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雨月物語<わたしの古典19>(集英社)大庭みな子

¥50 税込

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【良好・初版】『雨月物語<わたしの古典19>』大庭みな子|古典幻想の読み解き|集英社|古本・良好
ISBN9784081630194

夜風が少し肌寒く感じるとき、幽かな声が耳に届くような気がする──そんな夜にはこの本が手元にあるといいと思います。

大庭みな子さんによる『雨月物語<わたしの古典19>』は、上田秋成の幽玄な古典を、作家の繊細なまなざしで読み解いた作品集です。
幽霊や妖しいものが姿を見せるたびに、哀しみや切なさが静かに胸に染み込んできます。

私がこの本を仕入れたのは、幻想の向こう側に隠れていた「人の想いの揺れ」が、現代にも確かに生きていると感じたから。
孤独やすれ違いが、ただの過去ではなくて、自分自身の心とも重なることがある──その気づきが怖くて、でも嬉しかったのです。

読後には、幻想と現実とのあいだにあるあたたかな余白を見つけ、自分の中の寂しさや葛藤にも、やさしく手を伸ばせそうな気持ちになれるでしょう。

最近、心にぽっかりと隙間を感じている方へ。幻想の世界をそっと感じたい方へ。
もし今、この本の言葉があなたの中に響くなら──どうぞ、静かにこのページを開いてみてくださいね。

※状態は良好です。初版、1987年6月発行。ハードカバー。表紙に経年のヤケがあります。
本文は読みやすく、破れや大きな汚れは見られません。

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