ようこそ、物語の森へ。
『柚香の森(ゆこうのもり)』は、心にそっと寄り添う文芸書を中心に扱う、小さなオンライン古本屋です。
一冊の本が、あなたの心に小さな灯りをともすことがありますように──
そんな想いで、一冊一冊を丁寧に選び、お届けしています。
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読書が、心の灯りになりますように。
日本読書療法学会会員として、“読むことが癒しにつながる”時間を大切にしています。
つらいとき、言葉にできない想いを抱えたとき、
本の中の誰かが、あなたの代わりに泣き、笑い、立ち上がってくれることがあります。
どうぞこの森で、そんな一冊に出会ってくださいね🌳
あなたの心に、やさしい物語がそっと寄り添いますように。
今日も、『柚香の森』に来てくださってありがとうございます。
ゆっくりと、本との時間をお楽しみください。
あたしの一生 猫のダルシーの物語(飛鳥新社)ディー・レディー/江國香織訳
¥860
【良好・初版】『あたしの一生 猫のダルシーの物語』ディー・レディー|江國香織訳|飛鳥新社|古本・初版・帯付|ISBN9784870314276 ≪初版≫ 2000/7/19発行 大切な存在と共に過ごした時間を思い出すとき、胸の奥があたたかく、そして少し切なくなることはありませんか。 『あたしの一生 猫のダルシーの物語』は、17年を生きた猫ダルシーが語る、ひとつの命の物語です。飼い主とのやわらかな日々、愛おしい時間、やがて訪れる別れ。そのすべてが、江國香織さんの瑞々しい訳を通して静かに伝わってきます。 私がこの本を手にしたとき、ページをめくるごとに、かつて共に暮らした猫の記憶がそっと蘇りました。命と向き合うことは、悲しみではなく、愛を知ることでもあるのだと気づかされます。 大切な存在を想う方へ。心をやさしくほどきたいとき、この物語はきっと寄り添ってくれるでしょう。 もし今、この本の声があなたの中に響いたなら──どうぞ静かに、ページを開いてみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。帯付き。背表紙にヤケがありますが、本文はきれいで問題なくお読みいただけます。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
千羽鶴(角川文庫)川端康成
¥660
【並・改版13版】『千羽鶴』川端康成|茶道と愛の純文学|角川文庫|古本・並・改版13版 ≪改版13版≫ 1976/5/30 発行 「美しいものは、時に人を切なくさせる」──そんな思いを抱いたのは、川端康成『千羽鶴』を読み終えたときでした。 茶道の世界を背景に、父の愛人だった女性と、その娘に心を揺らす主人公・菊治。 愛したい気持ちと、求めることで誰かを傷つけてしまうもどかしさが、静かに描かれています。 今回お届けするのは、1976年発行・改版13版の角川文庫。 天に経年のヤケがありますが、本文はおおむねきれいで、読書には問題ありません。新品では味わえない、時を経た紙の手触りが、この物語の余韻をいっそう深めてくれるでしょう。 人の心の弱さややさしさに、そっと触れてみませんか。 ※並の状態です。天に経年のヤケがありますが、本文は通読に問題ありません。 ※改版13版(1976年5月30日発行)。
大人のための残酷童話(新潮文庫) 倉橋由美子
¥490
【再入荷・良好・7版】『大人のためのグリム童話』|世界の名作を毒とユーモアで描く短編集|古本 「童話は子どものもの」と思っていませんか。 この『大人のためのグリム童話』は、世界の名作を大胆にアレンジし、人間の裏側に潜む欲望や弱さをあぶり出した短編集です。 物語の結末に添えられた【教訓】はどれも皮肉で深く、思わず苦笑してしまうほど。 初めて読んだとき、残酷さの中にある人間らしさに、なぜか心がほどけていくのを感じました。誰の中にもある影と光──その両方を受け入れるような一冊です。 人生に少し疲れた夜、静かに笑いたい方へ。 もし今、あなたの心が“毒のある真実”を求めているなら、そっとこのページをめくってみてくださいね。 ※1999年7版発行。経年によるヤケがありますが、本文はきれいで通読に支障ありません。 独特の世界観と風刺が魅力の良本です。
記憶の中の一番美しいもの(講談社)カレル・ファン・ローン/長山さき訳
¥800
