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軽いめまい(講談社) 金井美恵子
¥2,500
非常に良い(非常に良い/良好/並) 初版 1997/4/8 発行 ISBN4062043084 金井美恵子の『軽いめまい』(講談社)は、何気ない日常の中にふっと忍び込む違和感を繊細に描いた物語。 専業主婦の夏実が感じる「軽いめまい」は、どこか他人事ではなく、私たちの心にもそっと寄り添ってくるんです。満たされているはずなのに、ふとした瞬間に揺らぐ気持ち、そんな経験のある方には、きっと響く一冊。 2023年には英訳され、ニューヨークタイムズやアトランティック誌でも書評されるなど、国際的にも高く評価されています。 静かに、でも確かに心の奥を揺さぶるこの物語を、ぜひ味わってみませんか? <金井美恵子について> 金井美恵子(1947年生)は、高校卒業後、作家活動を開始し、1967年『愛の生活』で文壇デビュー。『タマや』で女流文学賞受賞など、多くの作品を発表。映画評論や対談集も手がけ、東京・目白で姉と暮らしている。
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一房の葡萄(ハルキ文庫) 有島武郎
¥320
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2011/4/15発行 有島武郎さんの『一房の葡萄』は、心温まる成長物語です。 物語の主人公「僕」は、絵を描くのが好きな内向的な少年。 ある日、憧れの西洋人のジムが持っていた絵具を衝動的に盗んでしまいます。発覚してしまい、憧れの女性教師に連れて行かれますが、先生は優しく許してくれ、代わりに一房の葡萄を「僕」に渡します。 翌日、ジムとも仲直りし、二人は葡萄を分け合います。 この物語を読んで、罪と赦しについて考えるとともに、人とのつながりがどれほど大切かを感じることができます。 小さな失敗から学び、成長する主人公に共感できることでしょう。こんな温かい気持ちを感じたくなりませんか?
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友だち(新潮社) シーグリット・ヌーネス/村松潔訳
¥1,300
【非常に良い】(非常に良い/良好/並)) ソフトカバー ≪2版≫2020/4/15発行 2018年全米図書賞受賞作品 『友だち』はシーグリット・ヌーネスによる深い思索と感動を呼ぶ作品。 ニューヨークを舞台に、初老の女性作家が親しい男性の友人を自殺で失い、その後、亡き友人が飼っていた巨大な老犬アポロを引き取ります。 物語は、彼女とアポロとの日々を通じて、愛や友情、老い、人生の意味について深く考えさせられます。 この本を読むと、人生や愛、死についてじっくり考え、自分の感情や思考に向き合う時間が持てます。 特に、作家としての視点から文学の本質を掘り下げたり、人間と動物との関係を再考することができる点が魅力です。 静かに心に残るこの物語を、ぜひ手に取ってみてください。
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その姿の消し方(新潮社) 堀江敏幸
¥50
SOLD OUT
【良好】(非常に良い/良好/並) 表紙にスレあり。他は至極良好。 ソフトカバー ≪3版≫2016/11/25発行 第69回野間文芸賞受賞作品 『その姿の消し方』は、堀江敏幸さんが描く記憶と不在をテーマにした静かな物語です。 主人公の「私」がフランスの古物市で見つけた一枚の絵はがき。 その消印と詩が導く探索の旅は、数十年にわたり、様々な出会いや別れを通じて進みます。 主人公の内面の変化とともに、不在が持つ意味や時間の流れの中で変わる解釈に気づかされます。 この本は、失われたものや出会いの価値をそっと教えてくれるんです。そして、今ここにある人や出来事を大切にする気持ちをそっと育んでくれる一冊です。
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「心の病」と生きた12人の偉才たち 不安なモンロー、捨てられないウォーホル (NATIONAL GEOGRAPHIC) クラウディア・カルプ/葉山亜由美訳
¥1,580
