文芸書専門の古本屋|BASEのネットショップ『柚香の森』
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「読書は心を豊かにする時間」
そんな想いから、厳選した文芸書を販売しています。
手に取った一冊があなたの日常にやさしく寄り添いますように。
柚香の森
冬の夜ひとりの旅人が(白水社) イタロ・カルヴィーノ/脇功訳
¥1,570
非常に良い(非常に良い/良好/並) 2版 2016/11/25 発行 ISBN9784560072073C0297 寒い夜、そっと本を開く。イタロ・カルヴィーノの『冬の夜ひとりの旅人が』 本書は不思議な読書体験ができます。私はとまどいました。けれど、進まずにはいられない感じなんですよね。ひとことで感想をお伝えするのは難しいので、ちょっと、物語風に内容をお話しますね。 物語に引き込まれそうになったその時、ふと気づきます。 本が乱丁で、続きを読めない……。 そんなもどかしさを抱えた「あなた」は、同じように物語を求める女性・ルドミッラと出会い、一緒に本の続きを探す旅に出ます。 章ごとに異なる物語が紡がれ、読書の意味を問いかけられるような不思議な感覚。 本を読むこと自体が、まるで物語の一部になるような、そんな特別な一冊です。 ページをめくるたび、あなたの中の「本が好き」という気持ちが、静かに、でも確かに満たされていくかもしれません。 読書の魅力を再発見したい方、物語の世界に深く浸りたい方に、そっとおすすめしたい本です。 <イタロ・カルヴィーノについて> イタロ・カルヴィーノ(1923-1985)はキューバ生まれのイタリアの作家。戦後、トリノ大学で学びながら作家活動を始め、『くもの巣の小道』でデビュー。寓話的な作品や実験的な文学で知られ、『木のぼり男爵』『冬の夜ひとりの旅人が』などを発表。「文学の魔術師」と称されます。
トマシーナ(創元推理文庫) ポール・ギャリコ/山田蘭訳
¥690
非常に良い(非常に良い/良好/並) 初版再版 2004/6/25 発行 ISBN4488560016C0197 『トマシーナ』は、猫好きなあなたにぜひ読んでほしいお話です。 主人公の少女と猫が織りなす、心温まる物語は、まるで心の中に優しい灯りをともすよう。 特に、何気ない日常に癒しを求めている時、この本を開くときっとほっとする気持ちが広がるんですよね。 小さな奇跡や深い絆が心に残って、気づけば本を閉じる頃には、まるで優しさに包まれたような気持ちになるんじゃないかなと思います。 自分を少しだけ大切にして、心が軽くなる感覚を味わえる一冊です。 <ポール・ギャリコについて> ポール・ギャリコは1897年にニューヨークで生まれ、スポーツライターとして成功後、1930年代後半に小説家に転身しました。代表作『ポセイドン・アドベンチャー』や『まぼろしのトマシーナ』などがあり、動物ファンタジーや愛の物語を得意とし、多くの作品が映画化されました。1976年にモナコで亡くなりました。
こころ(明治図書出版) 夏目漱石
¥1,200
並(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1981/5/10発行 明治図書中学生文庫41 小口、天、地に経年のヤケありますが、他はきれいな状態です。 本書は明治図書の中学生文庫として、フリガナ付きで読みやすくなっています。 『こころ』は、夏目漱石が描く、心の奥深くに隠された感情や葛藤を静かに見つめる作品。 罪悪感や後悔に悩む「先生」の姿を通して、人間の心の複雑さに触れることができるんです。 実は私も、最初に読んだとき、心の中に少しずつ染み込んでくる感覚があって、何度も読み返したくなりました。 特に人との関係に悩んでいる方には、きっと何かを感じていただけると思います。新たな発見があるかもしれませんよ。 ちなみに、武者小路実篤『友情』との比較も面白いですよ! 同じ三角関係ですが、主人公の生き方が全く違います。興味があれば、両作品楽しんでくださいね! ショップ>日本文学>文庫本>友情(岩波文庫) 武者小路実篤
ちくま日本文学004 尾崎翠(筑摩書房) 尾崎翠
¥710
