-
いま見てはいけない|ダフネ・デュ・モーリア/務台夏子訳|東京創元社|文庫本|古本
¥890
【美品・再版】『いま見てはいけない』ダフネ・デュ・モーリア|幻想短編集|東京創元社|古本 再版/2016年12月9日発行 ISBN:9784488206048 夜の読書には、昼間には気づかなかった心の奥が、ふと姿を見せることがあります。 ダフネ・デュ・モーリア『いま見てはいけない』は、そんな不思議な感覚を残す幻想短編集です。 ヴェネチアを舞台にした表題作では、老姉妹との出会いをきっかけに、夫婦の日常へ静かな異変が入り込んでいきます。ほかの収録作でも、現実と幻想の境目が少しずつ揺らぎ、いつもの風景の向こうにある不穏さが、じわりと立ち上がってきます。 私も読み終えたあと、すぐに次の本を開く気になれず、しばらく余韻の中にいました。怖さがありながら、どこか美しい。その感触が、長く残る一冊です。 静かな不穏さのある物語がお好きな方、日常の裏側に潜む気配に惹かれる方に、そっとおすすめします。 【美品】表紙カバーに目立つ傷みはなく、天・小口・地にも目立つヤケは見られません。 本文に書き込み・線引きはありません。 古本のにおいはごくわずかです。 全体として保管状態のよい一冊です。
-
金毘羅|笙野頼子|集英社|2004年初版・帯付き単行本|古本
¥1,200
金毘羅|笙野頼子|集英社|2004年初版・帯付き単行本|古本通販 ひとりの時間に、自分を形づくってきたものを少し違う角度から見つめてみたいときに。 神話と私小説的な語りを大胆に交差させ、自らの生を読み直していく笙野頼子の代表作です。 「私は何者なのか」という問いを、神話と現実を行き来しながら徹底して押し広げていく笙野頼子『金毘羅』。 2004年に集英社から刊行された単行本で、第16回伊藤整文学賞受賞作です。 自伝的な要素に神仏習合や土俗神のイメージを重ね、既成の価値観や人間観を独特の言葉で揺さぶっていきます。 奇想に満ちた設定と強い語りが重なり、一般的な私小説とは異なる読書体験を残す一冊。 今回は2004年初版・帯付きという古本ならではの佇まいにも惹かれて仕入れました。 幻想文学や現代日本文学、既成の枠に収まらない小説を読みたい方に。 状態には経年感がありますので、写真と下記説明をご確認のうえお選びください。 笙野頼子の文学に触れてみたい方にも、初版単行本を手元に残したい方にもおすすめしたい一冊です。古本のため在庫は一冊限りです。 ※【状態:並】カバー・帯にヤケ、スレ、ヨレあり。天にヤケ・シミ、本体に若干の歪みあり。本文は書き込み・線引きなし。古本のにおいわずか。通読に支障なし。
-
新編 夢の棲む街|山尾悠子|ステュディオ・パラボリカ|初版・函入|古本
¥2,000
新編 夢の棲む街|山尾悠子|ステュディオ・パラボリカ|初版函入|古本 ひとりの時間に、筋を追う読書から少し離れて、言葉と像がつくる迷宮へ身を預けたいときに。山尾悠子の初期幻想を現在の視点から編み直し、美しい造本とともに味わえる一冊です。 現実の輪郭が少しずつほどけ、言葉そのものが景色になるような幻想文学を読みたい夜に。 山尾悠子『新編 夢の棲む街』は、初期作「夢の棲む街」に「薔薇色の脚のオード」、2020年発表の「漏斗と螺旋」を加え、2022年にステュディオ・パラボリカから刊行された単行本です。 中川多理の人形・写真、川野芽生の解説、ミルキィ・イソベらによる造本が作品世界と響き合い、薔薇色の函と黒い本体も印象的。 筋だけを追うより、言葉や像の余韻に身を預けたい方へ。 第1刷・函入り、状態も良好な古本として、本そのものを手元に置く愉しみまで届けたい一冊です。 物語だけでなく、本そのものの佇まいまで味わいたい方に。古本のため、この状態でお届けできるのは一冊限りです。 ※函入り。函には保管に伴う軽いスレやごく小さな使用感があります。帯は付属していません。黒色の上製本体は使用感が少なく、非常にきれいな状態です。本文にも目立つヤケ・シミはなく、書き込み・線引きもありません。天・小口・地も概ねきれいです。においはほぼ無臭です。読むうえで支障はありません。