非常に良い(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2022/11/21 発行 ソフトカバー ISBN9784863135406C0023 この本では、マリリン・モンローやアンディ・ウォーホル、ドストエフスキー、アインシュタインといった、誰もが知る偉大な人たちの人生が描かれています。彼らが残した素晴らしい成果の裏側には、実は心の悩みや生きづらさがあったんです。 著者のクラウディア・カルプは、その悩みを現代の医学や専門家の知識をもとにわかりやすく解き明かしているんです。 「成功している人もこんな苦しみを抱えていたんだ」と知ることで、私たちも元気をもらえるような内容です。 天才と「心の病」との関係は、私たちの日常にも通じるテーマ。 心の健康や自己理解のヒントが詰まっています。 「悩みがあっても前を向ける」そんなメッセージに心が温まります。ぜひ手に取ってみてください。 <クラウディア・カルプさんについて> クラウディア・カルプさんは香港生まれのアメリカ人科学ジャーナリストで、『ニューヨークタイムズ』ベストセラー作家。『ニューズウィーク』で17年間シニアライターを務めた後、独立して科学や心理学、人間行動学をテーマに執筆。『ナショナルジオグラフィック』『スミソニアン』などの著名メディアに寄稿するほか、テレビや講演でも活躍中。
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運転者(㈱ディズカバー・トゥエンティワン) 喜多川泰
¥1,200
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪10版≫2022/1/14発行 ハードカバー 喜多川泰さんの『運転者』は、人生に行き詰まりを感じている人にぴったりの物語です。 主人公の修一は中年で転職し、順調に進まない日々に苦しみながら、妻や娘との関係もうまくいかず、精神的にも金銭的にも追い詰められています。でも、そんな修一に現れたのは、不思議なタクシー。乗車してから彼の人生は少しずつ変わり始めます。 この物語はファンタジーの要素を取り入れつつ、「人生の良し悪しは自分の受け取り方次第だ」と気づかせてくれるんです。 どんな状況にも、自分の歩むべき道は必ずあると教えてくれる、心温まる内容です。 私は、読んだ後、心がスーッと軽くなりまたよ。 少しでも迷っているなら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
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余命一年、男をかう(講談社文庫) 吉川トリコ
¥590
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2024/5/15発行 『余命一年、男をかう』は、40歳の独身OL・片倉唯が、突然告げられた余命1年という現実にどう向き合っていくのかを描いた物語です。 唯は、がんの宣告を受けた後、偶然出会ったピンク髪の男・瀬名吉高にお金を貸してしまい、その関係が予想もしない方向に進んでいきます。 彼女は残された時間をどう使うべきか、自分の価値観を見つめ直しながら、少しずつ変わっていく過程が描かれているんです。 この本を読むことで、人生をどう生きるか、もっと自分を大切にしようという気持ちが湧いてくるのではないかと思います。 エピソードに共感し、深く考えさせられること間違いなし。私も、読んでいるうちに「今を大事にしよう」と感じました。 この一冊で、あなたもきっと人生の意味や大切なことに気づけると思いますよ。ぜひ、手に取ってみてくださいね。 第28回島清恋愛文学賞受賞作 <吉川トリコさんについて> 吉川トリコさん(1977年生まれ、静岡県浜松市出身)は、愛知淑徳短期大学文芸学科を卒業後、2004年に『ねむりひめ』でデビュー。以後、『グッモーエビアン!』や『戦場のガールズライフ』などがドラマ化され、映画化もされています。2021年には「流産あるあるすごく言いたい」でジャーナリズム大賞を受賞し、2022年には『余命一年、男をかう』で島清恋愛文学賞を受賞。女性や少女をテーマにした作品で注目されています。
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不倫(角川書店) パウロ・コエーリョ/木下眞穂訳
¥720