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2007/11/20発行 ISBN9874480425041C0193 尾崎翠さんは、大正から昭和初期にかけて活躍した作家です。 彼女は鳥取と東京を行き来しながら、たくさんの素敵な作品を生み出しました。『ちくま日本文学004 尾崎翠』は、そんな尾崎翠さんの代表的な作品を集めた一冊で、少し不思議で魅力的な世界を感じさせてくれます。 例えば、『第七官界彷徨』では、現実と幻想が交錯するような感覚に包まれ、まるで夢の中にいるかのような不思議な気持ちが味わえます。また、彼女の作品は、時代の移り変わりや文化の違いを鋭く描き出しており、特に地方と都市の繋がりに興味がある方にはとても面白く感じられると思います。 尾崎翠さんの作品は、読むたびに新たな発見があるので、何度でも手に取りたくなる魅力があるんですよね。読み手の皆さんにとって、きっと心に残る作品になることだと思います。 私自身も、彼女の作品に触れたとき、その深さと美しさに感動しました。 本書を手に取ることで、あなたもその魅力に引き込まれること間違いなしです! <尾崎翠さんについて> 尾崎翠さんは1896年、鳥取で生まれ、1916年頃から本格的に文学活動を始めました。1920年に大学を退学後、雑誌に短編や映画評論を寄稿し、1931年に代表作『第七官界彷徨』を発表。神経を病み筆を折り、1971年に逝去しました。
一房の葡萄(ハルキ文庫) 有島武郎
¥320
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2011/4/15発行 有島武郎さんの『一房の葡萄』は、心温まる成長物語です。 物語の主人公「僕」は、絵を描くのが好きな内向的な少年。 ある日、憧れの西洋人のジムが持っていた絵具を衝動的に盗んでしまいます。発覚してしまい、憧れの女性教師に連れて行かれますが、先生は優しく許してくれ、代わりに一房の葡萄を「僕」に渡します。 翌日、ジムとも仲直りし、二人は葡萄を分け合います。 この物語を読んで、罪と赦しについて考えるとともに、人とのつながりがどれほど大切かを感じることができます。 小さな失敗から学び、成長する主人公に共感できることでしょう。こんな温かい気持ちを感じたくなりませんか?
終点のあの子(文春文庫) 柚木麻子
¥400
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪4版≫2014/8/25発行 収録作品「フォーゲットミー、ノットブルー」第88回オール讀物新人賞受賞作品(2008年) 史上最強の「ガールズ系小説」 『終点のあの子』は、柚木麻子さんが描く、女子高生たちの青春と成長をテーマにした連作短編集です。 物語は、入学式の日に出会った希代子と朱里の交流から始まります。 朱里は芸術的な家族背景を持ち、独特な個性を放つ少女で、二人の関係は少しずつ変化していきます。作品の中では、複数の女子高生たちがそれぞれの思いを抱えながら成長していく様子が描かれているんです。 思春期ならではの揺れ動く感情や人間関係が繊細に描かれ、読むと自己理解が深まり、他者への共感力も自然に育まれます。 学校生活のリアルな空気感や、少しずつ変わっていく人々の心情に共感しながら、自分の成長と重ね合わせて読むことができるはず。 もしもあなたが、自分と同じように悩みながら成長していく登場人物たちに心を寄せたくなったら、この本はぴったりです。
友だち(新潮社) シーグリット・ヌーネス/村松潔訳
¥1,300
【非常に良い】(非常に良い/良好/並)) ソフトカバー ≪2版≫2020/4/15発行 2018年全米図書賞受賞作品 『友だち』はシーグリット・ヌーネスによる深い思索と感動を呼ぶ作品。 ニューヨークを舞台に、初老の女性作家が親しい男性の友人を自殺で失い、その後、亡き友人が飼っていた巨大な老犬アポロを引き取ります。 物語は、彼女とアポロとの日々を通じて、愛や友情、老い、人生の意味について深く考えさせられます。 この本を読むと、人生や愛、死についてじっくり考え、自分の感情や思考に向き合う時間が持てます。 特に、作家としての視点から文学の本質を掘り下げたり、人間と動物との関係を再考することができる点が魅力です。 静かに心に残るこの物語を、ぜひ手に取ってみてください。
