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ジョン万次郎漂流記 本日休診(角川文庫)・黒い雨(新潮文庫)/井伏鱒二

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※2冊セットです

この二冊をセットで届けたい──その意味を、柚香の森の店主としてお伝えさせてください。

『黒い雨』は、戦争と原爆というどうしようもない悲しみの中で、それでも日常を守ろうとする人たちの姿を描いた、静かで深い物語です。読むたびに、「生きること」の意味をあらためて考えさせられるんですよね。

そして『本日休診/ジョン万次郎漂流記』は、その対極のようでいて、実はどこか通じるものがあるんです。たとえば、未知の世界に投げ出されながらも、前を向いて生きていこうとする力。万次郎が経験した漂流と再生の物語は、過酷な現実に立ち向かう人間のたくましさを教えてくれます。

どちらも、異なる時代や状況に置かれながらも、「人が生きるとはどういうことか」を私たちにそっと語りかけてくれるんです。

だからこそ、戦争の理不尽さと、希望の芽吹きを対にして、この二冊を届けたくなったんです。悲しみの中にあるあたたかさと、困難の先にある希望。ページをめくるたびに、心に残る“何か”がきっとあると思いますよ。


●ジョン万次郎漂流記  本日休診/井伏鱒二 (角川文庫)
良好(非常に良い/良好/並)
19版 1995/5/30発行
天、小口に経年によるヤケあり。読むには問題ありません。
ISBN4041076013
◆1938年 第6回 直木賞受賞作品

嵐に流され、言葉も文化も通じない異国へ──そんな絶望的な状況でも、希望の灯を手放さなかった少年がいました。
井伏鱒二の『ジョン万次郎漂流記』は、わずか十五歳で土佐から鳥島へ漂流し、やがてアメリカで学び、再び日本の未来に貢献した万次郎の物語です。

初めて読んだとき、万次郎のひたむきさに胸を打たれました。
未知の世界に飛び込む勇気や、異文化との出会いが人をこんなにも成長させるんだと、静かに励まされたんです。

人生が思うようにいかないとき、「この先に何があるんだろう」と不安になったとき──
この物語は、そっと背中を押してくれます。
本の言葉が心に寄り添い、迷いの中にあるあなたにもきっと、小さな光を届けてくれますよ。
よかったら、ページを開いてみませんか?
万次郎の旅が、あなた自身の一歩になるかもしれません。

●黒い雨/井伏鱒二(新潮文庫)
51版 1994/6/5発行
天、小口、地に経年によるヤケあり。読むには問題ありません。
ISBN4101034060
◆1966年 野間文芸賞作品/文化勲章受章

雨音が静かに響く午後に、ふと手に取ってほしい一冊があります。井伏鱒二さんの『黒い雨』──これは、広島の原爆投下後を生きる人々の姿を、淡々と、しかし深い哀しみとともに描いた物語なんです。

物語の舞台は、広島市の東部、小さな村。主人公たちは、ただ静かに生きようとしていただけなのに、原爆はその日常と未来までも奪ってしまったんですね。私が読んでいて胸を打たれたのは、戦争が「命」だけでなく、「縁」や「希望」まで断ち切ってしまうということ。そして、そんな中でも家族を想い合うあたたかさが、ページのあちこちにそっとにじんでいたんです。

本は、過去を知るだけでなく、自分自身を見つめ直す時間もくれます。この物語を読んだ後は、きっと今ある日常や、そばにいる人の尊さを、いつもより深く感じられると思います。
よければ、あなたの静かな時間に寄り添わせてあげてくださいね。

<井伏鱒二について>
井伏鱒二(1898-1993)は広島県生まれ。早稲田大学で文学を学び、同人誌でデビューしました。『山椒魚』や『黒い雨』など、ユーモアと哀感を織り交ぜた作品で知られる。直木賞や文化勲章を受章し、昭和を代表する文豪として今も愛されています。

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