追憶のスモールタウン(早川書房) ラリィ・ワトスン/松本みどり訳
¥1,400
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1998/7/31発行 ハードカバー 書き出しだけ読もうと思っていたのに、ずんずん引き込まれて結局最後まで読んでしまった。 この「苦しみ」の置き場所が、私にはわかりません。 ◆◆◆詳細は2023年6月7日柚香の森ブログにて公開
オーランドー(国書刊行会) ヴァージニア・ウルフ/杉山洋子訳
¥50
SOLD OUT
【良好】(非常に良い/良好/並) 新装版第5版 1994/5/20発行 ハードカバー 両性具有の詩人オーランドーの伝記の体裁を取りながらV・ウルフが仕掛けた、無数の隠し絵を読み解く楽しみ。ウルフ文学の中で異彩を放つ、遊び気分にあふれた、麗人の冒険を描くファンタジック・ロマンス。(カバー袖紹介文より)
ルバイヤート(マール社) オマル・ハイヤーム/竹友藻風訳
¥50
SOLD OUT
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) (ほぼ新品) 3版 2012/10/20発行 ソフトカバー 日本初の英・日対訳詩画集です。 「この永遠の旅路を人はただ歩み去るばかり、帰って来て謎をあかしてくれる人はない」 5月18日はイランの天文学者・数学者・詩人である「オマル・ハイヤーム」の誕生日(1048年)。 イギリスの詩人、エドワード・フィッツジェラルドが英訳した四行詩「ルバイヤート」は、ヨーロッパ中に知れ渡りました。今や世界で愛誦されています。 「ルバイヤート」とは、「四行詩」を意味するペルシア語「ルバイヤート」の複数形である。 ちょっと難しいですね…… もちろん訳注がありますので、詩の意味を解釈できます! 挿絵がとても素敵なのですが、「ロナルド・バルフォア」(1896-1941)で装飾的な画風。エロティックで官能的かつ退廃的な世界観を独自のオリエンタル画風で表現しています。
檸檬(乙女の本棚)(立東舎) 梶井基次郎+げみ
¥1,300
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2018/8/8発行 ハードカバー 梶井基次郎の『檸檬』です。 イラストレーターとコラボレーション!小説としても、画集としても楽しめる一石二鳥です。 主人公ってこんなにイケメンだったのか!?
受難華(中央公論文庫) 菊池寛
¥500
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2021/1/25発行 照子、寿美子、桂子の女学校時代からの仲良し三人組は、それぞれの恋愛と結婚で思いもよらぬ試練に直面します。照子は外交官と婚約し、桂子は実業家と結婚しますが、寿美子は不倫の恋に悩みます。物語は大正時代を背景に、善良な夫への愛や、裏切られた夫を許せるかというテーマが描かれます。昼ドラのような展開で読者を魅了し、林夫妻には幸せを願いながらも、不誠実な男たちに対する批判が強調されています。
貞操問答(文春文庫) 菊池寛
¥500
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2002/10/10発行 父の死後、逞南條家は裕福さを失い、困窮していきます。その中で、次女の新子は家計の危機を感じ取り、何とかしようと行動を起こします。物語は、現実を見ない長女と、おませな三女に振り回される新子の姿を描いています。新子が生活のために奮闘しながら、人間関係のトラブルに巻き込まれる様子が見どころです。また、結末にはちょっと意外な展開があり、最後まで楽しめます。古い時代の価値観や家族の絆が描かれていて、昔の良さを感じさせる作品です。
真珠夫人(文春文庫) 菊池寛
¥500
【良好】(非常に良い/良好/並) 3版 2002/8/25発行 昼ドラでありましたね。 目で観るよりも、文字で読むほうが好きです。 この長編小説は、社会の階級差や愛憎劇を描いた話で、連載当時から話題になりました。物語は、美しい未亡人瑠璃子が男性たちのエゴに復讐し、最後には彼女を慕う青年に命を奪われるというストーリーです。メロドラマの要素が強く、読者を引き込む展開が魅力です。作品は純文学の香りがありつつも、大衆文学としても楽しめます。登場人物たちが個性豊かで、復讐と初恋の複雑な感情を上手く描いています。