記憶の中の一番美しいもの(講談社) カレル・ファン・ローン/長山さき訳
¥660
【良好】(非常に良い/良好/並) 表紙にスレあり ハードカバー ≪初版≫2002/11/30発行 世界の18カ国に翻訳された世界的ベストセラー小説。 『記憶の中の一番美しいもの』はカレル・ファン・ローンによる父と子の物語です。 妻を亡くしたアーミンは、自分が子どもを作れない病気であり、息子ボウが実は誰の子かという疑問に悩みます。 ボウへの深い愛情と血のつながりがないことへの葛藤が丁寧に描かれています。 この本を読むと、家族の絆が血縁を超えてどれほど強いものであるかを改めて感じます。 記憶と現実の間で揺れる登場人物たちの心情に触れ、愛と責任、人間関係の複雑さについても深く考えさせられます。 親子のつながりについて考えたい方にぴったりの作品です。静かな感動が心に残りますよ。
その姿の消し方(新潮社) 堀江敏幸
¥50
SOLD OUT
【良好】(非常に良い/良好/並) 表紙にスレあり。他は至極良好。 ソフトカバー ≪3版≫2016/11/25発行 第69回野間文芸賞受賞作品 『その姿の消し方』は、堀江敏幸さんが描く記憶と不在をテーマにした静かな物語です。 主人公の「私」がフランスの古物市で見つけた一枚の絵はがき。 その消印と詩が導く探索の旅は、数十年にわたり、様々な出会いや別れを通じて進みます。 主人公の内面の変化とともに、不在が持つ意味や時間の流れの中で変わる解釈に気づかされます。 この本は、失われたものや出会いの価値をそっと教えてくれるんです。そして、今ここにある人や出来事を大切にする気持ちをそっと育んでくれる一冊です。
東京奇譚集(新潮文庫) 村上春樹
¥360
再入荷です。 【並】(非常に良い/良好/並) 表紙にスレあり。 ≪初版≫2007/12/1発行 村上春樹さんの『東京奇譚集』は、予期しない出来事に翻弄される人々の不思議な体験を描いた短編集です。 5つの物語には、偶然の出会いや喪失、心の奥に潜む孤独が繊細に描かれています。 例えば、「偶然の旅人」では、ピアノ調律師が過去との和解を果たす瞬間に心が動かされたり、「ハナレイ・ベイ」では、亡き息子を思う母親が遭遇する奇妙な出来事が胸に残るんです。 この本を読むことで、日常の中に潜む不思議さに気づき、喪失や孤独と向き合うという新たな視点を見出すことだと思います。 村上春樹さんの世界観に浸りながら、現実と非現実が交錯する瞬間に引き込まれることでしょう。 この奇妙で美しい物語を、ぜひ手に取ってみてくださいね。
犬と私 (三月書房) 江藤淳
¥800
良好(非常に良い/良好/並) 新装版初版 1999/10/15発行 ハードカバー 表紙にシミあり 『犬と私』は、3匹のコッカー・スパニエルとの24年にわたる暮らしを描いた心温まるエッセイ集です。 子供がいなかった江藤夫妻が「家族」として迎えた犬たちとの日々には、喜びも悲しみも詰まっています。 著者特有の繊細な観察と、妻・慶子さんの挿絵が、物語に優しい温かみを添えています。犬好きな方も、そうでない方も、動物と人の絆の深さを感じられる一冊です。 読めば、日々の小さな幸せの大切さに気づけるかもしれません。 「犬と私」で、愛情豊かな時間を見つけてみませんか? <江藤淳さんについて> 江藤淳さん(本名:江頭淳夫、1932年生まれ)は日本を代表する文芸評論家。慶應義塾大学卒業後、1956年『夏目漱石』で注目され、以降『漱石とその時代』などで数々の賞を受賞。評論を通じて日本文学と戦後社会に大きな影響を与えました。
恋の絵本(大和書房) 遠藤周作/長尾みのる絵
¥1,350
