2023/03/22 08:52
近所の公園に「十月桜」の木があり、
その名の通り秋頃から翌年の三月頃まで咲いています。
通年春の桜と比べると、葉は無く、枯れ枝に桜という出で立ちで哀愁を伴います。
『三月まで変わらずに枯れ枝に桜の姿』と思うと安心できるものです。
十月桜が咲いているうちは心の安定期でした。
しかし、十月桜はもう終わりです。
十桜の木はゴージャスな桜に変化しないといけない時期がやってきたのです。
その頃になると、
何かを始めねばならない義務感のようなものが空気に乗ってやってくるみたいで、私の胸はザワザワします。
ザワザワしてきたら隠れ家(読書)に逃げ込みます。
すると、隠れ家からはなかなか出られません。
とても居心地が良いからです。
十月桜が「終わりだから引きずっている」時期がまさに今なんですが、
終わりの寂しさをどこまで引きずれるのか?と考えてみると、
結局のところ、強烈な「夏の暑さ」に上書きされてしまいます。
でも、時期になると、十月桜はちゃんと咲いてくれるのです。