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パルタイ (文藝春秋) 倉橋由美子
¥1,000
【良好・第10版・ビニールカバー付】『パルタイ』倉橋由美子|文藝春秋|女流文学賞受賞作|古本 10版 1970/4/15発行 ハードカバー 「自分の心が、どこへ向かおうとしているのか」──そんな問いに立ち止まる瞬間があります。 倉橋由美子さんの『パルタイ』は、日常の裏側に潜む不安や欲望、そして“女性として生きること”の複雑さを描いた傑作です。 硬質な文体の奥に、深い静けさと皮肉なユーモアが息づいています。 初めて読んだとき、理性と感情のはざまで揺れる登場人物たちの姿に、自分の心の奥を覗き込むような不思議な感覚を覚えました。 人生のバランスを見失いそうなとき、少し距離を置いて世界を見つめ直したい方へ。 もし今、この静かな声が心に触れたなら──そっとページをめくってみてくださいね。 ※1970年発行・第10版。経年によるヤケ、角スレあり。グラシンペーパーで保護され、ビニールカバー付き。本文は良好で読みやすい状態です。
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ぬうべる とらじっく(現代思潮社) マルキ・ド・サド/澁澤龍彦訳
¥970
【初版・普及版】『ぬうべる とらじっく』マルキ・ド・サド/澁澤龍彦訳|現代思潮社|フランス文学・思想小説|古書 人の心の奥底には、光と同じだけの影がある──。 『ぬうべる とらじっく』は、マルキ・ド・サドの思想と幻想を、澁澤龍彦が研ぎ澄まされた日本語で訳した異色の一冊です。 残酷さや快楽の裏に、自由を求める精神が息づいており、読むたびに「人間とは何か」という問いが静かに立ち上がります。 この古書を手にしたとき、経年の紙の香りとともに、時代が封じた“禁じられた思考”が確かにそこに生きているのを感じました。 もし今、善と悪の境界をもう一度見つめたいと思うなら──このページをそっと開いてみてくださいね。 ※1959年発行・初版普及版。全体に経年ヤケあり、表紙裏に破れがあります。本文はしっかりしており、通読に問題ありません。 時代を超えて読み継がれてきた思想文学の古書として、丁寧に梱包し心を込めてお届けします。
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ドクトル・ジバゴ 第一部(時事通信社) パステルナーク/原子林二郎訳
¥1,270
【第6版・函・帯・ビニールカバー付】『ドクトル・ジバゴ 第一部』パステルナーク/原子林二郎訳|時事通信社|ロシア文学・愛と自由の物語|古書 1959/2/25発行 戦争と革命の荒波の中でも、人は愛を求め、生き抜こうとするものですね。 パステルナークの『ドクトル・ジバゴ 第一部』は、激動のロシアを舞台に、詩人であり医師でもある男の魂の軌跡を描いた不朽の名作です。 愛と信仰、理想と現実──そのはざまで揺れながらも、人間の尊厳を守ろうとする姿が胸に響きます。 この古書を手にしたとき、少し焼けた紙の香りに、当時の息づかいがまだ残っているように感じました。函・帯・ビニールカバーが揃った、丁寧に保たれた一冊です。 この作品をより深く味わうために、パステルナークの原作をめぐる知られざる実話を描いた『あの本は読まれているか』(ラーラ・プレスコット/東京創元社)も、ぜひ併せて読んでみてください。→ 海外文学>単行本 時代に翻弄されながらも“言葉を信じる力”が、きっと心に灯をともしてくれます。 ※1959年発行・第6版。函・帯付き。経年によるヤケ・シミあり。本文はきれいで通読に問題ありません。ビニールカバー付きの保存良好な古書です。 ◆現在のところ「第二部」の入荷予定は無しですが、入荷しましたらご案内いたします。
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ピンチランナー調書(新潮社) 大江健三郎
¥1,160
