2026/03/11 12:15

こんにちは、『柚香の森』店主です🍃

風の匂いが、少しだけ土っぽくなってきました。
春が近づくころって、本棚の中の色まで、なんだかやわらかく見えてくる気がします。

そんな季節にふと気になるのが、古本の“色の変化”。
ぺージが少し飴色になっていると、「これって傷んでいるのかな」と心配になることがありますよね。

でも、本の黄ばみは、必ずしも悪いことではありません。
紙は、空気や光の影響を受けながら、少しずつ色を変えていきます。人の肌が日差しで色づくように、紙もまた時間の中で変わっていくんです。

実は、昔の本ほど少し黄ばみやすいことがあります。

これは、紙の性質や作り方の違いによるもの。
黄ばみは、ただの劣化というより、”その本がどんな時代を通ってきたかを教えてくれる小さな手がかり”でもあるんですよね。

私も以前は、黄ばんだページを見るたびに、どこかさみしい気持ちになっていました。
けれど古本屋を続けるうちに、その飴色が、だんだん“古本の灯り”みたいに見えてきたんです。真っ白ではないからこその落ち着きがあって、読むこちらの気持ちまで少し静かになる気がします。

もちろん、急な変色や、保管環境による傷みには注意が必要です。
でも、「黄ばみ=すぐダメ」と決めつけなくて大丈夫。

古本の時間は、案外おだやかです。

今日の“ちょっと得”ポイント


黄ばみを見るときは、「色」より“紙の元気さ”を見るのがおすすめです。

たとえば、

* 紙がサラサラしているか
* 極端な波打ちがないか
* 茶色い点々が増えていないか

このあたりを見ると、ただの経年変化か、少し気をつけたい状態かがわかりやすいんです。
本棚は、詰め込みすぎず、風が通るくらいがちょうどいいですよ。

📚良ければこちらのショップブログも参考になさってくださいね。

今週の一冊



重いテーマを扱いながら、読むほどに言葉の骨格の強さが伝わってくる一冊です。
時間を経た本のたたずまいとも、どこかよく似合う気がします。