2023/04/05 13:04
ヤクザ映画で刃物で人を刺したり、ドンパチやる場面に遭遇すると私は目を両手で隠して画面を見えないようにします。
音は聞こえてしまいますが、嫌な場面を見ないことで怖さから逃げられるのです。
厄介なのが、読書です。
特に読みたくないのに読んでしまう作品です。
太宰治の『皮膚と心』
読んだことがある方もいらっしゃると思います。
タイトルを読んだだけですでに皮膚がゾワゾワしてきます。
なぜならば、この作品を読むと写真を見たような感覚に陥ってしまうからです。
映像ではなく、読書だと逃げ場がないのです。目を隠すことはできても、情報として入ってしまった脳を隠すことはできないのです。
そういう逃げ場のない読書を好む人もいるし、映像が好きな人もいます。
きっとインプットされやすい方を人は好むのだと思います。
大量の花粉が舞う今春。
外に出れば花粉で顔が痒くなるので、隠れ家で太宰治に耽ります。