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夜の光に追われて(講談社文庫) 津島佑子
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≪初版≫ 1989/9/10 発行
経年のヤケあります。
読むには全く問題ありません。
1986年第38回読売文学賞受賞作品
津島佑子:1947年東京都三鷹で父・津島修二(筆名:太宰治)、母・美知子の次女(里子)として生まれました。(2016年没)
彼女の父・太宰治は佑子が生まれた翌年に玉川上水で入水心中しました。
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私小説、自叙伝ともいえる本書。
作者自身とも思われる小説家の主人公が、平安時代に書かれた『夜の寝覚』の物語を改めて書き直すことによって、物語のヒロイン珠子の悲しみに寄り添おうと試みる。
主人公が亡き息子の遺灰の一部を子の父親である男の元へ届けにいくストーリーと、「夜の寝覚」のヒロイン珠子の物語が交互に語られており、より悲しみを共感できる構造になっています。
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