-
イングランド・イングランド(東京創元社) ジュリアン・バーンズ/古草秀子訳
¥1,400
良好(非常に良い/良好/並) 初版 2006/12/25発行 ISBN4488016391 ソフトカバー 「“本物”って、なんでしょうね?」 そんな問いかけから始まる物語に、私は静かに引き込まれていきました。 イングランドの伝統や歴史をそっくりそのまま再現し、テーマパーク化する壮大な計画――そこに巻き込まれた主人公マーサの目を通して描かれるのは、「本物」とは何かという深い問いです。 皮肉とユーモアに満ちたジュリアン・バーンズの筆は、現代社会の観光や消費文化をどこか冷ややかに、けれどどこか可笑しく描き出していきます。 読んでいると、気づけば自分の価値観まで静かに揺さぶられていて…「本物らしさ」って、誰が決めるんだろう?と、考えずにはいられませんでした。 イギリス文学や社会風刺がお好きな方、そして少し立ち止まって「今の時代」を見つめ直してみたい方に、ぜひ手にとっていただきたい一冊です。 あなたも、“本物”と“偽物”のあいだを旅してみませんか? <ジュリアン・バーンズについて> ジュリアン・バーンズは1946年生まれのイギリスの作家。『フロベールの鸚鵡』で注目を集め、『終わりの感覚』でブッカー賞受賞。知的なユーモアと鋭い風刺で現代英国文学を代表する存在です。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
読書セラピスト(東京創元社) ファビオ・スタッシ/橋本勝雄訳
¥1,100
非常に良い(非常に良い/良好/並) 初版 2022/2/18 発行 ISBN9784488016791 ハードカバー 人生に迷ったとき、もし“本”を処方してくれる人がいたら――そんな想いに、そっと応えてくれる一冊です。 元国語教師のヴィンチェは、恋人にも職も失い、人生のどん底にいました。けれど、彼はある日から「読書セラピスト」として、悩める人に本を“処方”し始めます。そんな彼のもとで起きた不可解な失踪事件。残されたのは、本のリストだけ。物語はミステリーとしても展開しつつ、読書がもたらす癒しや再生の力を、じんわりと伝えてくれます。 「本って、こんなにも人に寄り添えるんだな」──そう思わずにはいられませんでした。文学の力が、心の奥のほころびにやさしく触れてくれるのです。 読書が好きな方、人生に迷いを感じている方へ。きっと、あなたにぴったりの“処方箋”がこの本の中にあります。まずは一緒に、ヴィンチェの旅に出てみませんか。 <ファビオ・スタッシについて> ファビオ・スタッシはイタリアの作家で、読書と人生のつながりを描く作品に定評があります。代表作『読書セラピスト』はシェルバネンコ賞を受賞し、ビブリオミステリとしても高く評価されています。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
囀る魚(西村書店) アンドレアス・セシェ/酒寄進一訳
¥760
良好(非常に良い/良好/並) 初版 ハードカバー 2016/6/1 発行 ISBN9784890137268 静かな街角の古書店で、ふと人生が動き出すような瞬間って、ありませんか? 『囀る魚』は、そんな心にやさしくしみわたる一冊なんです。 舞台はアテネの旧市街。本の世界が何より好きな青年ヤニスが、偶然足を踏み入れた小さな書店で出会ったのは、静かに本を愛する女店主・リオ。 ページをめくるように少しずつ心を開いていくふたりのやりとりに、私は胸がじんわりあたたかくなりました。 本って、ただ読むものじゃないんですよね。ときに人と人を結びつけて、日常に小さな奇跡を運んできてくれるんです。 本や本屋が好きな方、そっと心を整えたい方にこそ、ぜひ読んでいただきたい物語です。 あなたの心にも、やさしいさざ波が広がりますように──そんな願いをこめて、そっとおすすめします。 <アンドレアス・セシェについて> アンドレアス・セシェは、ドイツの作家・編集者。書店や本、文学をテーマにした作品を多く手がけており、代表作『囀る魚』では読書文化への愛情と繊細な人間描写が光る。詳細な経歴や受賞歴は公的情報が少なく、出版元による確認が望まれる。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
不快な夕闇(早川書房) マーリケ・ルカス・ライネフェルト/國森由美子訳
¥1,790
