私の消滅(文藝春秋) 中村文則
¥580
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ハードカバー ≪初版≫2006/6/20発行 ある恋愛に潜む、想像を超えた悪意 このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない(本文書き出しから) 精神科医の「私」が患者に好意を抱くのですが、「私」の根底に潜んでいる悪意が、幼い頃の「私」の家族と彼女の過去に同期し、救済と狂気が錯綜してゆきます。 宗教、殺人、精神障害、催眠術など闇の部分が色濃く出てくるなかで「私」が彷徨ってしまう。「私」は誰?どこにいる?ってなります。 ******** もしも、この事件がなかったことになれば… いっそのこと、この記憶を消してしまえば… 精神科治療によって、苦しい過去を消去し、楽しいことを上書きするという療法。 『私の消滅』はタラレバサスペンスかもしれないと思った。 「私」は救われるのか? 狂っているのか? ラストは読者に委ねられています。
約束された移動(河出書房新社) 小川洋子
¥800
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) (ほぼ新品) ハードカバー ≪初版≫2019/11/30発行 ハリウッド俳優Bが泊まった部屋からは、必ず一冊の本が抜き取られていました。その秘密を知っているのは、客室係の「私」だけです。 この短編集には、移動をテーマにした6つの物語が収められています。 ダイアナ妃に憧れる女性とその孫娘の話や、見知らぬ老女に右腕をつかまれた男性の話などがあり、どの物語も不気味さがじわじわと感じられる内容です。特に印象的だったのは、黒子羊の話で、終わり方が淋しく感じられました。
巡礼(新潮社) 橋本治
¥50
SOLD OUT
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) (ほぼ新品) ハードカバー ≪7版≫2019/2/20発行 はなぜ、ゴミ屋敷の主になり果てたのか? その孤独な魂を抱き留める、恐るべき傑作長篇! 男はなぜ、ゴミ屋敷の主になり果てたのか? いまはひとりゴミ屋敷に暮らし、周囲の住人達の非難の視線に晒される男・下山忠市。戦時中に少年時代を過ごし、昭和期日本をただまっとうに生きてきたはずの忠市は、どうして、家族も道も、見失ったのか──。誰もが顔を背けるような現在のありさまと、そこにいたるまでの遍歴を、鎮魂の光のなかに描きだす。橋本治、初の純文学長篇。(あらすじより)
天然知能(講談社) 郡司ペギオ幸夫
¥1,500
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) (ほぼ新品) ソフトカバー ≪初版≫2019/1/10発行 一見やさしく書かれていますが、バカにしてはいけません。世界の見方を変えてくれます。――養老孟司一見やさしく書かれていますが、バカにしてはいけません。世界の見方を変えてくれます。――養老孟司(解剖学者) * AIブームへの正しいカウンター。自然/人工の檻の外へ、知性を解き放つ! AIみたいな人間と人間みたいなAIにあふれる社会への挑戦状。――吉川浩満(文筆家) * 「考えるな、感じろ」とブルース・リーは言った。 山の向こうにも同じように風景が広がることや、 太平洋でイワシが泳いでいることを信じられる。 今までのこだわりが、突然どうでもよくなる。 計算を間違い、マニュアルを守れず、ふと何かが降りてくる。 それらはすべて知性の賜物である。 生きものの知性である。 今こそ天然知能を解放しよう。 人工知能と対立するのではなく、 意識の向こう側で、想像もつかない「外部」と邂逅するために。 わたしがわたしとして存在するための哲学。 郡司ペギオ幸夫[グンジペギオユキオ] 読んだ形跡がなく、美しい状態のため(ほぼ新品)といたしました。
裂(講談社) 花村萬月
¥500
【並】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2011/3/17発行 「小説を書くことしか取り柄がないくせに」 文芸出版界の内実を曝す問題作 群像編集部の若手編集者羽田御名子のもとに、小説家志望の安良川王爾から持ち込まれた原稿<裂>。登場人物には御名子の名が使われ、穢されていた――。 「群像」連載時から注目を集めた作品がついに単行本化。(あらすじより) ***** 作家の視点から女性編集者を描いたものですが、文芸誌の新人賞等における応募者、編集者、作家の立場を理解するのには良い一冊かも知れません。少々、花村萬月さんらしい内容になっておりますが。。。
