきれいです。丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。 <山本文緒さんについて> 山本文緒さんは1962年、横浜市生まれ。神奈川大学卒業後、証券会社に勤め、1987年に『プレミアム・プールの日々』でデビュー。少女小説から一般文芸へと転身し、1999年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞、2001年に『プラナリア』で直木賞を受賞しました。日本を代表する作家として、多くの作品を生み出しました。2021年、58歳で逝去。
-
赤と青とエスキース(PHP研究所)青山美智子
¥1,190
【非常に良い】『赤と青とエスキース』青山美智子のやさしい物語|PHP研究所|古本・文芸書 青山美智子・著/PHP研究所/2022年3月1日 第1版第6刷/ISBN9784569850641/ソフトカバー 「あのとき言えなかった気持ちが、今も胸の奥でくすぶっている」 そんなあなたに、そっと寄り添ってくれる物語です。 舞台は、オーストラリアの小さな画材店と、東京の喫茶店。 遠く離れたふたりの人生が、“色”を通じて少しずつ重なり合っていきます。 何気ない会話や場面の中に、人生の伏線のような言葉が静かに散りばめられていて── 私は読みながら、あたたかくなったり、ふいに涙ぐんだり、心の奥の柔らかい部分に触れられるような時間を過ごしました。 過去を悔やんでいる人。 伝えそびれた想いを抱えたまま、時が流れてしまった人。 そんな方に、この本はきっと「大丈夫だよ」と静かに声をかけてくれるはずです。 もし今、あなたの中にも“描きかけの想い”があるなら── どうかこの一冊と一緒に、続きを描いてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です(ソフトカバー・本文ともに目立つ傷みなし) 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
-
あひる(角川文庫)今村夏子
¥50
SOLD OUT
【良好・初版】『あひる』今村夏子|日常の違和感を描く短編集|角川文庫・初版・古本 今村夏子 著/角川文庫/2019年1月25日 初版発行 「ごく普通の日常に、ふと、何かざらりとしたものを感じることはありませんか?」 『あひる』は、ある家族の元にやってきた「あひる・のりたま」をめぐって、日々の景色が少しずつ変わっていく物語。 淡々とした文章の奥に、言葉にならない違和感や、不穏な空気が静かに漂います。 この本を選んだのは、「何も起きていないようで、何かが起きている」──そんな感覚が、まるで心の奥に問いを投げかけてくるようだったから。 河合隼雄物語賞を受賞したこの短編集は、読後、あなたの中の日常風景もほんの少し違って見えるかもしれません。 静かな本を読みたいとき、不思議な余韻にひたりたいときに、そっと手に取っていただきたい一冊です。 ※本書は《良好》な状態です(表紙・本文ともに目立つ傷みなし)。 初版・角川文庫・2019年発行。 クリーニングのうえ、丁寧に梱包して発送いたします。 「なんだか、気になる」──そんな本は、きっとあなたの中の“まだ言葉にならない気持ち”に静かに触れてくれているのかもしれません。 どうぞ、この一冊と一緒に、静かな時間を過ごしてみてくださいね。
-
ゼラニウムの庭(ポプラ文庫)大島真寿美
¥380
【非常に良い・初版】『ゼラニウムの庭』大島真寿美|時を超える命と家族の秘密を描いた感動作|ポプラ文庫 「家族って、いったい何なんだろう」 そんな問いがふと心をよぎることがある方へ──。 『ゼラニウムの庭』は、明治から平成にかけて紡がれる、一族の物語。 主人公・み子が向き合うのは、家族の中にひそむ小さな秘密と、大きな時間の流れ。 やがて現れる、若いままの姿をした双子の妹・嘉栄の存在が、物語を不思議な光で包みます。 私がこの本を選んだのは、「違っていてもいい、そこにいるだけで尊い」──そんな気づきを静かに届けてくれたから。 家族に迷いや痛みを感じている方、自分の居場所を見つけたい方へ。 この本が、そっとあなたの心に灯りをともしてくれるかもしれません。 ※《非常に良い》状態です。