【初版・良好】『ピンチランナー調書』大江健三郎|新潮社|現代文学・父と息子の物語|古本 1976/10/20発行 「生きること」は、思い通りにならないからこそ、美しいのかもしれません。 大江健三郎の『ピンチランナー調書』は、障がいをもつ息子とともに生きる父親の苦悩と再生を描いた作品。 現実と幻想が交錯する文体の中に、他者を理解しようともがく人間の真摯な姿が浮かび上がります。 この本を開くたびに、絶望の奥にかすかな希望の灯りを見つける感覚があります。大江文学らしい重厚さと優しさが、心に静かに沁みてくるのです。 自分の弱さに向き合いたい方へ、そして「家族」を考えるすべての方へ。 もし今、言葉にできない思いを抱えているなら──この一冊を手に取ってみてくださいね。 あわせて『私という小説家の作り方』『万延元年のフットボール』『「雨の木」を聴く女たち』『個人的な体験』など、柚香の森の棚に並ぶ大江作品も、ぜひ一緒に読んでみてください。 ※1976年初版。経年による軽いヤケがありますが、本文は良好で通読に問題ありません。
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寵児(河出書房新社)津島佑子
¥1,360
【良好・初版1978年】『寵児』津島佑子|河出書房新社|母娘・愛と孤独の物語|古本|1978/6/30発行 誰かを深く愛しながらも、その愛が少しずつ遠ざかっていく瞬間── そんな痛みを、私たちはどこかで知っているのかもしれません。 津島佑子さんの『寵児』は、母と娘、恋と孤独、生と死の境を研ぎすまされた言葉で描いた物語。静けさの中にある緊張と、触れたくなるほどの繊細なぬくもりが共存しています。 この本を手に取ったのは、津島作品に流れる“孤独の中のやさしさ”に、もう一度出会いたかったから。読み終えると、自分の中にある痛みが少しやわらぎ、誰かを想う気持ちがしずかに整っていくのを感じます。 心の奥に触れる物語を求めている方へ。 もし今、この静かな一冊があなたに語りかけてきたなら──そっと、ページを開いてみてくださいね。 この本の静けさは、読む人の心を映す鏡のようです。 誰かを想う痛みを抱えている方にこそ、そっと寄り添ってくれる一冊です。 ※初版・良好な状態の古本です。カバー・本文ともに目立つ傷みはありません。
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あかんたれ ー土性っ骨ー (文藝春秋)花登筐
¥1,540
【並昭和9版・ビニールカバー付】『あかんたれ ー土性っ骨ー』花登筐|昭和人情と根性の物語|古書 9版 1977/9/20発行 天・小口・地ヤケあり、帯半分破損、ビニールカバー、本文良好 「弱い自分に、腹が立つことがある」──そんな夜、誰にでもありますよね。 花登筐(はなと こばこ)さんの『あかんたれ ー土性っ骨ー』は、昭和の大阪を舞台に、不器用ながらもまっすぐに生きようとする人々の姿を描いた人情物語です。 見栄も張るし、意地もある。それでも根の底には、誰かを思うあたたかさが流れていて、読み終えたあとには小さな勇気が胸に残ります。 この本を手に取ったとき、少し古びた紙の手触りに、人の情けや“土性っ骨(どしょうっこつ)”が確かに息づいているのを感じました。 1977年発行の第9版。天や小口にはヤケ、帯には破れがありますが、ビニールカバーが当時のまま残る貴重な一冊です。 本を開けば、昭和の笑い声と下町のぬくもりがふっとよみがえります。 優しさは、強さでもある──そんな当たり前のことを、静かに思い出させてくれる物語です。 もし今、人生に迷いや弱さを感じているなら、この一冊をそっと手に取ってみてくださいね。 ※1977年9版発行。天・小口・地に経年ヤケがあり、帯は半分破れていますが、本文は良好で通読に問題はありません。ビニールカバー付きです。 丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けします。
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私という小説家の作り方(新潮文庫)大江健三郎
¥410
【良好・2版】『私という小説家の作り方』大江健三郎|創作と記憶の旅|新潮文庫|古本 ISBN9784101126216 「物語を紡ぐことは、自分を探し続ける旅」── そんな思いが胸に残る、大江健三郎さんの自伝的エッセイ集です。 『私という小説家の作り方』は、幼い頃の記憶、父や母との関係、恩師や詩、神話との出会いなどを通して、「小説家・大江健三郎」がどのように形づくられてきたのかを静かに語ります。 創作を志す方だけでなく、「自分とは何か」を立ち止まって考えたくなったとき、この本はきっとやさしい灯りになります。 私自身も読み終えてから、自分の中に積み重なってきた言葉や出会いを、そっと大切にしたくなりました。 もし今、自分自身の物語を見つめ直したいと感じたら──どうぞ気軽にページを開いてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。表紙に折れがありますが、本文はきれいで通読に支障はありません。2版/新潮文庫 <大江健三郎さんについて> 大江健三郎さん(1935-2023)は愛媛県生まれの小説家です。東大在学中に文壇デビューし、『飼育』で芥川賞を受賞。戦後日本や社会問題を見つめ続け、『万延元年のフットボール』など多くの話題作を発表しました。1994年にはノーベル文学賞を受賞。日本文学を世界に広げた作家として、多くの読者に影響を与え続けました。