良好(非常に良い/良好/並) 初版 ソフトカバー 2023/2/25発行 ISBN9784152102119 書籍自体は非常に良い状態ですが、表紙にスレありのため、良好にしました。 大切な人を失ったとき、心はどこへ行くのだろう――。 子どもの祈りが家族の運命を変えた、喪失と再生の物語。 この問いかけから始まる物語は、オランダの酪農家に生まれ育った10歳の少女ヤスの心の葛藤を描いています。 クリスマスの晩、ウサギを守りたい一心で、ヤスは「兄が死にますように」と祈り、その願いが現実になってしまうのです。 失われた兄の存在が、家族を深い悲しみに包み、ヤスはその痛みと向き合わせられます。 彼女が手放せない“赤いジャケット”が、やがて現実と空想の境界を曖昧にし、心の中で大きな変化が起こるんです。 この物語が描くのは、喪失と罪悪感、そして再生の希望です。 誰もが心の中に抱える、言葉にできない悲しみや痛み――それとどう向き合うかを静かに問いかけてくれます。 私自身もこの本を読み進めるうちに、心が少し軽くなったような気がしました。 もし今、胸の中に言葉にできない感情があるなら、この物語がそっと寄り添ってくれるかもしれません。 <マリーケ・ルカス・ライネフェルトについて> マリーケ・ルカス・ライネフェルト(1991年生まれ、オランダ)は、詩人・作家であり、詩集『仔牛の羊膜』でデビュー後、初の小説『不快な夕闇』で国内外で注目を集めました。2020年、29歳でブッカー国際賞を受賞し、世界的に認知されました。詩、小説、エッセイと幅広く活躍し、オランダ文学界の若き才能として高く評価されています。自身はノンバイナリーから男性として生きることを公表しています。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
白の闇 新装版(NHK出版) ジョゼ・サラマーゴ/雨沢泰訳
¥1,100
良好(非常に良い/良好/並) 初版 ソフトカバー 2008/5/30発行 ISBN9784140055434 ある日突然、目の前が真っ白に──そんな想像をしたことはありますか? 『白の闇』は、視界を奪う“白い病”によって人々の暮らしが音もなく崩れていく、衝撃の物語です。 誰もが理由も分からぬまま視力を失い、隔離された元病棟で生き抜こうとする人々。 食糧の奪い合い、支配と暴力の連鎖…。 極限状態のなかで、私たちが「人間らしさ」と呼んでいるものの正体が、あらわになっていくんです。 読むうちに、「見える」という当たり前がどれほど尊いことなのかに気づかされます。 そして、希望の光のように現れる“見える女性”の存在が、静かに、でも確かに、読む人の心にも光を届けてくれるんですよね。 この本は、癒しを与える物語ではないかもしれません。 でも、心の奥深くにある不安や問いに向き合い、気づきへと導いてくれる──そんな読書体験になると思います。 どうか、この白い世界の中で、あなた自身の「光」を見つけてみてくださいね。 <ジョゼ・サラマーゴについて> ジョゼ・サラマーゴ(1922–2010)は、ポルトガル出身の作家・劇作家。農家の息子として生まれ、高校中退後に整備工や新聞記者を経て、40代から本格的に執筆活動を開始しました。1982年の『修道院回想録』で注目され、1998年にはポルトガル語圏初のノーベル文学賞を受賞。社会批評と寓話性を融合させた独特の文体で、人間の本質を鋭く描いた作品を数多く残しました。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
幻影の書(新潮社) ポール・オースター/柴田元幸訳
¥1,150
良好(非常に良い/良好/並) 3版 ハードカバー 2008/12/25発行 ISBN9784105217129 失ったものが大きすぎて、心が空っぽになってしまう──そんなとき、あなたは何に手を伸ばしますか? この物語は、愛する妻と娘を飛行機事故で亡くした大学教授ジンマーが、人生の意味を見失いながらも、ふとした映画との出会いから、再び歩き出す勇気を見つけていくお話です。 ある日、届いた一通の手紙をきっかけに、彼は“死んだはず”の伝説の映画監督・ヘクター・マンの謎を追い始めます。 現実と幻想が交錯する中で、自分自身と深く向き合うその姿に、すごく心を揺さぶられました。 物語の力って、時に人の魂をふわっと抱きしめてくれるんですよね。 私も読みながら涙がこぼれました。芸術や偶然の出会いが、絶望の中にある私たちに、そっと光を差し込んでくれるんです。 もし今、あなたの心にぽつんと空いた空白があるなら──この一冊が、その空白をあたたかく満たしてくれるかもしれません。 <ポール・オースターについて> ポール・オースター(1947–2024)は、アメリカ・ニュージャージー州出身の小説家・詩人。コロンビア大学で文学を学び、多彩な職業を経験後、作家として活躍。『ニューヨーク三部作』で国際的に注目され、『ムーン・パレス』『幻影の書』など現代アメリカ文学を代表する作品を多数発表。詩や脚本、映画監督としても才能を発揮し、文学と芸術の世界に大きな影響を与えました。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