-
花月幻想|稲垣足穂|立風書房|単行本|希少本
¥2,330
【並・初版】『花月幻想』稲垣足穂|幻想文学・父子愛・少年飛翔|立風書房|古本|単行本 「空を飛べたら」と願った、幼い日の感覚を覚えているでしょうか。 稲垣足穂『花月幻想』は、能の「花月」や天狗、そして作者自身の少年期の記憶を手がかりに、幻想と回想が静かに重なっていく一冊です。一般的な物語小説というより、同じ題材をめぐる短い文章が連なった、随想集に近い読み味があります。 父から教え込まれた謡曲や舞の記憶、自ら子方を舞った体験、そこから広がっていく天狗への想像。民俗や芸能の気配と、足穂ならではの飛翔への憧れが溶け合い、現実の思い出がそのまま天上の幻想へ移っていくようです。 筋を追うというより、「花月」「天狗」「天上界」といったモチーフの響きを、ゆっくり味わいたくなる本だと思います。 この本を仕入れたのは、忘れかけていた「想像することの自由さ」を思い出させてくれたからでした。どこか懐かしく、それでいて少し切実な少年性が、読む人の心の奥にある憧れや孤独に、そっと触れてきます。 現実の輪郭に少し疲れているとき、物語よりも気配に身をゆだねたい夜に。 静かな幻想文学や、稲垣足穂の天体的でやわらかな感性に惹かれる方へ、ゆっくりお渡ししたい一冊です。 ※帯、表紙カバ背ヤケ・ヨレ、三方ヤケ(少)、書き込み・線引きなし、古本のにおいがあります。本文はきれいな状態。
-
空想動物園 神話・伝説・寓話の中の動物たち|アンソニー・S・マーカタンテ|文化放送|1976年初版|古本
¥1,000
『空想動物園 神話・伝説・寓話の中の動物たち』アンソニー・S・マーカタンテ|文化放送|1976年初版|古本|単行本 神話や伝説のなかで、動物たちはなぜ特別な姿を与えられてきたのでしょう。 『空想動物園』は、世界の神話・伝説・寓話に登場する動物たちをたどりながら、人がそこに託してきた願い、畏れ、想像力をひもとく一冊です。 現実に生きる動物から、物語のなかで姿を変えてきた不思議な存在まで。ページをめくるほどに、人と動物との関係が、昔から物語の中に深く息づいてきたことが見えてきます。 柚香の森では、「物語のなかの動物たち」の棚から。 神話や伝承がお好きな方、幻想文学や創作のヒントを探している方にもおすすめです。 1976年12月25日発行・初版。少し昔の本ならではの佇まいも楽しみたい一冊。 ※良好な状態です。表紙カバー背色褪せ・スレ、三方ヤケ(少)、書き込み・線引きなし、使用感あり、古本のにおい(一般的)
-
嘘|宮沢賢治・与謝野晶子・エロシェンコ|ポプラ社|単行本|古本
¥1,000
【美品・3版】『嘘』宮沢賢治・与謝野晶子ほか|ポプラ社|古本 2012年3月24日発行 ISBN:9784591121504 単行本・ソフトカバー 誰かを守りたいと思ったとき、私たちはどんな言葉を選ぶのでしょう。 『嘘』は、広島を舞台に、ひとりの少年が家族の記憶や人との出会いを通して、「うそをつくこと」と「ほんとうを伝えること」について考えていく物語です。 小学生のリョウタは、大伯父の原爆の記憶に触れ、先輩のレイと出会うなかで、同じ「うそ」という言葉にも、さまざまな意味があることを知っていきます。 戦争や原爆という重いテーマを扱いながら、善悪を単純に決めるのではなく、人を思う気持ちや言葉のあり方を静かに問いかけてくる一冊です。 子どものための文学としてはもちろん、戦争や平和について物語を通して考えたい大人の方にもおすすめします。 ※【美品】ソフトカバー。帯付きです。 表紙カバーに大きな傷みはありません。 小口にわずかな汚れがあります。 本文に書き込み・線引きはありません。 古本のにおいはごくわずかです。 全体として保管状態のよい一冊です。