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2016/4/30 発行 ハードカバー パウロ・コエーリョの『不倫』は、日々の生活に追われる中で見失いがちな「情熱」と「自己探求」を呼び覚ましてくれる本です。 リンダという女性が、成功したはずの人生に疑問を感じ、高校時代の元彼と再会することで、新たな視点を得ていく様子は、思わず自分のことのように感じてしまうほど。 私もこの本を読んだとき、まるで自分の心の中にある葛藤と向き合ったような気がしました。 現代社会で「本当の自分」を探し続けている方には特におすすめです。 もし、あなたも自分の選択や情熱について考え直したいと思っているなら、きっと何かを得られる一冊になると思いますよ。読むたびに新しい気づきがある、そんな本です。ぜひ手に取ってみてくださいね。 <パウロ・コエーリョについて> パウロ・コエーリョは1947年にブラジルで生まれ、若い頃はヒッピーとして世界を放浪した後、作詞家として成功。1987年に作家デビューし、1988年に『アルケミスト』が世界的ベストセラーに。多くの作品を発表し、累計1億7500万部以上を売り上げ、数々の文学賞を受賞。現在はリオ・デ・ジャネイロで妻と共に暮らしています。
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嘘(ポプラ社) 宮沢賢治、与謝野晶子、エロシェンコ
¥800
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪3版≫2012/3/24発行 ソフトカバー 『嘘』宮沢賢治、与謝野晶子、エロシェンコの描く「嘘」をめぐる深い物語です。 本書『嘘』には、宮沢賢治、与謝野晶子、エロシェンコの3人の名作家がそれぞれ「嘘」というテーマを掘り下げています。 与謝野晶子の『嘘』では、盲目の少年が投げかけた鋭い問いが大人たちを困惑させるんです。こんなふうに、私たちが普段見過ごしている「嘘」に、少し立ち止まって考えさせられることが多いんです。 私はときどき、静かな時間に本を開いて、登場人物たちが私に語りかけてくるような感覚を味わいます。この本も、きっとあなたの心に深く響くと思いますよ。 3人の作家の異なる視点で「嘘」を考えながら、少しだけ自分の気持ちに寄り添ってみてください。 『嘘』を通じて、自分の内面と向き合ってみたくなる一冊です。
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この部屋から東京タワーは永遠に見えない(集英社) 麻布競馬場
¥790
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) 2版 2022/10/9 発行 ソフトカバー 『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』は、麻布競馬場さんが描く、若者たちの夢と挫折の物語です。 地方から上京して、理想とは裏腹に現実に苦しむ主人公たち。 彼らが感じる孤独や挫折は、あなたの心にも響くものがあると思います。 この本を手に取ると、東京の街で感じた「何か足りない」と思っていた気持ちが少し軽くなるかもしれませんね。社会に流されず、自分を見つめ直すきっかけになるはず。 ページをめくるたび、あなたもきっと、自分の人生を少しだけ違った視点で考えることができるはず。 この作品があなたの心に響く瞬間を、ぜひ体験してください。 <麻布競馬場さんについて> 麻布競馬場(あざぶけいばじょう)さんは、1991年生まれの日本の小説家で、慶應義塾大学卒業後、2021年にTwitterで小説を投稿し始めました。2022年には短編集『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』を刊行し、Amazon文芸ランキング1位を獲得。現在も会社員として働きつつ、覆面作家として活躍しています。
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愛の重さ(ハヤカワ文庫) アガサ・クリスティー/中村妙子訳
¥700
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪2版≫ 2010/11/15 発行 『愛の重さ』は、アガサ・クリスティーが「メアリー・ウェストマコット」の名で書いた最後の作品。 ミステリーとは異なり、心にそっと寄り添うような物語です。 主人公ローラは、両親の愛を感じられず、妹シャーリーに愛を注ぐことで自分の存在価値を見出します。でも、愛しすぎることで相手を縛ってしまうこともあるのですね。 愛することと愛されることのバランス、家族との関係など。 私も、ふと立ち止まって考えさせられました。もしかしたら、私の愛情も誰かにとって重すぎるものかもしれないし、わかってもらえてないんじゃないか?って。そんな不安を感じたとき、この本はそっと答えをくれる気がするんですよね。 何より、この物語は自分自身と向き合える時間を与えてくれますよ。 静かで温かな余韻を、あなたも感じてみませんか?
