【良好・初版】『ちくま日本文学004 尾崎翠』尾崎翠|筑摩書房|幻想・日本文学|古本
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『ちくま日本文学004 尾崎翠』尾崎翠|幻想文学・日本文学|筑摩書房|古本・良好
ISBN9874480425041
窓の外の風景が、いつもとほんの少しだけ違って見える瞬間があります。それはきっと、心が静かにゆらいでいるからかもしれません。
尾崎翠さんの『ちくま日本文学004』は、幻想と現実の境界をするりと横切るような物語たちが集まった一冊です。たとえば『第七官界彷徨』では、現実に囚われた思考が夢と交差し、読む者を鳥取や東京の街角へと連れ出します。時代の匂い、地方と都市のあいだの距離感、人と人の繊細なズレが、いつも心にずっと響くのです。
私がこの本を仕入れたのは、尾崎翠さんの文章が「見落としていた世界」に光を当ててくれるから。読むたび、新しい感覚が目覚める気がして――あの不思議な夢をもう一度見てみたくなるような。
読後には、日常のすれ違いや静かな孤独も、「美しいものの一部」として抱きしめられるような気持ちが残ると思います。思慮深く、本が心の奥にひそむものを覗かせてくれる余韻をお楽しみください。
最近、世界が少しだけ硬く感じる方へ。感受性を取り戻したい方へ。
もし今、この言葉があなたの中で小さな灯りを灯すなら──そっと、このページをひらいてみてくださいね。
※状態は良好です。2007年11月初版発行。表紙に経年のヤケがありますが、本文はきれいで読みやすい状態です。
丁寧にクリーニングを行い、静かに梱包してお届けいたします。
<尾崎翠さんについて>
尾崎翠さんは1896年、鳥取で生まれ、1916年頃から本格的に文学活動を始めました。1920年に大学を退学後、雑誌に短編や映画評論を寄稿し、1931年に代表作『第七官界彷徨』を発表。神経を病み筆を折り、1971年に逝去しました。
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