リトルターン(集英社) ブルック・ニューマン/五木寛之訳 リサ・ダークス絵
¥50
SOLD OUT
良好(非常に良い/良好/並) 7版 ハードカバー 2002/3/23発行 ISBN4087812561 海辺を舞う小さな鳥、リトルターン。 そのひと夏の物語に、私は思わず『かもめのジョナサン』を思い出しました。 どちらも、自分の力で空を飛び、新しい世界へと踏み出す──そんな“飛翔の物語”なんですよね。 そして、どちらも五木寛之さんが訳しているのも嬉しい偶然。言葉の一つひとつがやさしく、心にすっと入ってきます。 『リトルターン』は、海辺に生きる小さなコアジサシの絵本。 初めての飛行、嵐との出会い、仲間とのつながりを経て、少しずつ大人になっていく姿が描かれています。 小さな存在でも、未来に向かって羽ばたけるんだというメッセージが、静かに心に響いてきます。 「一歩を踏み出す勇気がほしい」「誰かの背中をそっと押したい」──そんなとき、この絵本はきっと寄り添ってくれるはずです。 『かもめのジョナサン』とあわせて読めば、より深く“自由に生きること”を考えられるかもしれません。 どちらも、柚香の森にてご用意しております。よかったら、ぜひ手に取ってみてくださいね。 <ブルック・ニューマンについて> ブルック・ニューマンは、絵本『リトルターン(Little Tern)』の作者として知られる絵本作家です。物語は寓話形式で描かれ、イラストはリサ・ダークスが手がけ、日本語訳は作家・五木寛之が担当しています。現時点では、ニューマンの出身地や他の著作など、詳しい経歴は日本語では明らかにされていません。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
ソフィーの世界(上・下) 哲学者からの不思議な手紙(NHK出版) ヨースタイン・ゴルデル/池田香代子訳
¥50
SOLD OUT
【上下セット】 ・ソフィーの世界(上) 良好(非常に良い/良好/並) 19版 ソフトカバー 2000/7/1 発行 ISBN4140803312 ・ソフィーの世界(下) 非常に良い(非常に良い/良好/並) 14版 ソフトカバー 2000/7/1 発行 ISBN4140803320 子どもの頃、「自分って何者なんだろう?」と、ふと立ち止まって考えたことはありませんか。 『ソフィーの世界』は、そんな問いにやさしく寄り添ってくれる物語です。 14歳の少女ソフィーのもとに届いた一通の手紙「あなたはだれ?」という問いかけから、彼女の“考える旅”が始まります。 プラトン、デカルト、カント……次々に現れる哲学者たちの言葉を通して、ソフィーと一緒に世界や自分のことを見つめ直していく時間は、まるで静かな冒険のようでした。 難しいと思われがちな哲学も、物語の中では驚くほどやわらかく、親しみやすく描かれています。 読んでいると、当たり前だと思っていた日常の風景が、ふときらめいて見えてくるのです。私もこの本に出会って、「考えることは、生きることそのものなんだ」と、あらためて気づかされました。 もし今、立ち止まりたくなるような時があったなら…、ソフィーとともに、“問い”の扉を開いてみませんか。 ページをめくるたび、心の奥にあった純粋な好奇心が、そっと目を覚ましてくれるはずです。 <ヨースタイン・ゴルデルについて> ヨースタイン・ゴルデル(1952年生まれ)は、ノルウェー出身の小説家・児童文学作家で、オスロ大学で思想史を学びました。1986年から執筆を始め、1991年に発表した『ソフィーの世界』が世界的なベストセラーとなり、53か国語に翻訳されました。ゴルデルは社会活動にも積極的で、環境・発展援助を支援する「ソフィー賞」を創設しています。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
ヴォス オーストラリア探検家の物語(上・下)(サイマル出版会) パトリック・ホワイト/越智道雄訳
¥2,550
