***文芸書専門の古本屋|BASE:古本のネットショップ書店『柚香の森』***
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そんな想いから、厳選した文芸書を販売しています。
手に取った一冊があなたの日常にやさしく寄り添いますように。
柚香の森
幸いなるかな本を読む人(毎日新聞出版) 長田弘
¥1,600
良好(非常に良い/良好/並) 2版 2009/4/5 発行 ハードカバー 2009年 第24回 詩歌文学館賞・現代詩部門受賞 この詩集は、作者の愛する25冊の本、それぞれについて一篇の詩をあてるという形になっているのです。 更に、表紙には読書をする少女の天使の絵、25の詩の扉には、一文字ずつ古いアルファベットのレタリング付きというお洒落さ! で、その25冊の本というのもまた、たのもしい! 本書の詩を読むと、この本はこういう感じなんだ、と違った側面からやってくるので、通常の読書感想とは全く違ったアプローチです。 この詩を読むと、あなたもポエムを作りたくなるかも知れません! 新しい世界が開けますね。 ・梶井基次郎「檸檬」 ・プラトン「ソクラテスの弁明」 ・「荘子 内篇」 ・尾崎一雄「美しい墓地からの眺め」 ・プーシキン「大尉の娘」 ・「エッダ」 ・カント「永遠平和のために」 ・深沢七郎「笛吹川」 ・「アラビアンナイト」 ・アウグスティヌス「告白」 ・アンデルセン「雪の女王」 ・ベンヤミン「ベルリンの少年時代」 ・中島敦「悟浄出世」 ・ホーソーン「人面の大岩」 ・モンテーニュ「エセー」 ・オヴィディウス「変身物語」 ・ニーチェ「暁光」 ・夏目漱石「草枕」 ・「春香伝」 ・カフカ「日記」 ・フォークナー「エミリーへの薔薇」 ・ゴーゴリ「書簡」 ・スピノザ「エティカ」 ・鴨長明「方丈記」 ・ポエティウス「哲学の慰め」 <長田弘さんについて> 長田弘(おさだ ひろし)さんは、1939年福島県生まれの詩人で、児童文学や文芸評論、翻訳、随筆など幅広い分野で活躍しました。1965年に詩集『われら新鮮な旅人』でデビューし、1984年には『深呼吸の必要』がロングセラーに。2015年に75歳で逝去。詩だけでなく、テレビ番組や新聞の選者としても多くの人々に親しまれました。
猫町 他17編(岩波文庫) 萩原朔太郎
¥50
SOLD OUT
良好(非常に良い/良好/並) 26版 2022/7/25 発行 「私」は東京から北越の温泉に向かう途中、偶然「繁華で美しい町」に足を踏み入れます。 そこで出会ったのは、人間の姿をした猫たちの大群。 この『猫町』は、詩集『青猫』の感覚を引き継ぎ、幻想的な短編や散文詩、随筆を十八篇収めています。 詩人としての朔太郎の独特な視点と詩情が際立っており、魅力的な小品集となっています。
敵(新潮社) 筒井康隆
¥50
SOLD OUT
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1998/1/30 発行 函あり ハードカバー 筒井康隆といえば『旅のラゴス』の印象があり、幻想的で哀愁のただようものというイメージがありました。しかし、やはり、このひとはすごいです。 本書のラストは圧巻でした。紙の本ならではの見ごたえがあります。 さて、『敵』ですが、主人公は75歳の渡辺儀助。彼は大学教授を辞めて10年になります。 愛する妻を失い、一人静かに暮らす日々を送っています。料理や晩酌を楽しみ、時には酒場にも出かける彼ですが、年下の友人とは疎遠になり、かつての教え子・鷹司靖子が訪れることはありません。 そんな彼のもとに、病が忍び寄りますが、春にはまた皆に会えるかもしれないと希望を抱きつつ生活するんです。 この作品は、儀助の私生活や夢、妄想を豊かに描写し、時には愉快さも交えながら進行します。「神」をテーマにした展開も見事だと感じましたし、読み進めるうちにその文章力に感服します。 ラストの表現は、紙の本ならではの特別なものとなっています。
ティファニーで朝食を(新潮社) トルーマン・カポーティ/村上春樹訳
¥830