-
家守奇譚|梨木香歩|新潮社|単行本|古本
¥1,280
『家守綺譚』梨木香歩|新潮社・2004年2刷|帯付単行本|古本 眠る前に、現実と不思議の境目をそっとほどくように読みたい一冊です。草木、鳥、獣、古い家の気配が、静かな余韻を残してくれます。 梨木香歩『家守綺譚』は、新潮社より2004年に刊行された単行本です。 庭池、電燈付き二階屋、汽車駅、銭湯近接。ほんの百年すこし前の空気のなかで、主人公の「私」と、草木や鳥獣、時に不思議なものたちがゆるやかに交わります。 派手な事件ではなく、季節の気配や家の記憶が静かに満ちていく物語です。黒を基調にした装丁と帯の佇まいもよく、本棚に置いておきたくなる一冊。 梨木香歩作品や幻想文学、自然の気配がある日本文学を好む方におすすめです。 静かな夜の読書時間に、そっと迎えていただきたい一冊です。 ※帯付きの単行本。表紙・背表紙に大きな破れや目立つ傷みはありません。帯には軽いヤケ・スレ・端のわずかなヨレ。本文はきれいで、通読に支障なし。天・小口・地は大きなシミは見えず、経年としては美品。書き込み・線引きなし。古本のにおいがあります。
-
マルペルチュイ 妖精文庫19|ジャン・レー/篠田知和基訳|月刊ペン社|単行本|希少本
¥50
SOLD OUT
『マルペルチュイ』ジャン・レー|妖精文庫19|初版月報付|古本 静かな余韻を味わいたいときに、現実から少し離れた館の物語へ入ってみる。怪奇と幻想が重なり、答えの出ない不穏さを味わえる一冊です。 『マルペルチュイ』は、ベルギーの作家ジャン・レーによる怪奇幻想文学です。 月刊ペン社の妖精文庫19として1979年に初版発行された単行本で、篠田知和基訳。 奇妙な遺言によって一族が〈マルペルチュイ〉館に集められ、閉ざされた屋敷の中で不可解な出来事が静かに広がっていきます。 古代ギリシア神話、ゴシック小説、怪奇ファンタジーの気配が混ざり合い、説明しきれない不穏さそのものを味わう作品です。 ビニカバ付き、月報付き。幻想文学や神話モチーフ、濃密な夜の読書を求める方におすすめです。 古本のため、在庫はこの一冊限りです。夢の奥へ沈むような怪奇幻想文学を、手元に置いておきたい方におすすめします。 ※1979年初版、ビニカバ付き、月報付きの古本です。三方にヤケがあり、古書特有の紙のにおいがあります。水濡れ対策をして丁寧に発送します。
-
丹生都比売 梨木香歩作品集|梨木香歩|新潮社|単行本|古本
¥1,880
丹生都比売 梨木香歩作品集|梨木香歩|新潮社|単行本|初版・2014/9/30|良好|古本|9784104299102 静かな物語の奥へ、少しずつ心を沈めたい方へ。 『丹生都比売 梨木香歩作品集』は、表題作を含む9篇を収めた新潮社の単行本です。 神話、自然、記憶、生と死の境界がやわらかく重なり、梨木香歩さんらしい透明感のある幻想文学を味わえます。 『西の魔女が死んだ』の余韻が好きな方にも。 疲れた心を急がせず、静かに整えてくれる一冊として仕入れました。 ※帯破れ(小)、表紙スレ、小口汚れ(少)があります。本文は良好で通読に支障はありません。古本特有の紙のにおいがあります。水濡れ対策をしてお届けします。
-
生命式|村田沙耶香|河出書房新社|単行本|古本
¥1,540