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1971/10/25 発行 ハードカバー B6版 「恋」をテーマに、藤周作の文と長尾みのるの絵のコラボレーションという点で、非常に魅力的な価値ある一冊となっています。言葉と絵の力で、大人の恋愛のマナー、喜びや切なさを優しく描き出していますよ。 ページをめくるたびに、心にそっと触れる言葉や絵に出会い、「恋ってこういうものかも」と感じられる瞬間が訪れるかもしれません。本書は、恋愛の楽しさだけでなく、その奥に潜む感情の機微を教えてくれる宝物のような本です。 恋の世界を覗いてみたくなったら、ぜひ手に取ってみてくださいね。 <遠藤周作さんについて> 遠藤周作(1923-1996)さんは、日本を代表する小説家。「海と毒薬」や「沈黙」などで国際的評価を得ました。カトリック信仰と日本文化を融合した作品が特徴で、芥川賞や文化勲章を受賞。「狐狸庵先生」のエッセイでも親しまれました。 <絵:長尾みのるさんについて> 長尾みのる(1929-2016)さんは日本を代表するイラストレーター・装丁家。早稲田大学卒業後、無銭世界一周旅行を経験。帰国後、イラストレーターとして活躍し、独創的な作品で児童文学や出版界に貢献しました。
「心の病」と生きた12人の偉才たち 不安なモンロー、捨てられないウォーホル (NATIONAL GEOGRAPHIC) クラウディア・カルプ/葉山亜由美訳
¥1,580
非常に良い(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2022/11/21 発行 ソフトカバー ISBN9784863135406C0023 この本では、マリリン・モンローやアンディ・ウォーホル、ドストエフスキー、アインシュタインといった、誰もが知る偉大な人たちの人生が描かれています。彼らが残した素晴らしい成果の裏側には、実は心の悩みや生きづらさがあったんです。 著者のクラウディア・カルプは、その悩みを現代の医学や専門家の知識をもとにわかりやすく解き明かしているんです。 「成功している人もこんな苦しみを抱えていたんだ」と知ることで、私たちも元気をもらえるような内容です。 天才と「心の病」との関係は、私たちの日常にも通じるテーマ。 心の健康や自己理解のヒントが詰まっています。 「悩みがあっても前を向ける」そんなメッセージに心が温まります。ぜひ手に取ってみてください。 <クラウディア・カルプさんについて> クラウディア・カルプさんは香港生まれのアメリカ人科学ジャーナリストで、『ニューヨークタイムズ』ベストセラー作家。『ニューズウィーク』で17年間シニアライターを務めた後、独立して科学や心理学、人間行動学をテーマに執筆。『ナショナルジオグラフィック』『スミソニアン』などの著名メディアに寄稿するほか、テレビや講演でも活躍中。
本が語ること、語らせること(夕書房) 青木海青子
¥1,540
非常に良い(非常に良い/良好/並) 12.0×17.0cmサイズ(単行本) 初版第三版 2022/8/14 発行 ISBN9784909179081C0095 読書好きさんにおすすめの一冊(エッセイ)です。 著者の青木海青子さんが営む奈良県東吉野の小さな私設図書館。この本では、そこを訪れる人々と本との出会いが丁寧に描かれています。 コロナ禍を背景に、著者が「本を通じて寄り添う」姿勢は、読む人の心にもそっと響くはず。本と人生を結びつける視点が、新しい読書の楽しみ方を教えてくれます。 本が持つ「力」を信じたくなるような、そんな優しいエッセイ。お疲れの日に開いてみたら、きっと心がほぐれるはずです。 「次に読むのは、これかもしれない」と感じたら、どうぞ手に取ってみてくださいね。 <青木海青子さんについて> 青木海青子(あおき・みあこ)さんは、1985年兵庫県生まれの図書館司書。大学図書館で約6年勤務後、2016年に夫と奈良県東吉野村へ移住。自宅を開放した私設図書館「Lucha Libro」を運営し、人文書を中心に本と人をつなぐ活動を行っています。2023年にはエッセイ集『不完全な司書』を出版。長年の経験を活かし、読書の楽しさと新たな視点を提案し続けています。
生きるための文学(プチグラパブリッシング) 坂口安吾など
¥720