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2008/2/25 発行 ソフトカバー トルーマン・カポーティによる中編小説。1961年にオードリー・ヘプバーン主演で映画化されましたよね。映画の印象が強いですよね。 『ティファニーで朝食を』は、トルーマン・カポーティの名作。 本書は新潮社から村上春樹による新訳版です。 物語は、華やかな社交界に生きるホリー・ゴライトリーが、自らの孤独や過去と向き合い、真の幸福を見つけ出す過程を描いているんです。 ニューヨークの1940年代を舞台に、カポーティの精緻な筆致と魅力的な登場人物たちが心に残りますよね。 自由と愛の本質を考えさせられ、あなたの心に深く響く一冊です。 人生を見つめ直したくなる、そんな気持ちを抱きながらページをめくりたくなりますよ。 他、 ・花盛りの家 ・ダイアモンドのギター ・クリスマスの思い出 収録されています。 <カポーティについて> トルーマン・カポーティは、1924年にニューオーリンズで生まれました。幼少期は母親とともにアメリカ南部を転々とし、17歳で「ザ・ニューヨーカー」で働き始めました。19歳でオー・ヘンリー賞を受賞、23歳で初の長編小説を発表し、作家として注目を浴びました。代表作に『ティファニーで朝食を』や『冷血』があります。1984年に59歳で亡くなりました。
奇跡 ミラクル(みすず書房) 長田弘
¥1,550
非常に良い(非常に良い/良好/並) 6版 2021/1/22 発行 ハードカバー 第55回毎日芸術賞受賞 長田弘さんの詩集『奇跡-ミラクル-』は、日常の中に潜む小さな奇跡を見つける力をくれる一冊です。 生と死、存在と不在といったテーマを、長田らしい静かな言葉で紡いでいるんです。 巻頭の「幼い子は微笑む」から、ベルリンを舞台にした詩、そして最後の「奇跡」まで、どの詩も、日々の何気ない瞬間にこそ人生の本質が隠れていると気づかせてくれるのです。 私もこの本を手に取った時、ふと「こんな小さな奇跡に気づける心を大切にしたい」と感じました。あなたも、この詩集を手にした時に、日々の生活に新たな意味を見出す瞬間が訪れるかもしれません。 読むことで、日常に潜む奇跡を見逃さず、大切に感じることができる。 そんな素敵な気持ちを一緒に感じてみてください。 ぜひ手に取ってみてくださいね。 <長田弘さんについて> 長田弘(おさだ ひろし)さんは、1939年福島県生まれの詩人で、児童文学や文芸評論、翻訳、随筆など幅広い分野で活躍しました。1965年に詩集『われら新鮮な旅人』でデビューし、1984年には『深呼吸の必要』がロングセラーに。2015年に75歳で逝去。詩だけでなく、テレビ番組や新聞の選者としても多くの人々に親しまれました。
疼くひと(中央公論新社) 松井久子
¥800
非常に良い(非常に良い/良好/並) 7版 2021/9/10 発行 『疼くひと』は、松井久子さんが描く、年齢を重ねてもなお深く切ない恋と自己発見の物語です。 主人公の唐沢燿子は、70歳にして新たな恋に溺れ、人生の後半で情熱を取り戻します。 年齢を重ねた女性の視点から描かれる性愛は、社会的タブーを乗り越えて、読み手に深く共感させられます。 この物語を通して、きっと「年齢に関係なく、人生には無限の可能性があるんだ」と感じることだと思います。 『疼くひと』は、年齢を重ねても尽きることのない人間の情熱と欲望を鮮やかに描き出し、読者の心に静かな革命を起こす一冊です。松井久子さんの大胆かつ繊細な筆致が、あなたの人生観を揺さぶるかもしれませんよ。 私も、若い頃に感じられなかった感情や視点が、年齢を重ねることで見えてきました。『疼くひと』を手に取ったとき、その一歩を踏み出す勇気がもらえる気がします。 もしあなたが、これからの人生に何か新しい刺激を求めているなら、きっと心に響く一冊になると思います。ぜひ、手に取ってみてくださいね。 <松井久子について> 松井久子は1946年生まれの映画監督、プロデューサー、そして小説家です。早稲田大学演劇科を卒業後、編集者としてキャリアをスタート。その後、俳優のプロダクションを経営し、1998年に映画『ユキエ』で監督デビュー。映画『折り梅』や日米合作映画『レオニー』も手掛けました。2023年には小説『疼くひと』で作家デビューし、続編も発表。年齢に関係なく新たな挑戦を続けている人物として注目されています。