【良好・初版】『生命式』村田沙耶香|短編集・芥川賞作家|河出書房新社|古本・初版あり|9784309028309 ≪初版≫ 2019/10/30発行 あなたが信じてきた「ふつう」は、誰のものだったのでしょう。 村田沙耶香さんの短編集『生命式』は、そんな問いを私たちの心にそっと差し出してきます。 表題作では、ある未来の世界で「死者を食べる」という儀式が当たり前に存在します。けれどそれは、決してグロテスクな世界ではなく、命を受け継ぐことの「新しいかたち」として描かれているのです。 私がこの本を仕入れたのは、「怖さ」や「違和感」の中に、どこか救いのような優しさを感じたからでした。 世界に馴染めないような気がした時、「それでも、ここにいていい」と思わせてくれる本です。 常識に縛られて息苦しいとき、 自分だけがズレている気がするとき── そんな誰かの心に、そっと寄り添ってくれる12の物語。 もし今、あなたの中にこの本の言葉が響くなら── そっと、ページをめくってみてくださいね。 ※良好な状態の古本です。カバー・帯ともにきれいで、本文も書き込みや汚れはありません。 初版・帯付きの貴重な一冊です。 丁寧に梱包し、追跡付きのクリックポストにてお届けいたします。どうぞ安心してお求めください。
-
東西不思議物語|澁澤龍彦|毎日新聞社|単行本|古本
¥1,620
【良好】2版|1977年|東西不思議物語|澁澤龍彦|幻想文学・博物誌|毎日新聞社|古本|単行本 現実の輪郭が少し固く感じられる日に、こういう本は、心を別の場所へそっと連れ出してくれるんですよね。 『東西不思議物語』は、澁澤龍彦が古今東西の怪奇、幻想、伝承の断片を、美意識と教養をたたえた言葉で辿ってゆく一冊です。 なかでも毎日新聞社版のこの装丁には、内容そのものと響き合う妖しく静かな気配があり、本という物の魅力まで含めて手元で味わいたくなります。 幻想文学や博物誌、創作の源泉を探している方には、とてもよく似合います。 説明しきれないものに惹かれる気持ちを、安心して持っていてよいのだと教えてくれる本です。 急がず、静かに出会っていただけたらうれしいです。 ※帯つきですが、表紙・天小口地にヤケ、シミ、汚れがあり、本文にも点在するシミがあります。古本特有のにおいは明確にありますが、強い刺激臭ではありません。状態は写真とあわせてご確認ください。
-
グリムの森へ|大庭みな子ほか|小学館文庫|文庫本|古本
¥1,000
【良好・帯付・初版第1刷】『グリムの森へ』高村薫・大庭みな子・皆川博子ほか|小学館文庫|古本 2015年3月11日 初版第1刷 ISBN:9784094061413 子どものころに知っていた昔話も、大人になって読み返すと、怖さや寂しさ、人の欲望のようなものまで、以前とは違って見えてくることがあります。 『グリムの森へ』は、グリム童話の11篇を、高村薫、松本侑子、阿川佐和子、大庭みな子、津島佑子、中沢けい、木崎さと子、皆川博子という8人の女性作家が、それぞれの言葉で再話した一冊です。 「ブレーメンの音楽隊」「いばら姫」「ラプンツェル」「赤ずきんちゃん」「ヘンゼルとグレーテル」「青髭」など、知っている物語でありながら、語り手が変わることで、少し違った陰影や手触りが見えてきます。 11篇の物語のほか、4篇のエッセイ、解説、グリム兄弟年表も収録。 この本を選んだのは、昔話の森へ、大人になった今の感覚でもう一度入ってみたくなったからです。幻想的な物語や昔話がお好きな方、同じ物語が作家によってどう変わるのかを楽しみたい方におすすめします。 一篇ずつ、気になる物語から読んでみるのも似合う本です。 ※【良好】帯付き、初版第1刷です。 表紙カバーにスレがあり、背にヤケが見られます。 本文および天・小口・地に、ごく薄い経年ヤケがあります。 本文に書き込み・線引きはありません。 古本のにおいはごくわずかです。 経年による軽い使用感はありますが、全体として良好な状態です。読むうえで支障はありません。
-
怪しい来客簿|色川武大|文春文庫|文庫本|古本
