2024/09/27 10:37
こんにちは!
お彼岸が過ぎました。そろそろ気温が下がって来る頃で、涼しさが待ち遠しいです。
お彼岸で毎年思い出すのが、「9月24日は谷崎松子の誕生日」
谷崎松子さんは、谷崎潤一郎の3番目の妻であり、『細雪』の四姉妹の次女・幸子のモデルだった方なのです。
私は『細雪』に魅了されたこともあり、谷崎潤一郎についてなぜかそこだけ覚えていて、谷崎の女性関係も、谷崎だから許せるようにも思えたりしますね。
ここで谷崎年表をご覧ください。思えば、妻譲渡事件もありました…
1915年 谷崎潤一郎、石川千代子と結婚。(1回目の結婚)
1916年 長女の鮎子誕生。
1917年 佐藤春夫との交流が始まる。
1921年頃、谷崎は千代子さんの妹、せい子に心を奪われました。その結果、千代子との仲が悪くなったのです。そこで佐藤春夫は千代子に同情し、好意を寄せました。谷崎と砂糖、千代子の三角関係が生まれました。
このとき、谷崎が千代子を佐藤春夫に渡すことに決めたけれど、後からその決定を取り消すという出来事があり、谷崎と佐藤春夫は絶交しました。
※せい子は『痴人の愛』ナオミのモデルでした。
1926年 佐藤春夫と谷崎は仲直りする
1930年 谷崎と千代子が離婚。千代子は佐藤春夫と再婚する。
この時の三人の共同声明(私たち3人は話し合って、千代子が潤一郎と別れて、春夫と結婚することに決めました。)が話題になりました。→妻(細君)譲渡事件です。
1931年 谷崎は古川丁未子と結婚(2回目の結婚)
1934年 離婚
1935年 森田松子と結婚(3回目の結婚)
松子が妊娠した際、谷崎の意向で妊娠を断念したと『雪後庵夜話』に記されていますが、実際には医師から健康上の理由で妊娠継続を見合わせるよう勧められたのが真実だったようです。
※松子は『細雪』四姉妹の次女・幸子のモデルでした。
この年表も自分のために保存していたほど。
お役に立てれば嬉しいです。
ショップにおいてある谷崎潤一郎の本
◆お艶殺し
◆乳野物語