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すべて真夜中の恋人たち(講談社文庫) 川上未映子
¥380
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2014/10/15 発行 川上未映子さんの『すべて真夜中の恋人たち』は、心の奥深くに触れるような物語です。 フリー校閲者の冬子は、ある日カルチャーセンターで出会った58歳の男性、三束との出会いをきっかけに、自分自身を見つめ直す旅に出るんです。 この本は、冬子の成長や人間関係の複雑さを描きながら、私たちにも「本当の自分って何だろう?」と問いかけてくれる内容です。 「すべて真夜中の恋人たち」という言葉には、どこか深い意味が込められていて、読むたびに心に響くんですよね。川上未映子さんの美しく繊細な言葉の力に触れながら、きっと自分の内面と向き合う大切な瞬間を感じられるはずです。 もし、今自分を見つけたいと思っているなら、この本があなたの手助けになるかもしれませんよ。 心が軽くなる瞬間を、ぜひ一緒に感じてみてくださいね。 <川上未映子さんについて> 川上未映子さんは1976年、大阪で生まれました。高校卒業後、本屋でアルバイトをしながら高級クラブで働き、2002年には歌手デビュー。2007年、小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』で文壇デビューし、2008年には『乳と卵』で芥川賞を受賞。その後も数々の文学賞を受け、今では詩人、小説家として国内外で高く評価されています。
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潤一(新潮文庫) 井上荒野
¥350
【良好】(非常に良い/良好/並) 3版 2018/6/10 発行 井上荒野による恋愛小説の連作短編集 第11回島清恋愛文学賞受賞作 26歳の青年・潤一と14歳から62歳まで9人の女性との刹那の愛を描いています。 井上荒野の『潤一』は、人生の中で何度も心を動かされ、変わり続ける9人の女性たちと、流されるまま生きる男・潤一との複雑で切ない物語です。 潤一と出会ったそれぞれの女性たちが、自分自身を見つけ、変わりゆく様子を通して、人生や人間関係の不確かさに共感できるかもしれません。 官能的な描写の中に、深い人間理解が隠されているこの本。 読んでいくうちに、自分の心の中で何かが変わりそうな気がします。自分の価値観を見つめ直すきっかけにもなりますよ。 心に残る一冊をお求めのあなたに、ぜひ手に取ってほしい本です。
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月曜日の抹茶カフェ(宝島社文庫) 青山美智子
¥550
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2023/6/20 発行 「マーブル・カフェ」が特別に開く「抹茶カフェ」を舞台に、東京と京都を行き来しながら様々な人々の人生が交差する物語。 心温まる12カ月を紡いでいく、連作短編集です。 青山美智子さんの『月曜日の抹茶カフェ』は、東京と京都を舞台に、人と人とのつながりのあたたかさを描いた物語です。 月曜日だけ開く小さなカフェに集まる人々は、仕事や恋に悩んだり、大切な誰かとすれ違ったり。 そんな心の揺らぎを抱えた人たちが、一杯の抹茶とともに少しずつ自分を取り戻していきます。 この本を読むと、「ひとりじゃないんだ」とそっと背中を押してもらえるような気持ちになりますよ。 忙しい日々の合間に、ほっとひと息つきたい方にぴったりの一冊です。
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11分間(角川書店) パウロ・コエーリョ/旦敬介訳
¥720
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2004/3/1 発行 ソフトカバー 経年のヤケありますが、他はきれいな状態です。 パウロ・コエーリョの『11分間』は、まるで自分自身の心の中を覗き込んでいるかのような、それでいて深くて温かい物語です。 マリアは、ブラジルからスイスに渡り、娼婦として働く中で、愛や性、そして人生の意味について真剣に向き合っていきます。 最初は「セックスはたった11分のこと」と考えていた彼女が、次第に愛の本質を探し始めます。あなたも、恋愛や自分自身に向き合う時、何か大切なことに気づくかもしれません。 もし、今の自分が少し迷っているなら、この本がきっと心に寄り添ってくれるはずです。自分をもっと知りたい、愛の本当の意味を考えたいと思うあなたにぴったりの一冊です。 <パウロ・コエーリョについて> パウロ・コエーリョは1947年にブラジルで生まれ、若い頃はヒッピーとして世界を放浪した後、作詞家として成功。1987年に作家デビューし、1988年に『アルケミスト』が世界的ベストセラーに。多くの作品を発表し、累計1億7500万部以上を売り上げ、数々の文学賞を受賞。現在はリオ・デ・ジャネイロで妻と共に暮らしています。
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赤泥棒(講談社) 献鹿狸太朗