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2007/3/28 発行 筒函 、帯、ソフトカバー、B6 ISBN9784903267555C0095 本書は、生きることに悩み、その意味を問い続けた作家たちの答えが詰まった珠玉の短編集です。 坂口安吾の瑞々しい若き日々の思索、有島武郎が子どもたちへ託した温かな思い、宮本百合子の生活の中の美への視点…など、どの作品も、読む人の心にそっと触れるものばかりなんですよね。 特に、梶井基次郎の「Kの昇天」や高村光太郎の「智恵子の半生」では、人の心の繊細さと深さを感じ、目頭が熱くなるかもしれないです。私も堀辰雄の「窓」を読んだとき、何気ない日常や景色が、いつもとは違って見えるような気がしました。 日々の忙しさの中で、自分を見つめ直したいとき、ぜひ手に取ってみてくださいね。どの作品も、そっと寄り添ってくれるような温もりがありますよ。 収録作品 ・坂口安吾「風と光と二十の私と」 ・有島武郎「小さき者へ」 ・宮本百合子「生活のなかにある美について」 ・梶井基次郎「Kの昇天」 ・高村光太郎「智恵子の半生」 ・中原中也「亡弟」 ・堀辰雄「窓」
立原正秋 珠玉短篇集二 辻が花(イディア総合研究所) 立原正秋
¥640
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1998/4/11 発行 ハードカバー ISBN494412058C0093 天、地、小口に小さなシミあり 表紙(背)ヤケ 読むには問題なく、きれいな状態です。 『辻が花』は短編集の一つで、特に「鎌倉」を舞台にした物語が印象的なんです。 25歳の青年と33歳の人妻が織りなす恋愛模様。聞くだけで少し切ないような気持ちになりますね。 この物語には、不倫というタブーも描かれていますが、その中で見えてくる人間の心の機微や揺れ動く感情がとても繊細で、じんわりと胸に響いてきます。 そして何より、能楽の世界や鎌倉の美しい景色が物語に奥行きを与えていて、日本文学ならではの趣が感じられます。私は、この本を読んで「愛って、こんなにも複雑で、それでも美しいものなんだ」と思いました。 恥ずかしいコメントですが、実際にそんな感じを受けましたよ。 心の中に小さな花を咲かせるような、そんな一冊です。 ゆったりとした時間のお供にいかがですか? <立原正秋さんについて> 立原正秋(1926年1月6日生まれ)さんは、朝鮮生まれの日本の小説家。父親の死後母親とともに日本へ渡り、早稲田大学専門部国文科に在籍するも中退しました。1947年に日本に帰化し、同年「立原正秋」のペンネームで創作活動を開始。「白い罌粟(けし)」で直木賞を受賞するなど、日本の古典文学や能楽に影響を受けた独自の世界観で知られます。編集者としても活躍し、多くの文学者を育成しました。1980年、食道癌で54歳の生涯を閉じました。
奇妙な遺言100(ちくま文庫) ロバート・S・メンチン/中西秀男訳
¥430
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1993/10/21 発行 ISBN4480027807C0198 『奇妙な遺言100』は、ロバート・S・メンチンさんが収集した、ユニークな遺言のエピソードをまとめた本です。意外な財産の分配、復讐心を感じるもの、そして温かい愛情が込められたものまで、遺言を通じて垣間見える人々の人生や思いが描かれています。読んでいると、遺言とは単に財産を分けるだけでなく、故人の心の声や個性が現れる特別な手段だと感じます。 私はこの本を読みながら、人が何を最後に残したいと思うのか、その背景にあるドラマに心を動かされました。「もし自分ならどんな言葉を遺すだろう」と考えさせられる一冊です。ぜひページをめくりながら、さまざまな人生に触れてみてくださいね。
あなたの人生の物語( ハヤカワ文庫) テッド・チャン
¥820
