女生徒(角川文庫) 太宰治
¥50
SOLD OUT
【良好】(非常に良い/良好/並) 改版第5版 2009/12/20発行 「幸福は一夜おくれて来る。幸福は、―」。女性読者から送られてきた日記をもとに、ある女の子の、多感で透明な心情を綴った表題作。名声を得ることで破局を迎えた画家夫婦の内面を、妻の告白を通して語る「きりぎりす」、情死した夫を引き取りに行く妻を描いた「おさん」など、太宰がもっとも得意とする女性の告白体小説の手法で書かれた秀作計14篇を収録。作家の折々の心情が色濃く投影された、女の物語。(あらすじより) ・灯籠 ・女生徒 ・葉桜と魔笛 ・皮膚と心 ・誰もしらぬ ・きりぎりす ・千代女 ・恥 ・待つ ・十二月八日 ・雪の夜の話 ・貨幣 ・おさん ・饗応夫人 すべて女性の一人称で書かれた独白です。興味をそそられるものがきっとあるはずです。女性より女性の気持ちを表現しています。
あとかた(新潮文庫) 千早茜
¥350
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2016/2/1発行 島清恋愛文学賞受賞作品 明日世界が終わるとしても、ひとは恋におちる。光と影が孤独を包む、恋愛連作短編集。
愛の渇き(新潮文庫) 三島由紀夫
¥50
SOLD OUT
【良好】(非常に良い/良好/並) 2017/4/25発行(122版) 沼のような情念。罪は誰にあるのか――。 どっぷり漬からないといけない物語。女ごころが本当の女心なのか?女の私から見ると餓えているようで、本能のまま行動するのか、と。賛否両論あると思うけれど、三島らしい一冊です。
銀河鉄道の夜(新潮文庫) 宮沢賢治
¥50
SOLD OUT
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) 2020/8/15発行(74版) 星の空を、ひっそりと見あげたことありますか。そして涙が出ませんでしたか。
あひる(角川文庫) 今村夏子
¥280
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2019/1/25発行 河合隼雄物語賞受賞作品 うちに新しいあひるがやってきました。その名前は「のりたま」。私(主人公)は2階で資格試験の勉強をしているんですが、のりたまが来てからは近所の子どもたちがよく遊びに来るようになりました。両親は子どもたちを喜ばせようと、宿題をさせたりお菓子を出したりしていました。でも、のりたまが病気になって動物病院に行くと、子どもたちは突然来なくなりました。2週間後に帰ってきたのりたまは、なんだか小さくなっていました。 日常に潜む不安な雰囲気が、少し怖くて切ない気持ちにさせます。 「あひる」は、心温まるペットエッセイの名作です。が、残酷でもありました。読んでいると、不穏な空気を察知できると思います。 後の二作は連作のような構造ですが、とても考えられている構成でした。
静子の日常(中公文庫) 井上荒野
¥320
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2012/6/25発行 「静子の日常」は、井上荒野氏による心温まる家族小説です。主人公の静子さんは70歳を過ぎたところで次男の家に同居することになります。75歳になった彼女は、孫娘からも舌を巻くほど元気で、行動力に溢れています。 物語は、静子さんたち家族の仲睦まじい様子が描かれながらも、家族それぞれが抱える問題に向き合いながら前進していく姿が描かれます。心に残るエピソードが満載でありながら、ユーモラスな展開もあるため読んでいると心がほぐれます。 良い家族とは何か、年とともに変わっていく家族の在り方など、考えさせられる箇所も多い本です。また、井上荒野氏の文体があまりにも鮮やかなため、読み込んでいると静子さんの日常が妙に身近に感じられてきます。 「静子の日常」は、家族のあり方や老いについて考えるとともに、暮らしの中に笑いと感動を与えてくれる作品です。ぜひ一度手に取って、静子さんの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
〖古書〗あしながおじさん(新潮文庫) ウェブスター/松本恵子訳
¥50
SOLD OUT