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アンクル・トムの小屋(上下巻)(旺文社文庫)ストウ夫人/大橋吉之輔訳
¥1,610
【良好・1985年重版・希少】『アンクル・トムの小屋(上下)』ストウ夫人|旺文社文庫|希少・良好古本|奴隷制度と希望|9784010620323 どうしても変えられない現実がある──それでも、人は「誠実であること」を選べるのだと、そっと教えてくれる物語があります。 黒人奴隷制度の時代、優しさと信じる心を貫いたトムの生き方は、読む人の胸に深く静かに届きます。ハリエット・ストウ夫人のこの作品は、アメリカの歴史を動かしたとも言われる一冊です。 1985年重版の《旺文社文庫版》は現在ではあまり市場に出回っておらず、上下巻揃って良好な状態でのご案内は希少です。紙にはうっすらと時の色が滲み、長い年月を経てなお、物語は凛と息づいています。 「人のやさしさを信じたい」と感じるとき、この本が静かに寄り添ってくれるかもしれません。 もし今、心に小さな灯がともったなら──そっと開いてみてくださいね。 こうして時を経て手元に届いた一冊が、誰かの心の中で新しい物語として息づいていく── 古本ならではの、静かな奇跡のような出会いになることを願っております。 ※経年によるヤケが表紙と本文にうっすらとありますが、全体として良好な状態です。 現在では入手困難な旺文社文庫版の上下巻そろい。大切にクリーニングし、丁寧に梱包してお届けいたします。
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贅沢貧乏(新潮社)森茉莉
¥2,180
【再入荷】【良好・15版】『贅沢貧乏』森茉莉|心の豊かさを描く随筆|新潮社|古本・良好|ISBN9784103215038 お金がなくても、美しいものを愛し、豊かに生きる――そんな生き方に憧れたことはありませんか? 森茉莉の『贅沢貧乏』は、質素な暮らしのなかに「心の贅沢」を見出す女性・牟礼魔利の物語です。 下北沢の小さな部屋で、猫と過ごす穏やかな時間。 食器の音、夕暮れの光…そのひとつひとつが、生きる喜びに変わっていくんです。 この本を仕入れたのは、私自身も“心の豊かさ”を思い出したかったから。読むたびに、日常の中にある小さな幸せが見えてきます。 物質ではなく心で満たされたい方へ。疲れた夜、静かにページをめくると、世界が少しやわらかく見えるはずです。 もし今、あなたの中にこの言葉が響くなら──そっと、この一冊を開いてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。函背にややヤケ、シミがありますが、本体はきれいです。 <森芽莉さんについて> 森茉莉(1903年1月7日 - 1987年6月6日)は、日本の小説家・エッセイストで、森鷗外の長女として生まれました。50歳を過ぎて本格的に文学活動を開始し、代表作に『贅沢貧乏』や『恋人たちの森』があります。彼女の作品は耽美的で幻想的な世界観を持ち、精神的な贅沢を重視しました。晩年は東京都世田谷区で一人暮らし、1987年に心不全で亡くなりました。
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伊藤野枝集(岩波文庫)森まゆみ編
¥1,240