【上下セット】 ・ヴォス オーストラリア探検家の物語(上) 良好(非常に良い/良好/並) ハードカバー 1975年 ISBN03971400452703 ・ヴォス オーストラリア探検家の物語(下) 並(非常に良い/良好/並) ハードカバー 1975年 ISBN03971400552703 カバー・少イタミ/若干ヤケ汚れ 天小口・少ヤケ汚れ 扉・若干シミ 他経年並 「自分の居場所って、どこにあるんだろう」──そんな問いを抱えたことのある方へ。 『ヴォス―オーストラリア探検家の物語』は、壮大な自然と深い精神の旅を描いた一冊です。 19世紀のオーストラリア、未知の大地を進む探検家ヴォスと、町に暮らす女性ローラ。 ふたりの心の交流を通して、「私は何者か」「この世界に自分の居場所はあるのか」といった根源的な問いが静かに胸に迫ります。 文化の狭間で揺れる葛藤と孤独、そのなかで芽生える希望。この物語には、答えよりも“寄り添い”があります。 私自身、この一冊に触れた夜、心の深いところにそっと明かりが灯った気がしました。 アイデンティティに迷うとき、きっとあなたの旅の道しるべにもなってくれるはずです。 <パトリック・ホワイトについて> パトリック・ホワイトは、20世紀を代表するオーストラリアの小説家・劇作家です。ケンブリッジ大学卒業後、詩や小説の執筆を始め、戦時中は空軍に従軍。帰国後は『ヴォス』などの傑作で注目され、1973年にノーベル文学賞を受賞しました。自然と人間の内面を深く描いた作品を多く遺しました。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
夜と霧(みすず書房) ヴィクトール・E・フランクル/池田香代子訳
¥1,200
良好(非常に良い/良好/並) 30版 ハードカバー 2016/12/9発行 ISBN4622039702 或る心理学者の強制収容所体験 「どんな絶望の中にも、人生の意味はきっとある――」 そう静かに教えてくれる一冊があります。 ヴィクトール・E・フランクルの『夜と霧』。 それは、ナチスの強制収容所という極限の世界を生き抜いた精神科医(ヴィクトール・E・フランクル)が、自らの体験を通して綴った命の記録です。 愛する家族を失い、想像を絶する苦しみの中で、彼が見出したのは「人生が自分に何を求めているのか」という問い。その問いに向き合うことで、どんな状況でも人は心の自由を失わず、人生に意味を与えられるのだと、そっと語りかけてくれます。 苦しみや迷いの中にいるあなたにこそ、手に取っていただきたい。たった一日で読み終えられるこの本が、あなたの心に静かな光を灯し、明日へ進む力となりますように。 <ヴィクトール・E・フランクルについて> ヴィクトール・E・フランクル(1905〜1997)は、オーストリア生まれの精神科医・心理学者で、「ロゴセラピー」の創始者として知られています。ロゴセラピーとは、どんな状況にあっても人は「自分の人生の意味」を見いだすことができる――その気づきを助けることで、心の病や苦しみに向き合う独自の心理療法です。フロイトの精神分析、アドラーの個人心理学に続く「第三ウィーン学派」とも呼ばれ、世界中に大きな影響を与えました。 ナチスによって強制収容所に送られ、家族を失う極限の体験を経て生還したフランクルは、人生の意味を問い続け、『夜と霧』を執筆。その後も研究と実践を重ね、ウィーン大学やハーバード大学などで教鞭を執り、世界各地で講演活動を行いました。 生涯を通じて「どんな時にも人生には意味がある」というメッセージを伝え続け、多くの人に希望を届けた偉大な人物です。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
夢を旅した少年 アルケミスト(地勇社) パウロ・コエーリョ/山川紘矢・亜希子訳
¥1,150
良好(非常に良い/良好/並) 17版 ハードカバー 1998/5/10発行 ISBN4885031184 「本当にやりたいことがあるのに、どうしても踏み出せない…」 そんなもどかしさを抱えているあなたへ、そっと手渡したい一冊があります。 スペインの少年サンチャゴが、夢に見た宝物を探して旅に出る。それが『アルケミスト 夢を旅した少年』。 王様や錬金術師、不思議な出会いを重ねながら、失敗や挫折も味わうサンチャゴ。でも、彼は少しずつ気づいていくのです。 「ほんとうの宝物は、自分のすぐそばにあった」と。 「何かを強く望めば、宇宙が力を貸してくれる」。 その言葉は、きっとあなたの心にも小さな灯りをともしてくれるはず。もし、胸の奥に眠っている“やりたいこと”があるなら…どうか、この物語を開いてみてください。 