谷崎潤一郎 犯罪小説集(集英社文庫) 谷崎潤一郎
¥400
【良好】(非常に良い/良好/並) 2版 2012/6/6発行 大正時代の東京を舞台にしたミステリー小説集「白昼鬼語」は、懐かしさと妖しさが交錯する独特な世界観が魅力です。狂人・園村が解読した暗号が導く事件には、一捻りある展開が待っており、単なる犯罪小説では終わりません。耽美的な描写と深い心理描写が、読むほどに引き込まれます。また、論理的な推理が光る「途上」も収録されており、知的なミステリーを好む方にぴったり。読み応えのある作品です。
人魚の嘆き・魔術師(中央公論社文庫) 谷崎潤一郎
¥400
【良好】(非常に良い/良好/並) 13版 1996/4/30発行 谷崎潤一郎の100年ほど前の作品集です。 文体も古風で見慣れない漢語も多い。何が言いたいのかよくわからない感じがしますが、谷崎の原点「美」に戻ると、理解できるように思えました。 大正六年(1917)に発表された「人魚の嘆き」「魔術師」を当時の水島爾保布による挿画を再現した文庫です。 『人魚の嘆き』 南京に住む貴族の男性が、北国の冷たくて美しい人魚に激しく恋をする物語です。この話を通じて、西洋の美しさに対する憧れが感じられます。初期の作品は、美しさにこだわっており、後期の作品とは趣向が異なるかもしれません。しかし、美しいものに心を奪われる瞬間を描いた表現が見事であり、また水島爾保布の挿絵もその美しさと清らかさをさらに引き立てています。
お艶殺し(中央公論文庫) 谷崎潤一郎
¥420
【良好】(非常に良い/良好/並) 5版 2009/7/20発行 駿河屋の一人娘お艶と奉公人新助は雪の夜駈落ちした。幸せを求めた道行きだった筈が。気ままな新生活を愉しむ女と破滅への意識の中で悪を重ねてゆく男。「殺人とはこれほど楽な仕事か」―。文学とは何か、芸術とは何かを探求した「金色の死」併載。(中央公論社より)
RONDO(実業之日本社) マツオヒロミ
¥50
SOLD OUT
【良好】(非常に良い/良好/並) 3版 2022/12/28発行 ソフトカバー マガジン(A4版) 創刊100周年を迎える女性誌「RONDO」という設定で それぞれの時代を彩ってきたファッション誌の記事や広告、 そして関わった人々のエピソードをイラストや漫画で描いている。 オールカラーのコミック&イラスト集。 ページをめくって、ただ見てるだけでも楽しくなります!
ダーシェンカ 愛蔵版 (青土社) カレル・チャペック/伴田良輔訳
¥50
SOLD OUT
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ソフトカバー ≪初版≫ 2020/12/30発行 チェコの作家 世界中の犬たち、そして犬に手を焼き、それでも犬がかわいくてたまらない全ての人たちのために-----愛犬家カレル・チャペックが犬好きの心をギューと掴んではなさない「幻の名著」を新・決定版として刊行。 愛犬ダーシェンカのために書かれたおとぎ話8篇、エッセイ、イラスト、写真で構成された、読んで楽しい・見て愛くるしい愛蔵版です。(青土社より) 自分はこの先も絶対に犬や猫を飼わないだろうと思っているのに、くいいるように、この本の中の、チャペック自身の手になる絵や写真を眺めてしまう。そして、「可愛い」という概念を凝縮したらダーシェンカになるに違いないとまで、思ってしまう。(帯文:川上弘美さん)
自分の感受性くらい自分で守ればかものよ(小学館) 茨木のり子
¥50
SOLD OUT
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) (ほぼ新品) ≪9版≫ 2019/8/25発行 ハードカバー 弱ったこころを勇気づけ、希望に導いてくれる詩人。
真夏の夜の夢(研究社) シェイクスピア/大場建二訳
¥1,000