【良好・初版】『伊藤野枝集』森まゆみ編|女性解放運動家の思想|岩波文庫|古本 2019/9/18 発行 ISBN9784003812815 「自分らしく生きたい」──その思いに、どこか胸が熱くなることはありませんか。 『伊藤野枝集』は、大正時代を駆け抜けた女性解放運動家・伊藤野枝の情熱と思想を集めた一冊です。17歳で故郷を飛び出し、『青鞜』に参加。社会の理不尽さや女性の生きづらさに、真っ向から立ち向かった野枝の言葉は、時代を超えてまっすぐに届いてきます。 私自身、この本を手にしたとき、「野枝さんの叫びは、今も生きている」と感じました。誰かに遠慮せず、弱さを抱えたままでも、自分の信じた道を選ぶ勇気──そのメッセージが心にそっと火を灯してくれます。 社会の中で息苦しさを覚えている方、自分の道を探している方へ。もし今、野枝の言葉が響くなら、どうぞページを開いてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。カバー・本文ともにきれいです。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。 <伊藤野枝さんについて> 伊藤野枝は、1895年に福岡で生まれた女性解放運動家であり、作家でもありました。14歳で上京し、後に『青鞜』に参加して、女性の自由を求めた活動を続けました。大杉栄と共に無政府主義を実践し、短い生涯を社会の変革に捧げました。1923年、関東大震災の混乱の中、命を奪われましたが、その足跡は今も残っています。
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新潮 臨時増刊号(新潮社)
¥2,100
【古書・1971年初版】『三島由紀夫読本』新潮社|1971年臨時増刊号|絶版|古書・状態付き あの日から時が経ってもなお、三島由紀夫という存在は心にざわめきを残します。 本書『三島由紀夫読本』は、1971年、彼の死の直後に刊行された臨時増刊号。 小説や評論だけでは見えてこない三島の横顔を、同時代の視点から切り取っています。 未発表作や評論、そして多くの資料を収めたこの一冊には、文学と時代の匂いが濃く刻まれています。 私自身、ページをめくりながら「作家を知ることは、その時代を生きた人々の思いを知ることなのだ」と感じました。過去を静かにたどることで、今の自分を見つめ直す時間にもなるのです。 三島文学に惹かれる方はもちろん、時代の息づかいに触れてみたい方へ。 もし今、この本が気になったなら──そっと手に取ってみてくださいね。 ※経年によるヤケ・スレがありますが、本文は通読に差し支えない状態です。古書の風合いをそのままに、丁寧に梱包してお届けします。 <三島由紀夫について> 三島由紀夫(本名:平岡公威)は、1925年1月14日、東京に生まれました。東京大学法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも、9ヶ月で退職し作家の道を選びました。1949年に『仮面の告白』で作家としての地位を確立。その後、『潮騒』や『金閣寺』など数々の名作を発表しました。1970年、最後の作品『豊饒の海』を書き終えた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。彼の作品は世界中で読まれ、ノーベル文学賞候補にもなった日本の代表的作家です。 ※ショップブログ>2025年1月15日 もチェックしてみてくださいね。
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音楽(新潮文庫)三島由紀夫
¥600
【良好・89版】『音楽』三島由紀夫|心理・欲望・文学的名作|新潮文庫|古本・良好状態 「音楽が聞こえないんです」――そう訴えて精神分析医のもとを訪れたのは、美しい女性・弓川麗子。 三島由紀夫『音楽』は、1960年代の東京を舞台に、心の奥底に沈む悩みや欲望を繊細に描いた心理小説です。 麗子の静かな告白の裏には、抑圧された感情と、愛を恐れる心の闇が隠れています。 柚香の森がこの本を選んだのは、人間の心の深淵に寄り添いながら、読み手にも自分自身の“見えない部分”をそっと照らしてくれるから。 ページをめくるたび、麗子の複雑な感情に共鳴しながら、気づけば自分の心と向き合っている自分がいます。 「最近、自分の感情がうまくつかめない…」そんな方へ。 もしこの本が気になったなら、どうぞ静かな場所で、ゆっくりとページをめくってみてくださいね。 感情の「音」が聴こえなくなったとき、 言葉が、静かな音楽のように心を癒してくれるかもしれません。 ※良好な状態の古本です。カバーにわずかなスレはありますが、本文はきれいです。 丁寧にクリーニングし、心を込めて梱包いたします。 <三島由紀夫について> 三島由紀夫(本名:平岡公威)は、1925年1月14日、東京に生まれました。東京大学法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも、9ヶ月で退職し作家の道を選びました。1949年に『仮面の告白』で作家としての地位を確立。その後、『潮騒』や『金閣寺』など数々の名作を発表しました。1970年、最後の作品『豊饒の海』を書き終えた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。彼の作品は世界中で読まれ、ノーベル文学賞候補にもなった日本の代表的作家です。 ※ショップブログ>2025年1月15日 もチェックしてみてくださいね。