【良好・初版】『記憶の中の一番美しいもの』カレル・ファン・ローン|家族の愛と葛藤を描く物語|講談社 「家族って、血のつながりだけで決まるの?」 そんな問いに、静かに答えてくれる物語です。 『記憶の中の一番美しいもの』は、妻を亡くした父アーミンと、息子ボウとの関係を描いた世界的ベストセラー。 ボウは本当に自分の子なのか──血縁への疑念と、それでもあふれる愛情。 親子のきずなをめぐる葛藤が、繊細な筆致で綴られています。 私がこの本を選んだのは、「誰かを深く愛する」ことのかたちが、必ずしも一つではないと教えてくれたから。 読後には、そっと胸にぬくもりが残ります。 血のつながりよりも、大切なものがあると感じている方へ。 静かに心を揺さぶられる一冊です。どうぞ、ゆっくりとページをめくってみてくださいね。 ※【良好】状態(表紙にスレあり/本文はきれいです) 講談社・2002年初版・ハードカバー クリーニングの上、丁寧に梱包してお届けいたします。 親子のきずなについて、少し立ち止まって考えてみたくなったら── この物語が、きっと静かに寄り添ってくれますよ。
地底旅行/海底二万里(東京創元社)ジュール・ヴェルヌ/窪田般弥訳【2冊セット】
¥1,000
【並/創元SF文庫27・16版】『地底旅行』+『海底二万里』|ジュール・ヴェルヌ セット(創元SF文庫) ▶ 花粉症でくしゃみが止まらないあなたに──「地上を離れて、どこか遠くへ行きたい」そんな気分の日に。 目はかゆいし、鼻はつまる。外はやわらかな陽射しなのに、花粉が飛び交っているせいでまるで楽しめない。 こんな季節、思わず「どこか、花粉の届かない場所へ行けたら…」なんて、夢見てしまいませんか? そんなあなたにお届けしたいのが、ジュール・ヴェルヌの代表作、『地底旅行』と『海底二万里』の二冊セットです。 地上の喧騒と花粉から逃れて、目指すは地球の中心と、海の底。 ネモ船長のノーチラス号に乗り込めば、そこはもう“花粉ゼロ”の世界。冷たく澄んだ水の中で、イソギンチャクのスープや海底で採れる砂糖を味わいながら、静かに世界を眺める──そんな想像をしているうちに、むずむずした気持ちまでどこかへ溶けていくようです。 『地底旅行』では、地層を抜けて未知の世界へ進んでいくスリルと発見に満ちた冒険が描かれ、 『海底二万里』では、ネモ船長とともに暗く静かな深海を旅しながら、地上とは異なる“もうひとつの世界”の美しさにふれることができます。 わたしがこのセットを仕入れたのは、「冒険とは、遠くへ行くことではなく、知らない世界に心をひらくことだ」とあらためて思ったからです。 季節に振り回されがちな日々も、ページをめくれば、深く静かな水中へと気持ちを連れていってくれる──そんな物語です。 呼吸がしづらい季節こそ、深く深呼吸できる物語を。 ネモ船長のように、ちょっぴり地上に疲れた気分のあなたに、そっと寄り添います。 どうぞ、あなたの“ノーチラス号”が見つかりますように。 そしてこのふたつの物語が、静かな場所へ導いてくれますように。 ※ どちらも創元SF文庫の愛蔵版 ・ 並本/経年にともなうやや日焼けあり ・『地底旅行』:27版(1994年1月10日発行)ISBN 9784488606024 ・『海底二万里』:16版(1994年10月21日発行)ISBN 9784488517048 丁寧に梱包し、クリックポスト等でお届けいたします。 <ジュール・ヴェルヌについて> ジュール・ヴェルヌ(1828-1905)はフランスの作家で、科学冒険小説の先駆者。法律を学ぶも文学に転向し、『海底二万里』『八十日間世界一周』などを執筆。未来を予見するような作品でSFに影響を与え、生涯執筆を続けた。
無人島のふたり(新潮社)山本文緒
¥1,180
【非常に良い・2版】『無人島のふたり』山本文緒|余命を綴る日記と夫婦の時間|新潮社|古本 2版 2022/11/5 発行 ISBN9784103080138 「もし人生の終わりが近づいたら、あなたは誰と、どんな時間を過ごしたいですか。」 ──そんな問いを胸に残すのが、山本文緒さんの『無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―』です。 余命を告げられた日から最期までを綴った日記には、病と向き合う痛みだけでなく、夫と二人で過ごす小さな日常の温もりや、感謝のまなざしが記されています。 私自身、この本を開きながら、何気ない日常の尊さに改めて気づかされ、胸が熱くなりました。 人生を見つめ直したいときや、今を丁寧に生きたいと願うときに寄り添ってくれる一冊です。 もし今、この言葉が少しでも響いたなら──そっとページをひらいてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です。カバー・本文ともにきれいです。丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。 <山本文緒さんについて> 山本文緒さんは1962年、横浜市生まれ。神奈川大学卒業後、証券会社に勤め、1987年に『プレミアム・プールの日々』でデビュー。少女小説から一般文芸へと転身し、1999年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞、2001年に『プラナリア』で直木賞を受賞しました。日本を代表する作家として、多くの作品を生み出しました。2021年、58歳で逝去。