蒲団・重右衛門の最後(新潮文庫) 田山花袋
¥420
非常に良い(非常に良い/良好/並) 89版 2022/10/30 発行 田山花袋の『蒲団・重右衛門の最後』は、”日本の自然主義文学の深み”を感じることができる一冊です。 『蒲団』では、既婚作家と若い女学生の微妙な距離感が生み出す葛藤を通して、人間の弱さや絶望を鮮烈に描いています。 『重右衛門の最後』では、社会から疎外された人物たちの深い憎しみや孤独が、思わず引き込まれてしまうほどの力強さで描かれています。 どちらの作品も、心に深く刻まれ、読むたびに新しい気づきがあるのが魅力。何度読んでも飽きません。 私が思うに、この本は単に物語を楽しむだけでなく、人間の本質に触れることができるので、人間の複雑さや痛みを感じることで、私たちが日常生活でどれだけ見過ごしている感情や思いがあるのかに気づけるのかもしれません。 きっと、読み手にも共感できる瞬間がたくさんあるはずなんです。 この作品を手に取って、あなたの心の深い部分に触れてみてください。きっと、心に残る一冊になるはずですよ。 <田山花袋について> 田山花袋(本名:田山録弥(ろくや))は、1871年に栃木県で生まれました。14歳で上京し、19歳で小説家を志し、尾崎紅葉に師事しました。博文館に勤務し、1907年には『蒲団』を発表、日本自然主義文学を確立しました。その後、『生』や『妻』など多くの作品を残し、1930年に60歳で亡くなりました。
小銭をかぞえる(文春文庫) 西村賢太
¥50
SOLD OUT
非常に良い(非常に良い/良好/並) 4版 2011/6/5 発行 金欠で妄想に悩む主人公は、愛憎や暴力に翻弄される最底辺の男です。彼の壮絶な日々は悲惨さを超えて笑いを誘うほど。 西村賢太さんの傑作私小説2篇は、暴言を吐きながらも優しさを見せる一面が描かれています。中卒の彼は、年下の大卒の女性と同棲しており、日常の何気ないシーンがとてもユーモラスに表現されています。自宅やデパートに行く会話のやり取りが秀逸なのでクスッと笑える場面もあります。 ちなみに、私は、西村賢太さんの作品はどれも不思議と一気読みできてしまいます。 私小説であり、西村賢太さん自身が文学に詳しいため、作品中に登場する作家や作品の情報から文学の知識も得られるのが良いところであり、私にとっての西村賢太の楽しみ方の一つです。
ちくま日本文学全集 織田作之助 1913-1947(筑摩書房) 織田作之助
¥650
良好(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1993/5/20 発行 織田作之助得意の短編集です。織田作は短編の名手なので本当に面白い。 『ちくま日本文学全集 織田作之助 1913-1947』に収められた織田作之助の作品は、大阪の庶民の生活を生き生きと描き出し、そこに生きる人々の強さや弱さ、愛情や葛藤を見事に表現しているのです。 特に『夫婦善哉』では、困難に立ち向かいながらも前向きに生きる夫婦の姿に胸が熱くなります。 笑いと涙が交錯するその物語の中に、誰もが抱える日々の悩みや喜びが共鳴し、温かい気持ちになれることだと思いますよ。 大阪弁の魅力も相まって、読んでいるとまるでその場にいるような感覚に。心温まる物語を通して、あなたの心にも少しでも勇気と希望を届けてくれる一冊です。 本書には代表作『夫婦善哉』や『勧善懲悪』『アドバルーン』など名作が入っているので、楽しめます。 織田作を満喫してくださいね! <織田作之助について> 織田作之助(おだ さくのすけ)は、1913年、大阪に生まれました。旧制第三高等学校を中退後、1938年に『雨』でデビューし、1940年には『夫婦善哉』で作家として名を馳せます。戦後は無頼派作家として活躍し、評論も手掛けましたが、1947年に結核で急逝。短い生涯の中で、大阪の庶民を描き、文学に大きな影響を与えました。 ※『夫婦善哉』については、ショップブログ>2024年10月5日です。ぜひチェックしてみてくださいね!