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伯爵夫人(新潮社)蓮見重彦
¥500
【良好・2016年第3版】『伯爵夫人』蓮見重彦|三島由紀夫賞受賞作・幻想文学|新潮社|古本・良好 ≪3版≫2016/7/5発行 ISBN9784103043539 第29回三島由紀夫賞受賞作品 ときに、現実から少し離れた夢のような体験を本の中に求めることはありませんか。『伯爵夫人』は、そんな心にそっと寄り添う物語です。 舞台は戦時下の東京、帝国ホテル。受験を控えた青年・二朗が、和装の伯爵夫人と出会い、まだ知らない世界へと導かれていきます。 純粋さと官能、知性とユーモアが交差する一夜は、まるで白に包まれた幻想のよう。読んでいると、自分の中の「眠っていた部分」が呼び覚まされるような感覚があります。 私自身、この本を閉じたとき、心が透きとおるような余韻が残りました。迷いや閉塞感を抱えるときに、そっと心を開くきっかけをくれる一冊です。 もし今、この言葉が胸に触れるなら──どうぞ静かにページをめくってみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。カバーに軽いスレがありますが、本文はきれいです。 <蓮實重彦さんについて> 蓮實重彦さん(1936年生まれ)は、文芸・映画評論家であり、フランス文学者、小説家です。東京大学文学部卒業後、ソルボンヌ大学で博士号を取得。東大で教鞭を執り、総長も務めました。フランス現代思想を日本に紹介し、映画評論でも高く評価されています。著作多数。
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才女の運命 有名な男たちの陰で(あむすく)インゲ・シュテファン/松永美穂訳
¥1,380
【良好・初版1995年】『才女の運命 有名な男たちの陰で』インゲ・シュテファン|女性史・伝記|初版1995|古本・良好|ISBN978490062117 ≪初版≫ 1995/7/27発行 「自分の努力が、誰かの影に隠れてしまった」と感じたことはありませんか。 この本には、歴史に名を刻んだ偉人の傍らで、声を奪われた女性たちの姿が描かれています。トルストイ、シューマン、ロダン、アインシュタイン、フィッツジェラルド――彼らの陰で、同じように輝きを秘めながらも忘れられた才女たちの物語です。 仕入れのとき「これは歴史に埋もれた声をすくい上げるような本だ」と感じました。読み終えたあとに残るのは、怒りよりも「彼女たちの想いを自分の中で生かしたい」という静かな願いです。 帯付き初版の一冊です。誰かの影に疲れたとき、自分の声を取り戻したいときに。もし今、胸に響くものがあれば、そっとページを開いてみてくださいね。 ※帯付き、表紙にヨレあり。経年による汚れ・キズはありますが、本文は概ね良好です。
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暗い引力(光文社)岩井圭也
¥760
【非常に良い・初版】『暗い引力』岩井圭也|加害者と被害者家族を描く赦しの物語|光文社|古本 ≪初版≫ 2023/12/30 発行 ISBN9784334101756 「人は、他人の罪とどう向き合えばいいのか」──そんな問いに胸が重くなることはありませんか。 岩井圭也さんの『暗い引力』は、殺人事件の加害者家族と被害者家族、ふたつの視点から描かれる物語です。 互いに拭えない痛みを抱えながらも、やがて彼らは“赦すこと”の難しさと可能性に向き合っていきます。 読んでいると、自分自身の過去や心の奥にある影までも静かに照らし出されるようで、私はページを閉じた後、深く息をつきました。 重いテーマでありながら、その奥には人を信じたいと願う光が確かに宿っています。 心がざわついているときや、立ち止まって自分を見つめ直したいときにおすすめしたい一冊です。 もし今、この物語が気になるなら──どうぞそっと手に取ってみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。カバーや本文に目立つ傷みはなく、全体的にきれいです。
