2026/02/05 12:15

こんにちは、『柚香の森』店主です🌳

忙しい日が続くと、明るい言葉よりも、静かな場所が恋しくなるときがあります。
元気になりたいわけじゃない。前向きにならなきゃ、とも思いたくない。
ただ、だれにも邪魔されずに、少しだけ沈んでいたい——そんな夜。

私はそれを、勝手に「贅沢な憂鬱」と呼んでいます。
憂鬱を追い払うんじゃなくて、あたたかい毛布みたいにそっと抱えて、落ち着くまで一緒にいる時間です。


今日の“ちょっと得”ポイント


「沈みたい夜」の読書は、“気分が明るくなる本”を選ばないのがコツです。
代わりに、

* 文章が静か
* 景色(情景)が多い
* 読後に「余韻」が残る
  この3つを目印にすると、心が荒れにくいんですよね。


 📚 柚香の森の本棚から──静かに沈む夜の3冊



大きな事件が起こるわけではないのに、心の波がずっと動いている。
「言葉にならない気持ち」を、言葉にしすぎずに抱えてくれる小説です。
読みながら、気づくと呼吸が深くなっている——そんなタイプの一冊。
憂鬱を“整える”のではなく、憂鬱と同じ速度で歩いてくれます。


詩やことばは、元気がないときほど効くことがあります。
堀口大学さんの言葉は、月明かりみたいに静かで、ひんやりしていて、それでもやさしい。
「わかる」と言わずに隣に座ってくれる感じがするんです。
1ページだけでいい。今日はそれで十分、と思わせてくれます。


“真夜中”って、心の音が大きくなる時間ですよね。
この本は、その時間帯の不安や揺れを、過剰に励まさずに扱ってくれる印象があります。
読んでいるあいだ、夜の輪郭がはっきりして、むしろ落ち着いてくる。
沈みたい夜に、静かな手すりみたいな本です。


まとめ:憂鬱は、贅沢に扱っていい


憂鬱は、悪者にされがちです。
でも私は、憂鬱にも「休ませてもらう権利」があると思っています。

だれにも邪魔されない時間。
好きなあたたかい飲みもの。
ページの音。
その全部がそろうと、憂鬱は少しだけ、きれいにほどけていきます。

読み終えたあと、心がほんの少しでも楽になっていたらうれしいです。
『柚香の森』では、そんな夜にそっと開ける本を、静かに揃えてお待ちしています(^^