父と子(新潮文庫) ツルゲーネフ/工藤精一郎訳
¥450
非常に良い(非常に良い/良好/並) ≪2版≫1998/11/10発行 『父と子』(新潮文庫)は、ツルゲーネフの名作で、親子の愛情だけでなく、新旧世代間の価値観の対立を深く描いています。 大学を卒業したアルカージーと彼の友人バザーロフの物語は、当時のロシア社会の変化を背景にしながらも、現代にも通じるテーマを含んでいます。 冷静で虚無主義者のバザーロフが恋愛に揺れる場面や、父世代との意見のぶつかり合いには、「私たちも同じだな」と感じることが多いかもしれません。どんなに強い理念を持っていても、人間の弱さや感情は切り離せない――そんな深いメッセージが込められているんですよね。 読むことで、家族や世代間の関係、自分自身の信念について改めて考えるきっかけになる一冊です。 ロシアの美しい農村風景が織り交ぜられた描写も素晴らしいので、ぜひページをめくってみてくださいね!
愛について語るときに我々の語ること(村上春樹 翻訳ライブラリー)(中央公論社) レイモンド・カーヴァー/村上春樹訳
¥1,000
非常に良い(非常に良い/良好/並) 6版 2020/3/31 発行 ソフトカバー レイモンド・カーヴァーの短編集(1981年)は、村上春樹さんが「作風の変化を感じられる」と紹介している本です。 『愛について語るときに我々の語ること』は、レイモンド・カーヴァーの深い洞察を感じさせる短編小説集で、村上春樹がその微妙なニュアンスを日本語に優しく訳しています。 物語の中では、二組のカップルが愛の意味を語り合いながら、愛とは何かを少しずつ紐解いていきます。シンプルながらも心に響くその言葉たちは、あなた自身の愛や人間関係についても考えさせてくれるはずなんですよね。 もし、あなたが「愛」についてじっくりと考え、心の中で少し立ち止まってみたいと思うなら、この本はまさにぴったりです。 カーヴァーの素朴でありながら深い言葉を、村上春樹の優しい訳で味わうことで、きっと自分にとっての「愛」というものがもっと鮮明に見えてくると思います。 私もこの本を読み返すたびに、「愛って一体何だろう?」と考えさせられます。 あなたも、きっと同じように感じるはずだと感じます。手に取って、その心に響く一節を味わってみてくださいね。 <レイモンド・カーヴァーについて> レイモンド・カーヴァー(1938年生まれ)は、アメリカの短編小説作家で、労働者階級の生活を描いた現実主義的な作風で知られます。カリフォルニアで創作を学び、1970年代から80年代に名声を確立。アルコール依存症を克服し、1988年に肺がんで死去しました。代表作に『愛について語るときに我々の語ること』があります。
絵のない絵本(新潮文庫) アンデルセン/矢崎源九郎訳
¥50
SOLD OUT
良好(非常に良い/良好/並) 103版 2008/6/15 発行 この物語は、貧しい絵描きが主人公です。 友達もおらず、窓からは灰色の煙突しか見えません。ところが、ある晩、お月さまが話しかけてきて、いろんな話をしてくれるのです。お月さまは、ヨーロッパの人々の生活や悩みを話したり、時にはインドや中国、アフリカといった遠い国の不思議なお話をしてくれるんです。 本書は、アンデルセンの作品の中でも少し変わった内容で、月が絵描きに毎晩違うお話をしてくれる構成です。なかには結末がはっきりしない話もありますが、それが逆にいろんな解釈ができる楽しさを感じさせてくれます。まるで詩のような作品で、アンデルセンの心の中を描いた絵のように感じる部分もあり、「絵のない絵本」というタイトル通り、頭の中で美しい風景が広がる作品です。
人形の家(新潮文庫) イプセン/矢崎源九郎訳
¥420