赤と青とエスキース(PHP研究所)青山美智子
¥1,190
【非常に良い】『赤と青とエスキース』青山美智子のやさしい物語|PHP研究所|古本・文芸書 青山美智子・著/PHP研究所/2022年3月1日 第1版第6刷/ISBN9784569850641/ソフトカバー 「あのとき言えなかった気持ちが、今も胸の奥でくすぶっている」 そんなあなたに、そっと寄り添ってくれる物語です。 舞台は、オーストラリアの小さな画材店と、東京の喫茶店。 遠く離れたふたりの人生が、“色”を通じて少しずつ重なり合っていきます。 何気ない会話や場面の中に、人生の伏線のような言葉が静かに散りばめられていて── 私は読みながら、あたたかくなったり、ふいに涙ぐんだり、心の奥の柔らかい部分に触れられるような時間を過ごしました。 過去を悔やんでいる人。 伝えそびれた想いを抱えたまま、時が流れてしまった人。 そんな方に、この本はきっと「大丈夫だよ」と静かに声をかけてくれるはずです。 もし今、あなたの中にも“描きかけの想い”があるなら── どうかこの一冊と一緒に、続きを描いてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です(ソフトカバー・本文ともに目立つ傷みなし) 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
万延元年のフットボール(講談社文庫)大江健三郎
¥1,860
【絶版・旧装丁】大江健三郎『万延元年のフットボール』|講談社文庫|古本 大江健三郎・著/講談社文庫(旧装丁)/1980年第9刷 静かに胸を打つ、重厚な文学の世界を体験してください。 ノーベル文学賞作家・大江健三郎の代表作ともいえる本書は、日本の近代と個人の内面を重ね合わせた、深く、鋭く、そしてどこか人肌のあたたかさを感じさせる物語です。 現在は絶版となった講談社文庫旧装丁の『万延元年のフットボール』。 装丁の印象深さもさることながら、手に取ったときの重みが、どこか静かな力を宿しています。 状態のよい個体はなかなか見かけなくなってきました。 心を込めて丁寧に梱包し、お届けいたします。 読み終えたあと、ふと物思いにふけりたくなるような、そんな一冊であり、読み手によって受け取り方が変わる、まさに「人間を読む一冊」なんです。 人生の節目や、心の深いところにそっと触れるような読書体験をお探しの方に、静かにおすすめいたします。
悩みがスーッと消えていく ポケット禅語(河出書房新社)武山廣道 監修
¥400
【非常に良い】『悩みがスーッと消えていく ポケット禅語』|河出書房新社|古本・文庫サイズ 武山廣道 監修/河出書房新社/2023年5月30日 初版発行/ISBN9784309292953 「もうちょっと、心を軽くしたいな…」 そんなふうに感じたときに、そっと開いてほしい一冊です。 本書にあるのは、禅の短い言葉たち。 たとえば──「日々是好日(ひびこれこうじつ)」「知足(ちそく)」「放下着(ほうげじゃく)」。 それぞれに、やさしい現代語訳と解説が添えられていて、忙しない日常の中でも、ふっと自分を取り戻せるような“間”を与えてくれます。 私がこの本を選んだのは、悩みを消そうとするのではなく、「悩んでいる自分も、まるごと受け止めていいんだよ」と、そっと教えてくれるように感じたから。 疲れているのに、立ち止まるのがこわい方へ。 もし今、心がどこか曇っていると感じたら── この本が、あなたの中にやさしい風を通してくれるかもしれません。 ポケットにそっと入れて、気になる言葉から読んでみてくださいね。 ※非常に良い状態のお品です(カバー・本文ともにきれいです)。 文庫サイズで軽く持ち運びしやすく、贈りものにもおすすめです。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けします。
山頭火句集(ちくま文庫)種田山頭火
¥820