¥710
【良好】第9刷2005年|怪しい来客簿|色川武大|文春文庫|幻想|古本|文庫本 ふいに日常の戸が、少しだけずれてしまう夜がありますよね。『怪しい来客簿』は、そんな「現実の縁がゆらぐ瞬間」を、色川武大さんが静かに、でも確かな手つきで差し出してくる一冊です。 怪しくて、どこか可笑しく、そして妙に胸に残る来客たち。 読み終えるころ、世界の見え方がほんの少し変わっているかもしれません。 私はこの本の、夢と現のあわいを歩くような感触に惹かれて仕入れました。 疲れているのに眠れない夜、考えすぎた心をほどく読書に向いています。 よかったら、そっとページを開いてみませんか。 ※カバーは概ね良好、本文もきれいです。小口・地にわずかなシミがあり、古本のにおいは軽めに感じます(弱)
-
幻想の未来|筒井康隆|角川文庫|文庫本|古本
¥630
【非常に良い・改版初版】『幻想の未来』筒井康隆|近未来SF・人間ドラマ|角川文庫|古本|ISBN9784041061329|文庫本|2017/8/25発行 ふと、「この先の未来に、私は何を望んでいるのだろう」と立ち止まる瞬間があります。 そんな時、そっと手に取っていただきたいのが、この『幻想の未来』です。 筒井康隆さんが描くのは、核戦争後の世界に生きる“人間のようで人間でない”存在たち。けれど、奇抜で不気味なその姿にこそ、私たちの本質──哀しみや欲望、祈りのようなものが浮かび上がってくるのです。 この本を仕入れたのは、そんな物語が、時に心を映す鏡になると信じているからです。 どんなに荒んだ世界でも、人は生きようとし、愛そうとする。そのたびに、私は生きていていいのだと、静かに背中を押されます。 最近、世界のノイズに疲れてしまった方へ。 もし今、あなたの心に少しでも触れるものがあるなら──静かにページをめくってみてくださいね。 ※カバー・本文ともに非常に良好な状態です。ほぼ新品に近く、読む上で気になるダメージはありません。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
-
人魚の嘆き・魔術師|谷崎潤一郎|中公文庫|文庫本|古書
¥500
【良好・13版】『人魚の嘆き・魔術師』谷崎潤一郎|中公文庫|幻想短編・心理文学|古本|文庫本 手に入らないものほど、どうしてこんなに心を奪うのでしょうか。 谷崎潤一郎の『人魚の嘆き・魔術師』は、そんな“人の心の奥にある幻想と欲望”を、静かに掬い取るように描いた短編集です。 「人魚の嘆き」では、美しくも冷たい人魚に恋をした男の、叶わぬ想いが静かに胸を締めつけます。 「魔術師」では、欲望に駆られた男の変化が、まるで自分の心を映す鏡のように思えることも。 柚香の森がこの本を仕入れたのは、現実では触れられないものに惹かれる心──その弱さと美しさに、そっと寄り添ってくれる物語だから。読後には、不思議と心が静かに整う感覚がありました。 もし今、何かに囚われて苦しい気持ちがあるなら──。 谷崎文学の深い静けさが、あなたの心を少しやわらげてくれるかもしれません。どうぞ、そっとページを開いてみてくださいね。 幻想の中に映るのは、もしかするとあなた自身の心かもしれません。 谷崎の世界に身をゆだねて、静かな読書の時間をお楽しみくださいませ。 ※良好な状態の古本です。カバーにややスレがありますが、本文はきれいで丁寧に保たれています。
-
クラカチット|カレル・チャペック/田才益夫訳|楡出版|単行本|古本
¥1,280