非常に良い(非常に良い/良好/並) 97版 2021/5/20 発行 イプセンの名を世界的ならしめたものがこの『人形の家』です。 ヘンリック・イプセンの『人形の家』は、ただの物語ではなく、私たちの心に深く響く一冊なんです。 家族や社会の中で自分を犠牲にして生きることに悩む女性、ノラが主役です。 夫のために秘めた借金が明らかになり、彼女は「人形のように扱われている」と気づくのです。 この作品を読み進めるうちに、私たちも自分自身が大切にされているか、自由に生きられているかを考えさせられます。 私も最初は、この本が描く時代背景や状況に圧倒されてしまいました。でも、読み進めるうちにノラの決断に勇気づけられ、心の中で応援している自分に気づくんです。 現代の私たちにもつながる普遍的なテーマが描かれているからこそ、深く心に残る物語でした。 イプセンの言葉に触れることで、もしかしたら、あなた自身も新たな気づきがあるかもしれません。 『人形の家』は、きっと大切な一冊になると思います。 読んだことのない方は、一度読んでみてくださいね! <ヘンリック・イプセンについて> ヘンリック・イプセン(1828年–1906年)は、ノルウェー出身の劇作家・詩人で、近代リアリズム演劇を確立しました。20歳で戯曲を自費出版し、劇場での経験を積んだ後、海外で27年間暮らしました。代表作『人形の家』(1879)で名声を得、社会問題を扱った作品で影響を与えました。
赤い唇(集英社文庫) マヌエル・プイグ/野谷文昭訳
¥1,000
並(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1994/11/25 発行 表紙の背に劣化。天、地、小口に汚れアリ。 それ以外は読書には全く問題ありません。 プイグの第二作目が本書『赤い唇』です。 この作品は発売後たちまち大ベストセラーとなり、それまで無名に近かったプイグは一躍人気作家となり、専業作家としてスタートしたのです。 『赤い唇』は、マヌエル・プイグが描く、アルゼンチンの青春と恋愛が絡み合う物語です。 手紙をきっかけに広がる過去の記憶や、人々の心の葛藤が繊細に描かれ、読んでいるうちにその世界に引き込まれていきます。 プイグ独特の文体と、多様な形式で進むストーリーが新鮮で、思わず文章追ってしまうほど。 最初は少し難しく感じるかもしれませんが、物語が進むにつれて徐々に繋がっていくので、読み進める楽しみがありますよ。複数の男女が絡むドロドロした関係や都会と田舎、病気や信仰など、テーマが深くて考えさせられるんですよね。 読んだ後、何かを感じ取りたくなる、そんな一冊ですよ。 私も手に取った時、まるで自分の過去に触れるような不思議な感覚を覚えました。『赤い唇』、きっとあなたの心にも響くはずです。 <マヌエル・プイグについて> マヌエル・プイグは、1932年アルゼンチン生まれの作家です。映画に夢中だった少年時代を経て、映画監督を目指しましたが、小説家に転身。1960年代から作家として名を馳せ、『赤い唇』や『蜘蛛女のキス』で国際的に評価されました。政治的理由で亡命を余儀なくされ、1990年にメキシコで亡くなりました。独自の文体と現代的なテーマでラテンアメリカ文学に大きな影響を与えました。
〖新装版〗父の詫び状(文春文庫) 向田邦子
¥500
良好(非常に良い/良好/並) 44版 2022/10/5 発行 『〖新装版〗父の詫び状』は、向田邦子さんが描いた温かな家族の物語で、傑作エッセイなんです。 父親との関係を中心に、昭和初期の家族の日常をユーモアたっぷりに、そして時には少し切なく描いています。 家族の絆や、時にぶつかり合う感情を優しく、でもしっかりと伝えてくれるこの本は、私たちの心にも温かい思い出を呼び起こすんじゃないでしょうか。 日常の中にある些細な瞬間に込められた深い意味に気づくことができる、そんな素敵な一冊です。 私もこの本を手に取るたび、家族との距離や過去を思い返すことがあります。家族に対する後悔や感謝や、時には思い悩んだことがある方にも、きっと共感できる部分があるはず。もしあなたも、心温まる家族の物語に触れて、ほっと一息つきたくなったら、この本をぜひ手に取ってみてください。 家族の中で、きっとあなたの「父の詫び状」を見つけることができるかもしれませんよ。 また、巻末の解説を沢木耕太郎さんが書いていて、これがとても面白く、解説だけでも楽しめる内容です。 向田邦子さんに興味のある方は読んでみると楽しめます! <向田邦子さんについて> 向田邦子(むこうだ くにこ)さんは、1929年に東京で生まれ、実践女子専門学校を卒業後、映画雑誌の編集者として働き始めました。1960年代からはテレビドラマの脚本家として活躍し、「七人の孫」などで名を馳せ、1980年には直木賞を受賞。その後、エッセイや小説でも成功を収めました。1981年に51歳で事故により急逝し、功績を称えて「向田邦子賞」が創設されました。