サンチャゴの旅が、あなたの一歩をそっと後押ししてくれますように。 みなさんはどんな夢を抱いていますか? <パウロ・コエーリョについて> パウロ・コエーリョは、ブラジル・リオデジャネイロ生まれの作家・作詞家です。若い頃から作家を夢見ていましたが、両親の反対や社会の期待に押しつぶされ、17歳から20歳まで精神病院に入れられるという苦しい経験をします。その後も夢をあきらめず、法学部に進学するも中退し、世界各地を放浪。自身の巡礼体験をもとに書いた『星の巡礼』で作家デビューし、続く『アルケミスト』が世界的ベストセラーに。平和活動にも力を注ぎ、今も執筆を続けています。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
図書室からはじまる愛(白水社) パドマ・ヴェンカトラマン/小梨直訳
¥1,330
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2010/6/20発行 ハードカバー ISBN97845600807333 夢や進路に迷ったとき、そっと背中を押してくれる物語に出会いたくなること、ありませんか? 今日ご紹介するのは、そんな一冊です。 舞台は1941年のインド。 裕福な家に生まれ、大切に育てられてきた少女ヴィドヤ。けれど、父の事故を機に訪れた伯父の家は、女性に自由を許さない厳しい世界でした。 進学の夢さえ奪われそうになる中、彼女が見つけた小さな“光”は、家の図書室にあった一冊の本だったのです。 閉ざされた世界の中で、本を通して少しずつ希望を取り戻していくヴィドヤの姿は、今を生きる私たちにも「踏み出す勇気」を静かに届けてくれます。 家族、社会、未来…いろんな不安を抱えるあなたに、そっと手渡したい物語。 どうぞこの一冊を開いて、ヴィドヤと一緒に“新しい一歩”を踏み出してみませんか。 あなたの心にも、あたたかな灯りがともりますように。 <パドマ・ヴェンカトラマンについて> インド出身の作家・海洋学者。19歳で渡米し海洋学博士号を取得、研究者として世界を舞台に活躍。2009年『図書室からはじまる愛』で作家デビューし、数々の文学賞を受賞。現在はアメリカ在住、教育や社会活動にも取り組んでいます。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
破壊しに、と彼女は言う(河出書房新社) マルグリット・デュラス/田中倫郎訳
¥1,000
良好(非常に良い/良好/並) 再版 1985/6/15発行 ソフトカバー ビニカバ付き ISBN4309717179 「すべてを壊してしまいたい…そんな衝動に、ふと心がゆらいだことはありませんか。その先に何があるのか、知りたくなったことは…。 マルグリット・デュラス『破壊しに、と彼女は言う』は、静かに張り詰めた空気の中で、壊すことと生きることの境界を見つめる物語です。ホテルに集う四人の男女の会話は、秩序と混乱、現実と幻想が溶けあい、読みながら私も何度も深く息をのみました。何気ない日常の奥に、こんなにも不安定で危ういものが隠れているなんて…。 それでも、壊したその先にこそ、本当に大切なものが見えるのかもしれない。そんな問いが、そっと胸に残ります。 もしあなたの中にも、静かに疼く衝動があるなら――どうぞ、この一冊を手に取ってみてください。きっと、あなた自身の新しい一面に出会えるはずです。」 みなさんは、どんな場面で「壊したい」と思ったことがあるでしょうか。 <マルグリット・デュラスについて> マルグリット・デュラス(1914-1996)は、ベトナム・サイゴン生まれのフランス作家・映画監督です。過酷な幼少期を経てフランスで学び、数々の話題作を発表。自伝的小説『愛人/ラマン』でゴンクール賞を受賞し、世界的な名声を得ました。「ヌーヴォー・ロマン」の作家と評されつつも、その枠にとどまらず、女性の生や愛、社会の抑圧を鋭く描き出す独自の作風で、20世紀フランス文学を代表する存在となりました。1996年、パリでその生涯を閉じました。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
現代の世界文学 砂の本 新装版(集英社) ホルヘ・ルイス・ボルヘス/篠田一士訳
¥1,000