乳野物語(株式会社サンリード) 谷崎潤一郎
¥400
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) (ほぼ新品) ≪初版≫2020/1/1発行 乳野物語―元三大師の母 注釈 解説(谷崎潤一郎と『乳野物語』;曼殊院と山口光圓;師・山口光圓―毎日が授業;尊勝院―元三大師十八か所霊場・第五番;追記―清原恵光師に聞く)(内容情報より) 千野二丁目7-12にある安養院(妙見堂)に伝わる元三大師とその母月子姫の説話をもとに、谷崎潤一郎が昭和26年に雑誌「心」に発表した作品です。小説という体裁ではなく随筆風に話が展開していきます。 千野=乳野 オールカラーです。
〆切本(左右社) 左右社編集部
¥50
SOLD OUT
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ソフトカバー ≪8版≫2018/1/20発行 追いつめられて苦しんだはずなのに、いつのまにか叱咤激励して引っ張ってくれる……〆切とは、じつにあまのじゃくで不思議な存在である。夏目漱石から松本清張、村上春樹、そして西加奈子まで90人の書き手による悶絶と歓喜の〆切話94篇を収録。泣けて笑えて役立つ、人生の〆切エンターテイメント! 〈本書まえがきより〉 しめきり。そのことばを人が最初に意識するのは、おそらく小学生の夏休みです──。 本書は、明治から現在にいたる書き手たちの〆切にまつわるエッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めた“しめきり症例集”とでも呼べる本です。いま何かに追われている人もそうでない人も、読んでいくうちにきっと「〆切、背中を押してくれてありがとう!」と感じるはずです。だから、本書は仕事や人生で〆切とこれから上手に付き合っていくための“しめきり参考書”でもあります。(あらすじより) 昔の文豪作家から現代作家まで勢ぞろいしており、〆切に対する言い訳、言い分、考え方などが、本人は必死であるにもかかわらず、読者からすると滑稽でクスッと笑える場面もあります。
極楽・大祭・皇帝(講談社文庫) 笙野頼子
¥50
SOLD OUT
【並】(非常に良い/良好/並) ≪2版≫2007/2/1発行 ※笙野頼子の貴重な初期作品集 群像新人賞「極楽」を含む最初期の作品三篇。地獄絵を描くことを人生の究極の目的とした男の心象を追求した「極楽」、現実からの脱出を願う七歳の子供の話「大祭」、初期の代表作「皇帝」。著者の原点三篇を収録。 輪切りの地獄、鼠硝子、自閉帝国……究極の地獄絵を求める密室画家、「地獄変」の書き変えを志した「極楽」。祝祭の日、父親殺しの妄想へと走る小学生「大祭」。自閉帝国を求める白衣の殺人者、長篇「皇帝」。25歳で群像新人賞を受賞した芥川賞、三島賞、野間文芸新人賞作家が、暗黒の80年代を注ぎ込んだ引きこもり・憎悪小説集。(講談社より)
みだれ髪(角川文庫) 与謝野晶子
¥320
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2011/4/15 目次 ・みだれ髪 ・夏より秋へ(抄) ・君死にたまふことなかれ
堕落論(集英社文庫) 坂口安吾
¥50
SOLD OUT
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪17版≫2018/12/10発行 生きよ、堕ちよ。堕ちること以外の中に人間を救う道はない―。救われない孤独の中に、常に精神の自由を見出し、無頼と反逆に生きた著者の代表的作品9編。(あらすじより)
もものかんづめ(集英社文庫) さくらももこ
¥400
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪24版≫2019/6/19発行 エッセイ三部作のひとつ。 短大時代に体験した、存在意味不明な食品売り場でのアルバイト。たった2ヶ月間のOL時代に遭遇した恐怖の歓迎会。 水虫の話も身に詰まるものがありました。 さくらももこさんのエッセイだけれど、自分のことのように思われてクスッと笑えました。 身も心もリラックスします。
舞姫/うたかたの記 他三篇(岩波文庫) 森鷗外
¥270
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) (ほぼ新品) ≪60版≫2018/7/25発行 日本人留学生とドイツの一少女との悲恋を描いた『舞姫』,他に『うたかたの記』『文づかひ』と名訳『ふた夜』,いずれも異国的な背景と典雅な文章の間に哀切な詩情を湛える.加えて鷗外作品の初期から中期への展開を示す『そめちがへ』を収め,難読語には,できるかぎり振仮名を付して読者の便に供した. (解説 稲垣達郎)(あらすじより)
