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早期始発の殺風景(集英社文庫) 青崎有吾
¥480
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2022/1/25 発行 『早期始発の殺風景』は、青崎有吾さんが紡ぐ青春の一瞬を切り取った物語です。 5つの短編が、それぞれの登場人物が抱える小さな謎を解き明かしながら、気まずい瞬間に立ち向かっていきます。 どの話も、私たちが日々感じる人間関係の微妙な距離感や、青春時代の甘酸っぱさを丁寧に描いているんですよね。 自分自身の経験と重ね合わせると、胸が少し温かくなったり、少し切なくなったり…。 読むたびに、「ああ、こんな気持ち、あったな」と思わずにはいられません。 もし今、あなたが少し立ち止まりたいと思っているなら、この本がきっと力になってくれると思います。 謎を解く楽しさの中で、心がスッと軽くなるような瞬間がきっと訪れるはずです。 青春の一ページを感じたいあなたに、ぜひ手に取ってほしい一冊です。 表題作のそのほか、 ・メロンソダ・ファクトリー ・夢の国には観覧車がない ・捨て猫と兄妹喧嘩 ・三月四日、午後二時半の密室 ・エピローグ <青崎有吾さんについて> 青崎有吾(あおさき ゆうご)さんは、1991年生まれの日本の小説家・推理作家です。神奈川県横浜市出身で、明治大学卒業後、2012年に『体育館の殺人』でデビュー。2024年には『地雷グリコ』で複数の文学賞を受賞しました。彼の作品はロジカルな推理と緻密な構成が特徴で、映画や文学から多大な影響を受けています。
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ワセダ三畳青春記(集英社文庫) 高野秀行
¥430
【良好】(非常に良い/良好/並) 8版 2007/3/25発行 高野秀行さんの『ワセダ三畳青春記』は、早稲田大学の学生寮「野々村荘」で過ごした青春の日々を描いたノンフィクションです。 ユニークでちょっと破天荒な仲間たちとの生活は、笑いながら読めて、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。 この本は「自分らしく自由に生きることの素晴らしさ」や「帰る場所がある安心感」をそっと教えてくれる作品です。 肩の力を抜いて楽しめるので、忙しい毎日にちょっとした癒しを探している方にぴったりですよ。
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青い麦(集英社文庫) コレット/手塚伸一訳
¥310
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪8版≫1997/6/14発行 『青い麦』は、フランス文学の巨匠コレットが描く、青春の繊細さと痛みを鮮やかに映し出した作品です。 16歳のフィリップと15歳のヴァンカ、幼なじみの二人が過ごすひと夏の物語には、大人への成長と初恋の甘く苦い感情が詰まっています。 この本は、青春期特有の揺れ動く心や、相手に言えない秘密、心のどこかに残る孤独感に寄り添ってくれる一冊です。 コレットの瑞々しい文章と、手塚伸一氏の繊細な翻訳で、まるで海辺の風を感じるような心地よさを味わえますよ。 「自分の中に眠る青春の記憶を呼び覚ましたい」と思うとき、この物語はあなたの心にそっと触れるはずです。 青い麦が揺れる季節、フィルとヴァンカの気持ちに、あなたも寄り添ってみませんか?
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横道世之介(文春文庫) 吉田修一
¥460
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2012/11/10発行 『横道世之介』は、1980年代後半のバブル期、東京で過ごした大学生・横道世之介の1年間を描いた吉田修一の作品です。世之介はお人好しで、様々な人々との交流を通して成長していきます。彼の弱さと強さが交錯した姿に、思わず共感してしまうことでしょう。 この本は、青春時代の懐かしさとともに、人生の大切さや儚さを教えてくれます。世之介の言葉「この世で一番大切なのはリラックスしていることですよ」に導かれ、読み進めるたびに心がほっと温かくなるんですよね。 彼の周囲の人々との関わりを通じて、日々の中で見過ごしてしまいがちな大切な瞬間を再認識できる一冊です。 懐かしさや温かさ、時に切なさを感じられるこの作品、きっとあなたの心に寄り添い、共に歩む友人のように感じられることでしょう。