良好(非常に良い/良好/並) 8版 1988/8/15発行 ソフトカバー ISBN4087730891C0397 一度開いたら、もう元には戻れない――ボルヘスの短編集『砂の本』は、現実と幻想の境をゆらす13の物語を収め、なかでも「同じページに二度と戻れない」奇書をめぐる表題作は、読むことの魔力と孤独を静かに描き出しているんです。 無限や運命といった抽象が、ぞっとするほど身近に感じられ、読むほどに現実の輪郭がぼやけていくこの本は、物語の深淵に心を預けたい方にこそおすすめ。 静かな夜、砂の本”のページをそっとめくってみませんか? <ホルヘ・ルイス・ボルヘスについて> ホルヘ・ルイス・ボルヘス(1899–1986)はアルゼンチン出身の作家・詩人・評論家。幻想文学や哲学的テーマを探求し、20世紀文学に大きな影響を与えました。晩年は視力を失いながらも創作を続けました。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。
-
無意味の祝祭(河出書房新社) ミラン・クンデラ/西永良成訳
¥50
SOLD OUT
非常に良い(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2015/4/30発行 ハードカバー ISBN9784309206721 ビニールカバー付き 「人生の意味って、考えれば考えるほどわからなくなるよね?」 そんなふうに感じたことがあるあなたへ、そっとおすすめしたい一冊があります。 ミラン・クンデラの『無意味の祝祭』は、パリを舞台に、アランという人物とその友人たちが繰り広げる、ちょっと風変わりでおかしみのある日常を描いた小説です。 一見なんでもない会話や出来事のなかに、人生の喜びや不思議、そして“無意味さ”がユーモラスに、でもどこか哲学的にちりばめられています。 読んでいるうちに、「意味がないこと」にこそ、大切な気づきが隠れているのかもしれない…そんなふうに思えてきます。 深く考えすぎて疲れた心に、ふっと風が通るような一冊。クスッと笑えて、なんだか気持ちが軽くなる。そんな読後感が、きっとあなたの心を癒してくれることだと思います。 ちょっと立ち止まりたくなったとき、どうぞ『無意味の祝祭』をそっと開いてみてくださいね。あなたの本棚に、この一冊を加えていただけたら嬉しいです。 <ミラン・クンデラについて> ミラン・クンデラは1929年生まれのチェコ出身の作家で、政治や哲学をテーマにした作品で知られています。1975年にフランスへ亡命し、『存在の耐えられない軽さ』など多くの名作を残しました。2023年、パリで逝去。
-
無知 (集英社) ミラン・クンデラ/西永良成訳
¥50
SOLD OUT
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2001/3/31発行 ハードカバー ISBN4087733408 表紙の背によれあり 「過去の選択が、今の自分を形作っている。」 そんな言葉が心に響いた方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊が、ミラン・クンデラの小説『無知』です。 長い間、故郷を離れて暮らしていたイレーナとヨゼフ。彼らが帰国を決めたとき、待っていたのは懐かしさではなく、記憶とのズレや、居場所のなさでした。 この物語は、ふるさとや過去の自分とどう向き合うかを静かに問いかけてくれます。誰しもにある“昔の選択”が、いまの自分にどうつながっているのか…。そんなことを考えながら読むと、心がじんわり温かくなります。 海外生活の経験がある方や、自分自身を見つめ直したい方にもおすすめなんです。 どうぞ『無知』を通して、あなたの「今」と「これから」に、小さな気づきが生まれますように。 <ミラン・クンデラについて> ミラン・クンデラは1929年生まれのチェコ出身の作家で、政治や哲学をテーマにした作品で知られています。1975年にフランスへ亡命し、『存在の耐えられない軽さ』など多くの名作を残しました。2023年、パリで逝去。
-
山椒魚戦争(小学館) カレル・チャペック/小林恭二・大森望訳
¥810