【非常に良い】『山頭火句集』自由律俳句の名句を収録|ちくま文庫|古本・文庫サイズ 種田山頭火・著/ちくま文庫/2022年8月5日 第31刷/ISBN9784480029409 「なにも起きない一日にも、忘れがたい風景がある」 そんなことを思い出させてくれるのが、山頭火の句です。 季語や定型に縛られない、自由律俳句。 行乞の旅をつづけた彼が見つめたのは、雨の音や、ただ流れる水、ひとりで飲むお酒…。 派手な言葉はひとつもないのに、読んでいると、心の奥にふわっと風が吹くような感覚があります。 私がこの本を選んだのは、どんなにうまく言葉にできない気持ちも、「それでいいよ」と受け止めてくれる句がたくさんあったから。 気持ちが少しざわざわしている日。頑張れない朝。言葉が響かない夜。 そんなとき、この句集は、無理に励まさず、ただ静かに隣にいてくれるような存在です。 どうぞ、気になる一句から、そっと読んでみてくださいね。 ※非常に良い状態のお品です(カバー・本文ともにきれいです)。 文庫サイズで持ち運びにも便利。心を込めて丁寧に梱包し、お届けいたします
イソップ寓話集(岩波文庫)イソップ/中務哲郎訳
¥690
【非常に良い】『イソップ寓話集』岩波文庫 中務哲郎訳|心に残る古典寓話|古本・文庫 イソップ・著/中務哲郎・訳/岩波文庫/2023年5月8日 第33版/ISBN9784003210314 「いい話だけが、心に残るわけじゃない」 でも、時に痛いほど正直な話が、自分をふと立ち止まらせてくれることがあります。 〈北風と太陽〉〈ウサギとカメ〉──あまりにも有名な寓話たち。 けれどこの岩波文庫版では、イソップが本当に伝えたかった素朴で厳しい「人間の真実」が、あらためてくっきりと浮かび上がってきます。 私がこの本を選んだのは、短い言葉の中に、今を生きる私たちへのヒントが詰まっているから。 どのお話もすぐ読めるのに、なぜかあとから心に残る…。 そんな小さな“問い”がつまった、宝石箱のような一冊です。 最近、何かに迷ったり、人づきあいに疲れてしまったりしていませんか? もし、少しでも気持ちを整えたい日があるなら── この本が、あなたの中のやさしさと強さを、そっと思い出させてくれるかもしれません。 ※非常に良い状態の古本です(カバー・本文ともに美品)。 持ち運びやすい文庫サイズ。丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
夜と霧(みすず書房)ヴィクトール・E・フランクル/霜山徳爾 訳
¥50
SOLD OUT
【非常に良い・帯あり・旧訳】『夜と霧』旧訳・霜山徳爾訳|ヴィクトール・フランクル|みすず書房・古本 ヴィクトール・E・フランクル 著/霜山徳爾 訳/みすず書房/1994年12月20日 第18版/ISBN4622006014/ハードカバー・帯付き(旧訳版) 「もうダメかもしれない」── そう思ってしまう瞬間が、誰の人生にもあるのだと思います。 この本は、ナチスの強制収容所という極限の地で、すべてを奪われながらも“生きる意味”を探し続けた一人の精神科医による、静かで強い記録です。 けっしてドラマチックではありません。 ただ、凍えるような現実の中で、それでも「誰かを想うこと」「小さな美しさに気づくこと」──その一瞬が、人を人のままでいさせる。 そんなことを、深く思い出させてくれます。 私がこの本を選んだのは、苦しみから目をそらさず、それでも希望を見つけようとする姿があるから。 つらさの中にいる方へ。 自分を責めてしまいそうな日々を過ごしている方へ。 もし今、あなたの中に言葉にならない痛みがあるのなら── この本がそっと寄り添ってくれるかもしれません。 ゆっくりと、ひとつの言葉に出会いにきてください。 ▶本書は霜山徳爾による「旧訳版」です(ドイツ語原書からの直接翻訳)。 新訳(池田香代子訳)とは異なり、フランクルの原文に忠実な重みと静けさをたたえた訳文です。 ※非常に良い状態のお品です(ハードカバー・帯あり)。 経年を考慮しても状態良好で、本文に書き込み等は見られません。 大切に梱包し、心を込めてお届けいたします。
山頭火随筆集(講談社文芸文庫)種田山頭火
¥730