¥1,380
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2023/3/27発行 ハードカバー (ほぼ新品) 献鹿狸太朗さんの『赤泥棒』は、まるで自分の心の中に隠していたモヤモヤが言葉になったような、そんな感覚を与えてくれる一冊です。 特に「赤泥棒」の物語では、ちょっと理解しがたい行動を繰り返す主人公が、少しずつ自分と向き合っていく過程が描かれているんです。彼の不器用さや孤独が、まるで自分を見ているように感じるかもしれません。 自分に自信が持てなかったり、周りと違う自分に戸惑ったりすることってありますよね。 でも、この本を読んでいると、そんな気持ちが少し軽くなるような、心の奥に暖かい光が差し込んでくるような感覚に包まれます。 あなたももしかしたら、この本の中に、今の自分にぴったりな言葉や情景を見つけられるかもしれません。 ちょっとだけ勇気を持って、この本を手に取ってみてくださいね。きっとあなたの心にも、響く何かがあると思います。
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破局(早川書房) ダフネ・デュ・モーリア/吉田誠一訳
¥1,200
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2006/5/31発行 ハードカバー ダフネ・デュ・モーリアの『破局』は、人の心の奥深くに潜む影を、鋭くも繊細に描いた6つの短編集です。不安や孤独、そして思いがけない運命の変化。 どの物語も、胸の奥にそっと響く余韻を残します。 日々の暮らしの中で、「この気持ちをどう言葉にすればいいのだろう」と戸惑うことはありませんか?この本に登場する人々も、そんな言葉にできない想いを抱えながら生きています。彼らの心の揺らぎを追ううちに、不思議と自分自身の気持ちと重なる瞬間があるかもしれません。 デュ・モーリアならではの緻密な心理描写と、予測できない展開が魅力の一冊。静かに自分と向き合いたい時、そっと寄り添ってくれる物語です。 <ダフネ・デュ・モーリアについて> ダフネ・デュ・モーリア(1907-1989)は、20世紀を代表するイギリスの作家。芸術家一家に生まれ、1931年にデビュー。代表作『レベッカ』は世界的成功を収めた。生涯の大半をコーンウォールで過ごし、独特の幻想的な作風で知られる。
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檸檬(乙女の本棚)(立東舎) 梶井基次郎+げみ
¥1,300
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2018/8/8発行 ハードカバー 梶井基次郎の名作『檸檬』が、人気イラストレーターげみの手によって美しく彩られた『檸檬(乙女の本棚)』 ページをめくるたび、文学の余韻とイラストの温もりが心にやさしく広がりますよ。 ふと理由もなく気持ちが沈むこと、ありますよね。そんな時、この物語の「私」と一緒に京都の街を歩き、果物屋でレモンを手に取る。その鮮やかな黄色とひんやりした感触が、じんわりと心をほどいてくれるように感じます。 げみの幻想的なイラストが、梶井基次郎の繊細な文章をより深く味わわせてくれます。静かに寄り添うような一冊。今のあなたに、きっと必要な物語です。
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石のハート(新潮クレストブックス) レナーテ・ドレスタイン/長山さき訳
¥490
【並】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2002/4/25発行 ソフトカバー 天、地、小口にヤケありますが、他はきれいな状態です。 『石のハート』は、レナーテ・ドレスタインの深い心の物語です。 エレンという女性が、幼少期の家族の悲劇を背負いながらも、少しずつ成長していく姿が描かれています。彼女は家族の中で唯一生き残り、後ろ指を指されながらも、静かに自分と向き合っていきます。過去と現在を行き来するこの物語は、悲しみだけでなく、希望と回復の力も感じさせてくれるんです。 この本を読むことで、自分の過去や家族について考えてみたくなります。 トラウマや傷ついた心が、どのように私たちの現在に影響を与えているのか、そんなことをじっくり見つめることができるんです。 『石のハート』は、重いテーマを扱いながらも、人間の強さと脆さを見せてくれます。エレンの静かな成長を見守ることで、心が温かくなるかもしれません。
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やまいだれの歌(新潮社文庫) 西村賢太
¥50
SOLD OUT
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2022/6/1発行 『やまいだれの歌』は、西村賢太さんが描く、芥川賞受賞作『苦役列車』のラストの場面から始まる、北町貫多の青春、続編。 屈折した青春と成長の物語です。 主人公の北町貫多は、家出を繰り返していた19歳で横浜に移り、造園会社に就職します。新しい環境で仕事に励み、片思いの相手とも出会う中で、彼の人生は少しずつ変わり始めます。 貫多の読書体験や人間関係を通じて、彼の成長と共に私たちも心の中で変化を感じることができる作品です。 特に心に残るのは、彼が本と出会うことで広がる可能性と、自分を見つめ直す過程なんですよね。 自分もきっと、どんな困難な状況でも、前進し続ける勇気をもらえるはずです。