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1994/11/20発行 ハードカバー 1994/11/20 ISBN409251008 表紙ヤケ少あり ちょっと不思議で、とても考えさせられる一冊をご紹介します。カレル・チャペックの『山椒魚戦争』というお話です。 物語は、ある島で発見された知恵のある大きな山椒魚たちが、人間に使われはじめるところから始まります。でも、彼らはだんだん力をつけて、自分たちの文明を作り上げ、ついには人間に立ち向かっていくのです。 チャペックはこの物語を通じて、「文明ってなんだろう?」「人間のやっていることって正しいの?」と、私たちに問いかけてきます。 資本主義や全体主義といった社会の仕組みにも、鋭い視線を向けていますが、それをユーモアたっぷりに描いているので、重たすぎず読みやすいのも魅力なんです。 SFが好きな方はもちろん、世の中のことをちょっと違う角度から見てみたいという方にも、きっと面白く感じていただけると思います。もし少しでも気になったら、どうぞ気軽に手に取ってみてくださいね。あなたの考え方に、ちいさな揺さぶりをくれる一冊になるかもしれません。 <カレル・チャペックについて> カレル・チャペック(1890–1938)はチェコの作家・劇作家で、「ロボット」の語を生んだ『R.U.R.』などで知られています。多彩な分野で活躍し、ナチズムにも反対。1938年12月25日、肺炎のため死去した。
-
ある犬の飼い主の一日(新潮クレストブックス) サンダー・コラールト/長山さき訳
¥1,200
非常に良い(非常に良い/良好/並) ソフトカバー 初版 2023/4/25発行 ISBN9784105901882 ◆2020年 リブリス文学賞受賞作品 『ある犬の飼い主の一日』は、サンダー・コラールトが紡ぐ、静かでやさしい物語。 老犬スフルクと暮らすヘンクの一日は、何気ないけれど、心にしみる時間の連なり。小さな出来事が、人生の輝きをそっと照らします。 大切な存在を愛おしく思う気持ち、あなたにもきっと伝わるはずです。 オランダ固有の犬種コーイケルホンディエのスフルクを溺愛するヘンクの姿に、私も胸が温かくなりました。どうぞ、じんわりと心に染みる読書を。 <リブリス文学賞とは?> リブリス文学賞は、Twitterの投票で決まる読者が選ぶ文学賞です。対象は、国内の新作小説と海外の初めて翻訳された小説。投票はハッシュタグをつけて行い、「国内部門」「海外部門」のどちらかだけでもOK。本好きの声が反映される、ちょっと特別な文学賞です。 <サンダー・コラールトさんについて> サンダー・コラールトさんはオランダ出身の小説家。代表作『ある犬の飼い主の一日』はオランダでベストセラーとなり、日本でも新潮クレスト・ブックスから翻訳出版された。生と死を巧みに描き、人生の意味を探求する作風が特徴。
-
星の王子さま(岩波書店) サン・テグジュペリ/内藤濯訳
¥590
良好(非常に良い/良好/並) 18版 2004/7/7発行 ハードカバー ISBN4001156768C8097 『星の王子さま』は、心の奥にそっと語りかけてくる物語。 サハラ砂漠に不時着した「ぼく」は、小さな星から来た王子さまと出会います。 旅の中で、王子さまは「大切なものは目に見えない」と気づくんです。 その言葉は、私たちの日常にも響くもの。忙しさの中で忘れかけていた大切な気持ちを、この本は優しく思い出させてくれます。 人生に迷ったとき、不安なとき、そっと開いてみてください。きっと、あなたの心をあたたかく照らしてくれるはずです。 心に残る名言と深い洞察が詰まったこの一冊、あなたの人生を豊かに彩ってくれることだと思いますよ。 <サン・テグジュペリについて> サン・テグジュペリ(1900年生まれ)は、航空隊の操縦士としての経験を基に文学を執筆。1929年に『南方郵便機』を発表し、1931年に『夜間飛行』でフェミナ賞を受賞。第二次世界大戦中に自由フランス空軍に参加し、1944年に行方不明となりました。代表作『星の王子さま』は世界中で愛されています。 ※ショップカテゴリー海外文学>文庫本>『夜間飛行』
-
カモメに飛ぶことを教えた猫(白水社) ルイス・セプルベダ/河野万里子訳
¥50
SOLD OUT
良好(非常に良い/良好/並) 17版 1999/9/20 発行 ハードカバー ISBN4560046530C0097 表紙にスレ、汚れあり 『カモメに飛ぶことを教えた猫』は、ルイス・セプルベダが描く、やさしくてあたたかい物語です。 黒猫ゾルバが、母を失ったカモメの雛に寄り添い、飛ぶことを教えようとする姿は、「できるはずがない」と思うことにも、一歩踏み出してみようと思わせてくれるんです。 種を超えた友情や、約束を守ることの大切さに、じんわりと心があたたまる一冊。 読後、そっと背中を押されるような気持ちになるかもしれません。 <ルイス・セプルベダさんについて> ルイス・セプルベダさん(1949-2020)はチリ生まれの作家。社会主義運動に関わり、ピノチェト政権下で投獄・国外追放を経験。欧州で執筆を続け、『ラブ・ストーリーを読む老人』で世界的に注目される。代表作『カモメに飛ぶことを教えた猫』はロングセラーに。
-