良好|第1刷 1992/6/25|クラカチット|チャペック|楡出版|古本|単行本 大きな力を手にしたとき、人はどこまで「正しいまま」でいられるのでしょう。 チャペックの『クラカチット』は、発明がもたらす熱と光が、いつの間にか不安の影を伸ばしていく物語です。 派手な結末で煽るのではなく、静かに、しかし確実に胸の奥を揺らしてきます。 読み終えると、世界を変えるのは力そのものではなく、それを扱う心なのだと気づかされるんですよね。 こちらは帯なし、表紙にスレが少しありますが、本文はきれいで全体として良好です。もし今、情報の強さに疲れているなら、古典SFの静かな警鐘に耳を澄ませてみませんか。 ※表紙カバースレ(少)・ヨレ、天ヨゴレ、書き込み・線引きなし、古本のにおい(僅)、良好
-
人形|ダフネ・デュ・モーリア/務台夏子訳|創元推理文庫|文庫本|古本
¥690
【美品・初版】『人形』ダフネ・デュ・モーリア|心理短編集・女性作家|創元推理文庫|古本|文庫|ISBN9784488206055|2017/1/13発行 ふと、日常の静けさの裏に「なにか」が潜んでいる気がして、ぞくっとする夜があります。 ダフネ・デュ・モーリアの短編集『人形』は、そんな感覚にそっと寄り添ってくれる一冊です。 『レベッカ』『鳥』で知られる彼女が、若き日に書いた14の物語。 なかでも表題作「人形」は、美しさと狂気の境をたゆたうような、忘れがたい一編でした。 ほかの作品もまた、日常の風景が少しずつゆがみ、心の奥にある静かな不安をそっと揺さぶります。 私がこの本を仕入れたのは、「こわいのに、どこか美しい」と感じたからでした。 怖さを楽しむというより、人の心の影を見つめるための物語なのだと思います。 夜にひとりでページをめくりたくなる方へ。 静かに、でも確かに心を揺らす読書体験を、どうぞ味わってみてくださいね。 この物語に描かれているのは、怖さそのものではなく、 「私たち自身の中にある、目を背けたくなる何か」かもしれません。 だからこそ、怖いけれど、読んでよかったと思えるのだと思います。 気になる方がいらっしゃいましたら、ぜひこの小さな本との出会いを大切にしてくださいね。 夜の静かな読書時間に、安心してお迎えいただけますように。 ※【美品】帯表紙カバー、書き込み・線引きなし、古本のにおい(僅)
-
水都眩光 幻想短編アンソロジー|9作家共著|文藝春秋|単行本|古本
¥1,610
【非常に良い・初版】『水都眩光 幻想短編アンソロジー』9作家共著|幻想文学・短編集|文藝春秋|古本|単行本|ISBN9784163917528|2023/9/30発行 「日常のすぐ隣に、不思議な扉がひっそり開いていることがあります。」 『水都眩光 幻想短編アンソロジー』は、9人の作家が描く幻想世界を集めた短編集。古びた団地に潜む記憶や、存在しない犬を巡る物語、爆発に揺れる世界など──どれも現実と幻想の境目をやわらかく越えていきます。 私自身、この本を手に取ったとき、まるで見慣れた街並みに淡い光が差し込み、知らなかった景色が立ち上がるような感覚を覚えました。奇妙でありながら温かく、読むほどに心の奥をそっと揺さぶられるのです。 現実に少し疲れたとき、想像力を遊ばせたいとき、この本は新しい視点をそっと届けてくれるでしょう。 もし今、心の奥に静かなざわめきを感じているなら──どうぞページを開いてみてくださいね。 【目次】 ラサンドーハ手稿 高原英理 串 マーサ・ナカムラ うなぎ 大木芙沙子 マルギット・Kの鏡像 石沢麻依 茶会 沼田真佑 いぬ 坂崎かおる 開花 大濱普美子 ニトロシンドローム 吉村萬壱 天の岩戸ごっこ 谷崎由依 ※カバー・本文ともに非常に良好な状態です。ほぼ新品に近い美しさを保っています。 丁寧に梱包し、心を込めてお届けいたします。
-
伝奇集 FICCIONES|ホルヘ・ルイス・ボルヘス/篠田一士訳|集英社|単行本|古本
¥50
SOLD OUT