間違われた女(祥伝社文庫) 小池真理子
¥250
【並】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2011/9/5発行 『僕には、きみの僕への想いが手に取るようにわかる。マコ、きみを愛しているよ…』新生活に心躍らせる遠藤雅子を、恐怖のどん底に突き落とした一通の手紙。高校を卒業して十一年、差出人の児玉秀実には一度も会っていないばかりか、顔さえも覚えていなかった。だが、執拗に手紙は続き、やがて電話が…。秀実は正気なのか、それとも…。(「BOOK」データベースより)
生きるかなしみ(ちくま文庫) 山田太一
¥50
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【良好】(非常に良い/良好/並) ≪16版≫2016/9/5発行 人は誰でも心の底に、様々なかなしみを抱きながら生きている。「生きるかなしみ」と真摯に直面し、人生の幅と厚みを増した先人達の諸相を読む。(あらすじより)
寒椿(新潮文庫) 宮尾登美子
¥50
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【並】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2003/1/1発行 もう一生、涙なんか流すものか。花柳界を果敢に生き抜いた四人の女。その運命の変転――。 高知の芸妓子方屋「松崎」で、揃って修業を積んだ澄子、民江、貞子、妙子。姉妹のように睦みあって育った娘たちも、花柳界に身を投じる時を迎える。男と金が相手の鉄火な稼業を、自らの才覚と意地で凌いでゆく四人に、さらに襲いかかる戦争の嵐――。運命の荒波に揉まれ、いつか明暗を分けてゆくそれぞれの人生を、「松崎」の娘・悦子の目から愛惜をこめて描き、生きることへの瑞々しい希望を呼び起こす傑作連作集。(あらすじより)
陽輝楼(中公文庫) 宮尾登美子
¥50
SOLD OUT
【並】(非常に良い/良好/並) ≪42版≫1996/7/10発行 ヤケありますが、読むには良好な状態です。 土佐随一の芸妓房子が初めて知った恋心ゆえに、華やかな人生舞台から倖薄い、哀れな末路をたどる悲愴な若き生涯を描く感動の長篇。(あらすじより)
百人一首という感情(リトルモア) 最果タヒ
¥50
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【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2018/11/21発行 ソフトカバー 「記録でもなく、伝説でもない。 歌だから残っていた、白黒つけられない人々の感情。 それを前にして、私から溢れていく言葉。 よかったら、一緒に彼らに会いに行きましょう。」 最果タヒ(はじめにより)
かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。(講談社) 最果タヒ
¥50
SOLD OUT
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2015/2/24発行 ソフトカバー 詩人・最果タヒが紡ぐ、初めての長編小説――。きみがぼくに使うかわいいという言葉が、ぼくを軽蔑していない、その証拠はどこにあるんだろう。好きとも嫌いとも言えないなら、死ねって言っているようなものだと、いつだってきみは、怒っている。ぼくは、きみを好きでも嫌いでもないまま、優しくありたい。かすかな、死の気配でありたい。(あらすじより) ******* タイトルが可愛いので引き寄せられます。可愛いラノベみたいな感じかな?と思いきや全く異なります。 高校生が語るような文章で書かれていますので、前半部分はなんとなく「軽いかな」と安心していると、 後半は様子が180度変わります。 親友、友達なんてことばは気軽に発せられなくなる。非常に重くてシリアスな内容です、『平凡』と『可愛い』には意味がある。 SFミステリーファンタジーみたいな感じ。 なんというか、うっかり気楽に読もうとすると”違う”のです。 お試しください(*^^*)
恋人たちはせーので光る(リトルモア) 最果タヒ
¥760