【非常に良い】『山頭火随筆集』講談社文芸文庫|日常に寄り添う言葉たち|古本・文庫サイズ 種田山頭火・著/講談社文芸文庫/2022年5月19日 第17版/ISBN9784061983021 「なんでもない日が、ふと愛おしくなる」──そんな言葉が似合う随筆集です。 旅をしながら、風の音や空の色、湯豆腐の温かさにまで心をとどめる山頭火。 行き場のない孤独を抱えながらも、人のぬくもりや自然のうつろいにふれる日々が、やわらかな言葉で綴られています。 私がこの本を選んだのは、「うまく生きられない自分でも、ここにいていい」と思わせてくれるから。 書かれているのは小さな出来事ばかり。でもその“小ささ”が、心にしみてくるのです。 日々の喧騒に疲れている方、なんとなく心がざわついている方へ。 そっと湯気が立つような言葉たちが、あなたの一日にやさしく寄り添ってくれるかもしれません。 無理に読み進めなくても大丈夫。気になるところから、どうぞご自由に開いてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です(カバー・本文ともに美品)。 講談社文芸文庫らしい上品な装丁。
流れる島と海の怪物(集英社)田中慎弥
¥1,460
【非常に良い・初版・帯あり】『流れる島と海の怪物』田中慎弥 初版・帯付き|集英社|短編集・古本 田中慎弥・著/集英社/2023年6月30日 初版発行/ISBN9784087718379/ハードカバー・帯付き・ビニールカバー 「心の中に、ふいに湧いてしまう黒い感情──それを、なかったことにしていませんか?」 田中慎弥さんが描くのは、暴力や違和感、孤独や焦燥を抱えた人々。 どこか現実離れした不穏な世界で、それでも必死に自分を保ち、生き抜こうとする姿があります。 読み進めるほどに、胸の奥がざわつくのに、なぜか目が離せない。 そんな不思議な読書体験が待っています。 私がこの本を選んだのは、“正しさ”では救われない瞬間が、誰にでもあると知っているから。 この短編集は、見たくなかった感情を見せてくれる。 でも、だからこそ、読み終えたときにどこか呼吸が深くなるのです。 もし今、言葉にできない気持ちを抱えている方がいたら── この本が、その奥の奥に静かに手を伸ばしてくれるかもしれません。 怖がらず、ゆっくりとページを開いてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です(初版・帯付き・ビニールカバーで丁寧に保管されています)。 ハードカバーならではの重みと存在感。 一冊の本が持つ「物質としての強さ」も、ぜひお手元で感じていただけたらと思います。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします
あなたを待ついくつもの部屋(文藝春秋)角田光代
¥1,000
【非常に良い・初版】『あなたを待ついくつもの部屋』角田光代|選ばなかった人生を描く小説|古本・初版 2024年7月30日 初版発行/ISBN9784163918747/ソフトカバー 「あのとき、もし違う選択をしていたら──」 そんなふうに、自分の“もうひとつの人生”を想像したことはありませんか。 この物語は、一人の女性が“異なる人生のいくつか”を同時に歩いていく、少し不思議な構成で描かれます。 仕事、結婚、家族、別れ…。 どの道を選んでも、幸せにもなれるし、迷いもある。 私がこの本に惹かれたのは、「正解のない人生をどう歩くか」を、誰も責めることなく、静かに見つめているところ。 読み終えてふと、今の自分の暮らしがいとおしくなりました。 選ばなかった部屋があったとしても、今ここにいる自分を、少しだけ肯定できるような──そんな感覚が残ります。 迷いや未練が心に残っている方、人生の節目に立っている方へ。 もし今、どこかの「扉」をそっと開けてみたくなったなら── この本が、静かに待ってくれていますよ。 ※非常に良い状態の古本です(ソフトカバー・初版・カバー良好)。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。贈り物にもおすすめです。
ペスト(新潮文庫)アルベール・カミュ/宮崎嶺雄訳
¥600
【非常に良い・帯あり】『ペスト』カミュ|宮崎嶺雄訳・現代に響く不朽の名作|新潮社文庫・古本 アルベール・カミュ・著/宮崎嶺雄・訳/新潮社/2020年4月25日 第90刷発行/ISBN9784102114032/帯付き 「変わってしまった日常に、どう気持ちを置けばいいのか分からない」 そんなときに、そっと手に取っていただきたい本です。 アルジェリアの港町・オランに突如現れたペスト。 封鎖された街で、人々は恐れ、疑い、時に祈りながら、それでも生きていこうとします。 コロナ禍の頃、世界中でこの本が再び読まれたのも、決して偶然ではないと思います。 私自身もあの混乱の中で読みました。 不安や孤独、そして、目に見えないものと向き合う苦しさ──あの感情が、ページの奥に静かに重なっていました。 それでも、誰かのために立ち上がる人がいる。 その姿に、胸の奥がじんと温かくなるのです。 最近、なんとなく息苦しさを感じている方へ。 「こんな世界で、どう生きればいいんだろう」と思う方に、そっと差し出したい一冊です。 もし今、あなたの心のどこかにこの本の影が重なるなら── そのタイミングを、どうぞ大切にしてみてくださいね。 ※非常に良い状態の古本です(帯付き/カバー・本文ともに美品です)。 文庫サイズで携帯にも便利。大切に梱包して、心を込めてお届けいたします。