【初版・並】『伝奇集(FICCIONES)』ホルヘ・ルイス・ボルヘス/篠田一士訳|集英社|幻想文学・短編集|古書|新書版 ふと、現実が夢なのか夢が現実なのか、わからなくなる瞬間があります。 ボルヘスの『伝奇集』は、そんな曖昧な境界を行き来する物語たち。迷宮、時間、記憶、そして言葉──すべてが繊細に絡み合い、読む者を静かな思索の森へと誘います。 初めてこの本を読んだとき、難解な哲学の奥に、どこか懐かしい詩のようなやさしさを感じました。思考と夢の間に漂うような読書体験です。 日常の枠から一歩抜け出したいとき、静かに心を遊ばせたい夜に。 もし今、あなたの中で“もうひとつの世界”が目を覚ましそうなら──そっと、この本を開いてみてくださいね。 あわせて、夢と無意識をめぐるボルヘスのもう一冊『夢の本』(河出文庫)もぜひ手に取ってみてください。 二冊を通して読むと、彼の思想の深奥にふれることができますよ。→海外文学>文庫本 ※1975年初版。表紙ヤケ・ヨレ、ヤブレ、三方ヤケ・シミ、書き込み・線引きなし、古書のにおい
-
とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢|ジョイス・キャロル・オーツ/栩木玲子訳|河出文庫|文庫本|古本
¥890
【良好・初版】『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』ジョイス・キャロル・オーツ/栩木玲子訳|河出文庫|文庫本 「理由のない不安や、説明できない孤独──」 そんな心の揺らぎを静かに見つめたいときに、そっと寄り添ってくれる短編集です。 『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』(ジョイス・キャロル・オーツ/河出文庫)は、日常の隙間からにじみ出る“心の影”を描いた7つの物語集。たとえば表題作では、少女たちの関係性の中に潜む支配や恐れが、決して大げさではなく、むしろ生々しいリアリティをもって迫ってきます。 柚香の森がこの本を選んだのは、恐怖よりも「人の心をどう描くか」というまなざしに深く惹かれたから。 読み終えたあと、きっと自分の奥に隠れていた感情にふと触れたような、不思議な余韻が残るはずです。 もし今、言葉にならない感覚を抱えているのなら──この本が、その静かな影を照らしてくれるかもしれません。 ※【良好】帯なし、表紙カバー・スレ、三方ヤケほとんどなし、書き込み・線引きなし、古本のにおい(僅)
-
おどるでく 猫又伝奇集|室井光弘|中公文庫|文庫本|古本
¥1,070
【非常に良い・初版】『おどるでく 猫又伝奇集』室井光弘|幻想×妖の短編集|中公文庫・初版・古本 室井光弘 著/中公文庫/2023年6月25日 初版発行/ISBN9784122073838 「人ならざるもの」の哀しみや優しさに、そっと心を寄せてみませんか? 明治・大正の東京を舞台に、猫又をはじめとする妖たちが人の世を生きる姿を描いた、静かで不思議な幻想譚です。 おかしみの中に切なさがあり、懐かしさの中に胸を打つ情がある──そんな一冊。 この本を選んだのは、見えないものに宿る温もりが、ページのすき間からふわりと伝わってきたから。 妖たちの姿を借りて描かれる人生の機微は、喪失や孤独を抱える心にも、静かにやさしく寄り添ってくれます。 夢と現のはざまで、やわらかく揺れるような読書体験を、どうぞゆっくり味わってみてくださいね。 巻末には多和田葉子さんによるエッセイも収録されています。 ※非常に良い状態です(カバー・本文ともにきれいで使用感少なめ)。初版・中公文庫。 巻末に多和田葉子さんの寄稿エッセイあり。 丁寧にクリーニング・梱包し、心を込めてお届けいたします。 この本は、ただ妖怪を描いた物語ではなく、「誰にも言えない想い」や「心の奥の静かな孤独」を映し出す鏡のような一冊です。 どうぞ、疲れた日の夜にでも、そっとページをめくってみてくださいね。 <室井光弘さんについて> 室井光弘(むろい・みつひろ)さんは、日本の翻訳家・詩人。特にスペイン語圏の現代文学を中心に、多くの優れた翻訳を手がけています。繊細で詩的な訳文に定評があり、グアダルーペ・ネッテルやサマンタ・シュウェブリンなど、ラテンアメリカの注目作家の紹介に尽力しています。
