2025/03/04 10:49
こんにちは!
今週は一転して、寒い日々が続いています。季節が確実に動いていますね。
さて、3月7日は、安部公房さんの誕生日。
この機会に、安部公房さんの代表作『箱男』の魅力についてお話ししたいと思います。
安部公房さんといえば、現実と虚構を行き来する独特の作風で知られていますが、代表作『箱男』もそのひとつ。
ダンボール箱をかぶり、街をさまよう男の物語です。
読むうちに、世界の輪郭がぼやけていき、「自分とは何か?」と問いかけられるような感覚に包まれるんです。
社会の枠組みから離れる自由と、その先にある孤独。どちらも抱えた箱男の姿に、ふと共感してしまうかもしれませんね。
この作品の魅力は、実験的な構成でありながら、どこか切なさが漂うところ。人間の本質を鋭くえぐりながらも、読み手によって解釈が変わる深みがあるので、私にとっては読むたびに新たな発見があり、じっくり味わいたくなる一冊なんですよね。
安部公房さんの世界観が好きな方には、筒井康隆さんの『旅のラゴス』、『幻想の未来』や、大江健三郎さんの『個人的な体験』もおすすめです。どちらも独自の視点で人間や社会を描いた作品で、『箱男』の読後に響くものがあるかもしれないですね!
もし気になる一冊があれば、ぜひ手に取ってみてくださいね(^^♪