表紙・本文ともにきれいなお品です。 ポプラ文庫/2012年 初版発行 丁寧にクリーニング・梱包のうえ、心を込めてお届けいたします。 <大島真寿美さんについて> 大島真寿美さんは1962年生まれ、名古屋市出身の小説家です。劇団活動を経て1992年に『春の手品師』で文學界新人賞を受賞し作家デビュー。以降、『ピエタ』『あなたの本当の人生は』など話題作を次々に発表し、2019年『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』で直木賞を受賞。作品は映像化も多く、幅広い世代に愛されています。
-
マチネの終わりに(文春文庫)平野啓一郎
¥50
SOLD OUT
【良好・文春文庫】『マチネの終わりに』平野啓一郎|愛と選択の物語|文春文庫・渡辺淳一文学賞受賞作 ISBN9784167912901 人生には、「遅すぎる」ということは本当にあるのだろうか。 美しく響くクラシック音楽の余韻のように、過去と未来が静かに交錯する物語。 世界を舞台に生きる音楽家とジャーナリスト、二人の出会いと心の揺れを、澄んだ筆致で描き出しています。 ふと立ち止まりたくなった日に、この本に出会いました。言葉少なに深く語る静けさが、心の奥にそっと沁みていきます。 読後、たとえ叶わぬことがあっても、それでも人は誰かを想うことで、前に進めるのだと気づかされました。 今、人生の節目にいる方や、「これでよかったのかな」と迷いを抱えている方にこそ、届けたい一冊です。 もし、あなたの中にも、手放せない何かがあるのなら──そっと、ページをめくってみてくださいね。 ※【良好】表紙スレ等少々ありますが、本文に目立った傷みなし 文春文庫/第5刷(2019年10月15日発行) 第2回 渡辺淳一文学賞 受賞作品 清掃・除菌済、丁寧に梱包してお届けします。 「変えられない過去があっても、“今”を選び直すことはできる」 そう思わせてくれる、静かな大人の愛の物語です。どうぞ、あなたのタイミングでページを開いてみてくださいね。 <平野啓一郎さんについて> 平野啓一郎さんは1975年愛知県生まれ。京都大学法学部在学中に執筆した『日蝕』で1999年に芥川賞を受賞し作家デビュー。以降『マチネの終わりに』『ある男』など多彩な作品を発表し、国内外で高い評価を得ています。エッセイや評論も手がけ、『三島由紀夫論』で小林秀雄賞受賞。音楽や美術への造詣も深い作家です。
-
パンドラの匣(河北新報社)太宰治
¥700
【非常に良い・2版復刻】『パンドラの匣』太宰治|戦後と再生の希望物語|河北新報社復刻版|古本・美品 ISBN9784873412351 「希望の光は、どんな絶望の中にも差し込む。」──そんな言葉が自然と胸に染みてくる一冊です。 太宰治『パンドラの匣』は、戦後間もない混乱の中、結核療養所で過ごす若者たちの姿を描いた物語。 主人公・ひばりは、病に向き合いながらも、人との触れ合いの中で少しずつ希望を見つけていきます。 太宰作品には珍しく「再生」や「生きる力」が丁寧に綴られており、そのあたたかな眼差しが心にそっと寄り添ってくれます。 この本を仕入れたのは、太宰のまなざしの中に、たしかな“生きる力”があったから。 河北新報社の復刻版は、当時の空気を手ざわりで感じられる特別な一冊でもあります。 困難の中でも、やさしい光を感じたい方に──そっと手に取ってみてください。 きっと、あなたの心にも静かな明かりが灯るはずです。 ※非常に良い状態の古本です。ソフトカバー/2版(2009年発行)。カバー・本文ともにきれいな保存状態で、復刻版としても貴重な一冊です。
-
【良好・初版】『囀る魚』アンドレアス・セシェ|西村書店|本と心の物語|古本
¥760