-
夢の本|ホルヘ・ルイス・ボルヘス/堀内研二訳|河出文庫|初版・古本
¥1,000
【良好・初版】『夢の本』ボルヘス|河出文庫|古本 ISBN:9783094648555 夢の中で、「これは現実なのか、それともまだ夢の続きなのか」と、ふと境目がわからなくなることがあります。 『夢の本』は、ホルヘ・ルイス・ボルヘスが編んだ、夢にまつわる古今東西の文章を集めた一冊。『千夜一夜物語』や『聖書』をはじめ、さまざまな時代や土地に残された夢の物語が並びます。 不思議な話、寓話のような話、ときに少し不穏な話。ひとつひとつは短くても、読み進めるうちに、現実と夢の境界が少しずつ揺らいでいくようです。 この本を仕入れたのは、日常のすぐそばにある「見えないもの」へ、少し目を向けてみたくなったから。幻想文学やボルヘスの世界がお好きな方、『砂の本』などを読まれた方にもおすすめしたい一冊です。 最初から順に読まず、気になる一編から開いてみるのも似合う本だと思います。 ※【良好】表紙カバーにスレがあります。 天・小口・地に薄いヤケが見られます。 本文に書き込み・線引きはありません。 古本のにおいはごくわずかです。 読むうえで支障はありません。
-
ペドロ・パラモ|フアン・ルルフォ/杉山晃・増田義郎訳|岩波文庫|文庫本|古本
¥890
【良好・10版】『ペドロ・パラモ』フアン・ルルフォ|岩波文庫|古本 ISBN:9784003279115 亡き母の言葉に導かれ、父ペドロ・パラモを探して、青年フアンはコマラという町へ向かいます。 けれど、そこにあるのは、時間も、生者と死者の境目も曖昧になったような世界。町に残る声や記憶が断片的に重なりながら、ひとりの男と土地の過去が少しずつ浮かび上がってきます。 フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』は、筋を一直線に追うというより、語られる声の間をたどっていくような小説です。 静かなのに不穏で、読み終えたあとにも場面や言葉が残る。 ラテンアメリカ文学、幻想文学、記憶と死をめぐる物語がお好きな方におすすめしたい一冊です。 ※【良好】表紙カバーにスレがあり、左下角に折れがあります。 本文に書き込み・線引きはありません。 古本のにおいはごくわずかです。 読むうえで支障はありません。
-
砂の本 新装版|ホルヘ・ルイス・ボルヘス/篠田一士訳|集英社|単行本|古本
¥50
SOLD OUT
良好(非常に良い/良好/並) 8版 1988/8/15発行 ソフトカバー ISBN4087730891C0397 一度開いたら、もう元には戻れない――ボルヘスの短編集『砂の本』は、現実と幻想の境をゆらす13の物語を収め、なかでも「同じページに二度と戻れない」奇書をめぐる表題作は、読むことの魔力と孤独を静かに描き出しているんです。 無限や運命といった抽象が、ぞっとするほど身近に感じられ、読むほどに現実の輪郭がぼやけていくこの本は、物語の深淵に心を預けたい方にこそおすすめ。 静かな夜、砂の本”のページをそっとめくってみませんか? <ホルヘ・ルイス・ボルヘスについて> ホルヘ・ルイス・ボルヘス(1899–1986)はアルゼンチン出身の作家・詩人・評論家。幻想文学や哲学的テーマを探求し、20世紀文学に大きな影響を与えました。晩年は視力を失いながらも創作を続けました。 ※丁寧な梱包を心がけております。簡易包装ですが、防水・緩衝材で保護してお届けいたします。