あの本は読まれているか(東京創元社)ラーラ・プレスコット/吉澤康子訳
¥1,100
【良好】『あの本は読まれているか』冷戦×文学の実話小説|東京創元社|古本・良好 ラーラ・プレスコット・著/吉澤康子・訳/東京創元社/2020年8月7日 第3刷/ISBN9784488011024/ソフトカバー 「たった一冊の本が、世界を動かす── そんな物語が、本当にあったなんて。」 『あの本は読まれているか』は、冷戦時代のアメリカとソ連を舞台に、“言葉”の力をめぐる実話をもとにした小説です。 物語の中心にあるのは、かの有名な『ドクトル・ジバゴ』。 映画にもなったこの愛の物語が、実は冷戦下のプロパガンダとして秘密裏に利用されていた──そんな衝撃の背景が描かれます。 自由を求める作家たち、真実を届けようと奔走した女性たちの姿。 本を信じる気持ちと、命がけで言葉を守ろうとする人々の姿が、静かに、でも力強く胸に残ります。 本の力を信じたい方、歴史の裏側にある“もうひとつの物語”に触れてみたい方に、そっとおすすめしたい作品です。 「読むこと」が、こんなにも切実で、希望に満ちた行為なのだと教えてくれる一冊です。 どうぞ、ごゆっくりお手にとってみてくださいね。 柚香の森の棚には「ドクトル・ジバゴ第一部」入荷しています。よければ覗いてみてくださいね → 海外文学>単行本 ※カバーにわずかなスレなど経年感はありますが、本文状態は良好です。 丁寧にクリーニング・梱包し、お届けいたします。 <ラーラ・プレスコットについて> ラーラ・プレスコット(Lara Prescott)は、アメリカの小説家。デビュー作『あの本は読まれているか』が世界的ベストセラーとなり注目を集めました。冷戦下のスパイ活動と文学の力を描いた本作は、20か国以上で翻訳され、高い評価を受けています。
愛 文学の冒険シリーズ(国書刊行会)ウラジーミル・ソローキン/亀山郁夫訳
¥1,800
【良好・第2版】『愛』ウラジーミル・ソローキン|近未来×愛の哲学小説|ロシア文学・古本 「“愛”とは、ここまで深く、奇妙で、美しいものなのかもしれません──」 そんなふうに感じさせてくれる、不思議で鋭い物語です。 舞台は、愛を人工的に管理する近未来のロシア。 その中で、真実の愛を求めて苦悩するひとりの男の姿が描かれます。 この本は、やさしさだけでは語れない“感情の深み”に、そっと光を当ててくれます。 読後にはきっと、「愛とは何か」と自分に問いかけたくなるでしょう。 人間関係に疲れている方、愛に迷っている方へ── 物語を通して、心の奥の小さな声に気づけるかもしれません。 少し刺激的で、でも確かに心に残る一冊。 そっと、手に取ってみませんか? この作品は、「読んで癒される」だけでなく、「読んで自分に問い直す」ことを促してくれる貴重な一冊です。 ※カバーにわずかなスレや経年感がありますが、全体的に良好な状態です(ハードカバー・第2版)。 丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けいたします。 <ウラジーミル・ソローキンについて> ウラジーミル・ソローキン( 1955年生まれ)は、現代ロシアを代表する作家・劇作家。ソ連体制への風刺や過激な表現で知られ、前衛的かつ挑発的な作風が特徴。代表作に『青い脂』『愛』などがあり、国内外で高い評価を受けています。
プラムバン(新水社)ジェシー・レドモン・フォーセット/風呂本惇子 監訳
¥1,060
【良好・初版】『プラムバン』ジェシー・R・フォーセット|黒人女性の自分探しの物語|新水社・古本 ジェシー・レドモン・フォーセット/風呂本惇子 監訳/新水社/2013年4月5日 初版/ISBN9784883851560/ソフトカバー 「自分の居場所が、どこにもないように感じてしまう時に――」 そんなとき、そっと開いていただきたい一冊です。 1920年代、アメリカ。 肌の色の“ほんの少しの違い”が、夢も愛も左右してしまう時代に生きる少女・アンジェラ。 彼女が何者かになろうとあがきながら、自分自身の「誇り」と「美しさ」を見つけていく物語です。 私自身も長く「わたしは何者なんだろう」と悩んできたからこそ、この物語の静かな強さに惹かれました。 それは、決して声を荒げることなく、自分を信じる力に満ちているのです。 