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2010/4/23発行 ハードカバー 「まあ人間てやつはなんてばかなんでしょうねえ!」 妖精のいたずら小僧は恋に右往左往する若者たちを見てこう言って笑うけれども、 右往左往は人間だけでなく妖精の王と女王も加わって、愛と恋との大騒動。 真夏の一夜、深い森を舞台に人間と妖精たちが織りなす幻想喜劇です。
から騒ぎ(白水社) ウィリアム・シェイクスピア/小田島雄志訳
¥500
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) (ほぼ新品) ≪19版≫ 2018/2/28発行 ソフトカバー 滑稽、悲哀、苦悩、歓喜、陶酔……。奇蹟としか言いようのない深い洞察力によって人間のあらゆる感情を舞台の上に展開させたシェイクスピアの全劇作を生きた日本語に移した名翻訳。 (白水社より)
私の生ひ立ち(刊行社) 與謝野晶子
¥50
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【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 1990/2/28発行 箱入り ソフトカバー 柄澤齊さんの版画の挿絵も綺麗です。 表紙カバーがリバーシブルになっていて、 裏面(本体)も素敵なデザインになっております。 画:竹久夢二 解説:與謝野光、大庭みな子、上笙一郎 自らの生い立ちについては、ほとんど語りたがらなかったとされる晶子が、大阪・堺の町に暮らした幼き日々を、忘れ得ぬ友を、なつかしき故郷のたたずまいを、エピソードをまじえながら綴った全集未収録の名作。堺での女友だちを回想した「私の見た少女」4編も収録。詩情あふれる夢二の挿絵22点を再録。
大人は泣かないと思っていた(集英社文庫) 寺地はるな
¥50
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【非常に良い】(非常に良い/良好/並) 6版 2022/11/6発行 「こうあらねばならない」の鎖を解いてくれる。それが寺地さんの描く物語だ。──こだまさん(エッセイスト) 真夜中の庭で出会った二人の、はじまりの物語。 時田翼32歳、農協勤務。九州の田舎町で、大酒呑みの父と二人で暮らしている。趣味は休日の菓子作りだが、父は「男のくせに」といつも不機嫌だ。そんな翼の日常が、真夜中の庭に現れた"ゆず泥棒"との出会いで動き出し……(「大人は泣かないと思っていた」)。小柳レモン22歳。バイト先のファミリーレストランで店長を頭突きしてクビになった。理由は言いたくない。偶然居合わせた時田翼に車で送ってもらう途中、義父の小柳さんから母が倒れたと連絡が入って……(「小柳さんと小柳さん」)ほか全7編収録。恋愛や結婚、家族の「あるべき形」に傷つけられてきた大人たちが、もう一度、自分の足で歩き出す──色とりどりの涙が織りなす連作短編集。(集英社文庫より) 夜寝る前に一話ずつ。 不思議と今日一日の出来事が上書きされてゆきます。
死後の恋(新潮文庫) 夢野久作
¥500
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫ 2016/11/1発行 ちょっと不思議で残酷。読みやすい文体で書かれている。 夢野さんを読むなら、まずはここからです。 だんだん、その世界に魅了されてしまいます。 ※『ドグラ・マグラ』日本文学>文庫本 『目次』 ・死後の恋 ・瓶詰地獄 ・悪魔祈祷書 ・人の顔 ・支那米の袋 ・白菊 ・いなか、の、じけん ・怪夢 ・木魂 ・あやかしの鼓
ワセダ三畳青春記(集英社文庫) 高野秀行
¥430
【良好】(非常に良い/良好/並) 8版 2007/3/25発行 奇人変人だらけの「野々村荘」の、おバカで笑える日々が綴られています。時代はバブル真っ盛りの90年代初め。 貧乏アパートの住人たち。 ボロボロスリッパを十数年履き続ける人、やたら神経質ですぐクレームを言ってくる人、「風呂は面倒。プールに行けば体が塩素消毒されて、さらに泳げて一石二鳥」……等、なんとも言えないような個性的なキャラが多数登場します。特にこの中で一番変わりモノなのは、すっとぼけてておおらかな大家のおばちゃんだったりするんです。