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ゲルマニウムの夜(文藝春秋)花村萬月
¥490
【並・初版】『ゲルマニウムの夜』花村萬月|芥川賞受賞作・人間の本質を描く小説|文藝春秋 古本 ≪初版≫ 1998/9/20 発行 ISBN9784163180702 第119回 芥川賞受賞作品 「人の心にある善と悪って、どこで分かれるんだろう」──そんな問いを抱いたことはありませんか。花村萬月さんの芥川賞受賞作『ゲルマニウムの夜』は、そのあいまいな境界を鋭く描き出した物語です。主人公の朧は衝動的に人を殺し、逃げ込んだ先は自らが育った修道院。聖と俗、暴力と性、信仰と偽善が交錯する濃密な世界が広がります。 私自身、時に目をそむけたくなる描写に胸がざわつきながらも、最後までページを閉じることができませんでした。そこには人間のどうしようもない弱さと、それでも消えない小さな光が潜んでいたからです。 人間の本質に迫りたい方や、心の奥にある問いと向き合いたい方におすすめしたい一冊。もし今、この本の言葉があなたの中に響いたなら──どうぞ、静かにページを開いてみてくださいね。 ※並の状態です。天・小口にシミやヤケがありますが、通読には支障ありません。シミが気にならない方におすすめいたします。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けします。 <花村萬月さんについて> 花村萬月・はなむらまんげつ(本名・吉川一郎)さんは1955年東京都に生まれ、幼少期に父を失い、福祉施設で過ごす。その後、放浪生活を経て、30歳を過ぎて創作活動を開始。1989年に小説デビューし、1998年に『ゲルマニウムの夜』で芥川賞を受賞しました。暴力や宗教などをテーマにした衝撃的な作品で知られています。
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薬を食う女たち(河出書房新社)五所純子
¥1,000
【非常に良い・初版】『薬を食う女たち』五所純子|薬物と女性の現実を描くルポ|古本・初版・良好 ≪初版≫2021/6/30発 『こかで、自分は関係ないと思っていたことが、じつはすぐそばにあった── そんな気づきが、この本には静かに息づいています。 『薬を食う女たち』は、五所純子さんによるルポルタージュ作品。薬に手を伸ばした女性たちの声を丁寧にすくい上げ、その背景にある孤独や、救いを求める心の揺れを淡々と、でも温かく描いています。 私がこの本を仕入れたのは、どんな言葉にも表せない「痛み」の在りかに、そっと灯りをともしてくれる一冊だと感じたから。 自分や誰かを少しでも理解したいと願うとき── この本は、静かな入り口になってくれるかもしれません。 もし今、あなたの中にこの本の言葉が響くなら。 そっと、ページをひらいてみてくださいね。 ※非常に良い状態です。読んだ形跡もなく、カバーや本文に目立つ傷みは見られません。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けします。
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不意撃ち(河出書房新社)辻原登
¥520
【非常に良い・初版】『不意撃ち』辻原登|非日常と転機を描く短編集|河出書房新社・初版・非常に良い 「思いもよらない出来事に、私たちはどう向き合えるのだろう」 辻原登さんの短編集『不意撃ち』は、日常の隙間に突然入り込んでくる“転機”を描いた物語集です。 デリヘル嬢と運転手、震災後の風景、老境の旅、宇宙の幻覚──それぞれの物語に、予測不能な瞬間と、そのとき人が選ぶ道があります。 私がこの本を選んだのは、「非日常」が訪れたときの心の揺れや葛藤が、どこか自分の中にも重なるように感じたから。 読後、きっとあなたも思うはずです。 「何が起きるか分からない毎日でも、人は前を向ける」と。 もし今、人生の節目にいるなら──この本が、あなたの背中にそっと手を添えてくれるかもしれません。 ※【非常に良い】状態です。カバー・本文ともに良好。 河出書房新社/2018年 初版発行/ハードカバー クリーニング後、丁寧に梱包して発送いたします。
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第二の性 LE DEUXIEME SEXE(駿河台出版)シモーヌ・ド・ボーヴォワール