自分らしさに迷っている方。 マイノリティとしての生きづらさを感じている方へ──。 読書セラピーの視点からも、心にそっと灯りをともすような一冊です。 どうぞ、ご自分のペースで、ゆっくりと読んでみてくださいね。 この本が、ただの物語ではなく、「わたし」を見つめる静かな旅の始まりとなりますように。 ※カバーにわずかなスレなどの経年感がありますが、全体的に良好な状態です。 ソフトカバー・初版本。丁寧にクリーニング・梱包して、心を込めてお届けいたします <ジェシー・レドモン・フォーセットについて> ジェシー・レドモン・フォーセット(1882–1961)は、ハーレム・ルネサンスを牽引した作家・編集者。『クライシス』誌で多くの黒人作家を支援し、自身も人種や女性の葛藤を描いた作品を発表。再評価が進む文学界の先駆者です。
ロスト・レイセン(講談社)マーガレット・ミッチェル
¥50
SOLD OUT
【非常に良い・初版】『ロスト・レイセン』マーガレット・ミッチェル|初恋が綴られた原点の物語|講談社・古本 マーガレット・ミッチェル・著/講談社/1996年5月20日 初版発行/ISBN4062080745/ハードカバー 「ほんとうに大切なものって、何だろう?」 南北戦争下のアメリカ南部を舞台に、愛と誇りのはざまで揺れる女性の心を描いた物語。 静かな文章の奥に、切なくて、でもどこか希望の光を感じさせるような気配があります。 この本を選んだのは、「強く見える心の中にある、ふるえるような弱さ」にそっと光を当てていると感じたから。 誰かを想う気持ちや、自分を信じることの大切さが、じんわりと染みてきます。 まだ15歳だったマーガレット・ミッチェルが、初恋の人に宛てて綴った物語と手紙が収められた、小さな宝石のような一冊です。 のちに『風と共に去りぬ』を生み出す彼女の、若く澄んだ感性がそのまま息づいていて、ページをめくるたびに、心がふわりとあたたかくなります。 恋に迷っている方、過去に立ち止まってしまっている方へ。 読書セラピーの視点からも、自分の感情をそっと見つめ直したいときに、おすすめの一冊です。 もし今、この本の中の言葉が少しでも気になったら──どうぞ、静かにページをめくってみてくださいね。 ※非常に良い状態のお品です(ハードカバー・初版・カバー美品)。経年を考慮してもとても丁寧に保管されています。 クリーニングのうえ、心を込めて丁寧に梱包してお届けします。 <マーガレット・ミッチェルについて> マーガレット・ミッチェル(Margaret Mitchell)は、1900年アメリカ・ジョージア州アトランタ生まれの作家・ジャーナリストです。彼女の代表作であり、唯一の長編小説『風と共に去りぬ(Gone with the Wind)』は、南北戦争を背景にした壮大な愛と再生の物語で、1936年の発表直後から世界的なベストセラーとなりました。 この作品で彼女は1937年にピューリッツァー賞を受賞し、1939年にはヴィヴィアン・リーとクラーク・ゲーブル主演で映画化され、映画史に残る名作としても知られています。作家としての活動期間は短いものの、アメリカ文学に多大な影響を与えた人物です。
赤い魚の夫婦(現代書館)グアダルーペ・ネッテル/宇野和美訳
¥1,300
【良好・初版】『赤い魚の夫婦』グアダルーペ・ネッテル|生き物と感情の短編集|現代書館・古本 グアダルーペ・ネッテル 著/宇野和美 訳/現代書館/2021年8月31日 初版/ISBN9784768459058/ハードカバー 心の奥のざわざわ、気づかないふりしてないですか? 『赤い魚の夫婦』は、夫婦の距離、親になること、孤独や不安といった“言葉にならない感情”を、猫や赤いベタ、蛇や菌といった生き物たちを通して描いた短編集です。 舞台はメキシコ、パリ、コペンハーゲン──。 どの物語にも「ここじゃないどこか」の空気がありながら、「でもたしかにここにある感情」が宿っています。 この本を選んだのは、読んだあとに、自分でも気づいていなかった感情に、そっと名前をつけられるような読書体験があったから。 読書セラピーの視点からも、心の奥を静かに見つめ直したい方へおすすめしたい一冊です。 どうぞ、あなたのペースでページを開いてみてくださいね。 読むことでしか届かない場所が、きっとある。 この短編集が、あなたの心の片隅にそっと触れてくれますように──。 ※カバーに小さな汚れがありますが、表紙以外はとてもきれいで、本文は良好です。 初版・ハードカバー。丁寧にクリーニングのうえ、心を込めて梱包・発送いたします <グアダルーペ・ネッテルについて> グアダルーペ・ネッテルは、1973年メキシコ生まれの作家。パリで博士号を取得し、スペイン語圏を代表する現代文学作家の一人。繊細な心理描写と独自の視点で国際的に高い評価を受けています。