〖古書〗 絶版 1966/3/10発行(57年前) 手紙形式で書かれた心温まる小説「あしながおじさん」(Daddy Long Legs) 作家のジーン・ウェブスターは1876年にニューヨークに生まれた。父は出版社の経営者で、丁度彼女の生まれた年にマーク・トウエンの「トム・ソーヤの冒険」を出版した。母はマーク・トウエンの姪に当たり、なかなか話上手でユーモアに富んだ夫人で、日常のちょっとした出来事でも、まるで小説のように面白おかしく話して聞かせたというから、ジーンは幼少のころから文学的雰囲気の中で育ったわけである。(巻末 ウェブスターについて) ***** アメリカの女性作家ジーン・ウェブスターが1912年に発表した小説・児童文学作品。 みなさんはこの作品をどのように捉えていますか? 文学?映画?ミュージカル?アニメ?漫画?子供の絵本?恋愛小説?…… 一度は目にしたことのあるタイトルですが、本当のところ、どうでしょう。 人によって取り方が違うかも知れません。 本の締めくくりも手紙です。 ジルージャの生まれて初めて書いたラブレター!!! ※挿画はすべてウェブスター女史が描いたもの♡ 本を閉じるのがもったいないほどの余韻が纏わりついています。 しかも「古書」の匂いがあしながおじさんの世界へと導いてくれるのです。 新しい紙ではなく「古い紙」のよいところだと思います。
〖古書〗マッチ売りの少女 童話集Ⅲ(新潮文庫) アンデルセン/矢崎源九郎訳
¥50
SOLD OUT
〖古書〗 絶版 1980/10/10発行(43年前) アンデルセン、それはわたしたちにとって忘れられない、なつかしい名前です。おそらく、アンデルセンの書いた童話の一つや二つを知らない人はないといってもいいでしょう。100年以上前に書かれた物語でありながらいまなお、世界のいたるところのおいては読まれています。(あとがきより) 目次 マッチ売りの少女 みにくいアヒルの子 空とぶトランク はだかの王様 コウノトリ ブタの願い 年とったカシワの木のさいごの夢 いたずらっ子 旅の仲間 とびくらべ カラー お墓の中の坊や かけっこ 家じゅうの人たちの言ったこと 雪の女王(7つのお話からできている物語)
〖古書〗アリス物語 小学生全集(興交社) 菊池寛
¥50
SOLD OUT
〖古書〗 絶版 ≪初版≫ 1930/9/8発行(93年前) 芥川龍之介の後を引き継いで菊池寛が完成させたもの。 『不思議の国のアリス』です。 小学生用のため、可愛い挿絵、漢字にカナあります。
〖古書〗にっぽん製(朝日新聞社) 三島由紀夫
¥2,200
〖古書〗 絶版 1953/3/20発行(第2版)(70年前) ソフトカバー(ビニールカバーあり) 2人の日本人を乗せたパリからの飛行機が羽田に降り立った。わがままなフランスの老婦人の隣に座ったばかりに、機中その面倒をみることになったファッションデザイナーの春原美子と、そんな美子に一目惚れした若き柔道家、栗原正。しかし美子には、金杉というパトロンがいて…。戦後間もない日本が直面した、伝統と新たな価値観のせめぎ合いを背景に、28歳の三島が描き出す2人の恋の行方。1953年初刊、幻の長編。(「BOOK」データベースより)
〖古書〗青春は再び来らず デュ・モーリア作品集2(三笠書房) ダフネ・デュ・モーリア/大久保康雄
¥2,450
〖古書〗 絶版 箱あり、本にカバーあり、箱の経年劣化、傷、ズレあり ≪2版≫1967/3/10発行(56年前) 誰もが経験する青年期の成長と葛藤を描いた物語です。 主人公は少年から青年へ移り変わる中で、不安や疑問、時に死の誘惑に直面しながら自分自身を模索します。 デュ・モーリアの繊細な心理描写を通じて、成長には試練が必要だと気づかされるとともに、青春期特有の感情に深く共感できるはず。 この本を読むと、自分の青春時代を振り返りつつ、アイデンティティについて考えるきっかけが得らますし、心に響く、すてきな読書体験が待っていますよ。
〖古書〗鮫人(前編)後編未刊(改造社) 谷崎潤一郎
¥50
SOLD OUT
〖古書〗 絶版 ≪初版≫1926/2/3発行(97年前) 奥付に印紙・検印あり かなりの劣化です。箱もこれまでに何度もテープ等で修復されているようですが、剥がれている個所あり。 読書は可能です。 谷崎がこよなく愛した震災前の浅草を舞台に、劇団員や画家、三文文士の群れと性別や国籍すら曖昧な謎の美少女の暗躍を描いた「鮫人」前編です。 後編は未刊。
〖古書〗吉野葛・盲目物語(新潮文庫) 谷崎潤一郎
¥50
SOLD OUT