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2019/9/7発行 ソフトカバー 詩を読むことは病まない孤独であり、 幸福の可能性に気づくこと。 映画、展覧会、WEB、広告、音楽…… 数々の新しい詩の運動をまきおこしてきた最果タヒがついに放つ傑作。 新たな地平を目指し生まれた、待望の最新詩集! 〈43の詩と43のデザイン!〉 祖父江慎によるデザインが、1篇ごとにたったひとつの世界を作りだす。ページをめくるのが楽しい一冊! - - - 横浜美術館での個展〈詩の展示〉で発表された一連の詩や、TBSテレビ「ゴロウ・デラックス」出演時に披露し話題を呼んだ「2月の朝の詩」ほか、「果物ナイフの詩」「決壊」「つめたくてあかるい」「超絶っ子」など初収録・書きおろしふくむ全43篇。(あらすじより)
天国と、とてつもない暇(小学館) 最果タヒ
¥700
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2018/10/1発行 ソフトカバー 現代を生きる若者たちを魅了した詩集三部作(『死んでしまう系のぼくらに』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『愛の縫い目はここ』)を経て、今、未知の世界がこの詩集から始まる。若き言葉の魔術師が贈る最新詩集、待望の刊行。(あらすじより)
愛の縫い目はここ(リトルモア) 最果タヒ
¥800
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪3版≫2020/2/22発行 ソフトカバー 第33回現代詩花椿賞受賞作『死んでしまう系のぼくらに』と、映画化でも話題となった『夜空はいつでも最高密度の青色だ』に連なる詩集三部作、完結! 最果タヒ自身が拓いた、詩の新時代を決定づける傑作。 -- 「グッドモーニング」「ふれた永遠」「糸」 「光の匂い」「5年後、太陽系、みずいろ」 ほか、書き下ろし含む全43篇収録。 -- この本から、また始まる。 (著者:最果タヒより)
夜空はいつでも最高密度の青色だ(リトルモア) 最果タヒ
¥600
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪5版≫2017/6/7発行 ソフトカバー 異例のひろがりで話題騒然となった『死んでしまう系のぼくらに』を超える、待望の新詩集! - - - 都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。 塗った爪の色を、きみの体の内側に探したって見つかりやしない。 夜空はいつでも最高密度の青色だ。――「青色の詩」より抜粋 - - - 現代詩の枠を超えたムーブメントを巻き起こした詩集前作『死んでしまう系のぼくらに』。 他方では小説家としても活躍し、SNSでも詩を発表するなどフィールドを問わず快進撃を続ける詩人・最果タヒが満を持して放つ、渾身の詩集最新作! 「ゆめかわいいは死後の色」「月面の詩」「花と高熱」「美しいから好きだよ」「冷たい傾斜」「もうおしまい」…ほか、書き下ろしを多数含む全43篇収録。 現代におけるポエジーとは? ひとつの答えがここに。(あらすじより)
死んでしまう系のぼくらに(リトルモア) 最果タヒ
¥850
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪9版≫2020/3/26発行 ソフトカバー ネット世代の詩人が綴る、表現の新次元。 現代詩の概念を打ち破るような「詩で遊ぶ」ウェブアプリのリリースや、twitterやtumblrで作品を発表するなどジャンルを軽々と越え現代詩の新たな楽しみ方を提示し続けてきた最果タヒ。 3冊目となる待望の新詩集は鋭利かつ叙情的な言葉で剥き出しの感情と誰もが抱える孤独を浮き彫りにする、書き下ろし含む44篇を収録。 - - - 死者は星になる。 だから、きみが死んだ時ほど、 夜空は美しいのだろうし、 ぼくは、それを少しだけ、期待している。 きみが好きです。 死ぬこともあるのだという、 その事実がとても好きです。 「望遠鏡の詩」より抜粋
ダメージ(文藝春秋) ジョセフィン・ハート/田口俊樹訳
¥50
SOLD OUT
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪3版≫1993/10/25発行 ハードカバー ことばも交わさぬうちに、一目で燃えあがる恋がある。意志にさからって破滅へと突き進む、運命的な愛というものがある。たとえ男が、フィアンセの父親であろうと、たとえ女が、息子のフィアンセであろうと。男も女も身につまされる愛のベストセラー。(あらすじより)