2025/05/01 12:03

こんにちは!
風がやわらかくなって、道ばたのつつじや藤の花がふんわり咲き始めました。
ゴールデンウィーク、皆さまはどんなふうにお過ごしでしょうか。
私はというと、人の少ない朝の公園や、やさしい光が差し込むベランダで、静かに本を読む時間がとても好きです。
どこかへ出かけなくても、ページをめくるだけで遠くの町を歩いているような、旅に出たような気持ちになれる――そんな読書の魔法が、この季節にはよく似合う気がします。
たとえば、庄司薫さんのちょっぴり切ない青春小説や、マーク・ストランドの詩のような短編、夜の空を舞台にした静かな冒険『夜間飛行』など。
ふだんとはちょっと違う世界に心を連れていってくれるような本を、5月の光の中で読みたくなります。

「旅に出たような読書」――この感覚には、実は科学的な裏づけもあるのだそうですよ。
読書中、脳の“前頭前野”という場所が活発に働いて、実際に自分がその場にいるような「臨場感」を生み出しているんですって。
たとえソファの上にいても、イタリアの町角や宇宙の果てを“体験”できるのは、この働きのおかげ。
本って、本当に小さな旅の扉なんですね。

「なんとなく読んでよかった」と思えるような本が、いちばんの贅沢かもしれません。
そんなささやかな出会いが、ふとしたときに心をあたためてくれるように思います。

『柚香の森』で、そんな出会いがありますように!
よろしければ、お店をのぞいてみてくださいね

PS:「脳の前頭前野」は、読書によって脳が活性化される研究(例:ストーリーに感情移入することで脳の広い領域が反応するという報告)に基づいたもので、やさしい表現にして執筆しました。