〖古書〗 絶版 1963/4/10発行(60年前) 文庫本 『吉野葛』1931年 谷崎が昔の友達を訪ねて、吉野という場所を旅するお話です。この話では、自然の美しさや古い伝説とともに、母親への深い思いが描かれています。主人公が友達に誘われて吉野の奥地へ旅行し、南朝の歴史や古典の楽器など、多くのことを学びます。さらに、吉野の美しい風景や特産品が描かれており、読んでいると吉野に行ってみたくなることでしょう。このお話は旅行記のような要素も含まれており、最後には友達が結婚するという結末が待っています。 『盲目物語』1931年 三味線が得意な盲目のあんま師、弥市は、かつて仕えていたお市の方の悲しい運命について語ります。お市の方は、織田信長の妹であり、その美しさが評判でした。しかし、彼女の夫である浅井長政が信長に敗れ、さらに再婚した柴田勝家も秀吉の攻撃を受けて亡くなってしまいます。弥市はお市の方に深く惹かれ、どこまでも彼女を追い続けたいと願っています。このように、弥市の心情は平仮名が多く使われた文体で切々と表現されています。
〖古書〗三島由紀夫 文章読本(婦人公論社)
¥700
〖古書〗 絶版 昭和34年1月号(新年号付録)(64年前発行) 表紙が外れています。 読書可能。 経年劣化、ヤケ、傷みあり
〖古書〗新潮 臨時増刊号 三島由紀夫読本
¥2,100
〖古書〗 絶版 昭和46年1月 新年増刊号 1971/1/20発行(52年前) 表紙を開くと、 『文武両道の四十五年』というタイトルで六十数頁に渡る三島由紀夫の写真が掲載されています。 学習院初等科一年生の作品から始まり、中学、結婚披露宴ケーキ入刀場面、……、最後は『楯の会』学生らと記念写真。三島由紀夫の生きてきた軌跡の写真です。 その後に、三島由紀夫読本が収録されている。 これは 豊饒シリーズの創作ノート(S39年秋頃~S45年7月末にかけて、大判大学ノート20冊に書かれたものの抜粋)『豊饒の海』ノートと題されている。 その他、小林秀雄氏、田中美知太郎氏等名だたる名士の方々が当時、クーデター真っ只中の三島由紀夫について語っている。 三島由紀夫ファンなら読んでおきたい古書だと思います。 臨時増刊号なので自決後刊行されたものです。
めぐりあう時間たち THE HOURS(集英社) マイケル・カニンガム/高橋和久訳
¥50
SOLD OUT
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2003/4/9発行 ハードカバー ピュリッツァ賞&PEN/フォークナー賞受賞 ヴァージニア・ウルフの『ダロウェイ夫人』を読んだ方ならすっと入り込める作品だと思います。逆に読んでないと難しいかも知れません。(カテゴリー>海外文学>文庫本) 三人のダロウェイ夫人の物語である。 六月の朝。 一人目:ローラー ロサンジェルス→ヴァージニア―ロンドン郊外。1923年。文学史上の傑作『ダロウェイ夫人』を書き始めようとする…。 二人目:クラリッサ ニューヨーク→1949年。『ダロウェイ夫人』を愛読する主婦。夫の誕生パーティを計画し、息子とケーキを作り始める…。 三人目:リチャードにミセス・ダロウェイと呼ばれる編集者→20世紀の終わり。『ダロウェイ夫人』と同じ名。文学賞を取った彼のためにパーティを開こうと、花を買いに行く…。 それぞれに違う時代を生きている三人のダロウェイ夫人の「時間」が次第に絡み合ってゆく瞬間は不思議な感覚でした。わかりづらさもあるけれど、ゆっくり読むと『今、このダロウェイ夫人』なんだな、と理解できる。だから「めぐりあう」なのだ。素晴らしい小説です。 映画「めぐりあう時間たち」原作
サキ短篇集(新潮文庫) サキ/中村能三訳
¥400
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪67版≫2020/9/20発行 O・ヘンリ最大のライバル! ブラックな短編好きのあなたへ――。思わず唸るどんでん返し21連発。
ひつじが丘(主婦の友社) 三浦綾子
¥480
【良好】(非常に良い/良好/並) ハードカバー ≪65版≫1984/2/1発行 愛とはゆるすことだよ、相手を生かすことだよ……つらくよみがえる父母の言葉。良一への失望を胸に、奈緒実は愛することのむずかしさをかみしめる。北国の春にリラ高女を巣立った娘たちの哀歓の日々に、さまざまの愛が芽生え、破局が訪れる。真実の生きかたを真正面から見すえて感動をよぶ「愛」の物語。(あらすじより)
石のハート(新潮クレストブックス) レナーテ・ドレスタイン/長山さき訳
¥490