非常に良い(非常に良い/良好/並) 20版 2017/5/10 発行 ISBN9784150114589C0197 『あなたの人生の物語』は、テッド・チャンの名作SF短編集(全8編)で、その表題作は映画『メッセージ』の原作でもあります。 宇宙人との交信に挑む言語学者ルイーズの物語が、彼女の娘との思い出と交差しながら進んでいく作品。 読み進めるうちに、時間や言語、人生の意味についてじっくり考えたくなります。 科学的なテーマがありながら、どこか温かさや切なさがにじむ物語は、読む人の心にそっと寄り添ってくれます。 私も初めて読んだとき、こんなにも心を揺さぶられる本があるのだと感動したほど。 言語が私たちの考え方や世界の捉え方にどれほど深く関わっているのか…それを知ると、何気ない日常さえ少し特別に思えてきます。 「これから先の自分の物語」を考えたくなる、そんな1冊。ぜひ、お手に取ってみてくださいね。 <テッド・チャンについて> テッド・チャンは1967年にニューヨーク州で生まれ、台湾系アメリカ人です。ブラウン大学卒業後、SF作家としてデビュー。短編『バビロンの塔』でネビュラ賞を受賞し、その後も多数の賞を受賞。寡作ながら、現代SF界で高く評価されている作家です。
茨木のり子詩集(岩波文庫) 谷川俊太郎選
¥630
非常に良い(非常に良い/良好/並) 15版 2022/2/4発行 ISBN 4003119518 茨木のり子詩集(岩波文庫)は、茨木さんの力強さと優しさが詰まった一冊です。 谷川俊太郎さんが選んだ詩には、戦争を生き抜いた女性の切なさや未来への希望、自分らしく生きる大切さが込められています。 たとえば『自分の感受性くらい』では、自分を信じる勇気をそっと後押ししてくれる言葉が胸に響きます。この詩はこれだけで、自己啓発に匹敵しますし、自分に喝を入れられるんです。素晴らしい詩だと思います。いっそのこと暗記してもいいくらい! そして『わたしが一番きれいだったとき』 この詩には、一番きれいだった青春時代に戦争があったという、その切なさがぎゅっと詰まっています。個人的にもこの詩が大好きです。一番きれいなときが戦争なんて…と思うと、女性ならではの感覚として共感できる部分が多いのではないでしょうか。 そんな茨木のり子さんの言葉は、忙しい日々でもふと立ち止まり、自分と向き合うきっかけをくれるはず。 この詩集が、あなたの心にそっと寄り添う存在になりますように。ぜひ手に取ってみてくださいね。 <茨木のり子さんについて> 茨木のり子(いばらぎ のりこ)さんは1926年、大阪で生まれ、医薬系の学校を卒業後、1949年に医師と結婚。1950年に詩人としてデビューし、1955年に第一詩集『対話』を刊行しました。韓国現代詩の紹介にも尽力し、1991年には『韓国現代詩選』で読売文学賞を受賞。2006年に79歳で逝去しました。
はるかな国からやってきた(童話屋) 谷川俊太郎
¥760
良好(非常に良い/良好/並) ハードカバー 13版 2007/9/4発行 ISBN 4887470330 ※文庫サイズ 『はるかな国からやってきた』は、谷川俊太郎さんが心を込めて選んだ詩や文章を集めた特別な一冊です。 人生って不思議で、時に重く感じるけど、そこに隠れた美しさやつながりの意味をそっと教えてくれるような内容になっています。 「全ての生は幸福である」という谷川さんの視点が、この本全体を優しく包んでいるんですよね。 この詩集を読むたびに、自分の心と向き合ったり、気持ちが軽くなったりする、そんな経験ができるはず。 詩や言葉の温かさをじっくり味わいたい時、この一冊を手に取ってみるのも一つですよ。 <谷川俊太郎さんについて> 谷川俊太郎さん(1931年生まれ)は、日本の詩人、翻訳家、絵本作家、脚本家です。1948年に詩作を始め、1952年に処女詩集『二十億光年の孤独』を発表。映画や絵本制作にも進出し、広範なジャンルで活躍。2024年に92歳で逝去しました。
仮面の告白(新潮文庫) 三島由紀夫
¥550
良好(非常に良い/良好/並) 146版 2010/6/10発行 ISBN 4101050010 三島由紀夫の『仮面の告白』は、自分の本音と社会の期待に挟まれた主人公の葛藤を描いた、心にズシンと響く名作。 幼少期から青年期まで、主人公は「本当の自分」と「周囲が望む自分」の間で悩み、「仮面」を被りながら生きていきます。 三島由紀夫独特の美しい文章や深い心理描写が見どころで、読むほどに主人公の苦しみや切なさが胸にしみてくるんですよね。 自分と向き合う勇気や他人との折り合いについて考えさせてくれるこの作品。 必要なときこそ、読んで欲しいです。 <三島由紀夫について> 三島由紀夫(本名:平岡公威)は、1925年1月14日、東京に生まれました。