『囀る魚』アンドレアス・セシェ|本と出会いの物語|西村書店|古本・良好 ISBN9784890137268 静かな街角の古書店で、ふと人生が動き出すような瞬間って、ありませんか? 『囀る魚』は、そんな心にやさしくしみわたる一冊なんです。 舞台はアテネの旧市街。本の世界が何より好きな青年ヤニスが、偶然足を踏み入れた小さな書店で出会ったのは、静かに本を愛する女店主・リオ。 ページをめくるように少しずつ心を開いていくふたりのやりとりに、私は胸がじんわりあたたかくなりました。 本って、ただ読むものじゃないんですよね。ときに人と人を結びつけて、日常に小さな奇跡を運んできてくれるんです。 この本を仕入れたのは、本屋という場所が持つ“出会いの力”を、丁寧に描いてくれているから。 本や本屋が好きな方、そっと心を整えたい方にこそ、ぜひ読んでいただきたい物語です。 あなたの心にも、やさしいさざ波が広がりますように──そんな願いをこめて、そっとおすすめします。 ※良好な状態の古本です。ハードカバー/初版(2016年発行)。表紙にわずかなスレ・キズはありますが、本文はきれいで通読に支障はありません。防水梱包にて、丁寧にお届けいたします。 <アンドレアス・セシェについて> アンドレアス・セシェは、ドイツの作家・編集者。書店や本、文学をテーマにした作品を多く手がけており、代表作『囀る魚』では読書文化への愛情と繊細な人間描写が光る。詳細な経歴や受賞歴は公的情報が少なく、出版元による確認が望まれる。
-
愛の重さ(ハヤカワ文庫) アガサ・クリスティー/中村妙子訳
¥50
SOLD OUT
【並】(非常に良い/良好/並) 3版 1976/11/15 発行 背表紙イタミあり、経年のキズ、ヤケあり 読むには問題ありません(装丁絶版) 「愛することは、時に誰かの重荷になってしまう」──そんな痛みを、あなたも感じたことがあるでしょうか。 アガサ・クリスティーが“メアリー・ウェストマコット”名義で書いた『愛の重さ』は、そんな愛の裏側にある静かな哀しみを描いた物語です。 主人公ローラは、愛されることに飢えながらも、妹に深い愛を注ぎます。けれど、その愛はいつしか妹にとって重すぎるものとなってしまうのです。 善意や思いやりが、時に誰かを傷つけてしまう──そんな現実に、胸が締めつけられました。でもだからこそ、人と人との距離や、愛の伝え方について深く考えさせられる一冊でした。 「愛」とは、ただ優しいだけのものではない。 その複雑さに、そっと寄り添ってくれる物語です。 静かな余韻が心に残るこの本、ぜひあなたの手でめくってみてくださいね。 ◆本書について:「ミステリーの女王」として知られるアガサ・クリスティー。 けれどその筆は、名探偵の謎解きだけでなく、人の心の奥深くにも静かに届いていました。 『愛の重さ』は、彼女が“メアリー・ウェストマコット”という別名で綴った、家族や愛のすれ違いを描いた一冊なんです。 推理小説とは違い、姉妹の間にある愛と嫉妬、そして「与える愛」と「受け取る愛」の繊細な違いに光を当てています。 クリスティー自身の経験や、女性としてのまなざしが込められたこの物語は、読んだあとにふっと心の奥があたたかくなるような、不思議な余韻を残します。 謎ではなく、人の心にそっと寄り添うクリスティーの一面を、どうぞ味わってみてくださいね。 <アガサ・クリスティーについて> アガサ・クリスティー(1890–1976)は、「ミステリーの女王」と称されるイギリスの推理作家です。ポアロやミス・マープルを生み出し、長編・短編あわせて100作以上を執筆。世界で最も多く翻訳された作家としても知られています。薬剤師助手や旅の経験が作品に活かされ、推理小説界に不動の地位を築きました。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
不快な夕闇(早川書房)マーリケ・ルカス・ライネフェルト/國森由美子訳
¥1,790
【良好・初版】『不快な夕闇』マーリケ・ルカス・ライネフェルト|喪失と再生を描く物語|早川書房|古本 ISBN9784152102119 大切な人を失ったとき、心はどこへ行くのでしょう。 『不快な夕闇』は、10歳の少女ヤスの視点から描かれる、喪失と罪、そして再生の物語です。 「兄が死にますように」と祈ってしまった夜から、彼女の世界は少しずつ崩れていきます。 赤いジャケットに守られるようにして、空想と現実の境界を漂いながら、自分の心と向き合っていくヤスの姿に、私は何度も胸を締めつけられました。 それでも、この本を仕入れたのは、“痛みと共に生きる”ことを、こんなにも静かに肯定してくれる物語だから。 もし今、心の奥に誰にも言えない感情があるなら── この本が、あなたのそばにそっと座ってくれるはずです。 