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文學界 2021年5月号(文藝春秋) 文藝春秋

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≪初版≫ 2021/5/1 発行

【創作】羽田圭介「Phantom」280枚一挙掲載
未来を案じて株取引に打ち込む華美、「使わないお金は死んでいる」と笑う恋人。
幻影に覆われた現代を描きつくす傑作誕生!

【第126回文學界新人賞発表】2800以上の応募作から選ばれた受賞作2作全文掲載
青野暦「穀雨のころ」
精緻な描写で高校生男女4人の過ごす一季節を浮かび上がらせる青春群像劇

九段理江「悪い音楽」
音楽教師ソナタは、生徒を猿だと思っている。才能に溢れるが、心が無いのだ――

【選評】長嶋有・川上未映子・中村文則・円城塔・東浩紀

【新連載】平民金子「めしとまち」
別に美味しそうでもない“めし"と、子の成長とともに移り変わる“まち"。
神戸から贈る、とぼとぼエッセイ

【批評】千葉雅也「霊的世俗性――フーコー『肉の告白』論」
キュニコス派=ラディカルなキリスト教というラインではない「もう一人の古代人フーコー」とは?
神経症的な主体のあり方が広がる今日、フーコーの古代に「別の可能性」を探る驚くべき論考

【特集】詩とわたしたちの時代
〈対談〉谷川俊太郎×高橋睦郎「雪のように溶ける詩を目指して」
〈詩〉谷川俊太郎「なぜ生きる」/高橋睦郎「新コロナ年二年目の自画像」
〈対談〉最果タヒ×マーサ・ナカムラ「異界の創造、ことばの矢印」
〈詩〉最果タヒ「ひとで無し」/マーサ・ナカムラ「魚子と墨鼠」
〈批評〉田原「永遠の童心――谷川俊太郎の児童詩を中心に」
ジェフリー・アングルス「逗子のオルペウス」
吉田雅史「偶然と脱線のリリック――いま、ラップを読み直すこと」(Spotifyプレイリスト付き)

〈米大統領就任式詩The Hill We Climb全文〉アマンダ・ゴーマン「わたしたちの登る丘」対訳と訳者解説=鴻巣友季子
バイデン新大統領就任式での朗読が絶賛され、一躍スターとなった若き詩人。
感動を呼んだ詩を英文と、鴻巣氏による清洌な翻訳で贈る

リレーエッセイ「私の身体を生きる」藤野可織

【巻頭表現】小島日和「さまがわり」
【エセー】青木耕平「『息子よ安心しなさい、あなたの親指は天国で花となり咲いている』」
【コラムAuthor's Eyes】暮田真名「川柳は人の話を聞かない」

【文學界図書室】筒井康隆『ジャックポット』(佐々木敦)/山田詠美『血も涙もある』(平松洋子)/椎名誠『階層樹海』(木谷美咲)/岸政彦『リリアン』(村井康司)/松浦寿輝『わたしが行ったさびしい町』(大崎清夏)

【強力連載陣】北村匡平/成田悠輔/高橋弘希/辻原登/綿矢りさ/落合陽一/横尾忠則/宮本輝/津村記久子/松浦寿輝/犬山紙子/柴田聡子/武田砂鉄/池田雄一/鳥澤光

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