おどるでく 猫又伝奇集(中公文庫)室井光弘
¥1,070
【非常に良い・初版】『おどるでく 猫又伝奇集』室井光弘|幻想×妖の短編集|中公文庫・初版・古本 室井光弘 著/中公文庫/2023年6月25日 初版発行/ISBN9784122073838 「人ならざるもの」の哀しみや優しさに、そっと心を寄せてみませんか? 明治・大正の東京を舞台に、猫又をはじめとする妖たちが人の世を生きる姿を描いた、静かで不思議な幻想譚です。 おかしみの中に切なさがあり、懐かしさの中に胸を打つ情がある──そんな一冊。 この本を選んだのは、見えないものに宿る温もりが、ページのすき間からふわりと伝わってきたから。 妖たちの姿を借りて描かれる人生の機微は、喪失や孤独を抱える心にも、静かにやさしく寄り添ってくれます。 夢と現のはざまで、やわらかく揺れるような読書体験を、どうぞゆっくり味わってみてくださいね。 巻末には多和田葉子さんによるエッセイも収録されています。 ※非常に良い状態です(カバー・本文ともにきれいで使用感少なめ)。初版・中公文庫。 巻末に多和田葉子さんの寄稿エッセイあり。 丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けいたします。 この本は、ただ妖怪を描いた物語ではなく、「誰にも言えない想い」や「心の奥の静かな孤独」を映し出す鏡のような一冊です。 どうぞ、疲れた日の夜にでも、そっとページをめくってみてくださいね。 <室井光弘さんについて> 室井光弘(むろい・みつひろ)さんは、日本の翻訳家・詩人。特にスペイン語圏の現代文学を中心に、多くの優れた翻訳を手がけています。繊細で詩的な訳文に定評があり、グアダルーペ・ネッテルやサマンタ・シュウェブリンなど、ラテンアメリカの注目作家の紹介に尽力しています。
あひる(角川文庫)今村夏子
¥50
SOLD OUT
【良好・初版】『あひる』今村夏子|日常の違和感を描く短編集|角川文庫・初版・古本 今村夏子 著/角川文庫/2019年1月25日 初版発行 「ごく普通の日常に、ふと、何かざらりとしたものを感じることはありませんか?」 『あひる』は、ある家族の元にやってきた「あひる・のりたま」をめぐって、日々の景色が少しずつ変わっていく物語。 淡々とした文章の奥に、言葉にならない違和感や、不穏な空気が静かに漂います。 この本を選んだのは、「何も起きていないようで、何かが起きている」──そんな感覚が、まるで心の奥に問いを投げかけてくるようだったから。 河合隼雄物語賞を受賞したこの短編集は、読後、あなたの中の日常風景もほんの少し違って見えるかもしれません。 静かな本を読みたいとき、不思議な余韻にひたりたいときに、そっと手に取っていただきたい一冊です。 ※本書は《良好》な状態です(表紙・本文ともに目立つ傷みなし)。 初版・角川文庫・2019年発行。 クリーニングのうえ、丁寧に梱包して発送いたします。 「なんだか、気になる」──そんな本は、きっとあなたの中の“まだ言葉にならない気持ち”に静かに触れてくれているのかもしれません。 どうぞ、この一冊と一緒に、静かな時間を過ごしてみてくださいね。
嘘から出た誠(岩波文庫)オスカー・ワイルド/岸本一郎 訳
¥350
【非常に良い・8版】『嘘から出た誠』オスカー・ワイルド|皮肉と優しさの短編劇|岩波文庫・古本 オスカー・ワイルド 著/岸本一郎 訳/岩波文庫/2019年2月7日 第8刷発行 「嘘が誰かを救うことも、あるのかもしれない──」 この物語に登場するのは、ちょっと不思議な人間模様。 “嘘”と“誠”という、誰の心の中にもあるテーマを、ワイルドが皮肉とユーモアで軽やかに描き出します。 私がこの本を選んだのは、「正しさ」だけではたどりつけない真実があることに、ふと気づかされたから。 言葉の軽やかさの中に、鋭いまなざしと、あたたかな余韻が宿っています。 日々の中で、迷いや葛藤を抱えている方へ。 この本は、思わぬ角度から心をほどき、新しい視点をそっと届けてくれるかもしれません。 どうぞ、気負わずにページを開いてみてくださいね。 ※《非常に良い》状態のお品です(カバー・本文に大きな傷みなし)。岩波文庫・第8刷(2019年)発行。 簡易クリーニングの上、丁寧に梱包して発送いたします。 「言葉には、不思議な力がある」── そう思わせてくれるような物語です。ユーモアの中にふとやさしさがにじむ一冊、どうぞご自分のペースで、ゆっくり味わってみてくださいね。