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TIMELESS(新潮社) 朝吹真理子
¥800
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2018/6/30発行 ハードカバー 『TIMELESS』は、時間の流れを超えた記憶と人々のつながりを描いた朝吹真理子さんの素敵な物語です。 恋愛感情なしで結婚した二人の視点から、過去と未来が交錯し、深く心に響く感動を与えてくれます。物語の中で、私たちが普段気づかない大切なことに触れることができるんですよ。 どこか、ちょっと不安だったり、自分の気持ちをうまく表現できないような時に、この本を読むと、ほっとできる瞬間が訪れるかもしれません。 もし今、心が少し疲れているあなたにぴったりだと思いますよ。どうぞ、手に取ってみてくださいね。
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存在の耐えられない軽さ(集英社文庫) ミラン・クンデラ/千野栄一訳
¥480
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪18版≫2019/3/17発行 ミラン・クンデラが、パリ亡命時代に発表した傑作。 『存在の耐えられない軽さ』は、冷戦下のチェコスロバキアを舞台に、愛と存在の本質を哲学的に描き出した名作です。 自由を追い求めるトマーシュ、愛に重みを感じるテレザ、そして軽やかに生きるサビナ。 彼らの交錯する愛と人生は、私たちにも共感や問いかけを与えてくれるんです。 一回きりの人生に、私たちは軽さを見出すのか、それとも重さを受け入れるのか。この問いが、心の奥深くに響きます。 読むと、自分の人生観や価値観を見つめ直し、「自分にとっての幸福や自由とは何か」を考えるきっかけになるはずです。 重厚だけれど読みやすいその文章が、きっと読み手の心に優しく語りかけてくれると思いますよ。 「これを読んで、自分自身と向き合いたい!」と思ったなら、ぜひ一度手に取ってみてくださいね。
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天然知能(講談社) 郡司ペギオ幸夫
¥1,400
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ソフトカバー ≪初版≫2019/1/10発行 「天然知能」という本は、理論生物学者の郡司ペギオ幸夫さんが、「外部」や「知能」というテーマについて深く考えた内容をわかりやすく伝えてくれる一冊です。一見すると少し難しそうですが、読んでみると「わからない」という感覚そのものが、この本が伝えたい大事なポイントだと気づかされます。 「人工知能」と「天然知能」の違いについて、優しい語り口で説明してくれるので、肩の力を抜いて、ただ感じるままにページをめくってみてください。この本を通じて、普段の自分の考え方や物事との向き合い方を、少し違った角度から見つめられるかもしれません。 「難しそう」と思っても、それを楽しむ気持ちで読んでみると、新しい気づきや発見があるはずです。ゆっくりと、この本との時間を楽しんでみてくださいね。 郡司ペギオ幸夫さんについて 郡司ペギオ幸夫(ぐんじ ペギオ ゆきお)さん(1959年生まれ)は、自己組織化や「世界と共にある存在」の理解を探求する日本の科学者です。東北大学で理学博士号を取得後、神戸大学で地球惑星科学を教え、2014年から早稲田大学理工学術院教授を務めています。複雑系科学や理論生物学での理論的モデル構築と実験研究を通じ、多くの貢献を果たしています。
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天国と、とてつもない暇(小学館) 最果タヒ
¥700
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2018/10/1発行 ソフトカバー 『天国と、とてつもない暇』は、最果タヒさんの詩集です。最果タヒさんの詩は、私たちが日常的に感じる「時間」や「存在」について、まるで新しい光を当ててくれるような不思議な力があります。 この本では、過去や未来、今をどうつなげるのかを、独特の視点で表現しているんですよね。 言葉が持つ力を感じながら、思わず自分の心を見つめ直してしまうような感覚を味わえるんです。 読んでいると、最果タヒさんがどうしてこんなにも深い世界を言葉にできるのか、少しずつ分かってきます。日常を別の角度から見ることができたり、心の中に眠っていた感情を呼び起こされるような、そんな感覚を感じられるかもしれません。 もし今、ちょっとだけ立ち止まって、自分の心の中にある不確かな部分を見つめたくなったら、この詩集がきっと力になってくれると思います。