2025/01/06 12:19
新年あけましておめでとうございます。
今年も素敵な一冊との出会いを提供できるよう、精一杯努めてまいります。
新たな年のスタートに、ぜひ手にとっていただきたい一冊に、茨木のり子さんの詩集があります。
茨木のり子さんの詩『私が一番きれいだったとき』という詩、聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
詩集の中から抜粋して、少しだけご紹介させていただきますね。
茨木のり子さんの詩『私が一番きれいだったとき』は、戦争という時代を背景に、美しさの象徴である青春と、時代の悲劇を描いた作品なんですよね。
この詩を書いたのは、茨木のり子さんが19歳。まさに「きれい」真っ只中です。
たとえば冒頭の一節、「私が一番きれいだったとき/町々はがらがらに壊れ」には、輝くべき青春が戦争のせいで台無しになった、傷つけられた、という痛みが込められています。
また、「私が一番きれいだったとき/私の頭はからっぽで/心はがらんどうでした」には、虚しさを抱えながらも必死に生きた姿が浮かんで来、胸がジーンと熱くなります。
最後には、「私たちの青春に/上等の服などありません」と続きますが、これは、限られた環境でも生き抜く尊さを静かに語っているのです。
茨木のり子さんの詩『私が一番きれいだったとき』は、どんな状況でも美しい瞬間を見つけられる力や、日常の輝きに気づくきっかけをくれます。
「今」を見つめ直し、前に進む力をもらえる茨木のり子さんの詩集、新年にぜひ手に取ってみてください。
あなたの心が少しだけ軽くなる瞬間を感じられるはず!(^^)!