読書する女(新潮文庫) レイモン・ジャン/鷲見和佳子訳
¥50
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【並】(非常に良い/良好/並) 第10版 1993/11/10発行 人妻のマリーは、友人にそそのかされて他人の家を訪れて朗読する仕事を始める。ところがお客は変人ばかりで、という物語。コケティッシュで、皮肉なユーモアが効いていて、淡々と進む大人の雰囲気のある洒落た小説で、とても軽く楽しく読めるので気分転換に読み返してしまう。
ジキルとハイド(新潮文庫) スティーヴンソン/田口俊樹訳
¥50
SOLD OUT
【良好】(非常に良い/良好/並) 第3版 2016/6/5発行 二重人格の代名詞として本作を知っていたが、読んだことはなかった。読んでみるとこんなにも読みやすくて面白い作品だったとは!と驚いた。薬で姿形を変えられることも初めて知った。おぞましい怪奇小説でありながら、善行に喜びを感じるのも、悪行で快楽を得るのもどちらも自分であり、その二律背反が苦しい、という一人の人間の悲劇を描いているところが良かった。ここまで極端ではないにしろ、異なる二つの性質にどっちが本当の自分なんだろう?と自問自答して悩んだことがある人は多いはず。
掃除婦のための手引書(講談社文庫) ルシア・ベルリン/岸本佐知子:訳
¥50
SOLD OUT
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2022/3/15発行 「アメリカ文学界最後の秘密」と呼ばれたルシア・ベルリン やっと邦訳が出ました。
デイジー・ミラー(新潮文庫) ヘンリー・ジェイムス/小川高義訳
¥330
【非常に良い】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2021/4/1発行 青年はレマン湖畔の美しい町で運命の美女デイジーと出会い、一目で恋に落ちる。その奔放なふるまいは、保守的で狭量な人々からは嫌われていたが、青年は彼女のあとを追うようにして、マラリアの猖獗するローマへと向かう。婚約者と思しき男を紹介され、さらに翻弄されるが、二人の恋路は思いもしない衝撃的な結末を迎えるのだった――。ジェイムズの名声を高めた傑作中編、待望の新訳版。(新潮文庫より) 青年はデイジーを追ってローマへ向かい、伝染病の巣窟から連れ戻そうとします。しかし、彼女は、マラリアに感染する危惧よりも月夜のコロセウム(円形闘技場)を見る方が楽しいのでした。 「マラリアに罹っていても、いなくてもどっちでもいいような……」 「特効薬みたいなものもあるでしょう」 と、とても呑気でマラリアに対する危機感のなさが露呈します。 結局デイジーはマラリアに罹患します。 現代に於けるコロナと比較して読んでしまいます。 この物語は誰にとって良いことなのか、誰が当然の報いとするのだろうか。 疑問が残りますが、ジェイムスの本では読みやすいと感じました。
いつかこの恋に終わりがあるなら(ハーバーコリンズ・ジャパン) ジュリア・ウィーラン/西山志緒訳
¥420
【良好】(非常に良い/良好/並) ≪初版≫2019/12/15発行 ジュリア・ウィーランは1984年オレゴン州生まれの女優、脚本家、オーディオブックのナレーター。ミドルベリー大学で英文学を学び、オックスフォード大学にも留学。演技への興味はシェイクスピア劇がきっかけで、ナレーションで高い評価を受け「オーディオブックのアデル」とも称される。『いつかこの恋に終わりがあるなら』で作家デビューを果たし、多岐にわたるキャリアを築いています。 *** 愛の美しさと儚さを描いた物語。 エラと彼女の講師がオックスフォードで出会い、期限付きの関係の中で深い絆を育む様子が描かれています。限られた時間だからこそ、愛がより特別に感じられる。病気や死という現実にも向き合いながら、愛することや今を大切に生きる意味をそっと教えてくれます。 この本を読むと、自分の愛や人生をもう一度見つめ直したくなる、そんな温かい気持ちになれますよ。