¥1,800
【非常に良い・3版】『第二の性』シモーヌ・ド・ボーヴォワール|駿河台出版|フランス語原書序文抜粋|古本・非常に良い 3版 2002/4/1発行 装丁:単行本(55ページ) ※本書は教本です。フランス語原文で構成されており、日本語訳文は掲載されておりません(巻末に訳注あり)。全文ではなく、序文のみの抜粋収録となっております。 書店で出会うことが少ない、少し特別な一冊があります。 シモーヌ・ド・ボーヴォワール『第二の性』──本書はその原書フランス語による序文を抜粋した、希少なテキストです。 後半には日本語による注解が添えられ、学術的でありながらも、ひとつの読み物として静かに心を揺さぶってくれます。 「人は女に生まれるのではなく、女になるのだ」 その有名な言葉を、彼女自身の言葉でたどる体験は、翻訳を通してでは得られない確かな響きを持っています。 私自身、この薄い青い本を手にしたとき、時代も国も越えて「自由とは何か」という問いに向き合うきっかけをもらいました。 専門的な興味をお持ちの方にも、また自分の価値観を深めたい方にも。もし今、この本に惹かれる気持ちが芽生えたなら──その直感を大切にして、そっとページをめくってみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。外装・本文ともにきれいな状態です。 スマートレター(送料無料)にて発送いたします。追跡はございませんが、丁寧に梱包し、心を込めてお届けします。
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文学論(上)(岩波文庫)夏目漱石
¥800
【非常に良い・5版】『文学論(上)』夏目漱石|文学評論・読書の本質|岩波文庫|古本・良好|9784003600146 ≪5版≫2016/11/25発行 「なぜ人は、物語に心を動かされるのだろう──」 そんな疑問を、ふと思ったことはありませんか? 夏目漱石の『文学論(上)』は、文学の正体を探る、静かな知の旅の一冊です。 感じることと考えること。 頭と心が交差する場所に、文学の本質がある──。漱石は、そんなふうに文学を見つめながら、ひとつひとつ丁寧に解きほぐしていきます。 私がこの本に惹かれたのは、読むたびに心の奥が静かに動くからでした。難しい言葉のなかに、ふと差し込む柔らかな光のような気づきがあります。 「なんとなく好きだった読書」を、もっと深く味わいたい方へ。 自分の感受性や思考に、そっと光を当ててみたい方へ。 もし今、あなたの中にもその思いがあるなら── ゆっくりと、ページをめくってみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。カバー・本文ともにきれいで、書き込み・汚れ等はございません。 丁寧に梱包して発送いたします。静かな時間を大切にされるあなたへ、心を込めてお届けします。
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ボヴァリー夫人(新潮文庫)ギュスターヴ・フローベール/芳川泰久訳
¥600
【非常に良い・初版2015年】【再入荷】『ボヴァリー夫人』フローベール|不倫と幻想|新潮文庫|古本・非常に良い 「このままでいいのだろうか」──そんな問いが胸をよぎるとき、ふと思い出す物語があります。 フランスの片田舎。夢見がちだったエンマは、現実の生活に満たされぬ思いを抱えながら、心の空白を埋めるように恋と幻想に身を委ねていきます。 けっして明るい物語ではありませんが、フローベールの筆致は、あまりにも静かで、鋭く、どこか祈るような優しさすら感じられるのです。 この新訳版に出会ったとき、文章の呼吸がするりと肌に入ってきて──ずっと昔に読み流したつもりのこの物語が、まったく違う顔をしていました。 「何かがうまくいかない」「自分が自分でないような気がする」──そんな風に感じている方へ。 それは、あなたが丁寧に生きようとしている証かもしれません。 もし今、あなたの中にこの本の言葉が響くなら──そっと、ページをめくってみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。目立つ傷みはなく、カバー・本文ともにきれいです。 丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けいたします。