眠れるラプンツェル(幻冬舎文庫) 山本文緒
¥380
良好(非常に良い/良好/並) 8版 2000/6/5 発行 『眠れるラプンツェル』は、28歳の専業主婦・汐美が主人公。 汐美は結婚して6年目、孤独な日々を送る彼女が、12歳の少年・ルフィオと出会うことで、思いもよらぬ感情が芽生えていくのです。 年齢差を超えた関係に迷いながらも、自分と向き合うことで、汐美は新たな自分を発見します。 山本文緒さんの筆致が、繊細に心の葛藤を描き出し、読んでいるうちに自分の人生にも重なる部分があるかもしれません。 日常の中に隠れた可能性や、欲望の葛藤を感じ取ることができる一冊です。 何気ない日々に疑問を感じているあなたに、ぜひ読んでほしい作品です。手に取った時に感じる不安や期待、きっと心に残るものがあるはずです。 <山本文緒さんについて> 山本文緒さんは1962年、横浜市生まれ。神奈川大学卒業後、証券会社に勤め、1987年に『プレミアム・プールの日々』でデビュー。少女小説から一般文芸へと転身し、1999年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞、2001年に『プラナリア』で直木賞を受賞しました。日本を代表する作家として、多くの作品を生み出しました。2021年、58歳で逝去。
ちくま日本文学 三島由紀夫 1925-1970(筑摩書房) 三島由紀夫
¥630
非常に良い(非常に良い/良好/並) 2版 2015/6/5 発行 この本のあとがきを書かれた、森毅さんは「三島由紀夫の長い作品は、一冊に収めるのが難しく、代表作も出版社との契約で使えなかった」と説明しています。そのため、収録されたのは短編や戯曲、エッセイが中心で、普段あまり読めないものも入っています。たとえば、「海と夕焼」を除けば、新潮文庫では読めないものが多く含まれているんですよね。 三島由紀夫の魅力は、代表作だけでなく、他の作品も楽しめるところです。たとえば、学生運動を背景にした戯曲「喜びの琴」や、短編「中世」があります。 「中世」は三島が20歳のときに書いた美しい作品で、まるで蒔絵細工のように華やかな文体が特徴。 他の作品も面白くて、満足できると思います。 三島由紀夫の代表作以外の作品に興味がある方はぜひ、読んででみてくださいね。 本書は、三島由紀夫の世界が一冊に凝縮された貴重な選集。読むことで心が揺さぶられますし、あなたの人生に新たな視点が生まれるかもしれません。 <三島由紀夫について> 三島由紀夫(本名:平岡公威)は、1925年1月14日、東京に生まれました。東京大学法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも、9ヶ月で退職し作家の道を選びました。1949年に『仮面の告白』で作家としての地位を確立。その後、『潮騒』や『金閣寺』など数々の名作を発表しました。1970年、最後の作品『豊饒の海』を書き終えた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。彼の作品は世界中で読まれ、ノーベル文学賞候補にもなった日本の代表的作家です。 ※ショップブログ>2025年1月15日 もチェックしてみてくださいね。
大聖堂(村上春樹 翻訳ライブラリー)(中央公論社) レイモンド・カーヴァー/村上春樹訳
¥1,200
非常に良い(非常に良い/良好/並) 8版 2021/12/20 発行 ソフトカバー 『大聖堂(村上春樹 翻訳ライブラリー)』は、レイモンド・カーヴァーが描く短編の数々が詰まった一冊です。 この本は、質の高い文学作品が集められたカーヴァーの短編小説集で、その中でも表題作「大聖堂」は、妻の盲目の友人を家に迎える夫の物語です。 当初、夫は盲目の男性に対して偏見を抱いていましたが、大聖堂を一緒に描くという体験を通じて、互いの理解を深めていきます。普段見えないものが見えてきたり、逆に見えているはずのものが見えなくなるような不思議な体験が描かれており、その最後の一文が、物語のすべてを語り尽くすほど印象的です。 村上春樹の手による翻訳も、原作の深みを余すところなく伝えており、ページをめくるたびにその魅力に引き込まれます。 カーヴァーの作品は、日常の中に潜む小さな感動に気づけるようになり、心の中が少しあたたかくなる本です。 