どうぞ、ご自分のペースで、ゆっくり読んでみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。ソフトカバー/初版(2023年発行)。書籍自体は非常に良い状態ですが、表紙にわずかなスレがあるため「良好」としています。本文はきれいで通読に支障ありません。 <マリーケ・ルカス・ライネフェルトについて> マリーケ・ルカス・ライネフェルト(1991年生まれ、オランダ)は、詩人・作家であり、詩集『仔牛の羊膜』でデビュー後、初の小説『不快な夕闇』で国内外で注目を集めました。2020年、29歳でブッカー国際賞を受賞し、世界的に認知されました。詩、小説、エッセイと幅広く活躍し、オランダ文学界の若き才能として高く評価されています。自身はノンバイナリーから男性として生きることを公表しています。
-
リトルターン(集英社) ブルック・ニューマン/五木寛之訳 リサ・ダークス絵
¥50
SOLD OUT
良好(非常に良い/良好/並) 7版 ハードカバー 2002/3/23発行 ISBN4087812561 海辺を舞う小さな鳥、リトルターン。 そのひと夏の物語に、私は思わず『かもめのジョナサン』を思い出しました。 どちらも、自分の力で空を飛び、新しい世界へと踏み出す──そんな“飛翔の物語”なんですよね。 そして、どちらも五木寛之さんが訳しているのも嬉しい偶然。言葉の一つひとつがやさしく、心にすっと入ってきます。 『リトルターン』は、海辺に生きる小さなコアジサシの絵本。 初めての飛行、嵐との出会い、仲間とのつながりを経て、少しずつ大人になっていく姿が描かれています。 小さな存在でも、未来に向かって羽ばたけるんだというメッセージが、静かに心に響いてきます。 「一歩を踏み出す勇気がほしい」「誰かの背中をそっと押したい」──そんなとき、この絵本はきっと寄り添ってくれるはずです。 『かもめのジョナサン』とあわせて読めば、より深く“自由に生きること”を考えられるかもしれません。 どちらも、柚香の森にてご用意しております。よかったら、ぜひ手に取ってみてくださいね。 <ブルック・ニューマンについて> ブルック・ニューマンは、絵本『リトルターン(Little Tern)』の作者として知られる絵本作家です。物語は寓話形式で描かれ、イラストはリサ・ダークスが手がけ、日本語訳は作家・五木寛之が担当しています。現時点では、ニューマンの出身地や他の著作など、詳しい経歴は日本語では明らかにされていません。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
二都物語(新潮文庫)チャールズ・ディケンズ/加賀山卓朗訳
¥810
【良好・5版】『二都物語』チャールズ・ディケンズ|愛と革命の古典名作|新潮文庫|古本・良好 ISBN9784102030141 「あれは最高の時代であり、最悪の時代であった」── そんな印象的な一文で幕を開ける『二都物語』は、フランス革命の時代を背景に描かれた、愛と希望と自己犠牲の物語です。 ロンドンとパリという二つの都市。運命に翻弄される貴族チャールズ、彼に瓜二つの孤独な弁護士シドニー、そして家族の絆を信じる女性ルーシー。 その関係のなかに、深い愛と静かな勇気がにじみ出ています。 私がこの本を仕入れたのは、時代の波にのまれそうになったときでも、人はなお希望を手放さずにいられる──そんな確かな光を感じたから。 もし今、心が少し揺れているなら、この物語がそっと寄り添ってくれるかもしれません。 どうぞページをめくりながら、あなたの中にある“光”を見つけてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。新潮文庫/5版(2019年発行)。カバーに軽いスレがある場合がありますが、本文はきれいで通読に問題ありません。 <チャールズ・ディケンズについて> チャールズ・ディケンズ(1812–1870)は、ヴィクトリア朝時代を代表するイギリスの作家です。少年時代に父の破産で工場労働を経験し、社会の弱者への深いまなざしを作品に込めました。記者を経て作家デビューし、『オリバー・ツイスト』『二都物語』など数々の名作を残しました。社会批判と人間愛に満ちた筆致で、国民的作家と称されました。

