2025/11/14 15:30
こんにちは、『柚香の森』店主です。
秋も深まり、空気が一段と澄んでくる11月。
夕暮れがどんどん早くなり、冷たい風が指先に触れたとき、「ああ、秋の終わりだな」と感じる瞬間が訪れます。
そんな季節にそっと手に取りたくなるのは、心に響く静かな物語。
わたしがこの時期に毎年のように読み返すのが、梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』です。
外の空気がひんやりしていても、ページの中には、まるで誰かにそっと手を握られているような、ぬくもりがあります。
もし最近ちょっと疲れていたり、立ち止まりたくなったりした方には、そんな物語がやさしく寄り添ってくれるかもしれませんね。
秋の終わりにおすすめしたい本たち
秋の終わりには、読む人の心にじんわりとしみる、そんな一冊をそっと手渡したくなります。
柚香の森の本棚から、そんな季節にぴったりの古本を選びました。
家族や喪失、再生をめぐる、静かな物語。
失われたものを少しずつ拾い集めるような筆致に、心に響く余韻がそっと残ります。
読後、ふと「ああ、こんな気持ち、わたしにもあったな」と、**自分の内側**にやさしく触れるかもしれません。
何気ない日々の中で、ささやかな交流があたたかく描かれた作品です。
たとえば、秋の終わりの陽だまりのような、少し寂しくて、それでもほっとする時間が流れています。
ひとりで静かにページをめくるのにぴったりの一冊です。
過去と向き合いながら、再びつながっていく大人のふたり。
人生の晩秋を迎える世代にそっと寄り添ってくれるような一冊です。
秋の終わりに読む本として、しずかに深く、心に染みわたります。
文学の深みに触れてみたい方へ。
古井由吉さんの文章は、感情の襞を細やかに描き出し、読むたびに新しい気づきを与えてくれます。
「読書」という行為そのものを静かに味わいたい、秋の終わりの夜にぴったりです。
🍂秋の終わりに、自分のための読書時間を
季節の終わりは、どこか切なく、でも穏やかで。
そんなときこそ、本をひらくことで、自分自身の心に灯をともす時間になるかもしれません。
慌ただしい毎日のなかでも、焦らず、急がず。
たった数ページでもいいのです。
心に響く物語との出会いが、あなたの中に静かに何かを残してくれますように(^^)
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