解説も丁寧で、お得感があり、より深くこの作品を楽しむことができます。 もしも、少しだけ心の中で迷っていることがあるなら、この本がきっと優しく寄り添ってくれるはずです。 ぜひ、この物語に触れてみてくださいね。 <レイモンド・カーヴァーについて> レイモンド・カーヴァー(1938年生まれ)は、アメリカの短編小説作家で、労働者階級の生活を描いた現実主義的な作風で知られます。カリフォルニアで創作を学び、1970年代から80年代に名声を確立。アルコール依存症を克服し、1988年に肺がんで死去しました。代表作に『愛について語るときに我々の語ること』があります。
美しい心臓(新潮文庫) 小手毬るい
¥50
SOLD OUT
【並】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2016/2/1発行 DVから逃れた私は、偶然出会った既婚者の彼との秘密の関係に救われました。彼との密会で感じた甘い感情は、私を新しい場所へと導きます。しかし、最終的に私が望んだのは、彼の死でした。 この物語は、禁断の恋を描いた不倫小説です。 恋に溺れる女性は、時に恐ろしいほど複雑ですが、その姿には可愛らしさもあり、多くの人が共感できるものだと思います。
ゲルマニウムの夜(文藝春秋) 花村萬月
¥650
【並】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1998/9/20 発行 天、小口にシミ、ヤケあり。シミが気にならない方なら大丈夫です。読むには問題ありません。クリーニング済 『ゲルマニウムの夜』は、殺人を犯した青年・朧(ろう)が自分の過去を隠すために、修道院に戻るところから始まります。 修道院での彼は、暴力的な行為や性的な行動を繰り返し、周囲の人々に傷をつけていく様子が描かれています。 これが物語の軸となり、読者は主人公・朧がどう向き合い、どう変わっていくのかを見守ることになります。 花村萬月さんの作品には、暴力や性的な描写が多く登場しますが、それは単なる衝撃を与えるためではなく、現代における「神」や倫理、価値観の在り方を問うためのものとも捉えられています。 朧の行動を通して、人間の闇や矛盾が明らかになり、その先に何があるのか、私たちに深く考えさせてくれる作品となっています。 少し怖さも感じますが、これは花村萬月さんの初期の力強さが表れた代表作品。作家の傾向がよくわかる初期作品を読むことで、彼の作風や思想をより深く理解することができると思いますよ。 心に残る一冊、『ゲルマニウムの夜』。 ぜひ手に取って、その衝撃を感じてみてください。 第119回 芥川賞受賞作品 <花村萬月さんについて> 花村萬月・はなむらまんげつ(本名・吉川一郎)さんは1955年東京都に生まれ、幼少期に父を失い、福祉施設で過ごす。その後、放浪生活を経て、30歳を過ぎて創作活動を開始。1989年に小説デビューし、1998年に『ゲルマニウムの夜』で芥川賞を受賞しました。暴力や宗教などをテーマにした衝撃的な作品で知られています。
読書する人だけがたどり着ける場所(SBクリエイティブ㈱) 齋藤孝
¥520
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪23版≫ 2020/8/29 発行 新書版 齋藤孝著『読書する人だけがたどり着ける場所』は、現代の忙しい生活の中で、私たちが本当に大切にすべき「読書」の力を再認識させてくれる一冊なんです! ネットの情報が溢れる今だからこそ、深く考える力や、人生を豊かにするための思考方法が必要だと感じている方にぴったりです。 著者は、読書がもたらす「深さ」について具体的に教えてくれます。実際、私も本書に触れることで、自分自身の思考力が深まったと感じましたよ。 読書を通じて、知識や感性を育みたいと思っているあなたには、必ずプラスになる一冊です。購入後、何度も読み返したくなる本だと思いますよ。私自身もこの本を手にした時、少しずつ心が落ち着いて、前向きに生きる力が湧いてきました。 ぜひ、あなたの手に取ってみてくださいね。きっと新たな気づきが得られるはずです。 <齋藤孝さんについて> 齋藤孝さんは、明治大学文学部の教授で、読書術や教育方法論の専門家です。彼が提唱する「3色ボールペン情報活用術」では、赤・青・緑の3色で本に線を引きながら、内容を深く理解し整理する方法を紹介しています。この方法は、情報を整理して実生活や仕事に役立てるためのものです。