東京大学法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも、9ヶ月で退職し作家の道を選びました。1949年に『仮面の告白』で作家としての地位を確立。その後、『潮騒』や『金閣寺』など数々の名作を発表しました。1970年、最後の作品『豊饒の海』を書き終えた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。彼の作品は世界中で読まれ、ノーベル文学賞候補にもなった日本の代表的作家です。 ※ショップブログ>2025年1月15日 もチェックしてみてくださいね。
道化の精神(大和出版) 太宰治
¥1,200
良好(非常に良い/良好/並) ハードカバー 新装版初版 1992/6/30発行 ISBN 4804730346 表紙に小さな汚れあり。 太宰治の『道化の精神』は、人間関係の難しさや生きづらさをそっと描いた作品です。 「道化」として生きることで社会と向き合いながら、本当の自分を探し続ける、太宰作品の登場人物たちの姿に、きっと共感できると思います。 太宰らしい美しい言葉が紡ぐ物語を読むと、「私だけが悩んでいるわけじゃないんだ」とほっとする気持ちになれるかもしれません。 自分の弱さを受け入れ、誰かをもっと優しく見つめられるようになる一冊です。 ぜひ、太宰の世界に触れてみてくださいね。 <太宰治について> 太宰治(本名・津島修治)は、1909年に青森県で生まれ、東京帝国大学で学んだ後、1930年に心中未遂を経験。1947年には『斜陽』で大ベストセラーを記録しますが、1948年に玉川上水で自殺。『人間失格』『走れメロス』などが代表作で、人間の心理を描いた作品で知られています。
夜間飛行(新潮文庫) サン・テグジュペリ/堀口大學訳
¥430
並(非常に良い/良好/並) 79版 2001/5/30発行 ISBN 410212201X 経年のヤケと表紙、小口等に擦れや傷みあり。読むには問題ありません。 この物語、『夜間飛行』は、暗い空を飛ぶ郵便飛行士たちの勇気と責任を描いた物語となっています。 飛行機がまだ新しい時代、危険な空を飛び続ける彼らの姿に、きっと共感するはず。 怖さや孤独を感じながらも、大切な使命を果たそうとする彼らの姿勢は、私たちにも「前に進む勇気」を教えてくれます。 詩的な文章とリアルな飛行シーンに心を動かされるので、日々の生活でも自分の価値を見つめ直すヒントが見つかるかもしれませんね。 この一冊で、あなたの心にも何か新しい風が吹くはずです! <サン・テグジュペリについて> サン・テグジュペリ(1900年生まれ)は、航空隊の操縦士としての経験を基に文学を執筆。1929年に『南方郵便機』を発表し、1931年に『夜間飛行』でフェミナ賞を受賞。第二次世界大戦中に自由フランス空軍に参加し、1944年に行方不明となりました。代表作『星の王子さま』は世界中で愛されています。
名残の薔薇 アリス・アダムズ短編集(新潮社) アリス・アダムズ/飛田茂雄・高見浩訳
¥50
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非常に良い(非常に良い/良好/並) ハードカバー ≪初版≫ 1991/10/25発行 ISBN 4105240013 アリス・アダムズについて ❝アリス・アダムスは、1926年アメリカ生まれ。短編の名手として有名な作家。毎年、優秀な短編に与えられるO・ヘンリー賞を20回と特別賞も受賞しています。❞ この短編集は、人々の心の動きや、日常の中にある不条理をとても繊細に描いています。 登場人物たちの人間関係が、どこか空想的で美しく感じられますが、時には冷たい現実に抗うように、自分や大切な人を守りたくなる気持ちが湧いてくるのです。 大人の男女の複雑な心の葛藤や、何度も結婚と離婚を繰り返す登場人物など、どの物語も、切なさとちょっとしたおかしみがあり、特に『嫉妬深い夫』や『モリーの犬』には心温まる一面が感じられました。 短いながらも、感情がふわっと湧き上がる、深い魅力を持った作品です。 アリス・アダムズを初めて読む方にはぴったりな一冊!おすすめです。