【並】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2002/4/25発行 ソフトカバー 家族すべてを失った12歳の少女、エレン。30年近い時を経て、彼女は惨劇のあった家へ舞い戻ります。家族、女であることは何?と問いかける作品でした。 日本では馴染の少ないオランダ文学。翻訳家・長山さきさんによるわかりやすい訳文でした。
正しい女たち(文春文庫) 千早茜
¥350
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2021/5/10発行 読んでいると「そうそう」と頷ける場面がいくつか出てきます。女である以上、この短篇集が面白く感じるのでしょう。
苦役列車(新潮文庫) 西村賢太
¥50
SOLD OUT
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2012/4/20発行 第144回芥川賞受賞作品(2011年) 劣等感とやり場のない怒りを溜め、埠頭の冷凍倉庫で日雇い仕事を続ける北町貫多、19歳。将来への希望もなく、厄介な自意識を抱えて生きる日々を、苦役の従事と見立てた貫多の明日は……。 後年、私小説家となった貫多の、無名作家たつ定款と八方破れの覚悟を描いた「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」併録。(あらずじより) 144回芥川賞受賞者は二人いました。 一人は慶應義塾大学院卒で詩人を父にもち、血筋に翻訳家や政治家などもいるお嬢様・朝吹真理子。 そしてもう一人が本書の西村賢太。 父が強盗強姦事件を起こして逮捕されたと知り、中学校を不登校になり、高校は全寮制であったが寮を嫌がり進学をしなかった。 その後家を出て、安アパートを転々としながら、家賃滞納と強制退去を繰り返した。この間、港湾荷役や警備員などの日雇い労働で生計を立てていた。酔った勢いで暴力をふるい逮捕されたこともある。 そんな作家の私小説的な作品。 日雇い労働者の北町貫多。この人は今後の西村賢太の作品のなかで重要な役割を果たします。 瑞々しい生命力とどうしようもない落ちぶれた青春を送っている。その中で必死に生きようともがく主人公・北町貫多。 まず出だしに引き寄せられる。 共感ではなく、面白い! 西村賢太の内なる声を聞いて欲しい。 ※『苦役列車』のラストの場面から始まる北町貫多の青春物語・続編『やまいだれの歌』(新潮社文庫)があります。 カテゴリー>日本文学>文庫本
影をなくした男(岩波文庫) シャミッソー/池内紀訳
¥50
SOLD OUT
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪39版≫2009/4/24発行 前半はちょっと可哀そうなおとぎ話のようですが、後半は意外な展開でした。最後のオチもストンと嵌った感じです。さて、「影」とはなんなのか?と考えるのがこの本の醍醐味です。 自分?故郷?差別?何? 是非、味わってください。
小公女(新潮文庫) フランシス・ホジソン・バーネット/畔柳和代訳
¥420
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪5版≫2021/2/5発行 著者が描くセーラの勇敢さや、心の美しさには、どんな人でも心を打たれます。少女から大人まで、幅広い年齢層に愛され続ける名作小説です。 あなたも、小公女セーラの苦しみや、きらめく希望に胸を打ち、自分自身を鼓舞することができるはずです。是非一度、この名作を手にしてみてください。
綴られる愛人(集英社) 井上荒野
¥50
SOLD OUT
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2016/10/10発行 帯(正面右上)少し破れあり 愛と出会い、別れを描いたラブストーリー『綴られる愛人』が、あなたの手元に届きます。主人公の妻は、夫に抑圧され、息苦しい毎日を送っていました。一方で、地方に住む大学生は、退屈な日々を送っています。そんなふたりが互いに手紙を書き始めると、想いや気持ちが交わされ、ふたりの距離が徐々に縮まっていくのです。書かれた愛と情熱は、時間や場所を超えて、今もなお多くの人々を魅了し続けています。この物語を読むことで、あなたも恋愛模様に胸を打ち、熱い思いを抱くことができるでしょう。この感動を、ぜひ手元に置いてください。