吉沢久子 すっきり生きる言葉(主婦の友) 吉沢久子
¥1,000
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2019/9/30 発行 ソフトカバー 『吉沢久子 すっきり生きる言葉』は、家事評論家の吉沢久子さんが101歳までの人生で培った貴重な知恵を集めた本です。 年齢を重ねることを前向きに捉え、日常生活で心豊かに過ごすためのアドバイスが詰まっているんです。老いに向き合いながら自立した生活を楽しむヒントや、人間関係を豊かにする方法も学べますよ。 読むことで、前向きに生きる力や心身の健康を手に入れられる一冊。ぜひ、あなたの生活にも取り入れてみてください。 <吉沢久子さんについて> 吉沢久子(よしざわ ひさこ)さんは1918年に東京で生まれ、文化学院を卒業後、速記者や文芸評論家の秘書を経て、生活評論家として活動を始めました。夫と死別後、一人暮らしを続け、100歳を超えて執筆を続けました。老年世代へのアドバイスで多くの共感を呼び、101歳で永眠しました。
木曜日にはココアを(宝島社文庫) 青山美智子
¥500
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪20版≫ 2023/1/3発行 青山美智子さんの『木曜日にはココアを』は、心温まる12の短編からなる連作小説です。 舞台となる「マーブル・カフェ」には、毎週木曜日にココアを頼んでエアメールを書く不思議な常連客、通称「ココアさん」がいます。 この物語を通じて、さまざまな人物の小さな幸せや成長を感じることができるんですよね。どのエピソードも温かくて、まるで自分がその場にいるかのように心がほっこりと包まれますよ。 日々忙しい生活に追われる中で、心のひとときが欲しくなる瞬間、あなたに寄り添ってくれる一冊です。 読むことで、少しだけ人生が優しく見えたり、周りの人々とのつながりを大切にしようと思ったりするかもしれません。 もし、心が疲れた時やほっとしたい時、ぜひこの本を手に取ってみてください。きっと、あたたかいココアのように、心がほっこりと癒されることでしょう。 <青山美智子さんについて> 青山美智子さんは、1970年愛知県生まれの作家です。シドニーで記者を経験後、帰国し雑誌編集に携わりました。2003年に第28回パレットノベル大賞で佳作を受賞し、心温まる連作短編で多くの読者に愛されています。代表作には『木曜日にはココアを』や『お探し物は図書室まで』があります。
余命一年、男をかう(講談社文庫) 吉川トリコ
¥520
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2024/5/15発行 『余命一年、男をかう』は、40歳の独身OL・片倉唯が、突然告げられた余命1年という現実にどう向き合っていくのかを描いた物語です。 唯は、がんの宣告を受けた後、偶然出会ったピンク髪の男・瀬名吉高にお金を貸してしまい、その関係が予想もしない方向に進んでいきます。 彼女は残された時間をどう使うべきか、自分の価値観を見つめ直しながら、少しずつ変わっていく過程が描かれているんです。 この本を読むことで、人生をどう生きるか、もっと自分を大切にしようという気持ちが湧いてくるのではないかと思います。 エピソードに共感し、深く考えさせられること間違いなし。私も、読んでいるうちに「今を大事にしよう」と感じました。 この一冊で、あなたもきっと人生の意味や大切なことに気づけると思いますよ。ぜひ、手に取ってみてくださいね。 第28回島清恋愛文学賞受賞作 <吉川トリコさんについて> 吉川トリコさん(1977年生まれ、静岡県浜松市出身)は、愛知淑徳短期大学文芸学科を卒業後、2004年に『ねむりひめ』でデビュー。以後、『グッモーエビアン!』や『戦場のガールズライフ』などがドラマ化され、映画化もされています。2021年には「流産あるあるすごく言いたい」でジャーナリズム大賞を受賞し、2022年には『余命一年、男をかう』で島清恋愛文学賞を受賞。女性や少女をテーマにした作品で注目されています。