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お艶殺し(中公文庫)谷崎潤一郎
¥500
【良好・5版】『お艶殺し』谷崎潤一郎|欲望と葛藤を描く心理小説|中公文庫|古本・良好 人の心の奥には、誰にも見せたくない感情が眠っていることがあります。 谷崎潤一郎の『お艶殺し』は、そんな心の闇と美しさを、ひとつの物語の中にそっと溶け込ませた作品です。 主人公・新助と女・お艶との関係は、ただの恋愛ではなく、欲望と良心、期待と逃避のあいだで揺れ動く人間そのものの姿を描いています。 読んでいるうちに、ふと自分自身の中にも似たような葛藤があることに気づかされるかもしれません。 柚香の森がこの本を仕入れたのは、「人間らしさ」に優劣をつけず、ありのままに描こうとする谷崎の誠実なまなざしに心を打たれたからです。 もし今、心の中で何かがざわついているなら──。 この物語は、その揺らぎに寄り添いながら、静かに問いかけてくれるはずです。どうぞ、ページをめくりながらご自身の心と対話してみてくださいね。 谷崎文学の中でも、人間の「弱さ」と「真実」に深く触れる作品です。 どうかこの一冊が、あなたの心の奥の静けさにそっと届きますように。 ※良好な状態の古本です。カバーにうっすらとスレがありますが、本文は丁寧に保たれています。
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半所有者(新潮社)河野多恵子
¥800
【非常に良い・初版・帯あり】『半所有者』河野多恵子|愛と孤独を見つめる長編小説|新潮社|初版・帯あり・古本|9784103078073 誰かを思うとき、ふと「愛すること」と「支配すること」のあいだにある、微妙な揺らぎを感じたことはありませんか。 『半所有者』は、戦後の関西を舞台に、人と人との間に生まれる思いの不均衡や、心の奥に潜む孤独を静かに描いた河野多恵子の代表作です。 登場人物たちの内面を丁寧に見つめるその筆致には、痛みの中にも確かなぬくもりがあり、「人を大切に思うとはどういうことか」を静かに問いかけてきます。 この本を仕入れたのは、私自身、人との関係に少し疲れていた時期に読み、心の中にあった小さな誠実さを思い出せたからです。 人との距離に迷うとき、自分を責めてしまう夜に──。 もし今、この本の静けさがあなたの心に触れるなら、どうぞそっとページをめくってみてくださいね。 ※非常に良好な状態の古本です。カバー・帯ともにきれいに保たれており、本文にも書き込みやヤケはほとんど見られません。 丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けいたします。
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文豪ナビ 時代が後から追いかけた。そうか!早すぎたんだ/三島由紀夫は何を遺したか(2冊セット)
¥1,200
【非常に良い・初版】『文豪ナビ』『三島由紀夫は何を遺したか』2冊セット|文豪の思想と生き方|古本・初版・状態良好 ◆文豪ナビ 時代が後から追いかけた。そうか!早すぎたんだ(新潮文庫) ◆三島由紀夫は何を遺したか(きずな出版)桜井秀勲 時代を追い越してしまうほど、まっすぐに生きた人がいます。 その言葉は、誤解され、時に孤独の中に立ちながらも、確かに未来へ届いています。 『文豪ナビ 時代が後から追いかけた。そうか!早すぎたんだ』は、言葉に命をかけた文豪たちの軌跡を辿る案内書。 そして『三島由紀夫は何を遺したか』は、美と死の狭間で生きた三島由紀夫の思想と情熱を、現代に問いかける一冊です。 柚香の森がこの二冊を並べたのは、「生きづらさの中にも誇りを持つ」ことを教えてくれるから。 読み進めるほどに、時代や他者に惑わされず、“自分として生きる”ことの意味が見えてきます。 迷いの中で立ち止まっている方へ──。 もし今、この言葉たちが心に触れるなら、どうぞ静かにページを開いてみてください。 あなた自身の「生きる理由」が、そっと見つかるかもしれません。 言葉の奥にある“人の温度”を感じられる2冊です。 時代を越えてなお、まっすぐに響く声に、どうぞ耳を傾けてみてください。 ※2冊とも非常に良好な状態の古本です。カバー・帯ともに目立つ傷みはなく、本文もきれいに保たれています。 初版の貴重なセットとして、丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けいたします。

