2025/10/02 13:22

こんにちは。柚香の森の店主です。

やっとの思いで秋が来ましたね。
そんな秋の夜、ふと時間がゆっくり流れているように感じることはありませんか?

夏のあわただしさが過ぎて、少し立ち止まりたくなるこの季節。
私はこの夜時間を「整える読書」に使っています。

忙しさのなかで見失いがちな呼吸や気持ちに、もう一度やさしく寄り添う──
そんなふうに心をほぐしてくれる読書体験をご紹介できたらと思います。


ゆっくり読むだけで、気持ちは整っていく


最近では、ゆっくり読むこと自体が、セラピーのような効果を持つと言われているそうです。

ページを一枚ずつ、静かにめくっていくことで、自然と気持ちが落ち着いてくる。
秋の夜の静けさに合わせて読むと、心のざわつきも、すうっと静かになっていくような気がします。


心にやさしい読書、おすすめの本たち


 ■ ことばを味わう本

詩のような文章や、やさしい響きの散文エッセイ。
読むというより、静かに“感じる”ような本たちです。

「丁寧に生きる」ことを思い出させてくれるような一冊を、秋の夜にぜひ。

 ■ 静けさに寄り添う小説

事件も派手な展開もないけれど、誰かの暮らしにそっと触れる物語。

静かに描かれた日常の中に、心を癒す余白があります。
わかろうとしなくても、「ただ見守る」読書体験も、深い癒しになるんですね。


よければ参考にしてくださいね。
愛の縫い目はここ』(詩集)
だいちょうことばめぐり』(エッセイ)
無人島のふたり』(エッセイ)
愛の重さ』(小説)
マチネの終わりに』(小説)



読書以外の「整う」過ごし方(豆知識)


実はわたし、読書の合間にこっそり楽しんでいることがあるんです。
それは、白湯にほんの少しレモンを絞って飲むこと──。

できれば、生のレモンか、100%果汁のものを使うのがおすすめです。
市販のレモン飲料には、香りや成分が少なかったり、添加物が入っているものもあるので…。

夜はカフェインを控えたいですし、レモンの香りには気持ちを落ち着ける作用もあるそうです。

白湯のぬくもりにレモンの香りがふわりと加わると、なんだか呼吸が深くなって、本の世界にもすっと入っていける気がします。

本を読む前の、小さな整え時間
そんな時間も、大切にできたらいいですね。



本に救われた、あの夜のこと


少しだけ私の話をさせてください。

以前、体調をくずした時、何気なく手に取った詩集に助けられたことがあります。

「誰も責めない、否定しない」──ただそのままで良いと言ってくれるような言葉に、涙が出ました。

それから私は、本を「自分を取り戻す場所」と思うようになりました。
『柚香の森』も、そんな場所のひとつであれたらと願っています。


最後に──秋の夜、本と過ごす静かな時間を


秋の夜は、1日の中でいちばん「自分に戻れる時間」だと思います。

10分でも、たった1ページでもいいんです。
ゆっくり読むことで、自分を整えるひとときを、ぜひ味わってみてください。


どうかこの秋、あなたの心がやさしく整いますように(^-^)
店主より


◆ちなみに──私が心を救われた詩集については、Facebookにてご紹介しています。
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