友だち(新潮社) シーグリット・ヌーネス/村松潔訳
¥1,300
【非常に良い】(非常に良い/良好/並)) ソフトカバー ≪2版≫2020/4/15発行 2018年全米図書賞受賞作品 『友だち』はシーグリット・ヌーネスによる深い思索と感動を呼ぶ作品。 ニューヨークを舞台に、初老の女性作家が親しい男性の友人を自殺で失い、その後、亡き友人が飼っていた巨大な老犬アポロを引き取ります。 物語は、彼女とアポロとの日々を通じて、愛や友情、老い、人生の意味について深く考えさせられます。 この本を読むと、人生や愛、死についてじっくり考え、自分の感情や思考に向き合う時間が持てます。 特に、作家としての視点から文学の本質を掘り下げたり、人間と動物との関係を再考することができる点が魅力です。 静かに心に残るこの物語を、ぜひ手に取ってみてください。
-
記憶の中の一番美しいもの(講談社) カレル・ファン・ローン/長山さき訳
¥800
【良好】(非常に良い/良好/並) 表紙にスレあり ハードカバー ≪初版≫2002/11/30発行 世界の18カ国に翻訳された世界的ベストセラー小説。 『記憶の中の一番美しいもの』はカレル・ファン・ローンによる父と子の物語です。 妻を亡くしたアーミンは、自分が子どもを作れない病気であり、息子ボウが実は誰の子かという疑問に悩みます。 ボウへの深い愛情と血のつながりがないことへの葛藤が丁寧に描かれています。 この本を読むと、家族の絆が血縁を超えてどれほど強いものであるかを改めて感じます。 記憶と現実の間で揺れる登場人物たちの心情に触れ、愛と責任、人間関係の複雑さについても深く考えさせられます。 親子のつながりについて考えたい方にぴったりの作品です。静かな感動が心に残りますよ。
-
名残の薔薇 アリス・アダムズ短編集(新潮社) アリス・アダムズ/飛田茂雄・高見浩訳
¥50
SOLD OUT
非常に良い(非常に良い/良好/並) ハードカバー ≪初版≫ 1991/10/25発行 ISBN 4105240013 アリス・アダムズについて ❝アリス・アダムスは、1926年アメリカ生まれ。短編の名手として有名な作家。毎年、優秀な短編に与えられるO・ヘンリー賞を20回と特別賞も受賞しています。❞ この短編集は、人々の心の動きや、日常の中にある不条理をとても繊細に描いています。 登場人物たちの人間関係が、どこか空想的で美しく感じられますが、時には冷たい現実に抗うように、自分や大切な人を守りたくなる気持ちが湧いてくるのです。 大人の男女の複雑な心の葛藤や、何度も結婚と離婚を繰り返す登場人物など、どの物語も、切なさとちょっとしたおかしみがあり、特に『嫉妬深い夫』や『モリーの犬』には心温まる一面が感じられました。 短いながらも、感情がふわっと湧き上がる、深い魅力を持った作品です。 アリス・アダムズを初めて読む方にはぴったりな一冊!おすすめです。
-
ティファニーで朝食を(新潮社) トルーマン・カポーティ/村上春樹訳
¥700
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2008/2/25 発行 ソフトカバー 「自分らしく生きるって、どこまで自由でいられるんでしょうね」 そんな問いが、静かに心に灯る一冊をご紹介します。 舞台は第二次大戦下のニューヨーク。夜の街を自由に歩くホリー・ゴライトリーは、明るく奔放で、でもどこかさみしげな女性。ティファニーのショーウィンドウの前で「ここなら、自分でいられる」とつぶやく彼女の姿に、胸が締めつけられるんです。 原作では恋愛よりも、「自分らしさ」や「自由とはなにか」がテーマになっていて── 読んでいくうちに、自分の中の“本当に安らげる場所”について、ふと考えたくなります。 わたしもこの本を読んで、「誰かに合わせすぎて、疲れてない?」と、自分に問いかけたくなりました。 心の奥の声を、そっとすくい上げてくれるような一冊なんですよね。 村上春樹さんによる新訳で、今の感性にもすっとなじむこの物語。 どうか、あなたのそばにも届きますように。 他、 ・花盛りの家 ・ダイアモンドのギター ・クリスマスの思い出 収録されています。 <カポーティについて> トルーマン・カポーティは、1924年にニューオーリンズで生まれました。幼少期は母親とともにアメリカ南部を転々とし、17歳で「ザ・ニューヨーカー」で働き始めました。19歳でオー・ヘンリー賞を受賞、23歳で初の長編小説を発表し、作家として注目を浴びました。代表作に『ティファニーで朝食を』や『冷血』があります。1984年に59歳で亡くなりました。